救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー1(2025/12/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2025.12.15)

◆北朝鮮は静かなようで内部は激動

西岡力(総合司会、救う会会長)

 それでは時間になりましたので、家族会、救う会、拉致議連主催の国際セミナー
「北朝鮮の最新情勢を知り、全拉致被害者救出への方途を考える国際セミナー」
を開始したいと思います。総合司会を私、救う会の会長西岡が行います。よろし
くお願いいたします(拍手)。

 1年前も同じテーマでセミナーを行いましたが、北朝鮮情勢は静かなように見
えていますが、内部は激動しています。

 今日は韓国から中央日報、失礼、自由北朝鮮放送の李(イ)シヨンさんが来て
くれました。先ほど少し話をしたんですが、ごく最近、北朝鮮に住んでいて、歩
いて韓国に逃げてきた人の話を聞きました。

 また、李(イ)シヨンさんから昨日聞いたんですが、平壌でも生活が苦しい。
なんとか生き残っているのは、実は1990年代後半に300万人の餓死者が出るとい
う「苦難の行軍時代」が起きたんですが、その時に生き残った人たちが、何を食
べれば生きていけるのか、米が少ない時はどうすればいいのか、山に行ってこの
木の皮を剥ぐと石鹸が作れるとか、そういうのを教えてくれて、それで平壌で生
き残っている。平壌でもそういう暮らしだという話を聞きました。

 今日はそのような生々しい話を聞いた上で、どう私たちが海外から見つめるべ
きだというのを李(イ)シヨンさんに聞いていただいて、どうぞ(ラジオで)お
伝えいただければと思っています。

 まず主催者として、家族会事務局次長の横田哲也さんにお願いします(拍手)。

◆今はまさに絶好の機会

横田 哲也(家族会事務局次長、横田めぐみさん弟)

 みなさんこんにちは。家族会の事務局次長を務めております横田哲也でござい
ます。本日は大変お忙しい中、この国際セミナーにご参加いただきまして、どう
もありがとうございます。

 一昨年も昨年もこの会ではご挨拶を私がさせていただきました。ここに家族会
メンバーがお越しいただいておりますけれども、代表してご挨拶をさせていただ
きたいと思っております。

 この本日のセミナーにはまだいらっしゃっていないのかもしれませんけれども、
拉致問題担当大臣兼官房長官の木原先生もお越しいただけると・・・。

西岡力 予算委員会の関係で鈴木副大臣が参加されます。

横田哲也 鈴木先生、またいろんな各政党の拉致問題の責任者の先生方にもお越
しいただいておりますことに感謝申し上げます。ありがとうございます。

 今年も昨年に続き、韓国から自由北朝鮮放送代表の李(イ)シヨンさんにお越
しいただきました。ありがとうございます。

 自由北朝鮮放送といえば、前の代表であった金聖●(●=王へんに文、キム・
ソンミン)さんが今年の9月12日の午後1時5分に亡くなられたわけでありますけ
れども、本当にお悔やみ申し上げるとともに、同志を失ったことが本当に残念で
なりません。本当に悔しくてなりません。

 本日は先ほど西岡先生からもご案内ございましたけれども、産経新聞ワシント
ン駐在客員特派員であります小森義久さんと、国學院大学客員教授の久保田るり
子さんにもお越しいただきました。

 今後の拉致問題をどのように捉えて、どのように進めていくのが最適なのかと
いったような内容をお話しいただけるということでございますから、これも楽し
みにしております。よろしくお願いいたします。

 家族会・救う会の直近の活動は極めて意味のあるものだと思っておりますけれ
ども、拉致問題の結果を出すにあたりまして、今はまさに絶好の機会であると捉
えております。

 何のことを申し上げるかと申しますと、日本の首相が高市さんになったことが
一番大きいと考えております。

 10月4日に自民党総裁に高市先生がなられて、そして10月21日に高市さんが国
会で首相の指名を受けたと。その首相就任後の2日後に、10月23日に首相官邸で、
高市首相、木原官房長官、茂木外相、外務省の幹部と面会させていただいて、拉
致問題について再度我々からも要請をさせていただいたという流れがございます。

