救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告2(2016/12/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.12.13)

■激動する南北情勢の中で拉致問題を考える国際セミナー報告2

西岡 以上で開会式を終わりたいと思います。皆様ありがとうございました(拍
手)。この後、本来なら各党代表の皆様の挨拶の予定でしたが、参議院の先生方
がまだお見えでないので、順番を入れ替えて、先ほど加藤大臣の話にもありまし
たが、デヴィッド・スネドンさん。アメリカ人で北朝鮮に拉致された疑いが大変
濃厚という被害者のお兄さんお二人がこの会場にかけつけてくださいました。

 古屋先生が何度も会って、アメリカの中でもこの問題に関する関心が大変高まっ
て、米議会の下院がこの問題をもっときちんと調査すべきだという決議をし、数
日前上院でも委員会でこの決議が通ったと聞いています。

 国際連携を強めるという意味でお二人のご兄弟がかけつけてくださいました。
島田洋一副会長に通訳をお願いします。

島田 私が通訳をする予定でしたが日本語ができるジェームス・スネドンさんが
日本語で挨拶されることになりました(拍手)。

◆日本の皆様に感謝
ジェームス・スネドン(デヴィッドさん兄)

 みなさまこんにちは。今日は私と兄のマイケルが家族の代表としてきました。
父ロイと母キャサリンの手紙を読ませていただきます。

 拉致被害者の支援者の皆様、拉致被害者のご両親、ご家族の皆様、救う会の皆
様、私と妻キャサリンは、拉致された人々のために、みなさまが続けてこられた
ご努力に感謝の意をお伝えしたいと思います。

 一般市民の方々や政府、メディア、国連機関に向けて、拉致被害者の苦しみを
たゆまず説明してこられたことに対して心より感謝いたします。

 2004年8月、中国滞在中に拉致された息子のデヴィッドのためにお祈りく
ださり、本当にありがとうございました。日本政府と救う会代表の方々が、首都
ワシントンまで出向き、デヴィッドの拉致についての情報を提供してくださいま
した。

 そのおかげで私たちとアメリカ政府との間の協議が前進しました。その結果、
アメリカの機関がデヴィッドの失踪事件を調査する決議が国会に提出されたこと
がありました。

 私たちは、皆様の決してあきらめない精神を見習うこととしてきました。神様
はきっとすべての拉致被害者と家族の詳細をご存知です。さらに神様は、衣食住
にも事欠き、抑圧と恐怖の中で暮らしている北朝鮮の人々のことも関心に入れて
いると思います。

 私は家族とともに、デヴィッドとすべての拉致被害者、北朝鮮の人々のために
祈りを捧げます。ありがとうございました。

 2016年12月1日 ロイとキャサリン・スネドン(拍手)。

島田 ご両親の手紙の中で触れられていたアメリカ議会の決議案ですが、これは
上下両院において、デヴィッド・スネドンさんの失踪を、北朝鮮による拉致の可
能性を含めアメリカ政府がしっかり調べろ、海外の専門家とも情報交換してきち
んと調べろという決議案です。

 すでに下院では通過しましたが、上院は今月で閉まってしまうのですが、上院
の外交委員会を一昨日通過して、本会議でどうなるかという状況となっています。
この決議が通ったというだけでは意味がないので、これを今後の活動にいかに活
かすかが日本政府、アメリカ政府の重要な仕事です。

 マイケルさんも一言どうぞ。

マイケル・スネドン(デヴィッドさん長兄)

 私は日本語は話せません。皆様方の兄弟姉妹に対する長い間の努力に感謝しま
す。我々の両親が2010年4月に日本に来た時に変化がありました。私の母は、
日本人被害者のお母様に会った時、一致した経験をしました。完全な情報ではな
くとも、知らずにいたことを時に知ることがあります。すべての拉致被害者の解
放のためにまだまだ努力しなければいけないと知りました。そして前進しなくて
はなりません。皆様の努力に感謝します(拍手)。

◆スネドンさんは北朝鮮の国家保衛部の5人組に捕まった

西岡 救う会が提供したスネドンさんの情報が一つの進展になったのですが、情
報を提供した時は情報源を守るために少しぼかして話をしました。アメリカでは
下院の決議もありましたので、今私が知ることを、これまで話していないことも
含めてここで申し上げます。

 2004年の段階で、デヴィッドさんと知り合いだった中国人女性がいます。
男女関係があったとの誤解もありましたがそうではなく、友人です。その女性は
英語もうまく北京に住んでいました。彼女の友人のアメリカ人留学生が2004
年8月、雲南省昆明で連絡が取れなくなった。彼女が探したところ、本人から電
話があった。「不法滞在者を助けたという容疑で中国の安全局に捕まったが釈放
された」、「近くアメリカから自分を迎えにくる」という内容だった。

 ところがこの電話から3日か4日後、彼女が昆明にその留学生を探しに行った
が、見つけられなかった。電話があったのに、その後消息がなくなった。そして
彼女がある中国人に電話をした。この中国人が私の情報源に電話をしたのですが、
「昆明に来ていた北朝鮮の国家保衛部の5人組に捕まったようだ」と。

 彼女は昆明で留学生を探して、その結果をある中国人に話した。そして15日
から20日頃、電話を受けた中国人は彼女とも連絡がつかなくなった。これが私
が知っている情報です。

 中国当局との関係もあるので少しぼかして話をしたのですが、今はすべて話し
ます。失踪事件であって事故ではなかったことをご家族が現地に行って証明し、
そして安全局に捕まって釈放されたが、国家保衛部が5人来ていて、捕まったの
ではないかという話です。

 そして最近韓国から、根拠は分かりませんが、「北朝鮮にいる」という情報が
出ているということでいよいよ拉致の可能性が高まっている。私はこの情報源を
信頼していますので、そうだろうと思っています。アメリカ人さえも拉致する国
を我々は相手にしているわけです。スネドンさんのためにも、一層我々も努力し
ていきたいと思いますし、家族が家族に会う、スネドンさんのお母さんが早紀江
さんたちと会って、元気をもらった、最後まで努力しようという気持ちになった
ということですが、国際連携はそういう点でも必要だなと思います。ありがとう
ございました(拍手)。

(3につづく)

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■救う会全国協議会ニュース

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