救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告5(2015/05/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.05.08)

■最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告


◆よど号犯拉致実行犯の引き渡しを

有本明弘(有本恵子さん父、家族会副代表)

 みなさん、こんにちは。けさ早く起きて書き上げてきましたので読ませていた
だきます。これが日朝協議についての私の考え方です。

 本日国民大集会にご出席くださいました皆様に厚く御礼申し上げます。

 娘恵子が三名で協力して北朝鮮で生活していると国元に手紙を送ってきてから
27年の年月が経ちました。

 小泉総理の時に5人の家族が帰国をしましたが、それ以後拉致された人たちの
話は止まったままでしたが、去年の秋頃より日朝の拉致の交渉が始まりました。

 これは安倍総理と金正恩との話し合いになります。安倍総理は「私の内閣で横
田めぐみ、有本恵子を必ず助け出す」と言ってくれています。

 金正恩は、特別なチームを任命して再調査をして正直な報告をすると言ってき
ている。それは朝鮮総連議長宅捜索を理由にしているのです。

 私はこの交渉は金正恩がトップになって初めての交渉であり、安倍総理も必ず
助け出すと言っていることであり、成功しなくてはならないと思っています。

 そこで皆様に知っていただきたいのは、よど号犯拉致実行犯の引き渡しであり
ます。日本政府公表の北朝鮮への交渉文書に書いています。民主党はなぜかこれ
を削除しましたが、安倍内閣はこれを戻しました。

 私は、朝鮮との交渉は再調査ではなく実行犯の引き渡しから入るべきだと、外
務省、対策本部会合の時に大きく発言しました。それが朝鮮側からの発信で、よ
ど号犯に聞き取り調査があったと各紙が報道しました。

 これをテコに話を進めていけば必ず成功すると思っているのであります。続き
はありますがこの辺で終わります(拍手)。

 私は控室で、今年中には金正恩と安倍さんとの間で、この話は前にころんでい
くだろうと思っています。期待しておいてください。ありがとうございました
(拍手)。

◆もっと徹底して、「ヒト、モノ、カネ」を止めるべき

浜本七郎(地村<浜本>富貴恵さん兄、家族会副代表)

 私は、唯一帰ってきている中の地村富貴恵の兄です。本日は、天気のいい日に
ご参集いただきまして誠にありがとうございます。

 今年もまた、この会場で訴えなければならない。本当に喜びの拍手をいつになっ
たらもらえるのでしょう。期待を裏切られているのが北朝鮮です。

 4月2日にマツタケの不正輸入で総連議長宅の家宅捜索がありました。この時
に北はどう言ってきたかというと、「前代未聞の国家主権侵害」です。北朝鮮は
37年ずっと主権侵害しているわけです。この言葉はそのままそっくり返したい。
そう思っています(拍手)。

 政府は北をまだ信じているんでしょうか。私個人としては、破綻しているので
はないかと思うんですが、未だに政府としてのやり方というのがあるんでしょう
し、我々は任せるしかないということです。

 4月2日から12日の10日間ネットを見ていたら、経済制裁すべきかという
調査がありました。皆さんも見ておられると思います。10日間で77,621
票返答があり、「制裁を強化すべき」がなんと59,737千票ありました。7
7%が制裁強化の回答です。1か月かければ50万票くらいの返答があるのでは
ないかと思います。

 「対話すべき」が10,574票で13.6%、「現状の制裁を続けるべき」
4,683票で6%しかありません。「分からない」という人は度外視しても、
この77%は、皆さんなら100%だと思います。

 制裁強化でもしないと、やはり返事は帰ってこない。何が言いたいかと言いま
すと、日本はもともと戦争はできません。どうしたいいかというと、言葉による
圧力と経済制裁しかないわけです。3年前に、5年前にやっておけばよかった経
済制裁が何かうやむやになっている。

 もっと徹底して、「ヒト、モノ、カネ」を止めれば、2年、3年後に結果が出
てくると思うんです。今からでも遅くはありません(拍手)。本当に政府は一生
懸命やっていただきたいと思います。以上です。ありがとうございました(拍手)。

◆報告書はいらない、被害者を出して

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)

 みなさんこんにちは。本日はお日柄もいい中、このように大勢の方にお集まり
いただきありがとうございます。また、毎年のように開催していただいてお手伝
いしていただいている救う会の方々に本当に感謝しています。

 私が本日申し上げたいことは至ってシンプルです。約1年前にストックホルム
合意がなされました。端的に言えば、すべての日本人に関わる諸問題を包括的、
併行的に協議していく。その結果を2015年の夏ぐらいまでには出したいとい
うことでしたが、本日まで見て、まず北朝鮮が特別調査委員会を立ち上げたけれ
ど結果はゼロです。何も出てきていません。

