救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

横田さんから小泉総理に手紙「日米首脳会談で拉致問題を」(2002/02/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.02.13-2)

■横田さんから小泉総理に手紙「日米首脳会談で拉致問題を」

 明日14日午前11時(予定)、横田滋家族会代表は平沢勝栄衆議院議員(防衛
庁政務官)の国会事務所を訪れ総理宛の手紙および署名の一部(3000人分余)
を託す予定です。手紙の内容は来週の日米首脳会談の折拉致問題について取り
上げ、また、近いうちにご家族と会ってもらいたいという要請です。総理への
要請についてはすでに平沢議員が官邸と調整を進めていますが、これを機会に
早いうちに日程が決まることを期待するものです。

■全国協議会幹事会開催

 去る2月11日、東京港区の三田会館で救う会全国協議会の幹事会が開催され
ました。会には家族会から横田代表夫妻、蓮池透さん、浜本雄幸さん、有本明
弘夫妻、市川健一さん、増元照明さんが参加、また地方議員の会の土屋敬之会
長も参加された他、9日・10日と開催されていた第3回北朝鮮人権と難民問題国
際会議に参加しておられた朝鮮戦争拉北人士家族協議会の李美一理事長ら韓国
からの来賓3人も参加されました。

 幹事会は小島晴則副会長の司会で行われ、佐藤勝巳会長の情勢報告、李美一
理事長の来賓挨拶の後、昨年9月9日の幹事会以降の活動について報告を行いま
した。続いて参加されたご家族からの発言があり、昼食を挟んで今後の活動に
ついての討議を行いました。その概略は次の通りです。

    ●署名の提出と小泉総理、川口外相、石原都知事らへの要請について

 現在総理への署名提出を要請中だが、外相への要請も並行して検討する。都
知事には横田さんら東京近郊のご家族が3月に面会の予定。

 なお、要請にあたってはこれまでも行ってきた首相官邸レベルでの拉致問題
対策本部設置を求める他、再発を防止するためにも工作活動を行った人間を処
罰できる法的根拠をつくることなどを申し入れることを決めました。特に後者
については有本明弘さんから「金子恵美子は黙秘を続けており、よど号関係者
らが日本の中で大手を振っていられる状態はどう考えてもおかしい」との意見
が強く表明されました。日本ではよど号グループも海岸から浸透する工作員も、
工作活動を理由にして取り締まることができず、それが拉致などの行われる原
因の一つにもなっています。議論の中では刑法の「外患に対する罪」の適用が
できないかなどの意見も出、要請にあたって検討し取りまとめることとなりま
した。

    ●新しい救う会の結成に関して

 現在岩手など複数地域で準備が進行中、全国協議会としてバックアップして
いきます。

    ●国際的活動

 訪日するブッシュ米大統領に申し入れができないか検討する(これについて
は冒頭述べたような形になりました)。また昨年の訪米の折、民主党のトニー
・ホール議員から「訪朝の際ご家族から拉致被害者宛の手紙を持参し、北朝鮮
当局者に本人へ渡すよう伝える」との申し出があったが、まだその結果が伝え
られていないので、確認することとなりました。

 なお、国際会議に参加した米国の北朝鮮人権委員会の役員などには島田洋一
幹事がコンタクトをしており、今後連携を強め、必要なら再度の訪米を行うこ
とも検討しています。

    ●工作船引き上げ対策本部設置

 昨年末東シナ海で海保の巡視船と交戦し沈没した北朝鮮工作船の引き上げを
求めるため、全国協議会に「工作船引き上げ対策本部」(本部長・西岡力東京
の会会長)を設置することとなりました。当面3月30日に東京で引き上げを求
める集会を行う予定です。

 その他、幹事会では事実上活動がストップしている拉致議連に代わり少数精
鋭の議員連盟を作るよう関係議員にはたらきかけることとなりました。また、
新たなポスターを作ることなども決定しました。その他、研修や訪韓、情報収
集の問題などについて討議しました。

■国際会議の決議(日本語)

 以下、国際会議で採択された決議(小川晴久日本側実行委員長訳)です。

                  決  議

 私たちは、北朝鮮の人権状況と北朝鮮における帰国者、抑留者、拉致犠牲者
の被(こうむ)っている状況に深い心配と関心を持つがゆえに、第三回北朝鮮
の人権と難民問題国際会議に集まった。北朝鮮の体制は現代における最大の人
権破壊者であると私たちは考える。

 私たちは、北朝鮮の人々が自由な民衆がどこでも享受できていると同じ人権
を与えられ、世界人権宣言のもとに置かれるべきであると断言する。

 北朝鮮政府は、市民的政治的権利に関する国際規約と経済的社会的文化的権
利に関する国際規約の加盟国にふさわしく、それを守る義務がある。

 私たちは、人権の力を北朝鮮にもたらすあらゆることを行うために、組織と
して、また個人として、働き続けることを誓う。

 私たちは、今回の会議で実行することを誓った諸活動に加えて、次のような
具体的な行動を呼びかける。

1) 国際社会は国連高等難民弁務官事務所と手を組んで、国際的人権諸組織
が北朝鮮を脱出した難民を助けるために現地にいけるように、中国とロシアに
強く迫るべきである。

2) 私たちは、避難所を求めている北朝鮮難民の、北朝鮮への強制送還を即
時中止することを求める。

3) 私たちは、国連人権委員会が来る三月と四月の会合で北朝鮮の人権実績
を非難する決議を採択するよう要求する。

4) 北朝鮮への食糧支援が北朝鮮の民衆への更なる抑圧につながらないよう、
食糧支援者が支援食糧の分配と使われ方を十分に掌握できなければならない。

5) 国際社会は北朝鮮政府と接するたびに、とくに政治犯収容所の廃止とす
べての政治犯の釈放を含む、人権状況の改善のための議論を行うべきである。

6) 私たちは、北朝鮮が移動の自由を阻んでいる、帰国者、抑留者、拉致犠
牲者の解放を要求する。

7) アムネスティー・インターナショナル、ヒュウマンライツウォッチを含
む国際人権諸団体は、北朝鮮の人権状況のより精密で、より包括的な全体像を
描き、提供すべきである。   

 最後に、私たちは北朝鮮の人々の命を救うために専念する人権団体の国際的
ネットワークの拡大に努力することを誓う。私たちは自らの属する国が北朝鮮
の人権問題に最大の関心を払うように促すことを誓う。私たちは自らの政府と
マスメディアを含む社会のあらゆる分野に北朝鮮人権問題を伝えていく上で協
力しあうことを誓う。そしてパリで開かれる予定の第四回北朝鮮の人権と難民
問題国際会議に参加することを期
すものである。

   2002年2月10日 第三回北朝鮮の人権と難民問題国際会議(東
京) 
  
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