救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会の新運動方針と米朝首脳会談6(2019/03/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.03.15)

■被害者一人ひとりに思いを寄せる活動

◆どういう人格を持った人がどうやって拉致されたのか

西岡 今島田さんが指摘した対米の働きかけは続けていかねけらばならない課題
の一つで、5月に家族会、救う会、拉致議連で訪米することを今検討しています。

 運動方針についてもう少しだけ説明をします。運動方針の中の「重点項目」を
4つ作りました。去年は2つでした。ブルーリボン普及とアニメ「めぐみ」学校
上映拡大の2つでしたが、3つ目に「被害者一人ひとりに思いを寄せる活動」を
入れました。

 アニメ「めぐみ」は大変よくできているのですが、例えば熊本でアニメ「めぐ
み」だけを見せて中学生に作文を書かせるのはどうか。熊本県には松木薫さんと
いう認定被害者がいるわけです。

 熊本県議会の拉致議連に呼ばれた時にそんな話をしたら、「議連で松木薫さん
のパンフレットを作りましょう」と言ってくれて、熊本県教育委員会に働きかけ
て、去年「熊本の拉致被害者 松木薫さん」というパンフレットが熊本県発行で
できました。これは熊本県庁のホームページからダウンロードできます。アニメ
「めぐみ」を見せた後、このパンフレットを活用しています。

 鳥取県は、漫画を作りました。「県内版拉致問題啓発小冊子」というもので、
松本京子さんだけでなく、県内の特定失踪者の話もあります。

 さらにアニメ「めぐみ」も元々は漫画だったのです。「漫画アクション」に連
載されたのですが、その後田口八重子さんと耕一郎さんを主人公とした「母が拉
致された時僕はまだ1歳だった」というコミックが連載されました。これもよく
できていて、今も双葉文庫の文庫本の漫画のコミックとして買うことができます。

 埼玉県でアニメ「めぐみ」をやるんだったら、田口さんのことも分かりやすい
こういうものがあるから活用してほしい、と。そしてできれば、それ以外の家族
会のメンバーについても、アニメ「めぐみ」のように、拉致される前はどういう
生活をしていたのか、その思い出を具体的にして、こういう人格を持った人がこ
うやって拉致されていって未だに帰ってこられないということが分かるような活
動が必要ではないか。

◆一人ひとりに人生があった

 過去に私たちはそういう問題意識で、この東京連続集会でそれぞれの人の思い
出を語ってもらうテーマで全員のことをやりました。それを写真パネルにしたら、
拉致問題対策本部がいいと言って、政府の拉致問題対策本部が入っているビルの
1階に拉致のコーナーがあるんですが、我々が作ったパネルをそこに飾っていた
だいています。使用料はとっていませんが。

 それぞれの家族が、それぞれの被害者の思い出を語っているものがあるんです
が、年度など修正して新しいものを作れないかということも考えています。そう
いうものを作って、それぞれの家族、それぞれの被害者の思い出をみんなで共有
しよう、と。

 例えば松木薫さんについては、私も知らなかったのですが、斉藤文代さんから
聞いたのですが婚約者がいたんだそうです。松木さんはスペイン語を勉強して、
薫さんはよくできるから長崎外国語大学の教授が自分の後継者として採用したい、
と。そのためには1年くらいスペインに行って、現地で語学の勉強をしてきてほ
しいと指導教官に言われたそうです。

 お父さんは反対した。手元に置いておきたい。その時既に婚約者がいて、彼女
は「行ってきて。待っている」と。それが突然連絡が取れなくなった。それでも
ずっと待っていてくれた。でも何回か周りからお見合いをしてと言われた。「私
はどうしたらいいんでしょうか」という話を斉藤さんのところにしてきた。

 「あなたの気持ちは分かったけど、もうお見合いをしてください」と言って、
今は結婚して幸せに暮らしている。「でも帰ってきたら是非会わせてください」
とのことで、「会わせるからね」と約束しているそうです。そういう話がこのパ
ンフには出ているんです。

 だから松木さんが拉致されなければ、大学の先生になって、その婚約者と結婚
して、というような生活があったわけです。そういうものを奪われたというのが
拉致なんです。

 ただ「拉致」という言葉だけでは、国際政治で核問題がどうしたとか、ボルト
ンがどう言ったとか、トランプがどうしたとなります。それも大切ではあります
が、人生を奪われた一人ひとりに人生があったわけです。

