救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会全報告1(2014/09/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.09.17)

 以下は、9月13日に東京・日比谷公会堂で開催された「もう我慢できない!
今年こそ結果を!国民大集会」の報告です。数回に分けて発信します。

■もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会全報告1

総合司会 櫻井よしこ

 ただ今より、「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」を開催致し
ます。今日の主催者は、拉致議連、家族会、救う会、知事の会、地方議連、つま
りオールジャパンで、今日のこの会を開きました。どうぞ宜しくお願いいたしま
す(拍手)。

 まず、主催者を代表して、家族会代表の飯塚繁雄さんにスピーチをお願いした
いと思います。飯塚さん宜しくお願いいたします(拍手)。

◆いい加減な結果は要らない

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 皆様こんにちは。こういった集会を何回となく続けてきました。全く新しい情
報、明るい情報が伝えられないままに今日に至りました。今日は、今この時期、
日本全体が一丸となって北朝鮮に向けて、「日本人をすべて返せ!」という大き
な声をあげ、これが大きなカードとして、メッセージとして実るようにしたいと
考えています。

 本日は、安倍総理大臣初め政府の方々、そして議連の方々等たくさんの、この
問題を早く解決するぞという方々が大勢集まっています。従いまして、北朝鮮が
調査報告を出すというこの段階において、日本人、政府も含めて、絶対に不誠実
な報告は許さないという気持ちをここで改めて固めたいと思うんです(拍手)。

 これが、すべての日本人の意思だということを強く築き上げて、北朝鮮に向かっ
てそれなりのきちっとした対応を迫るという風にしたいと思います。

 北朝鮮は拉致に関しては、いわゆる犯罪国です。日本は被害国です。ですから
本当はすべて無条件で日本人全員を返せという一本槍で強い態度で交渉すべきで
すが、この辺は北朝鮮のしたたかな対応に対して、日本がどう対応を考えていく
か。そこに大きなかぎ、知恵、出し方が注目されるところです。

 私たちは一刻も早く北朝鮮からの誠実な報告を待って、それを日本政府がきち
んと精査して、はっきりとした事実をもとに、私たちのところにご報告をいただ
きたいと思います。

 その経過においては、さらに、この問題を起こした犯罪者の真相究明もしっか
りまとまることを期待しながら、もう少しの時間、注視していきたいと思います。

 私たちは、いい加減な結果はいらない。はっきりとした結果を出してほしいと
いうのが本心です。皆さんと共に注目しながら、全員一体となって大きな力を発
揮しながら、結果をみつめていきたいと思います。今後とも宜しくお願いいたし
ます。ありがとうございました(拍手)。

櫻井 毎年、ご家族の方は、今年こそ、今年こそ結果を出したい。そのような思
いでこの運動を続けてこられました。そのご家族の皆様方を支えてきたのが、拉
致議連です。拉致議連会長で次世代の党の代表でいらっしゃいます平沼赳夫さん
にお願いいたします(拍手)。

◆安易な妥協はせず、全員が帰ってこれるように

平沼赳夫(拉致議連会長、次世代の党代表)

 皆様方こんにちは。色々ご予定があったと思いますが、全国からこれだけ盛大
にお集まりいただいて、本当にありがとうございます。

 私は2泊4日の予定で昨晩帰国いたしましたが、アメリカに行ってきました。
ワシントンで様々な関係者と面会をしました。北朝鮮の人権問題に非常に関心の
深い特使がおられまして、キングさんという方です。

 その方と話をした時に、やはり北朝鮮の出方を非常に問題に思っておられまし
た。日本の取り組みに関して長い間お努めいただいた古屋大臣が、ワシントンと
ニューヨークでシンポジウムを行った。「このことはアメリカにとって大変すば
らしいことだ」という報告がありました。

 またアメリカの軍の司令官や海兵隊の司令官にもお会いして、拉致問題に関し
てどう思っているんだということで、話し合いをしました。彼らは軍人ですから、
政府の決定に従うんだけれども、「個人的感情から言って、許せないんだ」とい
うことでした。

 また、「そういう事態が起きた時には、協力をすることにやぶさかではない。
但し、自分たちは政府の方針に従う」と言っていました。

 北朝鮮サイドから話し合いが始まり、今その回答を待っているところで、今月
末くらいには返事があるのではないかと思います。しかし、我々は幾度だまされ
たことでしょう。だから彼らの回答をしっかり吟味して、オールジャパンで取り
組むことができるように我々は総力を結集しなければならないと思います。

 安倍内閣総理大臣は、拉致問題に大変関心が深い人で、「自分の内閣の時にこ
の問題は解決したい」という決意を持っておられますので、私たち拉致議連は、
安易な妥協はせず、全員が帰ってこれるような、特定失踪者を含めて全部が解決
できるように努力していきたいと思います。

 今日こうしてお集まりいただき、皆様方誠にありがとうございました。一生懸
命頑張ります(拍手)。

櫻井 平沼会長ありがとうございました。次に、この拉致問題解決を、ご自身の
政治的使命の最重要課題の一つとして位置付けてこられた内閣総理大臣安倍晋三
様にお願いしたいと思います(拍手)。

