救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「もう我慢できない。今年こそ結果を!国民大集会」全記録



◆肉親を抱きしめる日が来るまで、私たちの使命は終わらない

安倍晋三(内閣総理大臣、拉致問題対策本部長)
 家族会・救う会・拉致議連・知事の会・地方議連主催の国民大会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
 ご家族の皆様にとりまして、何回こうした集会を重ねれば、子供たちは、家族は帰ってくるのだろう、そういうお気持ちなんだろうと、このように思います。しかし今日、こうして全国各地からこの問題を解決すべきだ、北朝鮮に対してしっかりと要求していこうというお気持ちでこの会場に集まっていただいた。まさに、この皆様の声は、今交渉している私どもにとって、交渉力を強めていく力になるのは間違いないわけであります。
 私も初当選以来、この北朝鮮の問題、特に拉致問題にずっと関わってまいりました。なかなか北朝鮮は真実を話さない、そして、約束を実行しないという問題があります。かつては日本は、対抗手段をほとんど持っておりませんでした。今行われている制裁のための法律はほとんどかつてはなかったのでございますが、しかし、我々有志と共に制裁を行うための法律を作り、現在も制裁を行っています。
 この制裁においては、国際社会と共に制裁を行い、北朝鮮にこの問題を国際社会との間の問題を解決しなければ、北朝鮮の未来はない、こう思わせるためのものであります。そして同時にまた交渉において、この制裁を解除するかどうかということも、重要な交渉の力になっていくわけであります。そうした交渉力を駆使しながら、私たちは解決をしていかなければならないと、こう決意をしているところでございます。
 かつて2007年、第1次安倍政権時代に、6者協議において、北朝鮮が核開発、プルトニウムから抽出した核を作っていく、これを事実上放棄するから、重油の支援、そして人道支援を要求したことがございました。100万トンの支援を、6者協議の北朝鮮以外の5か国で行う。配分は、1国当たり20万トンでありました。
 その決定がなされたのでございますが、私は、日本政府としては拉致問題が解決をしていないという中において、20万トンの重油の提供はできないとお断りをしたわけであります。結果としては、残念ながら、北朝鮮はその後、核を放棄するというこの約束を果たすことはなかったのでありました。大切なことは、しっかりと行動対行動の原則で交渉を進めていくことではないか、このように思います。
 私も総理就任以来、49か国を訪問し、200回にわたる首脳会談を行いましたが、その度に必ず相手国に対して、この拉致問題を説明し、支持と協力をいただいております。平沼会長を初め、拉致議連の皆様も世界に出かけていき、また、ご家族の皆様も大変な御努力をいただき、国際社会の理解は10年前と比べても、格段に高まっている、このように思います。
 その結果、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会が、拉致問題を含む北朝鮮の人権侵害を「人道に対する罪」に該当すると断じたところでございます。こうした国際圧力を高めていきながら、この拉致問題の全面解決に向け、全力を挙げていかなければならないと、このように思います。
 拉致問題の解決は、安倍政権の最重要課題の1つでございます。この問題については、政府だけでは力が足りないわけであります。どうか党派を越えて、議員の皆様ともそして日本全体で協力をしていく必要がある、このように思っております。古屋大臣時代に作りました各党との連絡会において、それぞれ各党としっかりと協力を重ねながら、この問題、全面解決に向けて頑張っていく次第でございます。
 この度の改造におきまして、今まで自民党の本部長でありました山谷さんに担当大臣になっていただき、古屋さんには党の本部長となっていただき、政府と自民党、与党、そして野党とも連携をしながら、この問題に全力で取り組んでまいります。
 そして、だんだん時間がなくなっていくことも事実でございます。ご家族の皆様、年を経るごとにお歳を召されていくわけでございます。被害者のご家族の皆様に、ご自身の手で肉親を抱きしめる日が来るまで、私たちの使命は終わらない、この気持ちで全力で今後とも取り組んでいくことをお誓いいたしまして、御挨拶とさせていただきたいと思います(拍手)。一緒にみなさん頑張りましょう(拍手)。
櫻井 どうもありがとうございました。安倍内閣の最重要課題の一つ、それがこの拉致問題の解決であるということを改めてお聞きして、ご家族の皆様方も国民も、胸をなでおろしたことだと思います。ここで安倍総理はご公務のために退席なさいます。どうか皆さん、大きな拍手でお送りください(拍手)。
櫻井 では新しく拉致問題担当大臣になられました山谷えり子さんにお願いいたします。山谷さんは、皆様方もご承知のように、当初からずっと一貫してこの拉致問題に取り組み、そしてご家族の皆様方の心に添ってこられました。山谷さんお願いいたします(拍手)。


  
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