救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会・救う会新運動方針(2014/02/02)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.02.02)

 本日、東京で家族会・救う会合同会議(救う会全国幹事会)が開催された。全
国から9家族13人家族会メンバー、救う会役員幹事が33人集まった。会議では、
現行の会長西岡力、名誉会長藤野義昭、副会長島田洋一、事務局長平田隆太郎の
留任を決め、以下の運動方針を決めた。


■家族会・救う会 今後の運動方針案(26.02.02)

もう我慢できない。今年こそ結果を!

 私たちは昨年(平成25年)2月の合同会議で「今現在も、被害者が彼の地で助け
を待っている以上、私たちは諦めたり絶望したりする余裕はない。平成25年を、
『勝負の年の延長戦』と位置づけ、力を振り絞って戦っていく覚悟だ。1日でも早
く、全ての被害者を取り戻し、日本で待つ家族と抱き合える日を実現できるよう
オールジャパンの運動を展開していく」とする運動方針を決め、4月と9月の国民
大集会、1000万署名達成、全国での様々な活動などこれまで全力で戦ってきた。

特に9月の国民大集会は台風が直撃し、激しい風雨で多くの交通機関が止まる中、
千2百人の参加者が全国から集まった。世論の怒りはまったく落ちていない、それ
どころかいよいよ高まっていることを示すことができた。

 第2次安倍晋三内閣は昨年1月、我々の運動方針と合致する「認定の有無にかか
わらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くす」とい
う政府方針を決め、圧力に重心を置いた対話政策で拉致解決を目指した。しかし、
内閣参与の訪朝などの動きはあったが、具体的成果はなかった。

今年1月には病床で息子の帰りを待ち続けていた松木薫さんのお母様が逝去された。
未帰還認定被害者の親の代の家族の平均年齢は86才となった。もはや我慢の限界だ。

北朝鮮の金正恩政権は昨年、ミサイル実験、核実験、戦争挑発などを繰り返し、
年末には後見人といわれていた叔父を残虐に処刑して、国際社会にその非人道性
を改めて印象づけた。ただ、張成沢処刑の背景には経済制裁の結果、政権維持に
必要な統治資金が枯渇してきたことがある。

その意味で、政権維持が困難になるほど強い制裁をかけた上で、実質的な交渉に
引き出すという我々の拉致解決戦略は半分成功したと言える。今年、金正恩政権
がどのような動きを見せるかは予断を許さないが、安倍政権はぶれることなく拉
致問題解決を最優先課題として金正恩政権に圧力をかけて頂きたい。また、わず
かな兆候も見逃さず果敢に動いて結果を出してほしい。

一方で、混乱事態が発生し被害者の安全が心配される可能性も高まってきた。政
府は、混乱事態に備えた救出作戦の準備を粛々と進めてほしい。昨年の方針にも
書いたとおり、北朝鮮内部から一級情報が漏れ始めている。政権の先行きに不安
を覚える幹部らが情報の切り売りを始めているからだ。被害者の確実な情報を入
手すべく最大限の努力をしなければならない。

家族会・救う会は今年を「もう我慢できない。今年こそ結果を!」という運動方
針の下、

「北朝鮮が拉致を認めて10年以上。生きているのになぜ助けられない!」

「政府は、全勢力を傾けてすべての拉致被害者を早急に救出せよ!」

「制裁と国際連携ですべての拉致被害者を救出しよう!」

というスローガンを掲げて、

「金正日死亡による北朝鮮政権弱体化を最大限活用せよ!」

「いまこそテロ国家北朝鮮に全面制裁を!」

「圧力を背景にした主体的交渉で全員救出せよ」と訴え、

救出への世論を盛り上げる活動を継続していく。



1.運動の目的と今年の目標

認定未認定にかかわらず、すべての拉致被害者の救出が我々の目的である。当面の
目標は「拉致したのは13人だけ、8人は死亡」というシナリオが嘘だったことを金正
恩政権に認めさせ、被害者救出を実現することだ。

2.救出方法

2つの全被害者救出方法

・交渉による救出

我が国政府が

(1)「全被害者が帰らない限り、制裁を強め支援はしない」という姿勢を堅持し、

(2)制裁と国際連携の圧力などにより北朝鮮がわが国との交渉に出てこざるを得な
くなる状況を作り、

(3)主体的交渉を行うこと。

・北朝鮮混乱時の実力による救出

(1)金正恩政権が不安定なため、内乱、暴動などによる混乱事態が発生し被害者に
危険が及ぶ危険性がある。

(2)それに備えて、法整備、米韓との戦略対話、派遣要員準備などの準備を急がな
ければならない。


3.家族会・救う会の運動戦略


1)全被害者救出を求める世論を高めつづけること

 「生きているのになぜ助けられない」という原点に戻り、愚直に内外世論に訴える。

 いくら時間が経っても全被害者救出を求める国民の怒りと関心は低下しないこ
とを、北朝鮮にみせ、被害者死亡説、一方的制裁解除論、拉致棚上げ論と徹底的
に戦うことだ。

「制裁の圧力なくして全被害者を救うための主体的交渉は成り立たない」という、
これまでの運動経験の中で明白になった事実を世論に広く知らしめるとともに、
「日本は死人を生き返らせろという無理な要求をしている」とする北朝鮮と総連の
謀略宣伝とそれに呼応する国内勢力の動きを打ち破らなければならない。


2)北朝鮮内部への働きかけと情報収集

 日本国内の拉致関係、北朝鮮関連諸組織はもちろん、韓国の脱北者団体や保守
運動団体などとの連携をより強めて、動揺する北の幹部層と一般住民双方に、「
拉致被害者を返さない限り支援はなく制裁も解除されない」、「被害者救出に協
力すれば見返りがある」ことを広く伝える。