 また日本として経済制裁解除をしたままで、1年経っても何もなされていない
状況です。昨日、自宅でテレビを見ていたら、どこぞのナンバー2の方が、マツ
タケの不正輸入に関して操作するのは不当弾圧であると。そして日朝協議が進ま
ないのは日本に問題があるということが報道として流れました。

 結果として感じたのは、北朝鮮が本気ではないのは明らかだということです。
そして日本がこれまでにないくらい本気で、この問題を解決するんだという姿勢
をまず見せる必要があることです(拍手)。そして北朝鮮が本気になる必要があ
ると思っています。その結果、解決が出てくると考えています。

 正直に申し上げると、ストックホルム合意に関する拉致被害者の報告書なんか
はいらないと思っています。夏までの解決などどうでもいいと思っています。私
としては、焦らず確実に最優先で拉致被害者を帰国させる。このことこそが解決
だと思っています(拍手)。

 これからもご協力の程お願いいたします。そして改めて皆様に申し上げます。
我々家族は、30年、40年という長い月日、私たちの家族に会っていないんで
す。これは怒って当然なんです。ですからこの怒りを北朝鮮に向けたいと思いま
す。どうもありがとうございました(拍手)。

◆金正恩よ。早く拉致被害者を返せ

本間 勝(田口八重子兄)

 私は田口八重子の三番目の兄の本間と申します。今日はお集まりいただきあり
がとうございます。

 私は北朝鮮の金正恩に対して、この集会を重視していると思いますので、物を
申したいと思います。

 我々も時間がありません。すぐに拉致被害者を全員帰国させなさい。それはな
ぜかと言うと、金正恩の政権自体が危ないからです。まず第1に、金正恩の暗殺
未遂事件がもう2件起きています。第1回は、2012年の11月3日、建設現
場視察日の朝、向かいの建設現場に機関銃が隠されていました。

 2回目は2013年5月、平壌の女性交通警官がそれを未然に防いだというこ
とで表彰された事件がありました。金正恩の車に大型車が突っ込む予定だった。

 もう1つ。アメリカソニーが作った金正恩暗殺のDVDの映画、これは韓国の団
体が風船にくくりつけて飛ばして北に見させることをやっています。

 とういうことは、北の人民にすれば、自分たちの総大将がどういう状況になっ
ているのか、とてもじゃないけどこの人にはついていけないということを知らせ
るものなんです。

 北朝鮮の経済体制自体は外貨不足に陥っています。核・ミサイルに金を使って
いる場合ではないよということです。外貨不足の原因は、朝鮮総連が過去に、日
本から北朝鮮に大量のお金を送っていました。年間600億円。内閣調査室の調
べでは2000億円相当の現金と物が送られていた。これが今止まっています。

 日本の政権の経済制裁と厳格なる法執行によって資金が送れなくなっていった。
それが朝鮮総連本部の競売のもとになったわけです。そのように現金枯渇が起き
ている、北朝鮮の経済体制は非常に不安定なものだということを北朝鮮の人民に
知らせたいと思います。

 早く拉致被害者を返して、日朝交渉を進めて、経済体制を築いていかないと体
制が不安定化するということを訴えたいと思います。どちらが先に倒れるかとい
うような状態になっているんです。

 金正恩よ。早く拉致被害者を返さないとお前の命さえ危ないんだぞ。以上です
(拍手)。

◆「あなたは何をやっているんですか」と地元議員に問うてほしい

横田哲也(横田めぐみさん弟)

 みなさんこんにちは。姉が拉致されて39年経ちます。冒頭首相からご挨拶が
ありましたが、安倍首相のように強い志があり、気概がある方が、歴代の首相や
外務大臣を担当していれば、ここまで未解決の状態が続くことはなかったのでは
ないかと思っています(拍手)。

 国会議員の先生方もそうです。私は前回も、前々回もこの場で申し上げました
し、今日司会の櫻井さんからもお話がありましたが、本日も共産党、社民党の先
生はいらっしゃっていません。どこの国の政党なのか、どこの国の国会議員だか
分かりませんが、日本国に対する主権蹂躙、日本人への人権蹂躙を本当に重視し
ているのであれば、一人くらい派遣すべきでしょう。

 しかし、今日来ていないという事実を私たちはしっかりと覚えておいて、いず
れくる国政選挙の時に審判すべきだと考えています(拍手)。

 その中で私たちに何ができるかということですが、我々一人ひとりの力は微力
ではありますが、やはり政府に対して、外務省に対して言い続けることが大事だ
と思っています。

 今の安倍内閣は、歴代内閣の中でも一番この問題に取り組んでくださっている
内閣ですし、最強の布陣を組んで対応しておられますの。しかし、その中でも私
たち国民が何をやっているんですかと言い続けることが、いい意味でプレッシャー
になると思いますし、皆様の地元の国会議員に、「あなたは何をやっているんで
すか」と問うてほしいと思います。

