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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告7(2022/04/04)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.04.04)

■家族会・救う会の今後の運動方針と情勢報告7

◆家族会・救う会 今後の運動方針

 以上のようなことを前提に今年の運動方針を書きました。家族会の役員と相談
して作ったものです。

 運動方針を見てください。今年のスローガンは下記です。

 拉致問題解決には期限がある。政府は、親の世代が存命のうちに「全拉致被害
者の即時一括帰国」を実現せよ! 私たちは決して諦めない!

 総論部分を読みます。

 昨年4月、私たちは家族会・救う会合同会議で「政府は、早期に日朝首脳会談
を行い「全拉致被害者の即時一括帰国」を実現せよ!」という運動方針を決めた。

 新型コロナウィルス蔓延のため救出運動は大きな制約を受けたが、制裁と国際
連携の圧力を背景にして日朝首脳会談を実現し、北朝鮮指導者に「全拉致被害者
の即時一括帰国」を決断させるという戦略の下、私たちは必死で活動を続けた。
(以上が先ほど説明した、1.から4.になります。)

 家族会・救う会の働きかけも功を奏して、昨年4月の日米首脳会談では米側政
権幹部3人がブルーリボンバッジをつけていた。本年新たに着任したラーム・エ
マニュエル駐日米国大使の胸にもバッジがある。
(これは先ほど言った、拓也さんがバッジを渡したことで効果があったということです。)

 昨年9月に菅義偉首相が退陣し、岸田文雄新政権が誕生した。岸田首相も拉致
問題解決を最重要課題と位置づけ、自分が金正恩委員長と向き合って解決すると
いう姿勢を引き継いだ。

 10月の総選挙では自民、公明、立憲、維新、国民、共産の6党が家族会・救
う会の主張する「即時一括帰国」を支持すると回答し、自民党は「全拉致被害者
の即時一括帰国」実現を公約に書き込んだ。

 12月の北朝鮮人権週間では、全閣僚がバッジをつけて閣議に出席し、東京、
大阪をはじめとする全国の多数自治体でも首長と警察を含む幹部職員がバッジを
つけた。

 救出を求める署名は昨年、1,500万筆を突破した。拉致被害者救出を求め
る国民世論は風化などせず、むしろ高まっている。

 北朝鮮は制裁と新型コロナウィルスと自然災害による未曾有の危機の中で政権
の土台が揺らぎ始めた。平壌では幹部らへの物資供給が滞ることで不満が高まり、
地方では警察官暴行事件が頻発するなど治安が維持できなくなっている。昨年後
半から北朝鮮権力中枢部で、対日交渉を通じた大規模支援獲得、そのための拉致
問題での新たな対応を真剣に検討しているという情報もある。

 昨年12月に家族会代表として14年間、運動の先頭に立ってきた飯塚繁雄さんが
亡くなった。拉致という国家テロを行った北朝鮮への怒りと、救出できない政府
へのもどかしさで、私たちは一昨年の有本嘉代子さん、横田滋さん逝去の時にも
増す無念さを覚えた。

 飯塚さんは最後の訴えとなった11月の国民大集会の挨拶で3回も「諦めない」
と語った。

 その言葉は、家族も含め拉致被害者の帰国を望む全ての人々の気持ちを表して
いる。私たちは絶対諦めない、諦めるわけにはいかない。

 私たちは昨年、2回目の金正恩委員長へのメッセージを出して、全拉致被害者
の即時一括帰国が実現すれば国交正常化に反対しない、と伝えた。しかし、それ
には期限があることも次のように明記した。

「四半世紀の間、救出運動を続けてきた私たち家族会・救う会は親の世代の拉致
被害者家族が拉致被害者と抱き合うことなしに国交正常化に賛成することはでき
ません。それが実現しなければ大多数の日本国民は北朝鮮との関係改善に反対す
るでしょう」。

 繰り返して強調する。「全拉致被害者の即時一括帰国」には期限がある。親の
世代の家族が被害者と抱き合うことなしに拉致問題の解決はない。

 政府はあらゆる手段を動員して早期に日朝首脳会談を実現させてほしい。岸田
首相は強い決意を持って、金正恩委員長に首脳会談での拉致解決実現をより一層
訴えて欲しい。米国をはじめとする国際社会にはその実現のための支援をお願い
したい。

 (この「より一層訴えて欲しい」の部分は家族会の役員から是非入れてほしい
ということでした。また「実現のための支援」というのは先ほど言ったことです)

 最後に、政府に伝えたい。昨年の運動方針でも書いたが、日朝首脳会談が実現
してもすぐに「全拉致被害者の即時一括帰国」につながるとは限らない。北朝鮮
工作機関は、数人の被害者だけを表に出し、残りの人々については「日朝合同調
査委員会」で調査を続けると称して事実上棚上げにする謀略を準備している。日
本国内にも日朝国交正常化を優先して「全拉致被害者の即時一括帰国」要求に疑
義を呈する勢力が存在することに怒りを禁じ得ない。

 一部で私たちの方針は硬直しすぎているという批判があるが、政府の拉致問題
解決の3つの定義、?「すべての被害者の即時帰国」、?「真相究明」、?「実
行犯の引き渡し」のうち、人の命がかかっている?をまず実現しようとすること
は十分柔軟で現実的だと反論しておく。