 アニメ「めぐみ」のいいところは、拉致される前のめぐみさんの様子がよく分
かるからこそ、ひどいことだと思うわけですが、めぐみさんだけではなくて、一
人ひとりに人生があったということを我々は知って、日本中の人々に伝えていく
必要があるのではないかと思って、3つ目の重点項目に入れました。

◆米朝が一定程度進んだら日朝がすぐに始まる

 そして4つ目は私は繰り返し言っているんですが、最終的に日朝首脳会談にな
るタイミングが来ると思います。北朝鮮はお金がほしいわけです。トランプ大統
領も「シンゾーに会え」と言っているわけです。

 しかし、米朝が進まなければできません。小泉訪朝型はないと思います。彼ら
は多額のお金を狙っていますが、前回アメリカが反対してもらえなかったので米
朝を先に選んだ。

 そして米朝で「アメリカはけしからん」とは言わないで今パイプをつないでい
ますから米朝が先になるのは間違いないと思いますが、米朝が一定程度進んだら、
そんなに時間を置かないですぐに日朝が始まる。セットですから。

 核を何発持っているというだけでアメリカは全部分かってしまいますが、それ
を言うためには、「本当にお金をくれるのか」ということが進まないとそこまで
いかない。

 セットですから、米朝と日朝はほぼ同時くらいに進むと思います。北朝鮮はハ
ノイではまだ寧辺しか出さないということでしたから日朝にはならないのですが、
その時に全員返すかどうかはまだ分からない。

◆死亡の証拠がない以上、生存を前提に助ける

 二山あるわけです。米朝が一定程度進んで日本に向かってくる。次に全員を返
すという決断を金正恩氏がするのかどうか。後半の部分について言うと、日本人
がもっと知らなくてはいけないのは、日本政府の基本的立場です。

 日本政府は、北朝鮮が「8人死亡」と言っているが、だれについても死亡の証
拠はない。めぐみさんの遺骨だけが偽物だったわけではないのです。8人の誰に
ついても死亡の証拠がないから、全被害者の生存を前提にして、認定の有無に関
わらず全員助けると言っているんです。

 これは我々の方針ではなく、日本政府の方針なんです。そして日本政府がパン
フレットを作っています。それをもっと、もっとみんなに知らせるべきだと思い
ます。生きてるか、死んでるか分からないというのが日本政府の立場じゃない。

 北朝鮮が出してきた死亡の証拠が全部でたらめだった。従って、死亡の証拠が
ない以上、生存を前提に助けるというのが日本政府の立場です。また「4人未入
境」と言っているけどそんなことはない。絶対拉致されているというのが日本政
府の立場で、それもこの白いパンフレットに書いてありますし、それ以外のひと
もいる可能性があると書いてあります。

 日本人はこの立場に立って北朝鮮と向き合わなければならない。一部の人たち
のように、「日本が正しいか北朝鮮が正しいかよく分からないので合同調査委員
会を作って調査したらいい」と公然と言う人が最近出てきています。元外務省局
長とかです。

 そういう人が国会議員会館まで現れて、国会議員の前でそういう話をしている。
だから日本政府の基本的立場を我々は知っておくべきです。日本と北朝鮮が対立
していて、我々が中間にいるのではない。日本政府と同じ側にいるんだ、と。

 家族会も日本政府と同じ立場にいて、死亡の証拠がない以上全被害者を生存を
前提に助けてくれと言っています。新たな死亡の証拠を出してくれとは言ってい
ない。

 安倍総理も、めぐみさんの「遺骨」と称するものが偽物と分かった直後に、
「これからは死亡の証拠を出せといったら危険だ。生きている人の腕を1本切っ
て、本物のDNAを出してくる危険性がある」と。その時は総理じゃなかったか
らもう少し発言の自由があったかもしれませんが、そういう発言をされています。

 今そこまで北に対して刺激的なことを言うかどうかは別ですが、そういうこと
を思っていらっしゃるのは間違いないと。そういうことでも、死亡の証拠を出せ
というのは危険です。

 出すんだったら2002年に出せばよかったんです。そういう客観的な証拠が
あれば我々も、「じゃあいつ殺したんだ」ということになりますが、「生きてい
る」と言い張ることはできなかったわけです。

 彼らは日本や国際社会に対して説明することに失敗したんです。「8人死んだ」
と言いながら誰一人死亡の証拠を出すことができなかったということをもっとみ
んなに知らせて、その水準に立って日朝首脳会談をしてほしい。総理はそうする
と思いますが、その総理の姿勢を我々がサポートする態勢を作らなくてはいけな
い。それが4つ目の重点項目です。その他国際連携を色々やろう等ということは
今まで通りです。

