救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の再調査結果、予想される問題点?東京連続集会81 全記録



◆いつ死んだまで分かる日本の鑑定技術

西岡 ここで何回か言いましたが、一番憂慮されるのは生きている人に危害を加えて、死亡の証拠を出してくることさえ彼らはやりかねないということです。それはただの論理的な想定ではなく、私のところに入ってきている情報では、数年前から北朝鮮の工作機関は、日本のDNA鑑定技術について大変大規模で緻密な調査をしているということです。
 前回1200度で焼いた骨から、彼らはDNAが出ないと想定したのに、帝京大学で鑑定したらDNAが出たということを踏まえて、どのくらいの技術があるのかを徹底的に分析している。
 私はずっと、科学的な見地に基づいて、日本の技術では、この骨がだれの骨かだけではなくて、死亡の時期も一定程度分かるんだということを、彼らが2002年に死亡通知をした直後から色々なところで言っているんです。
 例えば、94年に死んだと発表している人の本物の骨が来たとしても、それが2000年以降に亡くなった骨であれば虐殺ですよね。関係はよくなりません。
 人道支援なんか永久にできなくなりますよということを金正恩氏に知ってもらわなければならないのですが、私が入手した大変緊張する情報によると、ヨーロッパのある国で、ある温度で焼くと、最高の技術を使えば、その骨が誰の骨かはわかるが死亡の時期は分からないという温度帯があるということで実験をしたという情報を入手しています。
 それでこれはどこかに書いたので申し上げますが、古屋大臣にそのことを申し上げて緊張していますと言ったら、「日本の技術は世界最高なんだ」と。これは色々なところで言ってもらった方がいいと思うんですが、帝京大学の吉井教授は、今警視庁の科捜研の副所長です。
 10年間、科捜研でこのことばかり研究してきた。そして今公務員ですから、学会発表などはしないんです。ヨーロッパのどこかの病院で実験したということで、日本の技術が分かったと思ってもらっては困る。あなたたちは一度失敗したでしょう。公開していない技術があるんですよ、と。
 そしてもしも、あなたたちが発表した時期よりも後に死亡の時期が出てきたら、取り返しのつかないことになりますよ、と。
 私は民間人ですから、国連の安保理事会で軍事制裁を求めるべきだ、そして日本も自衛権の発動を含めて、今生きている民間人を殺すというそんな非人道的なことは絶対に許してはならないと思います。
 しかし、国際社会は今、北朝鮮が「人道に対する罪」を現在進行形で犯していると言っています。それほどのことをしている相手なんです。
 国交を承認した後に話し合いで合意を積み上げていく交渉と、自国民を15%殺し今も多数の自国民を収容所で拷問し殺し続け、自分たちだけはぜいたくな暮らしをしながらプロレス興業を楽しんでいるようですが、人民は飢えています。
 そういう人を相手にし、しかしその人が今人質をとっているから彼と友好をするということではなくて、交渉をしているんだということ。そこの根本的な姿勢を間違うと危ないと強く思います。

中山 人質を解放させるということは、交渉という単語にもよりますが、値段の交渉とは違いますので、このあたりの値段ならいいでしょうということではありませんし、人の命がかかっているということを担当者はしっかり念頭に置いて交渉に当たらないといけないということで、日本でこの問題に直接かかわっている人たちと一緒に動かないと交渉はできないだろうと思っています。
 外務省だけでは無理な話だと思っていますので、政府・国全体で北朝鮮にぶつかるんだという意識改革をまず政府の中で行う必要があるだろうと思います。


  
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