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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今ここまで言える日本人拉致の全体像-東京連続集会91報告1(2016/06/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.06.23)

 平成28年6月22日、東京・文京区民センターにおいて、東京連続集会91が
開催された。今回は、横田ご夫妻とお孫さんらとのモンゴルでの面会写真がマス
コミに公開されたことについて、横田早紀江さんから、「写真は横田家から出し
たものではない。今は孫らとの再会や遺骨問題よりも、すべての拉致被害者を取
り戻すことが最も重要だ」との意見が表明された。

 続いて、西岡・救う会会長とジャーナリストの惠谷治さんとの掛け合いで、拉
致の類型・時期など、日本人拉致の全体像について、今分かっていることは何か
について改めて解説した。また、惠谷さんが「拉致と総連、工作員接線ポイント
分析」を、プロジェクターを使って報告した。

 最後に、島田洋一副会長から訪米報告がなされ、飯塚代表から近況報告がなさ
れた。その他、家族会から横田滋さん、増元照明さんが参加した。

■今ここまで言える日本人拉致の全体像?東京連続集会91報告

西岡力(救う会会長)

 こんばんは。早紀江さんに書いていただいた手記(昨日のメール)をお配りし
ました。一番心配していることは、北朝鮮に週刊誌の記事が渡って、特に金正恩
氏のところにあの記事だけが渡ると、横田ご夫妻もお孫さんに会えてかなり満足
している、日本国内もそういう世論が多いと、被害者を返せという決断を迫りた
いと思っているのに、そちらを優先しなくてもいいという間違ったメッセージが
北朝鮮に送られてしまうのじゃないかということです。

 お疲れのところ、メッセージを何回も出していただきました。おっしゃってい
ることは何も変わっていませんし、そういう点では何も心配していませんが、記
事が間違ったメッセージになると困りますので、手記を書いていただきました。
今日は2つの点についてお話を伺いたいと思っています。

 一つは、週刊誌に出た写真について横田家から出たものではないと繰り返しお
しゃっていますが、その経緯についてお聞かせください。

◆有田さんが「向こうから了解を得ています」と言ったので写真公開を了解

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 写真は、私たちが持っていったカメラで、向こうの外務省の方が撮ってくださっ
たものがたくさんあります。また向こうの人たちのカメラで撮ったもので、ウン
ギョンちゃん夫妻から帰る時にもらったものが少しあります。

 皆様にご覧いただいたように、私たちにとっては、この長い年月の苦悩の中で、
こんな嬉しいこともあるんだという思いになる、本当によい写真でしたので、帰っ
たらみんなに見ていただきたいと思っていたので、これはみなさんに見せたいと
言った時に、向こう側が「マスコミの皆さんに騒がれたくないから出さないでく
ださい」ということだったので、私は「出しません」ということで、どこにも一
枚も出さないで、誰にも見せないで、家だけで見てきました。

 あまりにも拉致問題が動かない、何の情報もなければ、報道もされなくなった。
そう思っていた時に、有田さんから「ちょっとお会いして話したい」ということ
で、出かけました。それが5月初旬です。

 その時、写真を自分で持ってこられて、「この写真を公開したいと思います」
とおっしゃったんです。その時私は、何か起爆剤になるようなものはないかなあ
と、またみんなに見ていただきたいと思っていたのです。

 だけどあちら側が、「出さないでください」と言っていたので、私はそれを守っ
てきたので、「それはちょっと難しいです」と言ったら有田さんは、「向こうか
ら了解を得ています」とおっしゃったんです。「そうなんですか」と。それだっ
たら大丈夫だと思って、「みなさんに見ていただいていいですよ」と言いました。

 その後の経緯は週刊文春と有田さんだけのことで、どんなものが出るかは私た
ちは全然知りませんでしたし、こういう文章で書いてくださいと有田さんに渡し
たものでもありませんし、全くノータッチで、写真の公開を了承しました。

 家にも同じもの(写真)があります。何かになればいい、と。これが解決しな
いために、他の皆様方もみんな苦しんでいるんだということを分かってくださる
ためにもいいんじゃないかという思いで承諾しました。

 文章を読んでみますと、「横田さんたちが決断して写真を公開する」というよ
うに見えるものでしたので、西岡さんがおっしゃったようなことまでは気持ちが
回らなかったんですが、「北朝鮮にとって有利に動くことになりかねない問題で、
もっと深い意味があるんですよ」と言われてびっくりで、これはいけなかったの
かなあと申し訳ない思いで、それからは有田さんに電話もしていません。

