救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際会議「北朝鮮による国際的拉致の全貌と解決策」全記録




「金正日政権の打倒」を決議−拉致議連の10年



西村真悟

島田 7年前、福井県で最初の拉致問題の集会を行なった時、国会議員では唯一西村議員が参加され、メッセージを出していただきました。その時は、横田夫妻も来られて、福井からは地村さん、浜本さんも壇上で訴えられた。当時は900人の会場で参加者が300人弱という状況でした。福井県選出の国会議員が一人も来ない中で、大阪が選挙区の西村先生は、拉致問題の先頭に立って下さった方です。

西村真悟・北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟幹事長(民主党)

その時、集会の司会をしていたのが島田先生です。

さて、私は国会の拉致議連で拉致問題に関わっていますので、拉致議連の歴史について話したいと思います。

 拉致議連は、拉致被害者の救出をめざす超党派の議員連盟のことです。その発足は平成9年2月で、横田めぐみさんの衝撃的な拉致事実の判明をきっかけに発足しました。横田めぐみさんの実名をあげて国会で取り上げてよろしい、とご決断いただいた横田ご夫妻の決断がこの運動のきっかけを作りました。

 正直に言いますと、実名をあげて質問をさせていただいてから、非常に心が苦しかったのです。北朝鮮は証拠を消してしまうのではないかと思ったからです。しかし、めぐみさんは生きていると断定することができました。その時、本当に心が軽くなりました。

平成16年の暮に、めぐみさんのものと称する骨が偽物であったとの報告を受けた時、確実に生きていると断定することができました。それまで実は非常に苦しい日々でした。

さて、議員連盟は、平成14年3月に議員会長が辞意を表明したことを受けて解散します。旧議連を解散と同時に、新議連を結成することができました。この議連は、平沼赳夫会長の下、現在も活動しています。

なぜ、解散して新議連を結成したのか。これはわが国国会の現状を如実に示すもので、拉致議連から日朝友好議連関係者を排除するためでした。拉致議連の中に、日朝友好議連関係者がいるのでは、拉致議連は十分な活動ができなかったからです。

新らしい議連は当初から、拉致被害者家族会の活動と佐藤会長を初めとする拉致被害者救出をめざす国民運動組織を、国会の立場から支援するという目的を持って、究極的には拉致被害者救出をめざすものです。家族会と国民運動の要望を政府に働きかけ、それを実現させる立場です。

発足してから、アメリカ、ロシア、イギリスなどの各国大使館を訪れ、拉致問題の解決と認識を訴えました。また、拉致被害者家族がワシントンの政府・議会要人に接触するに際しては、拉致問題をアピールするために、同行やサポートをしてきました。

平成14年9月17日後の、9月26日、我々は総会を開き、次の決議を行ないました。

・拉致問題の政府調査団を(北朝鮮に)派遣すること

・8件11名以外の拉致被害者に関する調査を鋭意すすめること

・北朝鮮が死亡と発表した拉致被害者の真相を究明すること

この時の我々の問題意識は、北朝鮮が拉致被害者を「死亡」と言うことに対し、我々は「生きている」ことを前提にして決議しました。

次に、今となっては信じられないことですが、5名の被害者が帰国しました。政府は彼らを、10日または1週間後に北朝鮮に送還する前提で動いていました。政府のその方針を聞いた時、我々は信じられないと思いました。帰ってきた彼らが、スパイ防止法にないこの日本で、北朝鮮の意向に反する「北朝鮮に帰りたくない」との声明を出したくないというのであれば、彼らはそういうコメントをする必要はないのです。拉致議連は、「政府としては二度と戻さない」という声明を出すべきと考え、我々は動きました。その判断は正しかったと思います。

次に、議連の決議として特筆すべきことを上げさせていただきます。

平成16年12月の決議は、「金正日政権の打倒」です。拉致被害者である日本人のみならず、2000万余の北朝鮮人民の幸せのために、拉致議連は金正日政権の打倒を要求しました。また、「経済制裁の早期発動」を決議しました。

この時期は、横田めぐみさんの遺骨と称する骨が偽物と判明した時期です。この時期に、国会議員の一人として、「金正日政権の打倒」に言及しない状態が続くならば、わが国政治に対する世界の評価、また日本国民の評価はいかなるものであっただろうか、ということを考えていただくだけでも、拉致議連は日本政治の評価をかけて、「金正日政権の打倒」を決議したのです。戦後日本の国会議員集団の中で、こういう決議をしたのは初めてだったと私は自負しています。

それから、議連が関わった主な法案です。

一つは、今実施されている「外国為替及び外国貿易管理法」の改正です。さらに「特定船舶入港禁止に関する特別措置法」です。我々は超党派ですから、各党に持ち帰ってこの法案成立を働きかけ実現に至りました。

その時検討し、まだ実現していないのが「出入国管理に関する特別措置法」です。永住資格を持っている人は、日本人のみならず、世界の国民以上の特権を有して北朝鮮と日本を自由に行き来しています。日本人は行き来できません。祖国に帰っていただくのは自由ですが、日本人を祖国に返さない北朝鮮から日本に入国するのは困る。国家として当然の立法姿勢ではないかと思います。

最後に、議連がなぜ存在したのか、ということです。

なぜ、超党派の議連ができたかというと、日本の政党の中に、政党の単位で拉致被害者救出を決定できる政党がなかったからです。そういう政党があれば我々はそういう政党に所属していた筈です。そして政党の連合でその力を発揮することはできた筈です。日本の政治の現状はそれを許しませんでした。超党派というのは、社会党、社民党、共産党を除くもので、すべての政党を含めたものではありません。これからの拉致議連の存在理由は、党の単位で言えないことを言っていくことです。今の党の単位では、「金正日政権打倒」は言えません。もう一つの拉致議連の存在理由は、救う会、特定失踪者問題調査会を初めとする国民運動があったということです。

「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」という映画の中の映像の多くは、稲川和夫というカメラマンが撮ったものです。めぐみさんのお母さんが、救出のビラを配るときに、それを叩き落していく日本人がいたのです。運動の初めからその映像を撮り続けた人がいたのです。日本人が作らねばならないあの映画を見て、稲川さんの撮った映像が多く使われていることを見て、わたしはこの運動は国直しの運動でもあると確かな感触を得ました。
  
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