救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

調査結果報告なしの国交正常化交渉再開に強く反対する(声明)(2004/08/10)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.08.10-2)


■調査結果報告なしの国交正常化交渉再開に強く反対する(声明)

 明日、8月11日から中国北京で日朝実務者協議が開かれる。そのために北京入り
した北朝鮮代表の宋日昊・副局長は、本日空港で、「(調査は)続いている」、「ど
ういう形で調査をしているかを日本側に伝える」等と語り、調査結果を実務者協議で
報告しないことを公然と示唆した。

 この発言から見て、北朝鮮は今回、調査結果の報告なしに正常化交渉の再開を求め
てくるものと思われる。私たちはこの間、繰り返し要求してきたが、日本政府は、金
正日が小泉総理に約束した再調査結果を出してくるまで、絶対に国交正常化交渉を再
開しないでほしい。再調査結果が出ないまま交渉に入れば、その席で日本側が拉致を
取り上げても、「調査中」であるとして逃げられ、事実上の棚上げにされてしまうこ
とは明白だ。

 金正日が「再調査する」と約束してから、ほぼ3か月が過ぎている。自民党最高幹
部らが語っているように、全ての日本人拉致被害者の具体的情報を北朝鮮は常に把握
している。それを正直に出す決断を下すことだけが、残った手続である。

 拉致という国家テロを大々的に行った金正日政権が、日本と関係を改善させたいと
望むなら、まず全ての被害者の情報を完全に公開し、未帰還者全員を今すぐ帰すこと
が先決である。それをしないなら、日本は経済制裁を発動して圧力を加える。これが
大多数の日本国民の意思である。実務者協議で北朝鮮側が国交正常化交渉の再開を提
案してきたら、日本代表団は、このことをきちんと北朝鮮に伝えるよう、強く要請する。

平成16年8月10日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表 横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳

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