救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告6(2025/06/11)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2025.06.11-2)

■国民大集会報告6

◆「スウェーデンルートを使って、米朝が今接触している」

 私たちは、家族会や拉致議連の先生方とワシントンに行きました。そこで聞い
た話は、「スウェーデンルートを使って、米朝が今接触している」ということで
した。そしてワシントンに行って分かったのは、先生方が色々な話をしてくださ
いましたが、「トランプ大統領がこの問題について頭に入っていて、次に金正恩
氏と会ったら、絶対にこの問題を出す。決意は揺るがない」ということが分かり
ました。

 先ほど石破さんもそう言っていました。第一次安倍政権の時、ハノイでトラン
プ大統領は2回拉致問題を出しました。金正恩氏は、日朝に拉致問題があると認
めて、「安倍晋三総理に会う準備がある」というところまで行った。

 しかし、核問題が決裂してしまったために、その次の段階に行かなかったわけ
です。トランプ大統領はもちろん私たちに同情している気持ちはありますが、も
う一つ、北朝鮮が核を止めてもアメリカは経済支援をしないと行っています。

 そこで、日本が国交正常化をして、かつて韓国にしたのと同じような経済支援
をすると言っている。トランプ大統領の頭に入っているのです。それを使って金
正恩氏を説得しようと交渉するでしょう。だから拉致は議題として出るんです。

◆ロシアは北朝鮮の支援でまだ戦争疲れしていない

 そこが勝負だと思っています。そのことをワシントンでも確認できました。但
し、国際情勢は複雑です。ワシントンで聞いてきたことですが、今トランプ大統
領が第一に関心を持っているのはウクライナでの戦争を停戦させることです。プー
チン大統領が直接電話で話をしても、「停戦する」と言いません。戦争疲れして
ないんです。まだ戦争できる余力を持っている。

 それを誰が支えているか。金正恩委員長が支えているんです。私の聞いた情報
では1万人せんししたということですが、兵士を出し。その見返りに軍事技術を
貰っています。そういう国です。

 それからもう一つ。砲弾を出しています。ロシア軍がウクライナで使っている
砲弾の6割は北朝鮮製だというのが専門家の見立てです。その砲弾があるから戦
争が続けられるんです。

 北朝鮮の慈江道(チャガンド)というところにある、地下にある軍需工場は2
4時間フル稼働しています。ロシアから砲弾用の素材、鉄が入ってきています。
加工する機械もロシアから入ってきています。そこで食べる労働者の食糧もロシ
アから入ってきている。

 最近金正恩氏が軍需工場を訪問したということです。去年の砲弾の生産は平年
の4倍だ、と言いました。これは報道されています。つまり3倍分はロシアに出
しているということです。

 トランプ大統領から見ると、自分が一生懸命停戦させようとしているのに、金
正恩がじゃましている。ロシアとウクライナの停戦が実現しない限り、米朝首脳
会談はなかなか難しいというのが、アメリカの専門家の見方でした。

 そして有本さんが亡くなって、親の世代で運動の先頭に立ってきた家族会のメ
ンバーは、横田早紀江さん一人になってしまった状況で、本当に悔しいです。世
論を盛り上げれば勝てるという戦いではないんです。相手があります。だからす
べての手段を使って情報を集めて、何とか隙を突いて、使えるものは何でも利用
して交渉するしかない、と思っています。

 しかし北朝鮮は、ここでの石破総理の発言、私たちの発言を大変気にしていま
す。というのは、3年前ここで岸田総理が、(拉致問題を)「時間的制約のある
人道問題」と言って核問題と切り離したら、2年前の5月に返事が来ました。そ
れも、ここでの発言に返事が来たのです。

 やれることをやるしかないんです。そして私も、「救う会」を名乗っていて、
まだ救うことができていないのは申し訳ないと思っています。1999年から国
民大集会をやってきました。その2年前から、家族会・救う会を作ってやってき
ました。

