救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

■北朝鮮の「安否情報」の虚偽がますます明らかに(2002/09/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.09.23)

■北朝鮮の「安否情報」の虚偽がますます明らかに

 マスコミでも9月17日の日朝首脳会談で北朝鮮側の提示した拉致被害者の安否情報
に疑義が呈されています。以下は西岡力・救う会東京会長の作成した北朝鮮情報の矛
盾に関してまとめたものです。特に報道関係の方々にお願いしたいのですが、北朝鮮
側の発表を鵜呑みにして「遺族」「遺品」などという言葉を使い「死亡」を既成事実
とすることは、生きている人々を抹殺することにつながりかねません。不用意な報道
をされないよう、ぜひご協力をお願いします。また、それ以外の方々でも、そのよう
な報道や、誰かの発言を聞いたときは、直ちに指摘して直させるよう、ご協力をよろ
しくお願いします。

★北朝鮮が通告してきた「安否情報」が意図的謀略であると判断される理由

                  救う会東京会長・西岡力

1 元工作員・安明進氏が目撃したり消息を聞いた被害者(横田めぐみ、市川修一、
田口八重子)はすべて死亡とされた。死亡時期などもすべて安明進証言と矛盾するも
のとなっている。拉致は認めるが金正日本人はそれを知らなかったという北朝鮮側の
主張を貫くためには、拉致は金正日の命令で実行されたと明言している安明進氏の証
言は認められない。従って、安否情報は安明進証言を否定するという意図の下に造作
されたと判断できる。
<安明進証言と北朝鮮「安否情報」の矛盾>

・ 横田めぐみさん 

(安明進証言)88年から91年まで金正日政治軍事大学分校日本人化教育担当教官。
同大学敷地内に居住。未婚に見えた。服装、食事、嗜好品、化粧品、録画した日本の
テレビ番組や新聞などすべて日本のものを与えられていた。

(北朝鮮「安否情報」)86年以前に朝鮮人男性と結婚、86?87年に女児出産、
93年3月13日死亡。

(救う会見解)日本人化教育の教官をさせられている立場で朝鮮人と結婚すると文化
的に朝鮮への同化が進むから、それはさけるはず。金正日政治軍事大学の存在は北朝
鮮で徹底的に秘密にされており、その教官が一般社会に出て結婚したり子育てしたり
はしない。

・ 市川修一さん 

(安明進証言)金正日政治軍事大学分校日本人化教育担当教官。1990年7月か8
月同大学本校大会議室隣の卓球場で安明進ともう一人の工作員が話しかける。安明進
は市川さんからマイルドセブンを一本もらう。「外国語講座のソンホ先生」と呼ばれ
ていた。清津連絡所工作員が何人かと一緒に拉致。北朝鮮国民はほとんどしない赤い
ネクタイを好んでいた。

(北朝鮮「安否情報」)1979年9月4日死亡。

(救う会見解)北朝鮮では社会主義少年団員が赤いネクタイを締めるので成人になる
と赤いネクタイを好む者はほとんどいない。そのため安明進氏は市川さんのネクタイ
の好みを強く記憶していた。市川さんは確かに日本にいたとき赤いネクタイを好んで
おり、自宅には多くの赤いネクタイが残っている。市川さんの家族はネクタイの好み
について安明進氏が指摘する以前に誰にも話していないから、安明進氏の証言の信憑
性は高い。

・ 田口八重子さん

(安明進証言)金正日政治軍事大学分校日本人化教育担当教官。1988年1月大韓
航空機爆破犯人金賢姫が犯行を自白し同大学は大幅にカリキュラムなどが変更された
が、田口さんは大学内所属が変わり郊外の人目に付きにくいところに移されただけで
無事だった。

(北朝鮮「安否情報」)1986年8月10日死亡。

(救う会見解)1998年救う会の招請で来日した安明進氏は、実名を出して救出運
動をすると被害者が殺される恐れはないかという家族の質問に「田口さんは金賢姫の
自白後も無事だった。本人が反抗しない限りせっかく拉致してきた貴重な人材を殺す
ことはないはず」と答えた。1987年11月の大韓機事件前に死んだという北朝鮮
情報は信じがたい。

<有本恵子さんについて>

 有本恵子さんに関しては最近に至るまで継続して生存情報が出ていた。出所はすべ
て北朝鮮に近い関係者だった。特に有本さん拉致実行犯リーダーの田宮高麿が199
5年11月「有本さんらを日本に帰したい」と語ったことは重大だ。有本さんらが生
還するとよど号グループを使って金正日が行ったり計画したりした多くのテロや犯罪
の全貌が明らかになる。それを恐れて石岡さんの手紙が着いた1988年9月の直後
である同年11月4日有本、石岡が死んだことにしたと考えることができる。

★生存情報

・ 1991年1月16日、有本・石岡両家族が東京で開催を予定していた記者会見
場にNHK記者の紹介で現れた遠藤忠夫・ウニタ書店経営(当時)氏が、恵子さんら
は生きている、自分は金日成の侍医につながるコネクションがあるから会見を中止す
れば助けてやる、と語って会見を事実上中止させた。

■安明進からEメール、「もっと強く出れば死んだと発表した人間も出てきます」

 昨日元亡命工作員安明進氏から荒木宛メールが届きました。その中で安明進氏は次
のように言っています。

 「今回金正日が拉致日本人現況に関して認め、過ちを詫びたのは幸いですが、絶対
にここで勝ったとして終わってしまってはなりません。めぐみさんたちが死んだと言
っていますが、私は絶対にそんなわけがないと思います。それはせっぱ詰まった現状
況から逃れるための嘘に他ならないと考えます。

 しかし、日本の経済協力が至急必要で、過去の犯罪を認めた金正日ですから、さら
に強く出ればそれ以上に大きな罪悪も認めるかもしれず、死亡したと嘘をついた拉致
日本人を返すこともあるのではないでしょうか。ともかく期待をかけて、最後まで闘
ってください」
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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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