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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告7(2015/05/11)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.05.11)

■最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告

◆このまま結果を出さないなら痛い目にあわすぞ

内田美津夫(寺越昭二さん三男)

 みなさんこんにちは。お忙しい中、お休みの所、本当にありがとうございます。

 私が思うには、遅くても昨年の暮れと。日本は拉致問題が最優先と話をしたと
いうことです。それにも関わらず何の進展もない日朝交渉。いたずらに時間だけ
がだらだらと過ぎていってしまうのが一番心配なんです。

 そうかといって、今何かするのはなかなか難しいかもしれませんが、今の外務
省が、「拉致被害者を返せ、返さない」という交渉をしています。北朝鮮が交渉
に出てきている間に、他のパイプを使って、限られた時間で、成果がでるかは分
からなくても、そういうことをしていかなければならないと思います。

 一つは、拉致問題を専門的に担当してくれている対策本部には芯が強い男勝り
の大臣がいます。こっちのラインでは「拉致被害者を返せ、返さない」、別のラ
インでは、「結果を出さなければ北に乗り込むぞ」とそういう下地づくり、調整
をすすめていく。私は、ただ時間だけが過ぎてしまうというのだけはしたくない
と思っています。

 今月初めに、安倍総理が私たちに会ってくれました。それが北に強いメッセー
ジになったと思います。今日も、早く拉致問題を解決しろという声を北に届けら
れてほんとうによかったと思っています。

 「このまま結果を出さないなら痛い目にあわすぞ」という声をみんなでとどけ
たいと思っています。早い解決のため、みなさん宜しくお願いいたします(拍手)。

櫻井よしこ

 ご家族の皆さん方ありがとうございました。お一人、おひとり伺いますと、拉
致の一言でくくるわけにはいかない、本当に深い悩みと悲しみと憤りがあること
を改めて感じました。

 今日ご家族の皆さん方がおっしゃったこと、それよりももっと辛い立場に立っ
ているのが拉致被害者の皆さん方です。本当に一日千秋の思いで日本国が助けて
くれることを待っている。この思いに応えることなしには、わが国は国家ではあ
りえないと思います(拍手)。

 今、ご家族の皆さん方の思いを聞きましたが、この他にも特定失踪者の皆さん
方がいらっしゃいます。本当に多くの、まだ特定されていない人たちが拉致され
ている可能性が濃厚であることは否定できない。調査をずっと続けてきてくださっ
た特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんに、皆さんのご紹介をしていただき
ます(拍手)。

◆特定失踪者ご家族紹介

荒木和博

 今日は多数の皆様にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。

 まず、今日ここにお出でになっている特定失踪者のご家族の紹介をいたします。
失踪した時期の順番でご紹介します。

昭和35年9月2日、東京都台東区で失踪された宮澤康男さんの弟さんで、宮澤
新平さん(拍手、以下略)