◆肉親を抱きしめる日が来るまで、私たちの使命は終わらない

安倍晋三(内閣総理大臣、拉致問題対策本部長)

 家族会・救う会・拉致議連・知事の会・地方議連主催の国民大会の開催に当た
りまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。

 ご家族の皆様にとりまして、何回こうした集会を重ねれば、子供たちは、家族
は帰ってくるのだろう、そういうお気持ちなんだろうと、このように思います。
しかし今日、こうして全国各地からこの問題を解決すべきだ、北朝鮮に対してしっ
かりと要求していこうというお気持ちでこの会場に集まっていただいた。まさに、
この皆様の声は、今交渉している私どもにとって、交渉力を強めていく力になる
のは間違いないわけであります。

 私も初当選以来、この北朝鮮の問題、特に拉致問題にずっと関わってまいりま
した。なかなか北朝鮮は真実を話さない、そして、約束を実行しないという問題
があります。かつては日本は、対抗手段をほとんど持っておりませんでした。今
行われている制裁のための法律はほとんどかつてはなかったのでございますが、
しかし、我々有志と共に制裁を行うための法律を作り、現在も制裁を行っていま
す。

 この制裁においては、国際社会と共に制裁を行い、北朝鮮にこの問題を国際社
会との間の問題を解決しなければ、北朝鮮の未来はない、こう思わせるためのも
のであります。そして同時にまた交渉において、この制裁を解除するかどうかと
いうことも、重要な交渉の力になっていくわけであります。そうした交渉力を駆
使しながら、私たちは解決をしていかなければならないと、こう決意をしている
ところでございます。

 かつて2007年、第1次安倍政権時代に、6者協議において、北朝鮮が核開
発、プルトニウムから抽出した核を作っていく、これを事実上放棄するから、重
油の支援、そして人道支援を要求したことがございました。100万トンの支援
を、6者協議の北朝鮮以外の5か国で行う。配分は、1国当たり20万トンであ
りました。

 その決定がなされたのでございますが、私は、日本政府としては拉致問題が解
決をしていないという中において、20万トンの重油の提供はできないとお断り
をしたわけであります。結果としては、残念ながら、北朝鮮はその後、核を放棄
するというこの約束を果たすことはなかったのでありました。大切なことは、しっ
かりと行動対行動の原則で交渉を進めていくことではないか、このように思いま
す。

 私も総理就任以来、49か国を訪問し、200回にわたる首脳会談を行いまし
たが、その度に必ず相手国に対して、この拉致問題を説明し、支持と協力をいた
だいております。平沼会長を初め、拉致議連の皆様も世界に出かけていき、また、
ご家族の皆様も大変な御努力をいただき、国際社会の理解は10年前と比べても、
格段に高まっている、このように思います。

 その結果、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会が、拉致問題を含む北
朝鮮の人権侵害を「人道に対する罪」に該当すると断じたところでございます。
こうした国際圧力を高めていきながら、この拉致問題の全面解決に向け、全力を
挙げていかなければならないと、このように思います。

 拉致問題の解決は、安倍政権の最重要課題の1つでございます。この問題につ
いては、政府だけでは力が足りないわけであります。どうか党派を越えて、議員
の皆様ともそして日本全体で協力をしていく必要がある、このように思っており
ます。古屋大臣時代に作りました各党との連絡会において、それぞれ各党としっ
かりと協力を重ねながら、この問題、全面解決に向けて頑張っていく次第でござ
います。

 この度の改造におきまして、今まで自民党の本部長でありました山谷さんに担
当大臣になっていただき、古屋さんには党の本部長となっていただき、政府と自
民党、与党、そして野党とも連携をしながら、この問題に全力で取り組んでまい
ります。

 そして、だんだん時間がなくなっていくことも事実でございます。ご家族の皆
様、年を経るごとにお歳を召されていくわけでございます。被害者のご家族の皆
様に、ご自身の手で肉親を抱きしめる日が来るまで、私たちの使命は終わらない、
この気持ちで全力で今後とも取り組んでいくことをお誓いいたしまして、御挨拶
とさせていただきたいと思います(拍手)。一緒にみなさん頑張りましょう(拍
手)。

櫻井 どうもありがとうございました。安倍内閣の最重要課題の一つ、それがこ
の拉致問題の解決であるということを改めてお聞きして、ご家族の皆様方も国民
も、胸をなでおろしたことだと思います。ここで安倍総理はご公務のために退席
なさいます。どうか皆さん、大きな拍手でお送りください(拍手)。

櫻井 では新しく拉致問題担当大臣になられました山谷えり子さんにお願いいた
します。山谷さんは、皆様方もご承知のように、当初からずっと一貫してこの拉
致問題に取り組み、そしてご家族の皆様方の心に添ってこられました。山谷さん
お願いいたします(拍手)。

◆共に苦しみ、怒り、歩いてきた

山谷えり子(拉致問題担当大臣)

