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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮はどう動くか?東京連続集会報告5(2015/10/23)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.10.23)

■北朝鮮はどう動くか?東京連続集会報告5

◆「大臣、あなたはいつまでに日本人を帰国させますか」

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

 みなさんこんばんは。今年ももう10月の半ばになってしまいましたね。我々
家族も、今年は何か動くだろうという期待の中で、7月かな、9月かな、という
期待がありました。これは全く根拠がないわけではないんですが、状況がコロコ
ロ変わり、複雑化しており、分析も難しくなってきています。

 そういう中で私たちが確実な分析をすることはまず難しいわけです。言えるの
は一言です。「早く返せ!」と。このために、どんな状況下にあろうとも、10
0%あるいは120%の拉致の解決、日本人の帰国に対して、担当部署がきちっ
と対応してくれないと困るわけです。私たちは、

 こういう状況でも、先ほどから出ている国連の動き、これも大変期待はしてい
ます。それから拓也さんが言われたように、せっかくあれだけのイベントがあっ
たんですから、これをきちっとフォローアップして、北朝鮮が困るようにする。
北朝鮮が困るのは悪いことをしているんですから当然なんですが。それによって
日本人を早く返すという決断、決裁がされるかどうか。ここに焦点が合わないと
単なるイベントに終わってしまう。

 国連については前から何回も私たちも行って、正式な会議にも出て、陳述した
りしてきました。それ以降、国連の人権理事会では、毎年賛成国が増えてきてい
るようです。当然のことながら、あれだけの悪い国です。今回のCOIの報告に
よれば、北朝鮮がとんでもない国だという認識を各国がしていると思います。

 そこで終わりではないんです。この気運を安保理にかけるところまでつなげな
いと、実際の効果は出てこないと私は感じています。しかしこれにはまた難しい
面があって、安保理には拒否権を持っている国があります。他方、北朝鮮では金
正恩を裁判の場に立たせるなという至上命令が出ています。しかし、そういう締
め付けが国際世論からあるということは、拉致問題にとどまることなく、世界的
な平和につながることになるんでしょうが、私たちはもう待てないですよね。そ
ういう気運があったとしても。

 いつも感じるのは、国際世論が高まったとしても、日本人の帰国については、
直接日本政府が対応しなければならない。そこに来てしまうと思うんです。安倍
総理から「やる、やる」という気持ちもいただいていますが、私たちはそれによっ
て安倍総理に対する期待感、信頼度が増してはいるんですが、そういう人が総理
であっても全く結果が出ない。これは何なんだと思うしかないんですね。

 今回また組閣があって、拉致担当大臣がまた代わりましたね。前からずっと言っ
ているように、担当大臣がコロコロ代わるようでは、日本政府として本当にやる
気があるんですかという問いかけをせざるをえない状況がずっと続いています。

 あの人がだめだからこの人というふうにしているのか。あるいは体制上やりや
すくするためにこの方がいいだろうという判断なのか、そこは分かりませんが、
結局拉致担当大臣というのは権限があるわけではないんですね。

 総理のもとで、総理が動きやすい状況を作るという役割が多分強いと思うんで
すが、だとしたら今回の組閣を見て、どちらかというと外務省主導より官邸主導
の方向に来たなという感じはあります。その意味では総理がやりやすくなる環境
づくりをしたと思います。

 明日また家族の面会があります。私も当然何かを発言するんですが、言ってみ
ようと思うんです。今回の加藤大臣、「あなたはいつまでに日本人を帰国させま
すか」と。これに尽きるんですよね。誰に言っても同じことですが、それに集中
していかないと、状況説明や何やらたくさん説明があるんですが、それこそが当
然のことながら付いてまわる話で、私たちはあくまでも日本人拉致被害者の帰国
に焦点を当てるしかない。

 そこに持っていくために、どういう手段、戦術・戦略があるかは、専門家やや
総理、政府、議会に考えてもらうことで、私たちは何か動きがあれば、直接それ
がどういうふうに帰国に結びつくのかという思いで見ています。

 帰国とは直接関係がないこともたくさんありますが、このことをすればいつま
でに解決ができる、あるいは解決に向けたきざしがはっきり見える、そういうこ
とがないと納得しないんですね。

 また新しい組閣のもとで担当大臣が代わってやるわけですが、兼任ということ
が毎回引っかかります。専任で24時間、拉致だけをやってくれる、そういう大
臣を作ってほしい。