 最初の5年間、安倍先生も言った通り本当に苦しかったです。有本さんたちは
その前からやっていたんです。最初に手紙が来て、北朝鮮にいたことが分かって
外務省に行ったら、「部屋にも入れてくれなくて廊下で会った」と言っていまし
た。そういう人に、娘さんを会わせることができなかった。本当に申し訳ないと
思っています。

 しかし、やれることをやる以外他に方法がない。みんなで頑張りましょう。あ
りがとうございました(拍手)。

◆憲法を改正しないと「国家テロ」はなくならない

松原 仁(拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)

 アーミテージさんと我々が会った時に、「現在進行形の国家テロ」であると言
いました。この「国家テロ」を我々が乗り越えるには、北朝鮮問題に限らないわ
けで、こういうことが発生する可能性がある。

 最終的には我々は憲法を改正する。そこまでやらないとこういった「国家テロ」
が完全に無くなることはないのではないかと私は思っています。その上で拉致問
題を解決することを考えた場合、「さまざまなことが見えない」とおっしゃる方
もいましたが、我々は見えないのではない。見えるではないか、と言いたい。

 西岡さんが言いましたが、一昨年からの北朝鮮の動きは、私も拉致問題担当大
臣をしていた時、色々なことを言いました。制裁強化を含め色々発信しました。
それに対して北朝鮮は、「どぶねずみ松原仁」と言ってきました。そのことを安
倍さんに言ったら、「俺も許容し難いようなひどい呼び方で言われている。だか
ら松原さんも北朝鮮が認めたということだよ」とおっしゃったのをよく覚えてい
ます。

 しかし北朝鮮は岸田さんを「どぶねずみ」とは言わなかった。「閣下」と言っ
た。その前に、「会えない理由はない」という北朝鮮側からメッセージがあった。
そして3月に、金与正が談話で、「いつでも来ていい」と言った。

 それから1か月後に、また金与正が談話で、従来の拉致問題の交渉ルートに関
して、そのようなルートがあったが、それとは異なる交渉ルートが出てきて、
「我々は二度と会わない」と、一気に豹変しました。

 この間、政府の拉致関係者は様々な動きをしていた。何もしなかったわけでは
ない。従来の流れとは違う新しい流れが出てきて、それで金与正が急変したので
す。このことを政府、外務省、拉致対策本部はどういう分析をしているのか。

 この会は総理大臣が来ています。「拉致問題は解決した」と言っても、彼らだっ
て拉致の議論が止まったことは分かっています。「来ていい」という状況がひっ
くり返った。これは北朝鮮側が一定の方向性を考えていると思っています。それ
を踏まえて政府はきちんと対応し、どのようにして被害者を奪還するかを考える
必要があると思います。決議文案を読ませていただきます。

決議文は7年5月24日のホームページ参照。
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_8192.html

(拍手)

櫻井 今日は皆さん、本当にありがとうございました。最後にシュプレヒコール
をしたいと思います。前列の方壇上に上がってください。特定失踪者のご家族の
皆さんもどうぞ。

 必ずみんなを取り戻して、日本国の土台を作り変えて、きちんとした国家にし
ていくことを、みんなで一緒にやりましょう。

西岡 力を込めて平壌に送りたいと思います。
シュプレヒコール (おー)
シュプレヒコール (おー)
シュプレヒコール (おー)
政府は、親の世代の家族が存命な内に全拉致被害者即時一括帰国を、実現せよ!
(実現せよ!)
実現せよ!
(実現せよ!)
実現せよ!
(実現せよ!)
北朝鮮は、親の世代の家族が存命な内に全拉致被害者即時一括帰国を、決断せよ!
(決断せよ!)
決断せよ!
(決断せよ!)
決断せよ!
(決断せよ!)
私たちは、全拉致被害者を取り戻すまで、最後の最後まで、戦うぞ!
(戦うぞ!)
戦うぞ!
(戦うぞ!)
戦うぞ!
(戦うぞ!)
ありがとうございました。

櫻井 皆さん、ありがとうございました。最後まで一緒に戦ってまいりましょう。

以上


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