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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告5(2014/07/26)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.07.26)

■北の「特別調査委員会」をどう見るか

◆生きている人を殺して本物の「遺骨」にしかねない国

西岡 しかし、だからこそ緊張するということです。何か準備しているに違いな
い。一番危惧されるのは、生きている人を殺して本物の「遺骨」にしかねない国
であるということです。

 総理も2004年12月に、めぐみさんのものとされた骨、松木薫さんのもの
とされた骨が偽物だと分かった直後に、「今後は、死亡の証拠を出せと言ったら
危険だ。生きている人の腕を1本折って本物の遺骨を作るかもしれない。これか
らは生存者を返せというふうに要求を変えるべきだ」という趣旨の発言を、当時
幹事長代理としています。その危険は去っていないのではないかと思います。

 惠谷さんどうですか。

惠谷 今の件だけで言いますと、私は別に北朝鮮の肩を持つわけではありません
が、拉致をしていた当時と違って、今は拉致被害者を管理しているわけですから、
生きている人間を殺してまでというメンタリティは北にはないと思っています。

 そうであれば、拉致の作戦の経過の中で殺すべき人間もいたはずなのに、連れ
て帰っています。殺すなという命令があった場合であり、殺せという命令があれ
ば当然そうなると思いますが、一般例で言えば、命令もないのに殺すということ
はないということです。

西岡 私が入手した情報では、2008年、前回の再調査約束の時、一度処分を
するという計画を金正日のところにあげたが金正日は決裁をしなかった、「人の
命は大切だ」と言った。本当かなあと思うんですが(笑)、「生かしておいて死
んだと言えばいいじゃないかと言った、という話を最近入手しました。

 工作機関とすれば、前回は1200度くらいで焼けばDNAが出ないと周到に
準備して、最初に松木薫さんの骨(と称するもの)を1200度くらいで焼いて
出したら、「DNAは出なかった」と日本側が発表したわけです。

 しかし松木さんのものからはあごの骨から歯根の長さが測定できて、それなど
によって、骨の形態から「40代の男性ではなくて60代の女性の可能性が高い」
という鑑定結果が出たわけです。日本は民主国家ですからそのことも全部公表し
ています。

 めぐみさんの骨と称するものは、同じ1200度で焼かれ、あごの骨は入って
おらず、ハンマーのようなもので形が分からないように砕かれていたという情報
があります。しかし、帝京大学の技術でDNAが出た。

 先ほどの統一戦線部に、「死亡の証拠を作れ」と新たな命令が下り、「60日
必要だ」と言ったことの中で彼らが何を考えているのか、緊張しています。だか
らこそ私は繰り返しテレビ等でも言っているんですが、「日本のDNA鑑定技術
を甘く見たら大変なことになりますよ。日本の技術ではその骨が誰の骨かだけで
なくて、いつ死んだのかも分かりますよ」ということが一つあります。

 それについても北朝鮮は日本の技術を徹底的に調査しているという情報があり
ます。緊張するんですが、専門家に聞きますと、日本のDNA鑑定技術は世界一
だそうです。特に警察が持っているものが世界一だと。2004年、めぐみさん
のものとされる骨から警察の研究所ではDNAが出なかったのですが、帝京大学
で出たということで、警察としては自分たちの技術の限界を感じたわけで、その
後人材も予算も大変つぎ込んだそうです。

 それどころか帝京大学の吉井先生も警察にスカウトして、今警視庁の科捜研の
副所長です。ですから吉井先生の研究成果は今、学会に発表されないそうです。
そういう緊張関係になっています。

◆拉致被害者の確実な生存情報がある

 もう一つ。確実な生存情報がいくつかあります。生存情報がある人について、
本物の遺骨が出てきたら「殺した」ということが、死亡時期が判明しなくても分
かる。

 古屋大臣も、小泉総理訪朝10周年の談話の中で、「日本政府は情報収集活動
を真剣にやってきた。情報収集活動を一貫して強化してきた。拉致被害者の存在
を隠蔽することで拉致問題の収束をはかっても、日朝関係を取り返しのつかない
状況に追い込むだけです」と言っています。

