救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

12日に3団体合同会議・街頭活動(2002/05/09)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.05.09)

■12日に3団体合同会議・街頭活動

 来る12日日曜、午前9時から正午まで、東京港区のホテル三田会館で家族会
・地方議員の会・救う会全国協議会の3団体合同会議が開催されます。会議で
は今後の活動について討議を行います。また、終了後午後1時から有楽町交通
会館前で地方議員の会主催の街頭活動を行います。家族会・救う会関係者も時
間の都合のつく人は参加の予定です。

※報道関係の方々へ 会議の取材は9時スタートの頭取りのみ可能ですので御
了承下さい。午後の街頭活動は当然ながら自由です。
※前日午後、3団体の研修会を行います(一般の方の参加及び報道関係者の取
材はできませんので御了承下さい)。

■瀋陽領事館における事件について

 これは直接拉致問題と関係あることではありませんが、日本政府の人権・人
道問題への姿勢を問う重大な事件でもあります。また、拉致被害者に対する邦
人保護の見地からも大きな懸念を持たざるを得ない事件です。関係各位の外務
省・中国大使館などへのはたらきかけをよろしくお願いします。
 以下は荒木事務局長から拉致議連役員・関係議員へ送った要請文書です。
 
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拉致議連役員・関係議員各位

       瀋陽領事館における人権蹂躙行為について

拝啓、平素は拉致問題に対する積極的な取り組みをいただき心より敬意を表し
ます。
 さて、御案内の通り昨日中国の瀋陽にある日本領事館に北朝鮮の難民5人が
逃げ込もうとし、うち2人は領事館敷地内まで入ったにも関わらず中国の武装
警察によって連れ出されるという重大な事件が起きました。この問題は中国当
局による日本の重大な主権侵害であることはもちろん、死を覚悟して北朝鮮を
脱出する難民を、日本国政府は実質上の領土内ですら保護しようとしないとい
うことを国際的に明らかにしてしまった点からも、極めて重大な問題です。ぜ
ひとも緊急かつ積極的な働きかけを政府及び中国大使館等にしていただくよう
お願い申しあげます。
 私たちは外務省に要請等をするとき何度も、「拉致された人々が中国に脱出
したら間違いなく保護してくれますね」と念をおしてきました。いつも「やり
ます」との返事をもらってきたのですが、今回のことでそれも口だけではない
かと思わざるを得ません。拉致された人々が命からがら中国に脱出して、日本
の公館に助けを求めようとしたときに手前で阻止される、それを大使館の職員
はただ傍観しているだけという、悪夢のような事態すら想像されるのです。
 外務省は拉致問題を「人道問題」としています。しかし、誰が見てもわかる
ように拉致は犯罪、それも北朝鮮による日本人拉致は国家が国家目的にもとづ
いて行った国家犯罪、重大な主権侵害であり、もちろん日本国民への人権侵害
です。そのようなことを「人道問題」としてごまかそうという姿勢と、今回の
ように本来の普遍的人権・人道問題ないがしろにする姿勢は同じ線上にありま
す。
 報道されたように、領事館に駆け込もうとした人の中には背中に赤ちゃんを
負ぶった女性もいました。私たちは中国に逃げ出した人の悲惨な話を山ほど聞
いています。それはもう、この世のものとは思えないような話ばかりです。も
し自分があの、かすかな希望を抱き、領事館に入りかけて阻止された難民の立
場だったらどんなに絶望することか、そのあと北朝鮮に送還されたらどんな運
命が待ち受けているか、考えただけでもぞっとします。現代の外務省には杉原
千畝はいないのでしょうか。
 私はもし、最低限日本領事館の中に入った2人だけでも取り返すことができ
ないなら、外務大臣は辞任して責任を取るべきだと思います。同時に今後、日
本は今回の事件の反省の上にたって、積極的に北朝鮮の難民を保護することを
アピールし、実際に全力をあげて「人道問題」に取り組むべきです。
 韓国政府は表向きはともかく、最低限この7?8年、中国の公館に逃げ込んで
きた北朝鮮難民をほとんど追い返しています。本来最大の当事者であり、大韓
民国憲法上は自国領土である北朝鮮から脱出して韓国行きを求めている人なの
ですから、保護しなければならないのですが、日本に対するときだけ大きな声
になる「民族」は北朝鮮を命からがら脱出した難民を含んでいないようです。
 そんな中で日本や韓国や、米国、欧州のNGO、個人が難民を救おうと必死
の努力をしています。私たち救う会は直接それに携わる立場ではありませんが、
東アジアを見渡せば人権とか自由とか、あるいは平和とかいう普遍的価値観の
ためにリーダーシップをとれる国家は我が国しかないのです。釈迦に説法かも
しれませんが、皆様の御尽力を心よりお願い申し上げます。失礼の段お許し下
さい。
敬具
    平成14年5月9日
          北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
  
                            事務局長 荒木
 和博 

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発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
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〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13
担当:事務局長 荒木和博
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