昭和43年4月、東京都墨田区で失踪された早坂勝男さんの弟さんで、早坂胞吉
さん

昭和46年4月、今治市で失踪された山下綾子さんの従兄で長島清志さん

昭和47年11月1日、東京都新宿区で失踪された生島孝子さんおお姉さんで生
島馨子さん

昭和48年1月、能代市で失踪された薩摩勝博さんの妹さんで、品川貴美子さん

昭和48年7月7日、市原市で失踪された古川了子さんのお姉さんで、竹下珠路
さん

昭和49年2月24日、新潟県の新穂村、現在の佐渡市で失踪された大沢孝司さ
んのお兄さんで、大沢昭一さん

昭和49年5月13日、新湊市、現在の射水市で失踪された荒谷敏生さんの妹さ
ん、矢島文恵さん

昭和51年2月7日、川口市で失踪された藤田進さんの弟さん、藤田隆司さん

昭和59年6月4日、神戸市で失踪された山本美保さんの妹さん、森本美砂さん

昭和60年12月4日、神戸市で失踪された秋田美輪さんのお姉さん吉見美保さ


昭和62年11月、大宮市、現在さいたま市で失踪された佐々木正和さんのお姉
さん、佐々木美智子さん

平成元年3月7日、徳島県で貞光町、現在つるぎ町失踪された松岡伸矢さんのお
母さん、松岡圭子さん

平成3年3月28日、韓国慶州市で失踪された大政由美さんのお母さん、大政悦
子さん

平成3年4月22日、浦和市、現在さいたま市で失踪された佐々木悦子さんのお
母さん、佐々木アイ子さん

平成3年10月15日、沼津市で失踪された橘邦彦さんのお父さん、橘哲夫さん

平成7年3月26日、堺市で失踪された植村留美さんのお父さん、植村照光さん

平成8年4月14日、名古屋市で失踪された安西正博さんのお父さん、安西茂雄
さん

平成9年4月24日、沼津市で失踪された橘邦彦さんのお父さん、橘哲夫さん

平成3年10月15日、福井県三方町、現在若狭町で失踪された橘邦彦さんのお
父さん、橘哲夫さん

平成3年10月15日、沼津市で失踪された宮内和也さんの義理のお兄さん、澤
香苗さん

平成13年9月13日、東京都江東区で失踪された後藤美香さんのお父さん、後
藤日出男さん

平成14年3月3日、東京都荒川区で失踪された宮本直樹さんのお父さん、宮本
正栄さん

 そして、フロアーの方にもう一方、非公開の失踪者のご家族がお見えです。今
日は合計22人のご家族がお集まりいただき、先ほど11時から家族の懇談会を
行いました。

 これまで救う会の皆様のご尽力で1100万の署名が集まっているわけですが、
その中に、特定失踪者のご家族、そして支援者の方々が集めてくださったたくさ
んの署名があります。

 この間一部報道されましたが、文京区の体育館で署名を広げて写真に撮ったり
しました。本当に広げた署名を見ているだけで、その署名をしてくださった方々、
そして集めてくださった方々の思いが立ち上ってくるような感じがしました。

 今日はその署名の一部を山谷大臣にお渡ししたいと思います。この体育館に広
げた署名が36,549筆ありました。この目録と、橘さんの関連の業界の方々
が一生懸命集めてくださった署名が5,296筆、合計で40,945筆ありま
す。これを橘さんから大臣にお渡ししたいと思います。

(演題の前で手渡し、拍手)

山谷大臣 しっかりと受け止めさせていただきました。拉致問題の解決なくして
国交正常化はありえません。そして拉致問題の解決は最重要、最優先課題です。
政府認定の有無に関わらず、すべての拉致被害者の安全確保、救出、帰国のため
に務めてまいります。

 日本中が喜びに沸き、そして国家が輝く日のために、務めて、務めてまいりま
す(拍手)。

◆日朝協議を続けるのは意味がない

 荒木 ありがとうございました。さて、これからお話するのは、中味としては
先ほどお話された中山恭子先生のお話と似たような話ですが、同じ話をしても中
山先生が話すととても上品に聞こえるんですが、私が話すと非常に下品に聞こえ
て、どうして同じ話でこんなに違うんだろうと思います。

 ともかく、この交渉は、私は失敗だったと思っています。最初はともかくかな
り危ういものであった。しかし、何らかの動きがあったんだろうということで、
懸念は持ちつつも様子を見ていたわけですが、既に1年近くになり、これを続け
ていくこと自体が私は意味がないと思います(拍手)。

 外務省にこのままやらせても時間が過ぎるだけです。非常にひどい言い方です
が、ねばりづよく時間が過ぎるのを待っていれば、特定失踪者のご家族であれ、
家族会のご家族であれ、歳をとって段々出られなくなるのは間違いないわけで、
そういうことを許しておくことは絶対にできないと思います。

 いくつか、箇条書き程度にお話をさせていただきます。

 特定失踪者ご家族への説明に関して。今日がちょうど8年目になるんですが、
平成19年4月26日に、古川了子さんの拉致認定を求める行政訴訟が、和解と
いうことで終了しました。これはその2年前からスタートしていた訴訟ですが、
政府が表明書を発行するということで訴訟を取り下げることとしたわけです。

 その表明書の4に次のように書いてあります。今後行われる日朝政府間協議に
おいて、拉致の可能性が排除できない人の問題が扱われた場合、そのご家族から
の要望があれば、関係家族の代表等に対し、外務省からその概要等について説明
を行う、ということが表明されています。

 本来であれば、昨年動きがあった中で、「すべての日本人」ということになっ
ているわけですので、当然特定失踪者のご家族もその説明の場に加えられてしか
るべきであると思います。

