救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

チャック・ダウンズ氏との懇談?訪米報告2(2007/05/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2007.05.07)

 家族会・救う会訪米団は、4月25日夜 ワシントン市内で北朝鮮専門家チャッ
ク・ダウンズと懇談した。同氏は、対北朝鮮交渉で安倍首相だけが正しい選択を
している等と述べた。以下は、島田洋一副会長報告。


■チャック・ダウンズ氏との懇談?訪米報告2
問) 最近、アメリカ政府の対北朝鮮政策が迷走気味に見えるが。

ダウンズ 六者の中で、北朝鮮に対し、唯一正しい対応を取っているのは日本だ。
妥協に走らず圧力を高め続ける安倍のやり方だけが有効だ。国務省に任せればこ
ういうおかしな事になるのは見えていた。ヒルは、「交渉」を研究する人すべて
が参考にすべき典型的な過ちを犯し続けている。

問) ハードライナーたちの信頼が厚いチェイニー副大統領によるチェックは働
かなかったのか。

ダウンズ 副官スクーター・リビーの辞任劇などで副大統領のオフィスは機能が
落ちていた。リビーは日本のこともよく理解しており、民主党サイドの追及で、
彼がチェイニーのもとを去らざるを得なかったのは痛かった。

問) ビクター・チャNSCアジア部長に会ったが、バンコ・デルタ・アジア(
BDA)の問題で何が引っかかっているのか分からない、北朝鮮の求めるところ
がよく分からない、という話だった。

ダウンズ 政府のしかるべき人間が「分からない」と言う時、実は裏に答があっ
て、しかし明らかに出来ないというのが普通だが、チャの場合、本当に分かって
いないところが問題だ。

問) チャ氏をハードライナーと呼ぶ報道も多いが。

ダウンズ ビクター・チャは、大学の世界ではハードライナーだが、政治世界全
体で見れば穏健派だ。

問) BDAに対する金融制裁(法執行)はどの程度効いていたのか。

ダウンズ 一例を挙げよう。以前は、北朝鮮の5、6人の人間がBDAを担当し
巨額の資金を動かしていた。ところがBDAを使えなくなったため、取引してく
れる金融機関を求め、400人程度の人間を世界中に派遣せねばならなくなった。
それだけでも負担だが、例えばスロバキアのブラチスラバ等で、担当者が大金を
持ったまま行方をくらますケースも出てきた。

問) 北はBDA問題で時間稼ぎをしているのか。

ダウンズ ヒルのようにいくらでも譲る男が相手なら、北はいつまでも満足しな
いふりをするだろう。

問) 明日のボルトン前国連大使との面談には、予定通り同席できるか(注:ダ
ウンズ、ボルトン両氏は、かねてより、ともに大手シンクタンクAEIで活動す
るなど親しい関係にある)。

ダウンズ 同席するつもりだ。

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