 こちらから動いたことではないと、それだけは申し上げて、誤解が生じないよ
うにと思っています。知っている方もあれを読まれてすぐに、「本当にあなかた
この写真を自分から出したの」というメールが来たり、「大丈夫なの」と言われ、
皆さんに心配をおかけしました。そこまで気が回らなかったことを申し訳なく思っ
ています。

 西岡先生他、色んな方からも、「深い問題がかくれていて、向こうが何に使う
か分からないということまで考えないといけないんですよ」とご心配をいただき、
私はちょっと分かっていないんだと思った次第です。そのことだけは分かってい
ただきたいと思います。この手記が我々の気持ちですのでゆっくり読んでいただ
ければと思います。

西岡 もう一つお聞きしたいのは、去年の9月の記者会見でもおっしゃっていま
すが、時々色んなマスコミで、「ウンギョンさんを日本に呼ぶ計画がある」とい
う報道があったり、あるいは今回の週刊誌の記事でも、「これ(孫との再会や、
拉致問題と遺骨問題等他の人道問題を同時平行で進めること)が一つの方法では
ないか」という意見表明があったんですが、今横田さんたちのお気持ちとして、
そのことについてどうお考えですか。

◆孫に関しては「思い残すことはありません」、被害者が祖国に帰ることが大事

横田早紀江 講演会などでいつもお話をさせていただいていますが、あの時に孫
の顔を見せていただかなかったら、今年はもうお父さんの身体もだいぶ弱ってい
ますし、飛行機に乗るようなこともできない状況で、会わせていただいたことに
本当に感謝しています。

 私は、孫に関しては、「もう思い残すことはありません」と思っていますが、
有田さんなんかは、「また会えるようになる方が人道的ではないか」とお話をさ
れます。私たちは、拉致問題が解決すれば、どの方の孫もひ孫も向こうにいらっ
しゃるわけですから、皆が一緒に会えるのが本筋であって、私たちだけがまたど
こかで会いましょうとか、こうしましょうというようなことは一切考えておりま
せん。拉致問題の解決がまず大事なことですと言っているんですが、記事なんか
を読むと、ちょっと趣旨がおかしいなと思ったものですから、このようなきちん
とした形で公表させていただきました。

 私たちは、拉致問題の解決、めぐみちゃんや他の多くの被害者が祖国に帰るた
めに、みなさんにこうしてご支援いただいてここまで頑張ってくることができた
んですから、このことに絶対に変わりはありません。宜しくお願いいたします。

西岡 ありがとうございました。ここに書いてあることで間違いないということですね。

横田早紀江 はいそうです。

西岡 ではありがとうございました(拍手)。

◆日本と取引したいが拉致で決断していない北朝鮮

西岡 今の拉致問題の情勢は、被害者を返すという決断を北朝鮮指導部にさせる
ことができるかどうか。この1点が焦点だと思っています。日本としては、現行
法規の中で、ほぼできる限りの制裁をしています。そして国際社会の圧力も、か
つてないほど強まっています。中朝関係もかなり悪いです。

 そういう中で、北朝鮮は日本との交渉を切ろうとしていません。日本は2月に、
国際社会に先駆けて独自制裁を決めました。アメリカは最近独自制裁を実施しま
したし、韓国も、そして国連の制裁も行われています。

 しかし、日本に対してだけ、批判の水位が大変低い。日本が2月に、独自制裁
を決めた直後に、特別調査委員会を解体するという声明が、委員長の名前で出ま
した。未だにその全文は出ていません。その後、日本の制裁に対する批判は一切
ないです。

 労働党の大会でも、日本の制裁に関する言及はなく、「日本は過去を清算して
朝鮮に謝るべきだ」という趣旨の言及がありました。

 去年の4月2日には、「このままでは政府間対話ができなくなっている」と北
朝鮮が言いました。特別調査委員会を解体すると言ったのではなくて、去年は、
「政府間対話ができなくなっている」と言った。

 しかし、今回は特別調査委員会を解体しただけなんです。宋日昊大使が、労働
党大会の後、北京で日本の記者と会った時の、非公開の懇談の中で、「特別調査
委員会を解体した。棺桶の中に入ってもう生き返らない」と言いましたが、「調
査はすでに終わっている」と言ったんです。

 ですから、特別調査委員会を解体しようが、しまいが、関係ないんです。そも
そも我々の立場からすると、調査自体が茶番で、調査する必要はないんですが、
調査をする必要があると言っていた立場の人でも、もう調査が終わっているんで
すから委員会は必要ないんです。

 その必要ない委員会を解体したとしか言わないんです。つまり、いつでも、彼
らが言うところの「調査結果」を出せる状態にある。しかし出さないでいる。本
来なら、「けしからん。もうやめた」と、「政府間対話をやめる」と言ってもお
かしくないわけです。

