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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致発覚から20年−我々はどこまで来たのか 東京連続集会報告4(2017/02/06)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.02.06)

■拉致発覚から20年−我々はどこまで来たのか 東京連続集会報告4

◆日本政府が拉致は主権侵害だと言ったのは小泉訪朝以降

西岡 5番目の西村質問は、

 「北朝鮮亡命工作員の供述どおり、日本人を拉致して海岸から北朝鮮に連行す
る行為が、北朝鮮政府による組織的犯行とするならば、これは北朝鮮による我が
国の重大な主権侵犯であると思われるが、政府はどう認識しているか。日本国内
における日本人の拉致を認知し得なかったことにおいて、我が国政府は国民保護
の能力がないことになり、また、本問題を我が国政府として放置すれば、自国民
保護を基本的責務とする民主主義国家の政府として、その正統性が失われると思
料されるが、政府はいかに認識しているか。」

 主権侵害なのか、国民保護の能力はあるのかと正面から聞いているのですが、
それに対して回答は、

 「御指摘の北朝鮮に関する内容が主権の侵害にあたるか否かについては、事実
関係が明らかでないため、断定することはできないが、一般論としては、外国又
はその機関が我が国の領域内で公権力の行使とよばれるような行為を我が国の同
意を得ずに行うことは、我が国に対する主権の侵害となると認識している。

 また、そのような場合には、主権国家として自国民保護の観点も含め所要の措
置を講ずる所存である。

 なお、御指摘の亡命工作員の供述については、引き続き、捜査当局において所
要の捜査を進めるとともに、関係機関において関連情報の収集に努める所存であ
る。」

 この時点では主権侵害になると断定していなかったのです。日本政府が主権侵
害だと言ったのは小泉訪朝以降のことです。北朝鮮が拉致を認めるまでは「疑い」
としか言っていなかった。

 6番目の質問は、

 「北朝鮮国内には、横田めぐみのように拉致された日本人とともに、たとえば、
帰国者の日本人妻などとして渡航し、その後日本に帰国できず消息不明に陥って
いる多数の日本人が存在するが、近年北朝鮮からの亡命者が増加傾向にあり、そ
の亡命者の供述が北朝鮮国内の重要な情報源となっている。

 そこで、我が国政府としては、右亡命者達から右日本人の消息に関する情報を
収集しているのか否か。収集しているとすれば、現時点でのその内容は。」

 これに対して、

 「御指摘の日本人の方々の消息に関する情報については、政府として、北朝鮮
についての種々の情報収集の中でその収集に努めているが、情報の有無、その入
手経路及びその内容については、これらの方々の安全に配慮するとの観点やプラ
イバシーの保護の観点から、具体的に答弁することは差し控えたい。」

◆この20年間で少しずつ日本は変わってきた

 繰り返し「安全」と言い、実名を出したら何かが起きるのではないかというトー
ンで書かれています。今長谷川さんは、「日本は一体どうなっているんだ」と問
題提起をされましたが、しかし私はこの20年間、少しずつ日本は変わってきた
と思います。

 それを変えたのは横田さんたち、そして家族会の実名を出した訴えです。全国
に講演に行って、いつも言っているんですが、本来なら、日本が国家であれば、
日本人が拉致されていると分かった段階で全員被害者を救出する体制ができるべ
きなんです。

 今日本には拉致担当大臣がいます。拉致対策本部があって数億円の予算がつい
ています。それはいつできたか。横田めぐみさんの拉致だけをみたら、今年で4
0年になるわけですが、その内最初の30年にはそれがなかった。

 梶山答弁は拉致発生から約10年後でしたが、その時そういうことが起きなかっ
た。そもそも梶山答弁で8人と言ったのに、北朝鮮との国交正常化交渉がその3
年後に始まった時にも、1人しか出さなかった。金丸さんが金日成と会った時に
は一人も出さなかった。

 曽我ひとみさんは金丸さんが訪朝した時、「北朝鮮のテレビで見ていた」と。
「日本の政治家が来たのだから私のことが議題になっているかもしれないと思っ
た。しかし、何も起きなかった」と言っています。

 そして20年経ってめぐみさんの拉致が明らかになった時でも、政府は「安全
のために静かにしていた方がいい」というアドバイスをしましたが、それを信じ
られなかったのは、梶山答弁の後、政府がやったことがあったからです。世論が
ない時には、確実な証拠があっても外務省もマスコミも動かない。朝日、毎日、
読売、NHKは一行も報道しませんでした。見捨てたんです。そして金丸さんたち
政治家もそれを見捨てた。

 警察は10年経って、梶山答弁で拉致があると言ったけれども、その後10年
間は警察だけが孤立していて、マスコミも政治家も外務省も真剣に取り組まなかっ
た。

 それがなぜ小泉訪朝で変わったのか。それは家族会が勇気を出して名前を出す、
そして運動することを始めたからです。それがなかったら、金丸訪朝の時と同じ
ように、あるいは91年から92年にかけての国交正常化交渉と同じように、拉
致問題は正式の議題にならなかった可能性が高い。