 こんにちは。拉致被害者のご家族、支援者の皆様とは、これまで長きにわたっ
て共に苦しみ、怒り、歩いてきました。内閣府拉致問題担当政務官として、また
拉致議連の事務局長として、また自民党の拉致問題対策本部長として歩いてきま
したが、この度拉致問題担当大臣を勤めさせていただくことになりました(拍手)。

 今週の水曜日に、ジュネーブの国連の場で、この拉致問題の解決を訴え、昨日
帰ってきたばかりです。総理のお話しにもありましたように、国連の人権理事会
の場に、北朝鮮の人権問題と拉致問題の解決をするための特別な調査会を、安倍
内閣のリーダーシップにより、昨年作っていただきました。

 昨年の夏、私は自民党拉致問題対策本部長として、また拉致議連事務局長とし
て(ヒアリングに応じ)、平沼会長も細かく色々な状況をご説明されましたが、
カービー委員長は、「ただのきれいな報告書では終わらせない。具体的な行動を
うながして結果を出していく。問題を解決する。そういう報告書を出したい」と
おっしゃられました。

 そしてこの2月に386ページのすばらしい報告書が出て、今年の3月に高い
レベルの、各国連携して具体的な行動に進むための決議が採択されました。

 それから6か月、国連の場で、具体的な次の行動に移るための基調講演シンポ
ジウムをし、そして各国の大使ともお会いしながら年末の国連総会に向けて、国
連の場でどのような議論を、そして決議をしていくかということで連携を強めて
きました。

 私としては、第一に、圧力に重点を置いた「対話と圧力」の姿勢を貫き、拉致
問題の完全触決に向けて、外務大臣と緊密に連携しつつ、政府一体となって、総
合的に取り組みます。そして第二に、帰国された拉致被害者の方々が、日本で安
心して暮らしていける環境を、柔軟、かつきめ細かくできる限りのことをやると
いう方針のもと、必要な措置を着実に進めていきたいと思います。

 拉致問題に関しては、周知のとおり、この数か月の間に日朝政府間協議を通じ
て大きな動きが出てきました。

 5月末、北朝鮮は、全ての日本人の包括的かつ全面的な調査を約束したのに続
いて、7月4日にはその調査を行うための特別調査委員会を立ち上げました。北朝
鮮側は、本年夏の終わりから秋の初め頃に第一回の通報を行うこととしています。

 ようやく、北朝鮮との協議のドアをこじ開けることができた。まさにこれから
の北朝鮮側とのやりとりは、大変厳しい状況が予想されます。

 政府としては、北朝鮮が誠意ある具体的な動きをとるよう強く求め、北朝鮮側
の約束した調査が全ての拉致被害者の帰国につながり、拉致問題の一刻も早い解
決が図られるよう、全力を尽くしたいと思います。

 拉致被害者の安全確保、そしてすべての拉致被害者の一日も早い帰国、これが
大原則、大方針です。そのためにも、ここにお集まりの皆様と世論の力が大きな
後押しになります。

 政府として、すでに帰国された拉致被害者の方や、これから帰国される拉致被
害者の方々が、日本で安心して暮らせる環境をきめ細かく整備することも、拉致
問題解決のためには必要不可欠であります。

 そのために、今般、全ての閣僚で構成する政府の拉致問題対策本部において、
「拉致被害者等への今後の支援策の在り方」の中間報告を承認しました。

 この中間報告は、現行の拉致被害者等給付金の敢扱いをどうするか、新たな老
後の支援策、新たな拉致被害者の帰国に向けての施策の三本柱からなっています。

 拉致被害者の方ご本人のみならず、配偶者、お子さん、お孫さんを含めたご家
族に対して、老後の所得補完を含む経済的支援のほか生活相談や雇用機会の確保
などきめ細かい支援策を用意しています。

 その内容については、平成27年度予算の概算要求に反映させました。来年3月
までには、法制化が必要な部分について、場合によってはこの秋の臨時国会も視
野に入れ、拉致被害者等支援法を議員立法で改正することを、与党を初め各党に
働きかけているところです。

 以上については、北朝鮮に向けた短波ラジオ放送で発信しています。現在北朝
鮮にいる拉致被害者の皆様が、ふるさとで安心してご家族、ご友人と再会し、過
ごすことができるよう政府・与野党ともに連携し、準備万端取り組みます。

 なお、紹介させていただきますが、この北朝鮮向け短波ラジオ放送収録に当たっ
ては、これまで以上に拉致被害者ご家族や政府のメッセージを北朝鮮に向けて発
信していくために、ラジオ放送用の音声収緑機械を導入しました。いつでも収緑
に応じることが可能です。拉致被害者のご家族の皆様、友人の皆様、ご遠慮なく
申し出ていただきたいと思います。

 最後に、国民大集会の中で示される、拉致問題の早期解決という国民の総意と、
オールジャパンによる取組みが北朝鮮に対するメッセージとなります。皆様お一
人おひとりのお力添えをいただきながら、政府として解決に取り組んでいく所存
です。宜しくお願いいたします(拍手)。

(2につづく)



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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

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