救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

制裁と国際連携で全員救出実現を!?国民大集会報告5(2016/04/15)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.04.15-2)

■制裁と国際連携で全員救出実現を!?国民大集会報告5

西岡 安倍政権は、「認定の有無に関わらずすべての拉致被害者を助ける」とい
う方針です。北朝鮮の地で助けを待っている人の中には、我々がまだ名前も知ら
ない人もいることは間違いありません。

 まだ認定されてない人たち、あるいは特定失踪者や警察の取り調べの対象になっ
ていない人もいるかもしれません。そういう人全員を助けないと、拉致被害者救
出運動は終わらないと思っています。

 その問題にずっと取り組んでいる特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さん、
お願いします(拍手)。


荒木和博(特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学教授)

 まず本日お出での特定失踪者のご家族をご紹介します。失踪した時期の順番で
ご紹介します。

昭和43年4月、東京都墨田区で失踪された早坂勝男さんの兄勇治さんと、弟胞吉
(えなきち)さん(拍手、以下略)

昭和46年4月、愛媛県新居浜市で失踪された山下綾子さんの 従兄、長島清志さ


昭和47年11月1日 、東京都渋谷区で失踪された生島孝子の姉生島馨子さん

昭和48年7月7日、千葉県市原市で失踪された古川了子さんの姉竹下珠路さん

昭和49年2月24日、佐渡市で失踪された大澤孝司さんの兄大澤昭一さんと茂樹さ


昭和49年5月13日、富山県新湊市で失踪された荒谷敏生(あらたにとしお)さん
の妹、矢島文恵さん

昭和60年12月4日、神戸市で失踪された秋田美輪さんの姉、吉見美保さん

平成9年4月24日、福井県三方町で失踪された宮内和也さんの義兄澤香苗さん、姉
洋子さん

平成10年4月6日、新潟県長岡市で失踪された中村三奈子さんの母中村クニさん

 一言申し上げます。

 先ほど総理は、「北朝鮮に明るい未来を描かせない」ということをおっしゃい
ましたが、これを朝鮮語に翻訳すると(略)となりまして、これを北朝鮮に言っ
ても何も意味が分かりません。

 北朝鮮に同じことを分からせようとするのであれば、(略)と、「金正恩の野
郎は八つ裂きにしてやる」(拍手)と、こういうふうに言わないと分からないの
です。

 「行動対行動」と政府は言われていますが、「行動対行動」というのは、2分
前からの「行動対行動」ではなくて、北朝鮮が拉致した行動に対する「行動対行
動」でなければなりません。

 北朝鮮が拉致をした過程で、はきりは分かりませんが、今日ご挨拶をされた寺
越昭男のお父さん、寺越昭二さんは、その場で殺害をして海に沈めたという話も
あります。

 あるいは福留貴美子さんについても、夫であるよど号犯の岡本武と共に死んだ
という話があり、あるいは特定失踪者でもある高兄弟のお母さんである渡辺秀子
さんも、日本国内で殺害されたという話があります。

 今日無事であっても、明日どうなるか分からない。そしてもし、亡くなってい
る人がいたとすれば、その命はもう取り返すことができません。それに対して、
一体どういうふうにしなければいけないのか。

 ご家族の前でこういうことを言うのは非常にはばかられるかもしれませんが、
「行動対行動」と言うならば、それに対する報復しかないと思います(拍手)。

 先ほど、「人殺しはしない」という松本さんの話がありましたが、あの若大将
をどうにかしないと、問題は解決しないのではないか。

 恐らく来週15日は、金日成の誕生日ですから、また花火大会でもやるのでは
ないか。あんなことをほったらかしておいては、いつまで経っても時間稼ぎで核
もミサイルもできてしまう。それを一体どうするのかということは明確です。

 先ほど古屋自民党本部長の話の中で、スネドンさん、アメリカ人の特定失踪者
と言っていいと思うんですが、この話がありました。本来であれば、アメリカが
どうこうじゃなく、日本が自衛隊を出して、日本人の拉致被害者だけでなく、ス
ネドンさんも助ける。そしてアメリカに恩を売るということくらいのことは、当
然あってもいいと私は思っています(拍手)。