 総理、大臣を中心として、直接この問題に関われる精鋭を集めて、新しい確た
る組織を作ってほしい。そうでないと、誰に聞いていいか分からない。今どうなっ
ているのか、今後何をいつごろやるのかを、直接知ることはできないんですね。
そういうことを今考えています。

 私たちは今、疲れていても動かざるをえない。被害者を助けざるをえない。そ
ういう立場ですから、どういう状況下であろうと頑張ります。色々とご協力、ご
支援を宜しくお願いいたします(拍手)。

◆一刻でも早く

横田 滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)

 私は1年以上新聞の切り抜きをやっています。よく飯塚さんが、調査の書類な
んか必要ないんだから、早く自分たちの身内の人を返してもらわなければ、みん
な高齢者が多いんだから大変なんだとおっしゃっています。家族の立場から見れ
ば全くその通りです。

 調査をしてもそんなのは受け取らないという人もいますし、外務省の人でも、
いつまでにそれを作れというような催促を向うにしないというようなことが言わ
れています。やはり一刻でも早くということが今は一番大切なことだと思います。

 私の所は、子どもが拉致された時は13歳ですから、それに比べれば他の人た
ちは10歳以上ですから、それはなかなか大変なことだと思います。他の考えが
あるかもしれませんが、やはり生きている兄弟や子どもを、一刻でも早く連れて
くることが大切だと思います。特に外務省の方たちなんかはそういうことに気を
つけていただけらばと思います(拍手)。

◆あと少しの踏ん張りです

横田 早紀江(横田めぐみさん母)

 みなさまこんばんは。本当に長い間ご支援いただきましてありがとうございま
す。

 私はいつも、この問題の最初の頃に戻って色々なことを思います。ものすごく
長い時間がかかっているんですが、国連の人権員会まで、色々な方のご尽力の中
で、拉致問題について(情報を)提供していけるようになった。これはものすご
く大きな変化だと思っています。

 それほど、悪い意味で手ごわい相手ですから、ちょっとやそっとのことでは動
かない問題です。長い間私たちはそれを経験してきましたが、これはさっきも西
岡先生がおっしゃっていましたように、日本政府は、国を担うお仕事をなさって
いる方々が、国民、国家の問題を、拉致の問題を心からなんとかしなければいけ
ないと、国民が思う前にそれを思わなければならない問題だと、私はいつも思っ
ています。

 これだけ国民の皆様方が、全国的にも、世界的にも、多くの方々がこの問題を
知るようになって、そして応援をしてくださるようになって、「こんなに長い間
なぜ解決しないのか、何が原因なんですか」と街で歩いていると、どこでも声を
かけてくださるようになっています。

 「なぜこんなに解決しないんですか、北朝鮮だけの問題ではないんですかと思
う」と言う方がいらっしゃるくらい、これは変わってきました。そして色んなこ
とを考えさせられるようになったなあと思っています。

 先ほど息子も行ってくれましたし、耕一郎さんもよく頑張ってくださって、大
きなところで拉致問題を含めて北朝鮮の人権問題がどんなに残酷で、卑劣なこと
をやり続け、まだ人の命を簡単に切り刻んでしまっているような国が、そぐそこ
にあるんだということを、世界中の方が分かってくれるようになりました。そこ
まで来たことがものすごく、大変な大きな成果だと私は思っています。

 あと少しの踏ん張りです。私たちも本当に頑張ってきましたし、たくさんの皆
様方がどれだけ多くの犠牲を払いながらこのようにご支援していただいたり、リー
ドしていただいたり、マスコミのかたも一生懸命報道してくださいました。すべ
てがここに結集して、大きなことになってきたと思っていますので、是非政府の
方々には本当に命がけで、安倍総理には是非金正恩と対決して、しっかりと相手
の目を見て、この問題を前進していただきたいと思います。それだけをお願いし
たいと思います。

 いつまでも長い間本当にありがとうございます(拍手)。

◆飯島参与発言を問い詰めたい

本間 勝(田口八重子さん兄)

 みなさんこんばんは。今日もいっぱい集まっていただきありがとうございます。

 今日の集会の中で、国連に行って堂々と発言してきた拓也さんと耕一郎に感謝
したいと思います。ありがとうございました。

 北朝鮮の回答が既にできているけれども、日本政府が受け取らないんだ、とい
うこと。西岡さんが言われましたが、飯島参与という北のスピーカーの人が、
「生存率が50%」と言ったということは、私としては気になります。

