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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告6(2024/05/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.05.27)

■国民大集会報告6

◆全拉致被害者が帰るまで「人道支援」や「制裁解除」はできない

西岡力 (救う会会長)

 何が問題になっているのか分かりませんが、過去の他の国との交渉が参考にな
ります。

 2000年に金大中大統領が平壌を訪問しました。初めての南北首脳会談でし
た。出発の1日前に平壌から連絡が来て、「延期する」と言われました。そして
1日遅れて出発しました。

 後で分かったのですが、金大中大統領は平壌を訪問するために、裏金4億5千
万ドルを北朝鮮に提供すると約束していて、送金したのですが、その一部が届い
ていなかった。「全額を確認するまで訪問させない」と北朝鮮が言ったのです。

 これは当時の国家情報院の幹部が証言し、それに関係した人が有罪判決を受け
て、韓国で刑期を終えて出てきていますから、韓国でも確定された事実です。

 あるいはトランプ大統領がシンガポールで最初に金正恩に会った時も、6月に
首脳会談が設定されたのですが、5月になって北朝鮮は、「ボルトン補佐官の発
言がけしからん」と言って、「やめることを検討する」と言いました。しかし、
トランプ政権はそれを無視しました。

 そうしたら今度は、「ペンス副大統領の発言がけしからん」と言って、「やめ
ることを検討する」と言ったら、トランプ大統領は、「それならいい。止める」
と言いました。

 そうしたら北朝鮮がもう一度、「やってください」と言いました。その時は核
をやめさせるための議論だったのですが、首脳会談が日程に上がってくると、
「その前に何かがほしい」、あるいは、「議題に何をあげるか」ということで、
北朝鮮は様々な揺さぶりをかけてきました。そういうことが起きているのではな
いかと私は思っています。

 そもそも、金与正副部長がもう1回、そして同じ日に外務大臣が1回談話を出
しました。また北京にいる北朝鮮駐在大使がわざわざ、「北京の日本大使館から
電話がきて会いたいと言ったけど、私たちは会いません」という立場表明なるも
のを出しました。わざわざ朝鮮中央通信に出しました。

 朝鮮中央通信は日本語、英語、中国語、スペイン語等に翻訳されます。「私た
ちは会いません」という返事を世界中に言った。何か異常ですよね。1週間に4
回も日本について言及した。会わないなら、会わなきゃいいんです。「会わない
ぞ」と言いまくっている感じです。

 何かがまだ続いていると思っています。その時大切なことは二つです。一つは、
「条件なしに会う」という岸田総理の立場を私たちは信じます。

 しかし、私たちが言っている、「人道支援」や「制裁解除」という北朝鮮に利
益になるものを与える時は、被害者が帰ってくることが確定した時です。それも
一人や二人ではない。全拉致被害者でなければならない。今生きている人たちを
全員返してもらわなければならないと思っています。

◆田中・金田さん生存情報を呑まなかったのは、「これで拉致問題を終わりにす
る」という条件だったから

 先ほど竹下さんが、田中さん、金田さんの話をされました。私は、安倍総理が
総理を辞めた後、直接話を聞きました。非公式の接触で、北朝鮮が、「田中さん、
金田さんが生きている」と言ったことは事実です。公式の会談ではありません。

 しかし、本当に生きているかは確認が取れていません。その時の条件が、「こ
れで拉致問題を終わりにする」ということだった。「だから?めなかったのだ」
と安倍総理は私におっしゃいました。

 交渉の内容ですから私は黙っていたのですが、総理がお亡くなりになったので、
またこのことが話題になって今後日朝が進むかもしれませんので、知っているこ
とをお話した方がいいと思って、色々な所でお話しています。

 「終わりにする」ということはどういうことか。死亡の証拠がない人の死亡を
認めることです。そして支援をしてしまうことになります。あるいは形式的に、
「合同調査委員会を作る」と言うかもしれません。

 生きている人をそのままにして、「死亡」として認めることができるでしょう
か。誰であっても、揺さぶりをかけてきて、「この人が生きているかもしれない」
と聞いた時に、それ以外の人は根拠がないのに死亡と認めろと言われたらどうし
ますか。安倍総理は、「それを断った」と言っていました。私はそれを支持しま
す。

 だから家族会・救う会は、「全拉致被害者の即時一括帰国」と言っています。
その「全」の中には、認定被害者だけでなく、未認定の人も含まれています。一
人でも生きている人が残されたまま、「これで終わりにする」ということは認め
られないのです。

