救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99



◆「全員」かどうかは北が知っている、日本は検証する

西岡 力(救う会会長)
 だから、「全員一括帰国」というのは降ろさない。日本だって譲歩している。日本政府の拉致解決の定義は、全員の帰国と、真相究明と実行犯の引き渡しの3つあるけども、1つ目だけでいいと言ってやっている。2と3は後でいい。降りることは国家としてできませんが、時差があってもいい。
 しかし、1つ目を分割するのは絶対だめ。最優先で、国家犯罪の被害者である拉致被害者を全員返せ、と。「全員」というのはあなたたちが知っているでしょう。あなたたちが「全員」という人を全部返しなさい。間違っていたら約束していたものは何も出しませんよ。我々はあなたたいが全員というのを、帰ってきた後徹底的に検証しますよ。それで一人でも残っていたら、せっかくあなたたちが譲歩したのに、ほしいものは何も出しませんよ。そういう話をしねかればならない。
 「全員一括帰国」、これを絶対に降ろしてはならない。先ほど拓也さんも言いましたが、これから色々な変化球が来るかもしれません。国内には北朝鮮とつながっている人がいますから、統一戦線部が色々なことを考えていることの反映だと思います。
 我々は、「報告書ではなく帰国」と言っていますが、その帰国というのは「全員一括帰国」です。「全員一括帰国」に北朝鮮が乗ってくるなら、核問題が動かなくても日本は動く。安倍総理の訪朝を求めるなら「全員一括帰国」を約束しなさい、と。
 本来なら「行動対行動」で、まず全員が帰ってきてから安倍総理に平壌に言ってもらうのが筋だけど、こちらも譲歩して、安倍総理の帰りの飛行機に乗せてくれるなら行ってもいい、と。
 我々には、拉致の解決には1から3が必要で、さらに補償まで含めると4がある。でも1が先にあれば、こちらも取引に応じる。但し全員でなければだめだ。こっちだって譲歩しているうだ、と。実行犯の引き渡しは後でもいい。国家として実行犯には国際指名手配もしている。
 しかし、「全員一括帰国」は絶対譲れない。今拉致の旗が飛ばされないところにまで来ましたが、今度は向こうが譲歩する局面の中で、くせ球が色々くると思いますが、「全員一括帰国」だ、と。
 アメリカは、核が検証可能な形で入ってくると言っているわけです。我々はそれにプラスで「全員一括帰国」がされるなら、核が動かなくても交渉はできますよ、と。その交渉をすることについてはトランプ大統領も深刻さを理解してくれているので、裏切ったことにはならないだろう。
 田中均さんが2002年9月に失敗したのは、アメリカに根回しをしていなかったからです。アメリカはカンカンに怒ったそうです。北朝鮮は核開発をしている。テロリストに核を渡すかもしれない。「悪の枢軸」だと言っているのに、北朝鮮に多額のお金を出そうとした。
 だから家族会・救う会がアメリカに行った時、すごく待遇がよかったのです。それはアメリカの国益と我々がやっていたことが一致していたからです。下院議長にも会えたし、上院議長は副大統領なんですが、上院のトップは共和党の院内総務で、この人にも会えた。「こんな人には普通の国の大臣が来ても会えません」と言われました。残ったのが大統領ですが、ブッシュ大統領も会ってくれたので、全部会えたのです。


  
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