 今は、総理官邸でもフェイスブックをやっていますし、IT技術が進んでいます
から、そういうものも使えますし、常々何をやっているのかと言い続けることが
大事だと思います。

 本日は山谷大臣もいらっしゃっていますが、国家公安委員長も兼任されていま
す。もちろん韓国のように、国民感情が法律より上という国ではありませんから、
法律にのっとることが大前提ですが、もっとしょっぴける悪があるのではないか
と思っていますので、ぜひ悪を摘んでほしいと思っています(拍手)。引き続き
国民の皆様のご協力を宜しくお願いいたします(拍手)。

◆生きている被害者を返せという言葉を北朝鮮に投げつけていただきたい

増元照明(増元るみ子さん弟、家族会前事務局長)

 みなさん、こんにちは。ここに来られている方々と同じ考えの方が日本全国に
いらっしゃれば、こんなに長く拉致被害者を放置していることはなかったでしょ
う。残念ながら今の日本ではそこまで広がっていないのが現状なのだと思ってい
ます。

 わが薩摩の偉人、南洲翁が残した次の言葉があります。

「正道を踏み国家を以て斃るるの精神なくば、外国交際は全かる可からず、彼の
強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順するときは、軽侮を招き、
好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん」(『西郷南州遺訓』)。

 今北朝鮮になめられているんじゃないでしょうか。北朝鮮との交渉を円滑にす
るために我が政府は、外務省は、本当に下手に出ているとしか思えません。

 昨年も申しましたが、私は昨年3月、交渉を始めるに際して、「北朝鮮に再調
査を求めると生存している人を殺しかねない政権だ。そのことを踏まえて再調査
を行うことは危ないと肝に銘じてください」と。そしたら再調査と言うことにな
りました。

 再調査というのは、北朝鮮のプライドを認めて再度報告させることができると
いうことでしたが、日本人のプライドはどこにあるんでしょうか。残念ながら、
北朝鮮のプライドを重んじてわが国のプライドを落としているのが今の外務省の
交渉ではないか。

 昨年10月、外務省の局長がこうおっしゃいました。「私たちは今北朝鮮と2
002年、2004年の調査結果に納得できないから、納得できるだけの報告書
を作りなさいと言っています」。

 2002年、2004年の調査結果に納得できないと言っているんです。我々
が求めているのはそんなものではありません。生きている被害者を返せという言
葉を北朝鮮に投げつけていただきたいんです(拍手)。

 今のような交渉では、「北朝鮮の皆さん、生きている被害者を殺して、骨を出
して、日本人を納得させるようにしてくださいよ。そうすれば国交正常化も進む
し、これからの交渉も楽になりますから」と言っているとしか聞こえないんです。

 だから私は、外務省のやり方には疑問を感じています。今年1月5日から5日
間、外務省前で座り込みをやったのも、その抗議の意味です。3か月、4か月、
何の進展も見せない日朝交渉に、外務省はもっと時間をとってやってもらいたい。
だから外務省前に座り込みました。

 外務省前だけではと思って、朝鮮総連前に座り込もうとしましたが、警備の方
から止められました。「朝鮮総連の前だけは絶対座り込まないでください。その
代り主意書というか要請書を投げ込むことは何回やっていただいても結構です」
とおっしゃったので、翌週の4日間、毎日、同じ文章を日付を変えて出しました。

 その朝鮮総連に出したのは、「もし在日の方たちが日本人との共生、日本社会
との共生を望むなら、まず塊より始めよ。日本人と同じような気持ちで北朝鮮本
国に物申すことから初めてほしい」と書いて、許宗萬議長宛に出しましたが、何
の反応もありませんでした。

 もう自分の行動でしか姉を取り戻すことができないという、そんな弱い、気力
のない状況に陥っています。それは、総理のもとでも交渉が進まない状況が続い
ていることに、非常に失望しているからです。

 先日、北朝鮮に何回も行っている、おそらくフリージャーナリストですが、左
の方だと思います。「直接金正恩に対して手紙を書いてみませんか」と言われま
した。利用されるかもしれないけれども、もう手紙を書くのも必要だろうと思っ
て書かせていただきました。

 その内容もすべて公表します。4月30日になったら救う会のホームページに
掲載すると西岡先生から許可をいただきました。そして持っていった方に、「も
し仮に北朝鮮から返事があったら、それも公表することだけは北に伝えてくださ
い」と申し上げました。

 公にして、国民の皆さんと怒りを共有したいんです。そして日本国中すみずみ
まで、この怒りを燎原のように広げていっていただきたいんです。そうしなけれ
ば被害者を取り戻すことはできない。そう考えています。宜しくお願いいたしま
す(拍手)。

(6につづく)


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