◆本当に微妙な時期、可能性はでてきている

 本当に微妙な時期になってきました。先ほど横田拓也事務局長が言っていまし
たが、我々ももっと強く言わなければということが今もありますし、今後もある
と思います。

 しかし、犯人と話し合って安全に被害者を取り戻すことができるかどうかの最
後の段階ですから、プロセスは色々なことを考えながらやるしかない。

 一部で、「自衛隊をなぜ使わないのか」という人もいますが、安全に取り戻す
のが第一なんです。大混乱になった時に自衛隊をどう使うかというのは別の問題
で、準備をしておかねければならないと私は思っています。

 被害者が犯人の手にあって、彼らがいつでも銃を突きつけることができる状態
で安全に取り戻す。そのためには兵糧攻めをして、話し合いの門を開いておくし
かなかった。それが今できつつある。

 日本だけでなく隣のおじさんたちがみんな味方になって、隣の人が向こうに行っ
てくれているところまで来た。悔しいという気持ちがないわけではないですが、
被害者を助けるために出口も作る。そういう交渉をしなければならない。

 でもそういう交渉をすれば帰ってくる可能性がある。100%というわけには
いきませんが、可能性はでてきている。我々のメッセージの中で安倍総理のメッ
セージを使っていますが、「相互不信の殻を破り」とあります。

 あなたも私のことを信用できないのだろう。5人返した時は国交正常化に反対
したことは知っているんだろう。しまし今は自分が、不幸な過去を清算して国交
正常化をめざすと言っている、と。

 これは総理が所信表明演説で言った言葉です。繰り返し言っている。我々もそ
れと同じトーンのメッセージを今回金正恩委員長に出しました。しかし、「全被
害者の即時一括帰国」ということは絶対譲れない。一人でも被害者が向こうに残っ
ていたら解決ではない。何人かだけではだめだ。

 それが実現するならば、実行犯の引き渡しとか、あるいは補償も必要ですが、
それは国交正常化の後要求してもいい。時差があってもいい。主権国家ですから、
それは要らないとは言えません。しかし帰国だけは絶対譲れない。国交正常化の
先にやらなければならないというのが基本的立場で、それをみんなで繰り返し伝
えなければならない。微妙な時期ですが希望はある。

◆「希望を持ちましょう」皇后陛下からおことば

 最後に、私は機会があって宮中のお茶会に呼ばれて、皇后陛下が去年のお誕生
日の記者会見で拉致問題について、ご譲位された後も関心を持つこととして拉致
を挙げてくださったことがあったので、お礼を申しあげねばと思っていました。

 そうしたらチャンスがあって、「北朝鮮拉致の救う会の西岡です」と言ったら、
「もう一度言ってください」と言われてもう一度言ったら、「ああ、そうですか」
と言って、私はお礼を申し上げてすぐ下がろうと思っていたら、「長いことご苦
労様でした。被害者のご家族の方は歳をとられましたよね。希望を持ちましょう。
私たちは何もできませんが、解決されることを願っています」と。

 私も緊張していましたので、この言葉が全部正しいかどうか自信がないのです
が、そういう趣旨のお話をされました。「希望がある」と。実は「希望」という
言葉は横田早紀江さんが、モンゴルでお孫さんに会った時に、「希望を持ちましょ
う、希望よ」と言って別れた。その中にはあなたのお母さんに会えるということ
も、自由におじいさん、おばあさんに会えるようになるということも含まれてい
たと思います。「希望」という言葉を言って別れたと言っていました。

 希望があると思っているからです。希望を実現するために、やれるだけのこと
は全部やった。それは北朝鮮に対して強い言葉を言うことだけではなくて、ある
時にはソフトなことも言うということも含めて、希望を実現させるためにやれる
だけのことをやって、そして神様が最後にどういう結論を出されるかということ
です。

 私たちには全部のことは分かりませんが、できることは全部やりたい。そうい
う最後の段階に今来ていると思っています。多分総理もそういう考えじゃないか
なと、この間2回お会いして、そういう感触を得ています。

 緊張する毎日ですが、ブルーリボン運動とアニメと、そして一人ひとりの被害
者に思いを寄せること、北朝鮮の主張の問題点を広めるという運動を重点に置い
てやっていきたいと思います。以上です(拍手)。

以上


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