 アメリカにやってもらうこと自体が、私は間違いではないだろうかと思ってい
ます。もちろん、スネドンさんを助けるということは、拉致されているのであれ
ば当然必要ですが、それをわが国がやるということではないだろうかと思ってい
ます。

 この国は、壇上におられる皆さんも、フロアーにおられる皆さんもそうだと思
いますが、曽我ひとみさんが言っています。帰ってきている5人、私は蓮池さん
には嫌われているんですが、帰ってきている5人に対して、帰ってきてからの生
活の支援はしていますが、拉致をされていた間の24年間、曽我さんのお母さん
であれば今日までの38年間に対する保証は、何もしているわけではありません。

 その間は一体どういうふうに考えるのかということを完全に抜いた状態で今日
まで来てしまっているというのが現状です。支援法の時の自民党のプロジェクト
チームにも言ったんですが、拉致はわが国にとってどういうことなのかというこ
とを、我々自身が、議員の先生方だけではなくて、胸に手を当てて考えなければ
いけないことではないだろうかと思っています。

 とはいえ、我々は力が微力です。今何ができるかという問題はあるんですが、
先ほど曽我さんのお話の中にもありました。あるいは横田早紀江さんの話の中に
もありましたが、ともかく、「あきらめないで」ということを伝えていかなけれ
ばならないと思っています。

 この3月の終わりから、「しおかぜ」の放送時間を今までの1日2時間から、
2時間半に伸ばすことができました。さらに今度は、中波放送もやって、少しで
も聞きやすくしようと思っています。

 中波放送には金がかかります。我々は次の地震があれば倒れるようなビルの中
にいて、この冬はお金がなくて暖房もかけられなかった。だから中波放送という
のは笑い話みたいなものですが、ともかく今、やっておけばよかったということ
だけはないようにしたいと思っています。

 併せて、風船で飛ばしているビラも新しいものを作って、すべての拉致被害者、
特定失踪者、救う会の認定の方も含めてですが、そのお名前を入れたビラを入れ
て、北朝鮮に飛ばそうと思っています。

 先日朝霞で2年振りに見つかった誘拐事件の少女も、自分を探してくれている
ということが分かって逃げ出す気になったと言われています。だから我々も、と
もかく探しているんだということを、北朝鮮にいる方々に、なんとかして伝えな
ければならないと思っています。

 ともかく、「行動対行動」ならば、相手に対して、やらなければよかったと絶
対に思わせなければいけない。そのためには、今日お出での皆様方の力と声が必
要です。ご協力をお願いして、私のご報告とさせていただきます。ありがとうご
ざいました(拍手)。

◆返すための実質的な協議の場に出てきなさい

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授)

 ありがとうございました。今日も貴重な意見がたくさん出ました。救う会の立
場から、一言だけ申し上げたいと思います。

 荒木さんとは色々なことで考えが違うんですが、一致していることもあります。
今やらなければいけないことを、やっておかなければならない。できる限りのこ
とをやって、後悔してはならないと思っています。そのために一歩一歩、できる
ことをやる。それについては全く考えが同じです。

 今、家族から、北朝鮮にいる被害者について話がありました。私たちはここで
北朝鮮の指導者に、話をしたいと思います。本当に返す気があるのか、と。返し
なさい、と。日本は、返すための交渉をする準備ができている、と。

 核と拉致問題、両方重大な問題ながら、日本にとって人質を一日も早く取り戻
すということは最優先で取り組むと総理が言っているじゃないか、と。返すため
の実質的な協議の場に出てきなさい、と。

 ストックホルム合意の一番の欠点は、返す決断をしないであなたたちが出てき
たことだ。だから進まないではないか。日本と話をしたいのであれば、全員返す
という決断をして、実質的な協議の場に出てきなさい。

 本当にそれをしないのであれば、我々はあなたたちの未来をなくす、と。それ
くらいの覚悟を持って、そして日本にそれくらいの力があるのだから。国際社会
が制裁しているのは、我々が、日本が主導しているんだ。返す気があるなら、あ
なたたちは実質的な協議の場に出てきなさい。決断をしなさい。

