救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

2024年の国際情勢と拉致問題1(2024/01/31)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.01.31)

■2024年の国際情勢と拉致問題1

 1月29日、第126回東京連続集会が文京区民センターで開催されました。

 1月5日、金正恩委員長が岸田文雄首相宛に能登半島地震へのお見舞いの電報
を送りました。「自分の名前で岸田首相宛にお見舞い電報を送れ」と金正恩氏が
命じたのです。岸田政権は核・ミサイルと拉致を切り離し、人道支援を表に出し
て拉致を先に動かそうとしています。この電報はそれに対する前向きな回答です。

 北朝鮮は、日本だけでなく米国や韓国の情勢を視野に入れて動きます。古森義
久産経新聞ワシントン駐在客員特派員が米国情勢を、久保田るり子國學院大学客
員教授が韓国情勢を、西岡力救う会会長が北朝鮮情勢を語り、その上で3人で被
害者救出のために何をすべきか討論しました。
 家族会から横田哲也さんも参加。

◆国民の大きな声こそが大きな力

横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)

 皆さん、こんばんは。お忙しい中お出で頂きありがとうございます。

 一昨日土曜日に宮崎県で「国民のつどい」が行われ、そこには林芳正・拉致問
題担当大臣兼内閣官房長官がいらしたので、当初はその話をしようと思っていた
のですが、急遽(話題を変えて)、違う話をしたいと思います。

 先月末ですが、「ビヨンド・ユートピア 脱北」という映画を見ました。もし
かしたら参加者の皆さまも見られたかもわかりません。あるいはネット上で見ら
れたかもしれません。

 韓国の牧師さんが脱北者を支援して、様々な苦難を乗り越えながら脱北してい
くというドキュメンタリー映画です。二つの家族を取り上げて、その様子を聞く
という内容でした。

 その中でも描かれているのですが、国自体が仮想刑務所であり、脱北者を通し
て北朝鮮の悲惨さや、この世の地獄とはこういうことなのかということが分かる
内容でした。

 この映画を見る時、日本人拉致被害者もこの国で24時間監視下の中で生きて
いるのだろうと思いました。この時期ですから北朝鮮はとても寒く、マイナスの
気温だろうと思います。

 日本とは違ってエネルギー事情が非常に悪いので、辛い生活を強いられている
と思います。

 この厳しい環境に関して、不満を口にしようものなら、体制への挑戦と見なさ
れて強制収容所に連行され、下手をすれば本当に殺されてしまうという状況にあ
ることを考えると、一日でも早く奪還しなければならないと思いつつ、見ていま
した。

 日本政府においては今以上に、北朝鮮政府に対して、怒りを持って「返せ」と
言ってほしいと思います。

 万一、有本のお父さんや私の母に何かあった場合、その後日本人拉致被害者が
帰ってきても誰も喜ばないぞ、と。その時は日本中が北朝鮮への支援反対の雰囲
気が増すだろうと思っていますので、北朝鮮にとっても時間がないことを改めて
感じてほしいと思います。

 仮に北朝鮮側が、日本の思いを理解して日朝トップ会談が行われたとしても、
ご存じの通り北朝鮮という国は嘘をつきますので、日本政府は北朝鮮の嘘に騙さ
れないでほしいと思います。

 「全員の即時一括帰国」を主張してほしいと思いますし、「日朝双方に連絡事
務所を置き、被害者を一緒に調査しましょう」というような、全く意味のない工
作に乗らないようにしてほしいと思います。

 岸田総理、林大臣にはそういうことがないようにと既に申し上げていますが、
万が一「全員の即時一括帰国」と強く出るつもりでも、外交ですから揺らぐこと
もありえます。

 そういう時、国民の皆様の大きな声こそが大きな力だと思っています。引き続
き日朝の進展具合を見ながら、政府が作っている「必ず取り戻す」というこのチ
ラシのように、主権国家であることを示し続けたいと思いますので、ご支援宜し
くお願い致します。ありがとうございます(拍手)。

◆ゲスト紹介
西岡力(救う会会長)

 今日は豪華ゲスト二人に来ていただきましたので、皆さんは得をしたと思いま
す。ジャーナリストではありますが、拉致救出運動にずっと関心を持ってこられ
た方々です。この席でも何回もお話をしていただいています。二人とも大学教授
もしておられます。

 古森義久さんは、「産経新聞」のワシントン客員特派員で、家族会・救う会が
2001年に最初に訪米した時から古森さんに会ってきました。また奥さんのスー
ザン・古森さんは救う会の在ワシントンアドバイザーとしてずっと助けていただ
いています。

 久保田るり子さんは、「産経新聞」のソウル特派員を長くしておられて、私も
ソウルに行った時はよく会っていました。帰られてからも教えてもらうことが多
いと思っています。