 現在、日本は対北朝鮮人道援助を停止しているが、これは北朝鮮が偽遺骨や偽死
亡診断書などを提出するというあまりに非人道的行為を行ったことが契機とされて
いる。核やミサイルでなく拉致問題が理由となっている。従って、彼らが死亡とし
た8人の生存を認めるなど拉致問題で誠実な対応をとれば、米韓も実施している人
道支援は再開しうる。これは有力な交渉カードだ。


具体的には、以下の運動を進めることとする。

1.わが国政府および世論への訴え

・政府に今年中に、被害者救出という結果を出すように強く迫り続ける。

・家族会として、政府に定期的な面会を求め、取組み計画とその具体的対応、進捗
状況を確認する。

・東京での国民大集会を、家族会・救う会・拉致議連、知事の会(北朝鮮による拉
致被害者を救出する知事の会)、地方議連(拉致問題地方議会全国協議会)の5団体
主催で4月27日と9月に計2回開催する。

・署名活動を継続する(平成26年1月31日現在10,737,932筆)。

・各党拉致対策本部、知事の会、地方議員連盟などと連携を強め、オールジャパン
の世論形成をする。

・地方議会が拉致問題で意見書採択を行うよう求める活動を継続する。

・大集会、小規模集会、学習会、街頭活動、署名活動、デモ、座り込みなどこれま
で行ってきた政府と世論への働きかけ活動を強化する。

・ブルーリボン運動を拡大する。

・根拠なく被害者死亡説を主張する国内の政治家、言論人、学者らを強く批判する。

・北朝鮮急変事態時の救出プラン作成とそのための法的枠組み作りを求める。

・政府に救出のための戦略、戦術、道筋を具体的に明示するよう強く求める。

・米国をはじめとする各国政府が北朝鮮により強い圧力をかけるように、日本政
府の一層の外交努力を求める。

・拉致問題を理由とした追加制裁を求める運動の継続。再入国不許可対象拡大、送
金全面禁止などの追加制裁発動を求める運動を展開する。

・金融制裁を可能にするいわゆる「日本版テロ国家指定制度」の拡充強化を求める。

・北朝鮮人権法改正に向けて働きかけると同時に、新たに拉致問題が明記された人
権教育・啓発基本計画等を効果的に活用しながら様々な取り組みを進めていく。

・アニメ、DVD等を活用して学校現場等で拉致問題がより取り上げるように働きかける。

・朝鮮学校に対する自治体補助に対して、拉致に関する教育内容の観点などから反
対する。各自治体への運動を継続強化する。

・朝鮮総連の違法行為をより厳しく取り締まることを求める。地方自治体による総
連施設への税減免等の優遇措置への反対運動を継続する。拉致問題解決に取り組ま
ない朝鮮総連の資金集め活動などへの抗議を行う。

・よど号グループ関係者への旅券返納命令のほか、日本人拉致に直接的間接的に関
与した者に対する法的措置の早期実現を求めていく。

・救う会としては、菅直人元首相と極左親北団体「市民の党」との不明朗な関係に
ついて究明、糾弾していく。


2.国際連携の強化

・北朝鮮における人権状況に関する国連調査委員会の報告書を最大限活用し、諸外
国の家族とも協力し、拉致の非人道的実態を国際社会に広める。報告書を根拠とし、
国連安保理事会が北朝鮮に対してかけている制裁の理由に拉致を含む人権問題を加
えさせるよう働きかける。政府にもその外交努力を促す。

・韓国、タイ、ルーマニア、米国等の家族との連携を継続する。フランスをはじめ
とするまだ家族が名乗り出ていない外国人拉致事件についても調査、啓発を続け国
際連携の輪を広げる。

・各国政府や国連への訴えを続ける。中国が自国の拉致被害者救出に取り組まざる
を得ないように圧力をかける。

・米国オバマ政権への働きかけを強化する。テロ支援国再指定、金融制裁強化を求
めていく。引き続き、米議会内外の保守派との連携を強めていく。米国オバマ政権
に対し、歴代米国政権が北朝鮮に騙され続けてきたことを踏まえ、融和的でない外
交を展開するように働きかける。


3.北朝鮮内部への働きかけと情報収集活動

・ラジオ放送と風船ビラを通じた北朝鮮内部への働きかけの強化。自由北朝鮮放送
などの対北ラジオ放送支援を継続。対北風船ビラ運動(「対北風船ビラ日本実行委
員会」)の強化。

・北朝鮮の内部情報収集を強化。「拉致の全貌と解決策」調査プロジェクトを継続。

・拉致被害者即時返還を求める対北はがき運動をすすめる。


4.政府未認定拉致被害者についての取り組みなど

・寺越事件、福留貴美子さんなど救う会認定拉致被害者に関して、真相究明と政府
認定を求める運動を強化する。

・調査会など関連団体との情報交換、連携を強めつつ政府未認定被害者の救出のた
めの運動に取り組む。

・特定失踪者をはじめとする政府未認定被害者について、一刻も早い真相究明とそ
の結果に基づく拉致認定を政府に対して求めていく。警察などの捜査が一層強化さ
れるように要請する。真相究明のために不可欠な警察の持つ過去の電波傍受情報の
開示を引き続き求めていく。

・特定失踪者問題調査会をはじめ拉致問題に取り組む諸組織や、北朝鮮人権問題に
取り組む内外運動体と、お互いの立場の違いを尊重し合いながら、適宜、被害者救
出に向けて協力していく。

以上

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