 そんな中で10月28日に日米首脳会談が行われまして、高市首相からトランプ大
統領へ改めてこの拉致問題の解決に向けてお話をしていただいたという流れでご
ざいます。

 そして我々家族会・救う会は、日米首脳会談の場、迎賓館におきまして、アメ
リカのルビオ国務長官、これは外交責任者でありますけれども、彼と会うことが
でき、また拉致問題についていろいろ要請やお願いをさせていただいたところで
ございます。

 また予期もしなかったわけでありますけれども、トランプ大統領とも面会をさ
せていただいて、我々が思うことを家族それぞれがお話をさせていただく機会も
得て、本当にこれは感謝とともに外務省や拉致問題対策本部の皆様のご尽力の賜
物と感謝しております。ありがとうございます。

 そして去る11月3日には、家族会・救う会・拉致議連らが主催する国民大集会
があったわけでありますけれども、そこには高市首相、木原官房長官、そして各
党から拉致問題対策本部の本部長格となる方がいらっしゃって、本当にオールジャ
パンでこの問題について行動しているという姿を北朝鮮に見せることができたと
思っております。

 その国民大集会では、高市首相からは、「私は手段を選ぶつもりはありません。
既に北朝鮮側には首脳会談の申し入れをお伝えいたしております」というご発言
があり、木原官房長官からは、「私が最後の拉致問題担当大臣となるべく取り組
んでいきたい」といった趣旨のご発言があり、これは国内のみならず北朝鮮に対
しても非常に意義のあるプレッシャーとなるご発言だったんじゃないかと考えて
おります。

 そういった発言を北朝鮮は確実にウォッチしていると思われますけれども、最
近ですね、キューバ駐在の元北朝鮮大使館の参事官で脱北したリ・イルギュさん
が書いた本(「私が見た金正恩」)、ご覧になった方もいるかもしれませんが、
これをつい最近読み終えて、本当に興味深い内容が書いてあるなと思っておりま
す。

 北朝鮮の外務省の中には、日本課という課があって、当然あるでしょうけれど
も、日朝関係で大きな動きがなければ、普段行っている業務といえば、日本で報
道されている北朝鮮関連の報道を取りまとめて、外務大臣、第一次官、次官らに
文書として配布するんだと。

 日本のメディアにおいては、主に客観性が非常に取れているということで、N
HKの放送を上に上げているっていうようなことがこの本には書いてありました。

 つまり本日のセミナーで話した内容も北朝鮮国内に伝わっていくとみて良いと
思いますし、であれば主張すべきことをしっかり主張し、それを本当にしっかり
北朝鮮政府も受け止めてほしいなと思っております。

 この国際的な流れ、国内の流れもさることながら、北朝鮮国内では相変わらず
北朝鮮の国民もさることながら、日本人拉致被害者も本当に自由のない毎日を過
ごしていて、本当に生きてることか絶望の毎日じゃないかと思いますけれども、
何とかして本当に救い出さなければならないと考えております。

 北朝鮮の冬というのは日本よりさらに寒く、マイナス10度とか15度とかになる
というふうに言われておりますけれども、そんな中でこの部屋のような空調もな
く、暖も取ることもできない、食料もない、エネルギーもないというところに、
私たち同胞が住まわされているということで、本当に我慢できない。何としても
救い出したいと思っております。

 この家族会だけで解決はできないかもしれませんけれども、この救う会の皆様
であり、ボランティアの皆様であり、国会議員の皆様であり、ここにいらっしゃ
る皆様の力があれば必ず解決できると思っておりますので、ぜひご協力をよろし
くお願いしたいと考えております。

 最後に私が言うことでもないのかもしれませんけれども、明日12月13日には政
府主催の「拉致問題に関するシンポジウム」がありますので、お時間のある方が
いらっしゃればまたそちらにもご参加いただければと思っております。本日は国
際セミナー、よろしくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