 古森さんにはアメリカから見た北朝鮮問題と拉致問題、今年国際情勢がどう動
くかについて話していただきます。

 久保田さんには韓国から見た北朝鮮問題と拉致問題で、韓国では4月に総選挙
があります。韓国の国会は一院制で、総選挙はどうなるか。今は野党の方が多い
ので、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、政権運営が難しいのです。

 尹政権になって日韓関係はよくなってきていますが、総選挙後の韓国情勢が拉
致問題にどんな影響を与えるのかについてお話いただきます。

 私は、北朝鮮についてお話します。北朝鮮では、前代未聞の大きな変化が起き
ています。その背景と今後については、専門家の意見は割れていますが、前代未
聞の大きな変化が起きていることについては意見が一致しています。それが拉致
問題にどういう影響を与えるのか。

 金正恩委員長は岸田首相に、「閣下」という敬称で電報を打っています。それ
らを分析したいと思います。最後に三人で討論したいと思います。

◆拉致問題(暴力)を取り締まるには力が必要だが

古森義久(「産経新聞」のワシントン客員特派員、麗澤大学特別教授)

 こうして来ていただき、拉致問題へのご関心、ありがとうございます。

 私も2001年頃から、拉致問題解決のためにアメリカの協力を仰ぐという趣
旨で色々な活動をさせていただきました。哲也さんが「主権国家」という言葉を
使われましたが、主権国家日本の国民が、不当に外国に何人も拉致されているの
に、なぜ自分たちの力で解決できないのか、なぜアメリカに頼らなければならな
いのか。

 答えは明快です。アメリカが超大国だからです。日本の同盟国でもある。なぜ
日本はもっとできないのか。なぜアメリカに頼らなければならないのか。やはり
これは、「力」ということになってしまう。

 アメリカは北朝鮮を意のままにできる力を持っている。拉致問題は力です。暴
力です。外交交渉になっていますが、本質は犯罪です。犯罪を取り締まるには力
が必要です。

 その力を、海を越えた場合は日本は一切使ってはならないという国のあり方を
続けてきた。アメリカに協力を求めると考えた時、日本で一体何なんだろうと考
えてしまいます。

 北朝鮮が時々とんでもない行動をとった時には、「国家の存在を停止させる」
と言った人もいます。リチャード・アーミテージ氏(海軍出身、国務副長官)も
言ったし、トランプ大統領は、「抹殺するぞ」とも言った。

 この「力」。力を使おうと思えば使えるということは、わが日本では長い間捕
らわれてきた国民同胞を取り戻さなければならいということです。しかし、なに
もできない日本ということを改めて思うところです。

 アメリカが北朝鮮と対峙する時に、何が一番問題かというと、やはり核問題で
す。北朝鮮の核兵器開発を止めさせることです。もう一つは同盟国韓国を有事の
際、条約に基づいて守るということです。それに付随して日本との緊密な同盟関
係というものがあります。

 そのアメリカの北朝鮮への対処については、私も長い間ワシントンにいて色々
思いつきます。1994年には米朝枠組合意をやりました。北朝鮮が核兵器を作
ろうとしていることをアメリカが知り、それを止めさせる交渉をやって協定を結
んだ。

 この時は、北朝鮮は核の平和利用ということで核開発をしていると言っていま
したが、北朝鮮が核開発を止める代わりに、電力を得られる軽水炉を2機作るこ
とになった。その資金は日本と韓国が出すことになった。

 当時の対北交渉責任者だった、国務次官補のガルーチという人から話を聞いて、
「なぜ日本が出さなければならないんだ」と言ったら、「金日成政権は必ず崩壊
する。だから軽水炉を作ろうとしている時にいなくなるから実際にお金は出さな
くていい」と言っていたのです。

 そのアメリカ側の認識の意味というものはそれほど複雑で、アメリカもいくつ
もの間違いを犯しながら北朝鮮と取り組んできた歴史があるわけです。

 今のアメリカは、日本人拉致問題の解決に何をしてくれるのか、どんな行動が
とれるのかという1点に関心が集まるわけですが、その答えを探すには、アメリ
カがどのような対北政策を取っているのかを見る必要があります。

 私も歴代政権の対北政策、態度を見てきましたが、現政権は北朝鮮に関する議論
や動きが少ない。トランプ政権と比べると、今のバイデン政権は、北朝鮮問題で
語る、提起することが極めて少ない。

 議会には少し動きがありますが、以前と比べると少ない。ワシントンには多く
のシンクタンクがありますが、活発ではない。マスコミも当事者たちが語らない
ので北朝鮮問題を報じない。

(2古森後半につづく)





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