 それはなぜかと言えば、北の秘密を知っている人、八重子は当然大韓航空機事
件の金賢姫の関係で関与していますから、そういう人については解決が難しいと
いうことでしょう。めぐみさんにしても、中枢の人に深く関わっていた。そうい
う人が50%の中に含まれないことにつながっていくのかなと思いますし、そう
いうことに絶対ならないようにしてほしいと思います。

 まず、そういうことが見えているなら、飯島参与に、「どういうことでそこま
で言っているんですか」と。安倍政権の中の参与の立場の人がそういうことを言
うというのは非常に重いことなんです。それを問い詰めたいと思います。

 それと、拓也さんが行っている通り、金正恩を追いつめることです。刑事裁判
にかけて、「拉致問題が長くなればなるほどあなたの罪は重くなるんですよ」、
「処刑されますよ」ということをどんどん発信して、金正恩を追いつめないと、
この問題はなかなか決断しないと思います。

 そういうことで、まずやるべきことは、我々は時間がないから期限を設けよと
か、今年の12月の北朝鮮人権啓発週間までに解決させるべきということを言っ
ていきたいと思います。明日の大臣面会もたのしみにしています(拍手)。

◆拉致問題は最重要課題なのか?大臣人事

増元照明(増元るみ子さん弟)

 こんばんは。お疲れ様でした。

 今回の人事には私は非常に失望しています。これまで「拉致問題は最重要課題」
と、総理以下、官房長官もおっしゃっていました。そして総理は、「重要閣僚は
代えない」とおっしゃっていました。しかし、拉致問題担当大臣は代えられまし
た。これは、拉致問題が重要問題ではないということを明言したことになります。

 これが一番まずいのは、北朝鮮に、「安倍さんも拉致問題はそんなに重要でな
いと思っているんだ」という思いを抱かせることです。

 先日、10日に福岡で街頭署名をした時に、初老の方が私のところにこられて、
「もう安倍さんはあきらめたんだね」と言われました。私はそれに対して、何も
反論することができなかった。これが今の現実です。

 ただ、この日本で安倍さんを批判するということは、できないんですよ。なぜ
なら歴代総理の中で、安倍さんが一番北朝鮮の問題、拉致問題に力を入れている
のは間違いないです。

 福田総理の時から、拉致問題担当部署は、「福田さんは一生懸命やっておられ
ますよ」ということでしたし、麻生さんの時も同じでした。民主党政権になって
も、「この問題に対する気持ちは本当に強いですよ」と、ずっと言い続けていま
す。結局何もなかったでしょう。

 安倍さんが強いのは確かです。それは我々は分かっています。ですから安倍さ
んを批判するわけにはいきません。この方が代わると、もう絶対に拉致問題は解
決しないだろうと思っているからです。

 先ほど西岡さんも、本間さんもおっしゃいましたが、飯島参与って何なんです
かね。あの方をあの政権に残していること自体が、安倍さんのちょっとおかしい
ところではないかと私は思っています。

 飯島さんの情報源は朝鮮総連だと私は思っています。朝鮮総連がどういう立場
で日本に情報をリークするのかは分かっているでしょうが、それをテレビや文書
で拡散し、これを許して参与として残している。自分のところだから入れるとい
うのならいいでしょうが。

 今回本当に安倍さんが首相官邸直結でやるというのでしたら、拉致問題担当大
臣は菅さんが兼任すればいいんですよ。菅さんが兼任して、その下に担当部署を
作って、菅さんは忙しいでしょうから、担当部署に責任者を作ってそこでやるん
ですよ。それが官邸主導で、直結でやる意思表示を北朝鮮に出すということじゃ
ないですか。

 そして外務省を交渉からはずす。その官邸主導できっちりと相手と話をする。
官僚って皆さん頭がいいから英語もしゃべれますし、朝鮮語をしゃべる人もいっ
ぱいいます。外務省だけが特権を持っているわけではないですから。

 そうすることが北朝鮮に対して、拉致問題が日本の最重要課題であるというこ
とを明確に示すことになると思うんですが、その手法を取られない。一億総活躍
相、女性活躍相、少子化担当相等、色々な部署をまかされて、拉致問題担当相と。
どうするんでしょうね。

 もっと明確に、北朝鮮に対して、重要課題であることを示すべき人事であって
ほしかった。代えてもいいですが、そうするならそれなりの意思表示をすべきだっ
たのではないでしょうか。これが私の今の思いです。残念ながら私たちは家族で
すから。ありがとうございます(拍手)。

以上



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