 山谷大臣が色々努力をしてくださっていますが、改めてこの場で、ここに来て
いる皆様の総意として当然特定失踪者のご家族を政府の説明の場に、もちろん会
場の都合もありますから全部の方に声をかけるのは無理にしても、何人かずつで
もその説明の場に同席させていただきたいと思っています(拍手)。

 もう一点。我々の要望の中で、安倍総理に直接、特定失踪者のご家族にお会い
していただきたいと言っております。まだ実現はしておりません。今日も先ほど
安倍総理がお見えになって、そして特定失踪者のご家族が座っておられたのです
が、残念ながらご発言の中で特定失踪者という言葉は出てきませんでした。

 拉致被害者という言葉がおそらく特定失踪者も指すんだろうと解釈はしていま
すが、こういう場でやはり総理の方から直接、特定失踪者のご家族に声をかける
くらいのことはあってもよかったのではないかと痛感しています(拍手)。

 ちなみに、この間家族会の方々等が総理にお会いになられた時に、私のところ
には声はかかりませんでした。もし声をかけられて同席をすれば、総理に必ず文
句を言ったでしょうから、そういう意味では排除したことは正しい選択だったの
かもしれませんが、やはりそう言わないで私の話も聞いていただければ、あるい
は特定失踪者のご家族の話も聞いていただければと思います(拍手)。

 もう一点。ここでも何度も言っています。山本美保さんに関するDNA偽造事件
に関してですが、昨年の9月に日弁連が鑑定書の会議をせよというかなり強い勧
告を出したにもかかわらず、警察はいっさい動いておりません。私自身も警察庁
の前で三日ほど座り込みをやりましたが、その後もなしのつぶてです。

 今回、大臣も来られるアメリカ・ニューヨークでのシンポジウムは森本美砂さ
んも参加されます。そして併せてロサンゼルスでも調査会主催の「しおかぜの集
い」を行いましたが、もちろんわざわざ外国に行って日本の恥をさらすつもりは
ありませんので、アメリカでこの事件のことをいうつもりはありませんでした。
それは我々が持っている節度ということで、我々が節度を見せるというのであれ
ば、警察の方もちゃんと節度くらい見せていただきたい。

 逆に、これがいつかどこかで、外国のマスコミで大騒ぎになって、そして日本
はどうなっているんだという話になったならばその時は取り返しがつかなくなる
と思っていただきたいと思います。

◆力を持って取り返すということを少なくとも選択肢の一つにすべき

 もう一つ。私たちはこの間、この資料を作りました。それは昭和20年以降、
拉致、失踪、そして北朝鮮の工作事案としてどんなことが起きたのかを表にした
ものです。長さにして7メートル。これでも一部です。これだけのことを我々は
ずっとやられてきたんです。恥ずかしいと思いませんか。これは警察だけの責任
ではない。政治家もそうだし、官僚もそうだし、何よりも我々国民がこんなこと
を許してきたことを恥ずかしいと思わなければいけない。

 あんな自分の国の国民もまともに食わせられない国に、こんなことをやられて
きたんだということに対して、怒りをもっと多く持っていただきたい(拍手)。

 総理は、「北朝鮮が未来を描けないということを知らせなければいけない」と
おっしゃいましたが、北朝鮮という国は未来は持っていません。明日どうするか
しか考えてない。本当に北朝鮮が国の未来をどうしようかということを考えた愛
国心のある人たちは、とっくに処刑されるか、飢え死にしています。

 今残っているのは屑ばかりです。トップも含めて(拍手)。北朝鮮の言葉で言
えば、インガンスルギと言いますが、人間の屑、こういう連中しか残っていない。
その相手とのんびりと交渉するということ自体が、時間の無駄というよりも、拉
致をされてる方々を救おうとしない証拠になります。

 彼らに未来を描けないようにするためには、いつ日本は爆弾を落とすかもしれ
ないと思わせることが未来を描かせないということになる。その覚悟を我々は持
たなければいけないと思います。その覚悟を持てないのであれば、拉致被害者を
見捨てることになります。これは認定されている方も、されていない方も同じで
す。

 ともかく見捨てるのなら、今ここにおられる家族会の方々、そして特定失踪者
の家族の方々に、「もう我々はできませんから見捨てます」と正面から言ってい
ただきたいと思います。そうでなければ、力を持って取り返すということを少な
くとも選択肢の一つにしなければいけないのではないだろうかと思っています
(拍手)。

 ご協力をお願いして、私からの話を終わります。ありがとうございました(拍
手)。

(8につづく)


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