 政府はぶれずに「全拉致被害者の即時一括帰国」だけを求めて欲しい。また、
生存情報、所在情報をより多く蓄積して日朝首脳会談に備えて欲しい。

 「全拉致被害者の即時一括帰国」こそが、絶対に譲れない私たちの要求であり、
その実現のための手段として日朝首脳会談を求めているのだ。

家族会・救う会は、結成25年を迎えた令和4年、

〈拉致問題解決には期限がある。政府は、親の世代が存命のうちに「全拉致被害
者の即時一括帰国」を実現せよ! 私たちは決して諦めない!〉
をスローガンに、全力で救出運動を続ける。

 私たちは今後も拉致問題の先送りや風化を図る策動に反対し、世論喚起と国際
活動、情報収集などできうる限りのことを行う。

 (以上です。)

◆4つの重点項目

 そして重点項目を4つ決めています。

 「1 ブルーリボン普及」

 2は昨年は、〈アニメ「めぐみ」学校上映拡大〉でしたが、それを変えて、

 「2 若年者層への啓発・啓蒙強化」としました。アニメだけでなく、これは
政府が今の予算に組み込んでくださったのですが、
 コミック(漫画)電子版「母が拉致された時僕はまだ1歳だった」の学校での
活用推進(政府が教育現場への配布を令和4年度予算案に計上)などです。これ
は飯塚耕一郎さん物語です。

 アニメ「めぐみ」の前にそのコミックがありました。それを原作にしてアニメ
にしたのですが、調べてみたら飯塚耕一郎さん物語は電子版があったのです。今
は授業で子どもたちがパソコンを使っています。従って、授業でこのコミック電
子版を使えるようにできないか、その場合権利関係がどうなるかの問題がありま
すが、政府の方で調べていただいて、著作権料を一定程度払って授業で使えるよ
うにすることが今年度予算に入りました。

 「3 被害者一人ひとりに思いを寄せる活動」ですが、例えば埼玉県でアニメ
「めぐみ」だけでいいのか。田口八重子さんのことも是非教えてほしいわけです。
また鹿児島県では市川さん・増元さん物語がほしいんですね。熊本県ではすでに
教育委員会が、「拉致被害者松木薫さん」という小冊子を作ってくれています。

 鳥取県は県内の拉致問題啓発小冊子として、松本京子さんや特定失踪者の漫画
があります。兵庫県はもう少しで完成するそうですが、県内の拉致関係の映像を
作っている。有本さんと田中実さんが中心になると思います。

 救う会はこの連続集会で、それぞれの家族に被害者の思い出を語っていただき
ました。それを写真パネルにしていますので、救う会のホームページから読める
ようになっています。拉致問題対策本部が入っているビルの1階に拉致の展示ス
ペースがあるのですが、そこに一人ひとりの思い出のパネル、救う会が作ったの
のを政府が展示してくださっています。

 そういうものを使って、一人ひとりのことをちゃんと考えましょうという企画
です。めぐみさんだけのことではなくて、みんなそれぞれに人生があって、その
人生がぱたっと断たれてしまったというのが拉致問題の本質です。

 拉致事件というと、国際問題、政治問題と思われますが、普通に暮らしていた
一人ひとりの人生が奪われたということの深刻さが分かるためには、拉致される
前にその人たちがどんな暮らしをしていたのかを知ることがいいと思っています。

 そこで一人ひとりに即した教材がほしいと思ったのですが、政府がコミック電
子版の著作権料を払ってくださることになったので、それを活かした教材案を先
生方に作っていただいて、やってもらいたいなと思っています。
「4 北朝鮮側主張の問題点(政府パンフレット)」についての啓発活動」

 以前北朝鮮が嘘をついた。これも一つひとつの問題点を政府が白いパンフレッ
トにしています。これをどう乗り越えるかと北朝鮮でも今一生懸命考えていると
思います。全員を返さないのであれば、あの嘘を押し通さなければならないので
す。どういう屁理屈を言ってくるか分かりませんが、「日本側としてはあれは受
け入れられない」と政府として言っているわけですから、それを越える何かを言
わざるをえないわけです。

 我々民間側でもその政府のパンフレットを是非学習した方がいいということで、
この4つの運動方針を立てました。

 今、北朝鮮情勢と運動方針の話をしましたので、以上2ページ分の内容が分かっ
ていただけたと思います。あとでウクライナの話をしますが、その前に質問を受
けたいと思います。

【質疑応答】

A.私は卓球をしています。質問ではないのですが、卓球をする時に、こういう
ことをやる場合だろうかと思い、練習の時にブルーリボンバッジを着けて行いま
した。試合に出る時にはゼッケンに青い文字で自分の名前を書きました。次の試
合から常時青いユニフォームで出るようにしました。さらに青いラバーが発売に
なったので、青いラバーで試合に出るようにしました。そうしている内に段々卓
球選手の中で青を積極的に着る人たちが増えてきているなと思いました。卓球選
手があったらその所を注意して見ていただければと思います。

西岡 ありがとうございます。青が我々のシンボルですから。一方、今日拓也さ
んのネクタイを見られたと思いますが、ウクライナのシンボルの色を意図的にし
ていらっしゃいました。何もおっしゃらないのですが、気づく人は気づくかもし
れません。色々なことが今、色に関わっているんだなあと思います。

(8につづく)



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