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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全国規模の拉致問題国民大集会を開催3(2021/11/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.11.19)

■全国規模の拉致問題国民大集会を開催3

◆北朝鮮の苦境は拉致問題解決のための交渉をすすめるチャンス

竹内譲(公明党拉致問題対策委員長、党政務調査会長、衆議院議員)

 男性の皆様で今日は拉致のバッジを織り込んだネクタイを付けておられる方が
多いと思いますが、これをご寄贈頂いたのは拉致問題に熱心な支援者で、京都の
渡文(わたぶん)さんという西陣織の渡辺隆夫さんという社長さんで、本当にあ
りがたいことだと思っています。まず最初に感謝申し上げたいと思います。

 昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、拉致被害者の救出に向けた
各地での集会や街頭署名活動もままならない中、家族会・救う会、調査会、特定
失踪者家族会の皆様の活動には、改めて心から敬意を表する次第です。

 今年4月には、家族会・救う会の皆様が金正恩委員長に対して、「全被害者の
即時一括帰国」を決断するよう訴える二度目のメッセージを発表されました。ま
た6月29日に開催された拉致問題に関するオンライン国連シンポジウムでは、
家族会の横田拓也事務局長、飯塚耕一郎事務局次長、特定失踪者家族会の植村照
光副会長ご夫妻から、生の声の訴えをいただきました。私も拝聴しましたが、非
常に心がゆさぶられるものでありました。

 これまで政府を初め我々国会議員も拉致被害者全員の早期帰国に向けてそれぞ
れの立場で努力をしてきました。しかし拉致被害ご本人や帰国を待ちわびる皆様
もご高齢となっておられ、拉致問題の解決は一国の猶予もありません。

 昨年亡くなられた有本嘉代子さん、横田滋前家族会代表を初め拉致された方々
と再会を果たすことができなかったご家族のことを思いますと、国会議員の一人
として忸怩たる思いです。

 さて北朝鮮は、国連安保理決議やわが国独自の措置による経済制裁に加え、新
型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、苦境に立たされています。北朝鮮は去
年から新型コロナウイルス対策のため中国との国境を閉鎖した結果、中朝間の貿
易が激減しています。中国の税関総署が発表した今年9月の貿易統計の速報値に
よりますと、中朝間の貿易額全体の規模はコロナ前の2019年9月比で約29
%に留まっています。

 また韓国の国家情報院の簡易報告に出席した韓国国会議員によりますと、北朝
鮮は紙幣用紙や特殊インクの輸入が滞り、苦肉の策として国産の用紙で臨時紙幣
を発行しているということ、医療品不足で腸チフスなどの伝染病が蔓延している
こと、さらに食糧難であることが明らかになっており、金委員長は、「薄氷の上
を歩く思いだ」と言ったと報じられています。

 このような経済苦境の中で、国民の生活を顧みず金委員長は弾道ミサイル等の
発射実験を繰り返し行い、わが国のみならず周辺地域の安全を脅かしています。
しかし、見方を変えれば、金委員長がここまでしないと北朝鮮国内の引き締めが
できない非常に苦しい状況であることが推察され、日本では北朝鮮と拉致問題解
決のための交渉をすすめるチャンスになる可能性もあると考えています。

 しかしながら国連安保理では、中国とロシアが対北朝鮮制裁を一部緩和しよう
とする決議案を理事国に配布していることが判明しました。わが国は欧米諸国と
連携し、このような動きには断じて強く反対していくべきだと考えております。

 また岸田総理の就任後も、北朝鮮は拉致問題を、「すべて解決済みだ」との談
話を発表していますが、到底受け入れられるものではありません。10月1日、
わが党の山口代表は、自由民主党の岸田総裁と自公連立政権の合意文書にサイン
し、その中で、拉致問題に向けた取り組みを進めることを明記しました。

 安倍内閣で長く財務大臣を務められたお一人は、米国を初めとして、日米韓や
国際社会と連携して拉致問題解決を呼び掛けておられます。

 我々公明党は、岸田内閣を支援しつつ一日でも早くすべての拉致被害者をご家
族の元に戻せるよう、皆様と共に、誠心誠意努力していく決意であることを申し
上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました(拍手)。

◆「困った時はお互い様」、少しは北朝鮮の面子に配慮を

鈴木宗男(日本維新の会、参議院議員)

 西岡さんの司会を聴きながら、飯塚代表のご挨拶を受けたまわりながら、また
横田めぐみさんのお母様、早紀江さんの「親思う心にまさる親心」とも言うべき
吉田松陰先生の辞世の句を思い浮かべながら、拉致被害者の家族の皆さんの気持
ちを考え、申し訳なさと本当に懸命だったのかどうかということを考えながら、
しっかりやっていかなければならないという思いを新たにしました。ご列席の皆
様方に、私からも厚く感謝申し上げます。