 隠蔽するというのは、また「死んだ」と嘘をつくということです。だけど生存
情報があるんだということで、逆にそういうことをしたら取り返しのつかないこ
とになるという警告を大臣の立場でかなり踏み込んで話しています。

 私は民間ですから、「殺すんじゃないか」という言葉づかいもしますが、同じ
ことを大臣も言っているんだなあと、私はこの談話で思いました。聞くところに
よると、政府の中で、この談話の文案について精密な検討がされたと聞いていま
すが、その結果この文章が出たということです。

 彼らが正しくこのことを分かれば、おかしなことはしないのではないか。殺さ
れるということさえなければ、生存情報もありますし、彼らは10年間、死亡確
認書について研究したかもしれませんが、我々もこの10年間、元統一戦線部の
人や元連絡部の人から話を聞くことができ、元作戦部の戦闘員は私の友達です。
金賢姫(キム・ヒョンヒ)さんは調査部です。そういうネットワークがあります。

 それ以外にも拉致問題はけしからんという立場から情報源になってくれている
様々な人たちがいます。

 いつ情報が出てくるか分かりませんが、この特別調査委員会の枠組みは北朝鮮
が4つの分科会で併行して調査を進めることになっていますが、調査が全部終わっ
てから日本に通報するのではなく、随時結果を通報することになっています。こ
れは「運営方法」の中に、「各分科会の進捗状況は分科会ごとに委員会に報告し、
日本側に随時通報し、対策を立てる」となっています。

 この「随時」の1回目がいつになるのか。「夏の終わりから秋の初め」という
表現が使われています。北朝鮮の夏は日本より早いのかなと思うと、8月の終わ
りには1回目が来るのかもしれません。

 今それに備えて、救う会でも過去にとった情報を総整理して、また実際に起き
た拉致現場にもう一度行ってみて、拉致被害者本人からも色々と話を聞いて、彼
らが新たなうそをついても、それを瞬時に見破ることができる材料を、民間では
ありますが、必死で集め整理しているところです。政府の中でも色々なシミュレー
ションがなされていると大臣もおっしゃっています。

◆めぐみさんたちは北朝鮮で拉致調査の聞いている

 一方で、何人かの人を返すとか、何人が生きているとか、色々な報道がありま
す。裏交渉がなされていることは間違いないと思うんですが、その裏交渉の中で
向こうが数字を言ってきたとしても、「それではだめだ。全員だ。全被害者は譲
れない」という交渉がなされているのかどうか。

 前回から今回まで12年かかったわけです。蓮池さんたちが12年前に帰れた
ということを、多分めぐみさんたちは北朝鮮で聞いていると思います。そして今
回は、拉致に関する調査で合意したことが北朝鮮のテレビでも流れました。被害
者も当然、そのニュースを聞いているのではないか。

 曽我さんは、1990年の金丸・田辺訪朝団が来た時、「テレビでそのニュー
スが流れた時、日本の政治家が来たのだから必ず私のことが議題になっているの
ではないかと、心の中で期待していました」と。

 12年ぶりに、めぐみさんや八重子さんたちが今期待しているのかなあと思い
ます。あるいは名前も分かっていない未認定の被害者もそうだろうと思います。
ここで何人かの人たちを取り返すことができなかったら、その人たちの精神状態
はどうなるだろうか。絶望というのが人間の健康状態には一番悪いわけです。

 何人かでもいいという交渉を絶対させてはならない。その部分については、政
府の方針にある通り、「認定の有無に関わらずすべての被害者の安全を確保し、
即時帰還を求める」という決定を絶対に守ってほしい。外務省に強く言いたいと
ころです。

◆これは犯罪者との交渉、全員でなければだめ

 どうしても交渉が始まると、「交渉事だから相手を動かすためにはアメとムチ
が必要だ」という発想が出てくるんです。しかし総理は、アメと言っても制裁を
解除するというのは戻せるんですよと公開の席で言っているわけです。