◆金正恩自身がしっかりその気にならないと

古屋圭司 (拉致議連会長)

 11月3日にも国民大集会やりましてね。いつもこういった集会を開会するたび
に、本当に忸怩たる思いなんですよ。木原大臣も「最後の拉致問題担当大臣にな
るんだ」この決意、私、ひしひしと感じてます。私も同じ決意のことを申し上げ
ました十数年前です。しかし残念ながらまだ解決に至ってない。本当に残念です。

 しかし先ほど横田さんからも話があったように、高市政権ができて強い内閣で
す。今度はやっぱり北朝鮮っていうのは見てるんですね、強いか弱いか。やっぱ
りこれはね、本当にチャンスが来たなって感じ、私も実感してます。

 拉致議連、家族会、救う会で毎年アメリカのワシントンに訪問しています。今
日もね、一緒に行った仲間が大勢ここにいらしてますけども、今年行った時には
実はルビオ長官も会う予定だったんですよ。アメリカ政府がルビオ長官と会談の
メディア発表もしてたんですけど、急遽トランプ大統領がシカゴだったかワシン
トンだか、行くということで急遽ついていかなきゃいけないということで、ラン
ドール副長官と会いました。

 ただ同日、予備ブースもあらかじめ用意されててね、これは本当にルビオ長官
が会う予定だったんだなっていうのはひしひしと分かりました。

 ルビオ長官は、実は私が何度も訪問をして、アメリカ人で拉致をされた疑いの
あるデイビッド・スネドンさん、この人について上下両院で決議をしてほしいと
頼みに行きました。私もあの時は年に、上院、下院に、年に4、5回は行ったかな。

 もう延べ100人以上の上下両院議員に会って、あの議員会館をね、歩いたり、
トロッコ乗ったりして、万歩計で見たら1日で18,000歩ですから、かなり歩いた
なと思うんですけど、やっぱりそういうことをして一番熱心にこの話聞いてくれ
たのはマルコ・ルビオさんだったんですよね。

 それからクリス・スチュワート、これユタ州の議員ですけど、特にルビオさん
はやっぱりこの拉致問題を単なる誘拐(キッドナッピング)じゃなくて、国家支
援テロリズムだと、そういう認識を持ってくれたということは、やはりそういう
国家意識を持ってるっていうことですね。

 で、上院・下院の提案者にもなっていただいて、歴史上初めて日本の国会議員
が具体的なテーマで、上下両院にお願いをして決議できた初めての問題です。こ
れは成功したと思います。

 ただ決議をしただけで終わっちゃいけないんですね。今度は今年、拉致議連が
行った時も、せっかく決議をしてくれたけども、アメリカ人はあんまりこの問題
知らない人が多いから、ぜひトランプ大統領自身にデイビッド・スネドンさんの
家族と会ってほしいと。これは関係者にみんな伝えました。

 やはり仮にですよ、これワシントンでホワイトハウスでね、家族が来て、で仮
に短時間であっても、会った事実がニュースで相当流れますので、アメリカ人が
拉致をされていたということが多くの米国民が知ることになるんですね。

 これってすごく北朝鮮・金正恩に対する大きなプレッシャーになることは間違
いないですよ。だからぜひ我々もあるいはこの救う会・家族会もその運動の中に
ね、やっぱりそのアメリカ大統領との面会を要請っていうのもぜひ我々は入れて
いくべきだと思いますし、やはりトランプ大統領は第一次政権の時からこの問題
に賛同し、金正恩に会った時も3回目に行ったら反応したっていうようなことを
前の大統領補佐官のポッティンジャーさんからも聞いたことがありますよ。だか
ら頭の中にしっかり拉致問題は刷り込まれてるはずです。

 だからこそ10月の28日、トランプ大統領と高市総理と短時間でありますけど、
家族会の皆様と会ったわけであります。ぜひそんな取り組みをしていくべきだな
と。要するに北朝鮮に対する国際連携のプレッシャー、これは大切です。