 今日は国会議員が多数来ておられますが、菅内閣の官房長官として拉致問題担
当大臣としてご尽力され、安倍政権では官房副長官としてもこの問題に取り組ん
でいただいた加藤勝信さんがお越しいただいていますので、私は心から感謝した
いと思っています。どうぞ加藤先生立ってください(拍手)。

 今、自民党さん、立憲民主党さん、公明党さんからお話がありました。拉致問
題を解決する、その思いは皆一緒です。ただ皆さん、考えてみてくださいません
か。この集会を運動にしてはいけないんです。拉致問題は外交問題です。北朝鮮
は国連加盟国なんです。いかに交渉に上げるか、いかに交渉の場を持つかが大事
ではないでしょうか。私は提言したいと思います。

 小泉総理になって2年目、平成14年ですが、平壌宣言をしましたね。その後
安倍政権になってストックホルム合意があります。このストックホルム合意を私
は活かすべきだと思っています。なぜならば、今膠着状態だからです。

 安倍総理は勇気をもって、「前提条件なしに首脳会談をする」とおっしゃった
けれど帰ってきてないんですね。日朝正常化をやるにはこれは更正しなければな
りません。ストックホルム合意こそが両国が合意したものですから、カードでは
ないかと思っています。

 拉致問題は外交であり、外交には相手があります。自分が100%とって、相
手に100%渡さない外交はありません。私は折り合いをつけていくしかないと
思っています。ならば過去の合意を踏まえて行うことが一つのやり方ではないで
しょうか。これをこの集会でお考えいただきたいと思います。

 併せて、私は制裁だけでは事は進まないと思っています。日本には、「困った
時はお互い様」、「相見互い」という言葉もあります。この考えを私は活かすべ
きだと思っているし、面子を重んじる国があるならば、面子を少しは考慮するこ
とも一歩前進の外交的なやり方ではないかなと思っています。

 北朝鮮に一番影響力を持つ国は歴史的にもロシアです。ソ連の時代から。ロシ
アから様々なアプローチをすることも、一つのやり方ではないか。そういう思い
を持ってきたということをご理解いただきたいと思います。

 小渕内閣の時(2000年)、北朝鮮に(米)50万トンの人道支援を行いま
した。様々な団体から叩かれました。しかし、そうことをしたからこそ、今日朝
関係がつながってきていると思うのです。そのことに関わってきた政治家の一人
として、私は、今日ここにいる政治家とは、それなりに経験もしているし、分かっ
ていると思いますので、新たな決意をもって日本維新の会として拉致問題解決の
ために、しっかりと様々な形づくりをしていきたい。そのことを固くお誓いいた
します。

 そして、お年を召された拉致被害者のご家族の皆さん方のお元気な内にけりを
つけたいものだという思いをしっかりお伝えして、ご挨拶に代えさせていただき
ます。今日は皆さん、ご苦労様でした(拍手)。

西岡力(救う会会長)

◆家族会・救う会は食糧支援を批判した

 敢えて一言申し上げます。鈴木先生が今おっしゃいました、小渕内閣の時の食
糧支援で「たくさんな団体から批判を受けた」とおっしゃいましたが、私たちが
批判しました。私たちは自民党本部前で座り込みをしました。私もしました。早
紀江さん、滋さんもしました(拍手)。それは事実であるので、主催者としてそ
ういうことがあったということをお伝えします。

 私は日本の学者として一番先に「拉致問題がある」という論文を、家族会結成
の6年前に書いていますので、一言申し上げました。

 そして先生がおっしゃった「面子を考えなければならない」に賛成です。先ほ
ど、竹内先生が紹介してくださいましたが、金正恩委員長へのメッセージを出し
ました。「全被害者の即時一括帰国が実現するなら国交正常化に反対しません。
帰ってきた被害者から秘密を聞き出して反北朝鮮活動をしません」と。

 運動ですから色々な議論がありましたが、家族会と一緒にまとめて、発信して
います。それは外交交渉の時、それをポケットに入れて行っていただきたいとい
うことです。外交交渉は相手があること、全くその通りです。色々な苦労をして
知恵を絞っていただきたい。そのためにも、先ほど森先生がおっしゃったように、
特別委員会を開いていただいて議論をしていただきたいと思います。

 ずっと国民運動をしてきた立場として、一言申し上げざるを得なかったので、
失礼があったら申し訳ありません(拍手)。

◆皆さんと力を合わせ、心を合わせて

玉木雄一郎(国民民主党代表、衆議院議員)

 去年に引き続き、代表の私が直接参加させていただきました。国民民主党は拉
致問題をわが党の最重点課題の一つとして取り組んできました。政党の代表の中
でブルーリボンバッジを付けているのは、多分岸田総理と私だけだと思います
(拍手)。