 去年は、朝鮮総連の議長と副議長の自宅を家宅捜索したことと、国連に拉致問
題を持ち込んだだけで、「政府間対話ができなくなっている」と脅してきた。今
回はもっと厳しい制裁をしたのに、茶番に過ぎない委員会の解体しか言わない。
日本から取りたいものがまだ残っているということですが、その取り方として、
お孫さんとの再会とかいわゆる人道問題を先にしようという動きがあるのではな
いかと私は見ています。

◆全員が帰ってくるならば、取引ができる

 とにかく、「対話を切る」と向こうから言ってこない。そういう時に一番必要
なことは、「日本は本気で拉致問題を解決しようとしているんだ。安倍政権は北
朝鮮に対して厳しいことを言っているけれども、拉致問題が解決するならばでき
ることはある」ということです。「拉致問題が解決しなければ北朝鮮はその未来
を描くことが困難だと安倍総理が繰り返し言っていることは、逆に言えば、拉致
問題が解決すれば、一定程度のことは日本はできるという意味だ」と。

 世界は核とミサイルで制裁をしています。日本は、核・ミサイル・拉致で制裁
をしています。そして日本は世界で一番厳しい制裁をしていますが、核・ミサイ
ルで制裁をしている部分より高い部分は拉致でしているわけですから、その部分
については、拉致が解決すれば、お孫さんとの再会ではなくて、めぐみさんたち
全員が帰ってくるならば、取引ができる。

 そして秘密暴露が心配ならば、そのことについても様々な話し合いができる。
金正日が2002年に、「8人死亡」と言ったのは、暴露されたくない秘密を持っ
ているからだと私は思っていますし、様々な情報がありますが、そのことについ
ても、本人たちは被害者ですから、公務員でもありませんから、帰って来て北朝
鮮を非難する活動をする義務はないわけです。

 家族と本人の意思に従ってどういう活動をするか、しないかを決めればいい。
それを日本政府は保護する責任がある。家族は静かに暮らしたいと言っている。
ただ、我々が絶対聞かなければならないことが一つだけある。帰って来た人が全
員なのか、それ以外にも残った人がいるのかは必ず聞かなければならない。

 しかし、それ以外のことについては、静かに暮らしたいという本人の意思があ
れば、それは尊重できるということを繰り返し言っているわけです。被害者を返
すという決断をしたら、条件について話し合いましょうということです。

 そういう中で、北朝鮮について、日本はどこまで拉致について知っているのか。
甘く見てもらっては困りますよということを今日は言いたいと思って、惠谷さん
に来ていただきました。

 拉致の全貌を知っているのは金正恩です。やった側ですから全部知っているわ
けです。こちらが色んなことを言っているのを彼らは見ています。「何も分かっ
ていないんだな」と思われているのか、「かなり知っている」と思われているの
か。

◆拉致を隠してもだめ

 緊張関係を持たせるためには、隠そうとしても分かっているんだという部分が
あるということを、北朝鮮に伝えなければならない。我々は、「拉致の全貌」プ
ロジェクトをもう10年くらいやっています。分かったことがあります。これは
間違いないと思っています。

 こちら側の世界では、我々が一番最初に問題提起したわけですが、知っている
のは命令した金正日です。金正恩ももちろん知っています。そのことを今日問題
提起して、「日本は分かっているんだ。隠そうとしてもだめだ。日本は無茶なこ
とを言っているわけではない。被害者を返せば交渉に応じる」ということを伝え
たいと思っています。

 最近、福井県警が特定失踪者、拉致の可能性が排除できない失踪者の一人が日
本国内で暮らしていることをつきとめました。つまり、約900人について警察
は拉致の可能性が排除できないとして調べていますが、我々は約900人全部が
拉致だとは思っていません。

 北朝鮮に誤解してもらっても困る。嫌がらせのために約900人を出している
のではない。だからこそ公開して写真を出していて、日本国内にいれば探すんで
す。本当のことを知りたいという点で、国内で継続して操作を続けているわけで
す。

 約900人を返さなければ政権を倒すなんて言ってないんです。あなたたちが
知っている全員を返しなさい。全員を返すならば交渉ができる。しかし、全員と
いうことは絶対に譲れない。その「全員」について我々が分かっていることは多
いんだ、と。ここで公開できない内容もありますが、公開情報からだけでも分か
ることがある。あなたたちしか知らないと思っていたことを、私たちも知ってい
るんだということを、今日証明したいと思っています。

 それが「条件拉致」です。

(2につづく)


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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
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