 時間がない中で、本人たちも、「今のチャンスを逃したら次に20何年待てば
チャンスがくるだろうか」と思っています。だから「一括帰国」と言っています。

◆北朝鮮は、「日本は約束を破った」と思っている

 だから私たちが岸田政権に求めることは、第一に、会うのは会ってほしい。向
こうで会うのはいい。しかし会うために支援や制裁解除をしてはならない。支援
や制裁解除をする時は、全員の帰国が確実になった時です。

 日本政府の、拉致問題解決の定義は、1拉致被害者の帰国、2真相究明、3実
行犯の引き渡しです。私たちは2と3は後でもいいと言っています。時間的制約
があるからです。まず1でなければならない。

 第二は、先ほど岸田総理は、「日朝双方の相互不信の殻を破る」とおっしゃい
ました。お互いに信用できない状態があると言いました。

 北朝鮮の側から物を見ると、私は北朝鮮側から見たくないんですが、専門家と
して見ると、2002年に拉致を認めて5人の被害者を返すという大きな賭けを
したのに、国交正常化も大規模な経済支援も貰えませんでした。

 関係者がかなり処分されました。彼らからすると、「日本は約束を破った。そ
の理由は何か。日本は自主的な外交ができない国で、アメリカが核問題で反対し
たので、日本は国交正常化をしなかった」と総括されています。それは半分正し
いです。

 もう一つは拉致問題で、世論が激高したためです。日本の世論の激高の中心に
いたのが家族会・救う会だと思います。その団体が今、全員が帰ってくることを
前提条件にしてではありますが、「人道支援に反対しない」、「独自制裁解除に
反対しない」という運動方針を決めました。

 家族会・救う会と拉致議連がアメリカに行って、「その運動方針は理解できる、
支持する」という言葉を貰ってきました。生きている人を全員返すなら、こちら
も約束を守る。不振の殻を打ち破る材料を岸田総理のポケットに入れたつもりで
す。

◆生きている人が一人でも残っていたら、それは私たちの負け

 今勝負の時が来ていると思います。今日のこの集会を北朝鮮は見ていると思い
ます。今日は本当にいい会だったと思います。皆さんが一つのことを言った。
「差し迫っている」と言った。

 生きている人が一人でも残っていたら、それは私たちの負けだと思います。曽
我ひとみさんに昔聞いたのですが、「平壌に居た時、いつ助けが来るのか待って
いました」、「昼間は子育てや家事で忙しいけれど、夜になると月や星を見て、
同じ月や星をお母さんやお父さんや、佐渡の人たちも見ているだろう」と思った
そうです。お母さんは佐渡にいると思っていたのです。

 今晩も、曽我さんのお母さんやめぐみさんや、恵子さんや八重子さんたち、す
べての被害者が、月や星を見て、「私は死んだと言われたけど、お父さんお母さ
んや日本政府は信じてしまっているのだろうか」と思っているかもしれません。

 また、まだ認定できていない人たちは、「私は政府のリストに載っていないの
ではないか」、「私がここにいることさえ明らかにならないまま、私の人生は終
わるのか」と月や星を見ている人がいるんです。今夜も北朝鮮にいるんです。

 その人たちを助けるのは私たちじゃないですか。一緒になって頑張りたいと思
います。ありがとうございました(拍手)。

◆決議案朗読

松原仁(拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)

 今西岡さんの総括にありましたように、北朝鮮から従来にないメッセージが届
いていた。それが3月末になって事情が変わったということは、それが揺さぶり
であると私も思っています。

 その原因は、西岡さんが言っているようなことが伝わっているからだと思いま
す。金与正さんが言ったように、「日本が違うルートで接触してきた」からでしょ
う。何がどのように起こったかは私たちは知らないわけです。

 おそらく従来のルートでやってきた方々は、なぜこうなってきたかは分からな
い。我々は、拉致被害者と家族が抱き合う姿がなければ、解決にはならないとい
うことは、私が担当大臣の時から言っているわけです。

 少なくとも北朝鮮は儒教国家ですから、その部分の認識はあるだろうと思って
います。新しく交渉するチームが、前の交渉チームのすべての知見を持って北朝
鮮と交渉したのかどうかということを私は鋭意研究すべきだと思っています。

 私が担当大臣の時に、外務省は残念ながらこの拉致問題に対して冷淡でした。
私が知る限り。だから北朝鮮と交渉する時に、拉致問題対策本部に知見と経緯を
知ってもらうために、合省にしてほしいと私は外務省側にお願いした経緯があり
ます。