 決断をするまで我々は、国際連携と圧力を緩めることは絶対にない。怒りを小
さくすることは絶対にない。家族は年齢が高くなったからみんなが忘れるだろう
と、そんなことは全くない。家族の人たちが一人ひとりいなくなっていったら、
もっともっと怒りが強まるんだ。

 時間はあなたたちの味方ではない。返すための実質的な協議の場に出てきなさ
い。救う会として訴えたいと思います。

 最後に、本日の決議案を拉致議連の事務局長代理である笠浩史先生にお願いし
ます。

◆決議案採択

笠浩史(拉致議連事務局長代理、民進党衆議院議員)

 皆さん、遅くまでお疲れ様です。決議案を朗読させていただきます。

 昨年9月の国民大集会で私たちは、〈政府は一括帰国の期限を設定し、それが
過ぎても被害者を返さない場合には、昨年の合意を白紙に戻して、解除した制裁
をかけ直すだけでなく、できうる最大限の制裁をかけ、「金正恩政権の未来をな
くす」を実行すべきだ〉と決議した。

 その後北朝鮮は、今日まで被害者を返してこない中、1月に核実験、2月に大陸
間弾道ミサイル発射実験という暴挙を強行した。それに対して、政府は拉致問題
未解決をも理由に明記して、現行法制下でできうるほぼ全てと言える厳しい制裁
をかけた。国連安保理事会もより厳しい内容の制裁決議を行った。米国、韓国も
独自制裁をかけた。

 北朝鮮は我が国の制裁に反発して、いわゆる「特別調査委員会」なるものの解
体を発表したが、何の意味も無い。繰り返すまでもなく、拉致被害者は厳しい管
理下に置かれており、あらためて調査の必要など無いからだ。問題は金正恩政権
が全員を返すという決断をするか否かの1点である。だから、安倍晋三首相が繰
り返し強調しているように、「拉致問題を解決しないと北朝鮮の未来はない」こ
とを彼らに理解させることが必要なのだ。本日の集会でも示されたように、全て
の被害者が帰ってくるまでオールジャパンの北朝鮮に対する怒りは高まり続け、
どのような揺さぶりも通じない。

 私たちは、制裁と国際連携の圧力で拉致被害者を取り戻す実質的協議の場に金
正恩政権を引き出すという救出戦略を立ててきた。金正恩政権を一層追い込むこ
とができたという点で、ストックホルム合意の時点に比べてむしろ現在の方が有
利な状況になったといえる。ぶれることなく、圧力を高めながら実質的協議を持
つべく努力すべきときだ。

 被害者が彼の地で祖国の助けを待っている以上、私たちはこの「最終決戦」で
負けるわけにはいかない。必ず救い出すという決意を込めて以下の決議を行う。

一、北朝鮮は全拉致被害者を一括して今すぐ帰国させよ。そのための実質的協議
に応ぜよ。

二、政府は早急に全被害者を取り戻せ。北朝鮮に対する制裁と国際連携の圧力を
かけ続け、被害者帰国のための実質的協議の場に彼らを引き出せ。

三、立法府は、北朝鮮のようなテロ集団を支える活動をわが国内で行うことを阻
止する新法を作れ。

平成28年4月9日
「最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」参加
者一同(拍手)

西岡 本日は、日比谷公会堂が工事中ということもあって、土曜日の夜の開催に
なりました。壇上を含めて約800人の方が参加してくださいました。心から感
謝いたします。

 最終決戦は続いています。ここで皆さん立ち上がって、救出のためのシュプレ
ヒコールを行いましょう。

シュプレヒコール! シュプレヒコール!

北朝鮮は全被害者を今すぐ返せ! 返せ! 返せ!

政府はすぐに被害者を取り戻せ! 取り戻せ! 取り戻せ!

我々は全被害者を取り戻すまで闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ!

絶対あきらめないで最後まで闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ!

 ありがとうございました(拍手)。

 これにて、「最終決戦は続いている 制裁と国際連携で全員救出実現を!国民
大集会」を閉じさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。

以上

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