 日本が国家であれば、「こんな主権侵害かどうか明らかでないから断定するこ
とはできない」ということを、証拠がありながら書いていて、主権侵害について
は向こうの犯人が「やりました」と言ったわけです。

 しかし、横田さんのお父さんが、「このままいったら匿名での報道では世論が
盛り上がらない」と。「一定のリスクはあるけれども、世論に訴えよう」という
決断をされた。その決断から10年経って、拉致対策本部ができ、北朝鮮人権法
が通って、担当大臣ができた。

 それでもまだめぐみさんたちを取り戻すことができていませんが、40年の中
の最後の10年間の内、5年間が安倍政権です。最初の1年、第一次安倍政権で
拉致対策本部を作り、担当大臣を作りました。しかし、1年で病気のため辞めら
れてしまった。その後、福田、麻生、そして鳩山、菅、野田と総理が1年ずつ変
わった。そして安倍政権が4年。

 3年前から安倍政権のもとで日朝協議が始まって、その結論がまだ出ていない。
しかし、日本としては家族が身体を張って、本当に身を削る思いで名前を出すと
言う決断をして、やっと作った拉致対策本部がある中で、初めて本格的な協議が
始まった。

 これでも取り戻せなかったら本当にどうなるんだろう。しかし、20年間何も
しなかったら、20年前と同じで、国交正常化交渉になっても正式な議題になら
ないでしょう。

 5人は絶対帰って来られなかったでしょう。そこまではくることができた。や
はり世論に訴えて、我々は怒っているんだということを示して、政府の責任で全
被害者を取り戻せ、それが主権国家としてなすべきことじゃないかということを
言い続けるしかない。

 ジャーナリストはジャーナリストで、私は学者ですが今運動の世界に入ってい
る者は運動の世界で、家族があのような厳しい決断をしたことを目撃した以上、
またそういう決断に関わってしまった以上、私も最後まで絶対にこの問題から逃
げるわけにはいかないと思っています。

 今日長谷川さんが来てくださって、色々な話をしてくださったのも、まさに
「安全」ということだけを前に出して訴えなかったら何が起きたのか。しかし、
その厳しい訴えをして取り戻したのはたった5人だけです。しかし、やらなかっ
たら何も進まなかった。この道しかないと私は思っています。

◆拉致の国内協力者を暴き出したい

長谷川 色々な話をしましたが、私は私がやれることをやりたい。私は単なる取
材執筆者ですので、やれることはまだたくさんあるのではないかと思って、実は
まだやっています。拉致は北朝鮮から船に乗って日本に入ってきた侵入者が、適
当にだれかを暴力でさらっていくという、そんなたやすいものじゃないと思いま
す。

 どういう人間を捕まえるかということを見定めているように思われるふしがあ
ります。私は日本側に、拉致という凶悪な国家犯罪に協力する人々、グループ、
勢力がなければ不可能だと思っているのです。その者たち、グループ、勢力を暴
き出すのが私の仕事だと思っています。

 成功するかしないか分かりません。もしかしたら多少成功するかもしれません。
自分のできる範囲のことをやって、日本の意図的な、あるいは無意識な不作為に
よって生じた、この途方もない北朝鮮の犯罪をずっと成功させ、今も解決ができ
ないでいるという日本とは何なのかを暴き出すことです。

 日本においてどんな凶悪なものどもがこの凶悪犯罪に協力したのか。政治家も
含めてです。そこを何とか暴き出したいと思っています(拍手)。

◆全被害者を取り戻すための実質的協議を早く始めてほしい

西岡 長谷川さんは大変優秀なジャーナリストで、朝鮮総連関係では、朝銀信用
組合の不正融資問題を、これは1993年に書いています。それがもとになって
朝鮮総連の中央本部が競売にかけられることになった。その嚆矢となる記事を9
3年に書かれています。

 また97年には、朝銀愛知で、(朝銀が)勝手に預金を降ろして北朝鮮に送っ
たと思われる疑惑があると、長銀の不正について大変なスクープをしています。
また北朝鮮のミサイルに日本の技術者が関係していたことについて、具体的に取
材して、韓国にいる技術関係者で、日本の技術を北朝鮮に持っていくことを担当
した元工作員にインタビューして、その人のメモから、実際に北朝鮮に行った技
術者を見つけ出して、確認をとって記事を書いたりしています。

 ファクト(事実)をきちんと当たって、朝鮮総連問題、北朝鮮問題の闇をずっ
と暴いてきた長谷川さんが最後にやろうとしていることを言ってくださいました。
最近は慰安婦問題で、私のテーマなんですが、朝日新聞の闇を暴くような本を1
冊書かれましたが、ぜひご健筆に期待したいと思います。

 しかしその前に、長谷川さんの闇を暴く記事が先になるか、安倍政権が決着を
つけるのが先になるのか。我々としては安倍政権に一日も早く決着をつけてほし
い。全被害者を取り戻すための実質的協議を早く始めてほしいと言い続けるしか
ないと思っています。今日はありがとうございました(拍手)。

(5につづく)

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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
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