 しかし、外務省は、「今せっかく交渉しているんだから北朝鮮の回答が悪かっ
たらというようなことは言わない方がいい」というふうに言う。伊原局長の一生
懸命さを疑うわけではありませんが、交渉する役の人はそうなってしまいがちで
す。

 そういうことと、何人帰ってくるとか、何人のリストがあるということが色々
なところからリークされていることは、もしかしたら軌を一にしているのかもし
れないと疑っています。

 全員でなければだめなんだ、これは外交交渉ではなくて、被害者を取り戻すた
めの犯罪者との交渉なんだということを、いよいよ強く言わなければならないの
ではないかと思っています。

 しかし、先ほども言いましたが、その2行、「日本政府が認定している拉致被
害者について改めて調査し、それぞれの被害者について入境からの経緯を調査し、
確認する」とあります。「それぞれ」と書いてありますから12人全員の分が出
てくる。

 一体何人が出てくるのか。彼らの準備はすでに終わっていると思います。調査
なんかする必要がないわけです。時間が必要だとすれば、証拠を捏造するためだ
けに必要です。

 一方、残留日本人・日本人配偶者の調査は、大々的に今やっているそうです。
これは特別調査委員会ができる前、6月から始まっています。先ほども平壌と連
絡したという人から電話をもらったんですが、「保衛部は今パニックになってい
る」と。

 資料に基づいて、残留日本人とか日本人配偶者のところに行くんだけど、日本
人と言ったら罰せられるかもしれないと思って、「私は違います」とみんな否定
する、と。それで苦労しているということでした。

 特別調査委員会ではなく保衛部がやっているんです。彼らは、日本に出す紙と
は別に、何かを準備しているんです。しかしここで、「それぞれの被害者につい
て調査し確認する」と言った以上、何か準備をしている。

 「拉致は解決済み」というところから、もう一度調査するというところまでは、
圧力をかけた結果北朝鮮は認めたというのが今の状況です。いよいよこれからが
勝負だと思います。

◆9月13日に、今年2回目の国民大集会

 8月28日(木)にもう一度東京連続集会をやりたいと、今の所思っています。
また色々な情報を分析して、あるいは政治家の人にも来てもらって討論しようか
なとも思っています。

 そして、9月13日(土)に、今年2回目の国民大集会を準備しています。安
倍総理にも、是非来ていただきたいと思っています。その頃は、北朝鮮から1回
目の通報があった後かもしれません。そこで総理が何を言うのか。政治家の皆さ
んがどう言うのか。我々がそれをどう評価するのかという微妙な時期の集会にな
ります。

 いよいよ勝負の時が来た。嵐の真ん中に今我々は入っている。今日はそういう
中で、気圧配置とか、そういう天気予報のようなことを少しやりました。今の所、
一体何が出てくるのか全く分かりません。明日晴れるか、雨が降るか、予報と言
いながら、これだけ議論しましたが、12人についてどういう結果が出てくるか
全く分かりません。

 そして、裏交渉の中で、全員返せということについて100%譲歩していない
のか、譲歩する危険性があるのかよく分かりません。しかし、政府は「認定の有
無に関わらず全員」と言っているんですから、その政府の方針を少しでも曲げる
ようなことが明らかになったら、いくら安倍政権でも強い抗議をしなければなら
ないと思っています。

 そのことも含めて、緊張しながら推移を見守っているところです。では惠谷さ
んから最後のコメントをお願いします。

惠谷 緊張の理由はお分かりと思いますが、私は西岡さんほど緊張していません。
ひょっとしたらという淡い期待もあります。しかし、根拠はありません。金正恩
という男であれば過去とは違うのではないかという感じを抱いています。

 今の天気予報の話ではありませんが、分かりませんから、第1回の調査結果が
出てくるのを待つしかない。そしてとんでもないものが出てきたら、とんでもな
く反撃する準備を整えているところです。以上です(拍手)。

(6につづく)




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