 そして拉致問題を解決した方が何といっても北朝鮮の将来につながるんだって
いうことを金正恩自身が認識することなんです。いくら取り巻きがあれこれ言っ
てもダメなんですよ。あの国は金正恩自身がしっかりその気にならないと解決に
向かわないと思います。

 是非そんな取り組みを、オールジャパンで私たちやっていかなきゃいけないな
というふうに思います。ぜひ皆さん一緒に手を携えてやっていこうではありませ
んか。必ずこの問題は解決できるはずです。だって拉致をしたって現実があるん
だから、取り返すということはできるはずですよ。

 私もこの問題に取り組んで数十年になります。今でもこうやってやっていかな
きゃいけないっていうのは本当に冒頭申し上げましたけど、忸怩たる思いですが、
高市政権、強い高市政権のときこそ大きなチャンスが到来したということで頑張っ
てまいりたいと思います。皆さんしっかりスクラムを組んでオールジャパンで頑
張っていこうではありませんか。主催者の一人としてご挨拶に変えさせていただ
きたいと思います。ありがとうございました
(拍手)。

◆心を一つに全力で取り組む
鈴木 隼人( 拉致問題担当内閣府副大臣)

 拉致問題担当の内閣府副大臣を務めております鈴木隼人と申します。

 家族会、救う会、拉致議連主催「拉致問題国際セミナー」の開催にあたり、一
言ご挨拶申し上げます。毎年セミナーを開催していただき、誠にありがとうござ
います。本日ご来場いただいた皆様におかれましては、拉致問題に強い関心を持っ
ていただき、心より感謝申し上げます。

 拉致問題は我が国が主体的に解決すべき問題です。高市総理は日朝の互いに実
りある新たな関係に向け、金正恩委員長と首脳同士で正面から向き合い、様々な
状況に応じて果断に行動することで、具体的な成果に結びつけていきたい旨を述
べております。

 拉致問題の解決には国際社会との連携も重要であります。10月には拉致被害者
ご家族が訪日したトランプ大統領及びルビオ国務長官と面会をしました。高市総
理は就任直後から各国との首脳会談や国際会議等の機会に、各国首脳に対して拉
致問題への理解と協力を求めております。

 政府としては啓発活動にも力を入れて取り組んでおります。特に2002年に5人
の拉致被害者がご帰国された時にはまだ生まれていなかった世代を始め、これま
で拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代の理解・関心を高めることが重要
な課題であります。今年8月には「拉致問題に関する中学生サミット」を開催し
ているほか、若い世代向けの動画等の素材の充実に取り組んでいるところです。

 また、拉致問題について国際的な関心と認識を深めるために、毎年「国連シン
ポジウム」を開催をしているほか、本年3月にはワシントン・ポスト紙に意見広
告記事を掲載をいたしました。

 本年は、大阪・関西万博開催期間中は、関西国際空港や会場付近の地下鉄の主
要駅において英語でのサイネージ動画放映やポスター掲示を実施し、万博会場内
でも英語版を含むパネル展示を行ったところであります。

 そして皆様もご案内のとおり、今月10日から16日までは北朝鮮人権侵害問題啓
発週間であります。その一環として明日13日、拉致問題への理解・関心を高める
ため、「政府主催シンポジウム」を開催させていただきます。拉致問題対策本部
のYouTubeチャンネルにてライブ配信も実施いたしますので、参加のご登録をさ
れていない方におかれましては、是非ご視聴をいただけますと幸いでございます。

 ご家族会、救う会、拉致議連の皆様、そしてご来場いただいた皆様の思いを何
としても実現をすべく、心を一つにしながら引き続き全力で取り組んでまいりま
す。今後ともご支援ご協力をいただけますようお願いを申し上げまして、私のご
挨拶とさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。

(2につづく)






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首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿

■救う会全国協議会ニュース

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みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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