 これは是非国民運動としてやっていかなければならない。なぜならば、我が党
の拉致問題対策本部長は川合孝典参議院議員ですが、川合議員はUIゼンセンと
いう組織の出身ですが、松本京子さんはUIゼンセンの組合員でした。また特定
失踪者の中には組合員の家族の方もいらっしゃいます。

 昨年4月にUIゼンセンから85万4172筆の過去最大の署名を集めて、決
して風化させてはならないという思いで、組合員の皆さん、関係者からも署名を
集めて、それを官邸にお届けしました。丁寧に当時の加藤勝信官房長官からも対
応いただきました。

 目指す道はたった一つで、すべての拉致被害者の即時一括帰国です。この目標
をすべての関係者が共同の目標として掲げてあらゆる努力を尽くすということが
必要だと思います。

 現時点において結果を出せていないことについては、私も国会に身を置く者と
して、本当に申し訳なく、お詫びを申し上げなければなりませんが、先ほどもあっ
たように、コロナ禍で北朝鮮の経済状況は厳しくなっていると思います。また
「先圧力、後対話」ということで、圧力をしっかりかけてきたことが功を奏して
きていると思います。

 ただ、色々な分析があって、食糧が不足ということをそれを外交交渉に活かせ
るのではないかという声や、一方で政府に聞きますと、「それほど食糧に困窮し
ていない」という説明を受けています。

 現状はよく分かりませんが、「条件を付けずに」、しっかりと内閣総理大臣が
金正恩委員長と向き合う。国会としても機運を盛り上げていくために衆参の拉致
問題特別委員会を頻繁に開くことをやっていかなければならないと思います。そ
して風化させない。決して熱を冷まさないということを、国を挙げて全国で行っ
ていかなければならないと思います。

 微力ではありますが、皆さんの活動の一助になればと思って、我々も先頭に立っ
て一層頑張る覚悟ですので、皆さんと力を合わせ、心を合わせて進んでいくこと
をお誓いし、挨拶といたします。ありがとうございました(拍手)。

◆国会の主要政党全部が、「全被害者の即時一括帰国に賛成」

西岡 ここに来ていただいた党は、内部に拉致問題専門の部署がある党です。ま
た今回の選挙で、「産経新聞」が、各党にアンケートを取りました。「家族会・
救う会が主張している全被害者の即時一括帰国に賛成するか」と。ここに来てい
らっしゃる方々はすべて賛成の方々です。共産党は拉致の部署を持っていないの
でここには呼んでいませんが、その共産党も賛成しました。つまり国会の主要政
党全部が、「全被害者の即時一括帰国に賛成」しているという事実が今回の選挙
で確認されたのです。その代表が今日ここに全員来てくださいました。改めて拍
手をお願いいたします(拍手)。

◆出席国会議員紹介

北村経夫(拉致議連事務局長、参議院議員)

 国会議員の先生方をご紹介させていただきます。お名前をお呼び致しますので、
お立ちの上一礼をお願いいたします。

 まず政府側から、岸田文雄内閣総理大臣、松野博一拉致問題担当大臣兼内閣官
房長官(拍手、以下略)

 赤池誠章拉致問題担当副大臣、宮路拓馬拉致問題担当政務官

 先程紹介がありましたが、加藤勝信・前拉致問題担当大臣

 次に先ほど党代表としてご挨拶をしていただいた皆様

 山谷えり子 自由民主党拉致問題対策本部長

 森ゆうこ 立憲民主党拉致問題対策本部長

 竹内譲 公明党拉致問題対策委員長

 鈴木宗男 日本維新の会、参議院議員

 玉木雄一郎 国民民主党代表

 次に拉致議連の役員の皆様です。

古屋圭司会長、渡辺 周会長代行、衛藤晟一副会長、松原 仁幹事長

長島明久副幹事長・衆議院拉致問題対策特別委員長

西村康稔副幹事長、柿沢未途副幹事長、笠浩史事務局長代理

細田健一幹事・経済産業省副大臣

次に衆議院議員の皆様です。

田端裕明総務副大臣、小田原潔外務副大臣、大口善徳衆議院議員

塚田一郎・全拉致議連事務局長、木原稔衆議院議員

大西英男衆議院議員、山田美樹衆議院議員、谷田川元衆議院議員

杉田水脈衆議院議員、米山隆一衆議院議員、平沼正二郎衆議院議員

鈴木敦衆議院議員

次に参議院議員の皆様です。

上田清司参議院議員・国家基本政策委員長

松下新平参議院議員・参議院ODA特別委員長

丸川珠代参議院議員、堀井巌参議院議員、青山繁晴参議院議員

竹内真二参議院議員、清水真人参議院議員

以上です。ありがとうございました(拍手)。

(4につづく)





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■岸田首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 岸田文雄殿

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