 今回の総理直轄のチームがそうした意味で拉致問題対策本部事務局長と連携を
取ることが、もちろん揺さぶりであればそれだけで乗り越えることはできないか
もしれませんが、それが重要であると思います。

 今西岡さんが言った通り、北朝鮮側は彼らの勝手な都合で何回か裏切られたと
思っています。解決のカギはそこを乗り越えていかなければならないと思います。

 私は、もちろん外務省がなさるのは結構でしょう。個人的な見解を言わせても
らえば、これは人質を奪還することですから、拉致対の事務局がやることだと思っ
ています。

 しかし、外務省が中心でやるならば、拉致対とも十分相談してもらって、今司
会をしている西岡さんや、特定失踪者問題調査会の関係の方々とも連携して、知
見を共有して、北朝鮮の体質というかそういうことも含めて検討することが、今
こそ胸突き八丁だから必要だと思います。それを政府に要請したいと思っていま
す。

 決議案を朗読致します。

◆決議案

 本日、私たちは「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」を開いた。

 昨年11月に国民大集会を開催したが、それ以降も、拉致被害者を取り戻すこと
が出来なかった。慙愧に堪えないが、絶対に諦めることは出来ない。

 今年1月5日、金正恩委員長が史上初めて岸田文雄首相宛に能登半島地震お見舞
い電報を打ち、2月15日に金与正副部長が「首相が平壌を訪問する日もあり得る」
という談話を出すなど、今年に入り日朝は対話局面に入った。

 それを受けて、家族会・救う会は今年2月25日、「親の世代の家族が存命のう
ちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと、
我が国がかけている独自制裁を解除することに反対しない」という新しい運動方
針を決めた。昨年の人道支援に反対しないと言う文言に加えて、万景峰号など北
朝鮮船舶入港や総連幹部の北朝鮮往来などにも反対しないことを付け足した。

 家族会・救う会・拉致議連は4月末から5月初めに訪米し、米国政府、議会、専
門家らに新運動方針を説明し、理解と支持を得た。

 北朝鮮は3月下旬、1週間に4回、対日メッセージを出して日本との対話に応じ
ないと表明した。しかし、その理由として挙げられた首相と官房長官の発言は従
来通りのもので、我が国政府は態度を変えていない。このことから、このメッセー
ジは水面下で行われていると思われる交渉を有利に運ぼうとする脅しと見るべき
だ。

 ここで再度金正恩委員長に伝えたい。私たちは、親の世代の家族が存命のうち
に全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、我が国が人道支援を行うことと、独
自制裁を解除することに反対しない。また、帰国した拉致被害者から秘密を聞き
出して国交正常化に反対しない。ただし、その期限が迫っている。家族会メンバー
の親の世代はわずか二人となった。横田めぐみさんの母早紀江さんは88歳、有本
恵子さんの父の明弘さんは95歳だ。もしこのお二人が健在な内に被害者に会えな
いことがあれば私たちは強い怒りを持って独自制裁強化を求める。
(松原:制裁案はたくさんあると私は思っています)

 以下決議する。

1.政府は、全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ。

2.北朝鮮は、全拉致被害者一括帰国を早急に決断せよ。

3.閣僚、国会議員、地方首長、地方議員、国民の全員がブルーリボンをつけて、
北朝鮮に対し救出への意思を示そう。

令和6年5月11日

「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」参加者一同

以上です。宜しくお願い致します(拍手)。

司会 拍手をもって決議が採択されました。

 まだ紹介していない参加者を紹介いたします。全国の救う会の仲間たちが来て
います。お立ちください(拍手)。

 救う会の島田洋一副会長、そしてアメリカで私たちをずっと助けてくださって
いる古森義久さん、スーザン古森さん(拍手)。

◆シュプレヒコール
 次に大きな声でシュプレヒコールを叫んで終わりたいと思います。一番前の席
の方は壇上に上がってください。

シュプレヒコール(オー!)
シュプレヒコール(オー!)
シュプレヒコール(オー!)

政府は全拉致被害者を早く取り戻せ(取り戻せ!)
取り返せ(取り戻せ!)
取り返せ(取り戻せ!)

北朝鮮は全拉致被害者の即時一括帰国を決断せよ(決断せよ!)
決断せよ(決断せよ!)
決断せよ(決断せよ!)
決断せよ(決断せよ!)

私たちはすべての被害者が帰るまで、戦うぞ(戦うぞ!)
戦うぞ(戦うぞ!)
戦うぞ(戦うぞ!)
戦うぞ(戦うぞ!)

ありがとうございました(拍手)。

 以上


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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿

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