救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録



◆北朝鮮と様々なパイプで接触

 同時に、当時接触していた(北の)人は、様々なことを言ってきました。あまりここでつまびらかにすると、三谷さんがそこにいますから。もう1年以上前のことだからしゃべってもいいんだが……
(三谷氏からOKのサイン)、(拍手)
 要するに、面白いことを言うんです。「日本に戻したら、戻した人とマスコミとの接触は遮断してくれるか」。できはしないんだけど、「できます」と言ってみたり。
 そういう具体的な話はあるんですが、彼らはそれを恐れています。こちらは、「じゃあ、拉致されて戻ってきた5人がべらべらしゃべっているか」と。「信頼してもらって結構だ」と言ってみたり。
 最終的に向こうが、出そうと思わなければ出てこないわけです。私の直感では、北朝鮮はバイ(二国間)でやらなければ乗ってこないと思っています。従って冒頭の話も、そういった大国の大使館の話もありましたが、私はバイでやるべきというのが担当大臣としての認識でした。
 もう一点、今回、張成沢さんが処刑されたと報道で流れていますが、私の直観的な認識としては、相手にすべきは軍であろうと思っています。そこときっちり議論するのが一番重要ではないかと思っています。
 張成沢さんについても色々な議論があって、途中から違うんじゃないかなあという認識は持っていました。
 それから昨年12月に、杉山さん(当時外務省アジア大洋州局長、現審議官)は、3回目の日朝協議を北京に行ってやろうという話でしたが、あの時北朝鮮がミサイルを発射しましたので、我々は6か国の中で当然日米同盟が機軸ですから、行かなかったわけです。
 あの時はまだ民主党政権でしたが、私は政治判断として難しいんですが、この際はっきり言わせてもらうと、それでも行くという判断もあったのかなあと思っています。
 拉致被害者を救出するためには、かかってヒューマニズムの問題ですから、そのために私も山谷さんも米国に言っているわけで、これは特別なんだと。日本と北朝鮮との間の拉致問題は、時間がなくて特別なんだということです。
 あの時の民主党官邸は、杉山さんを北京に行かせるのをやめたわけですが、私が知る限りは、北は日本が来ると思っていたという話です。これは認識の違いがあって、彼の国は国際常識が極めて欠落しているのは間違いないわけですが、彼らはそう思っていたということです。
 「一定の解決」を含め、きちっとやれというのが必須だと思います。思い切った行動をとらなければ、なかなか成果を得ることはできないと思いますし、私の在任中は、やりすぎた嫌いがあって、マスコミからも批判されましたが、それは覚悟の上で、ダボハゼと言われようが、あらゆるチャンネル、あらゆるチャンスは全部やっていく。
 北とは当然自民党政権もやっていると思いますが、途中であるパイプが、情報が錯綜しているので「うちだけとやってくれ」と。こんなのは無視するしかない。「うちだけ」と言われても、あなただけのルートとやることはできません。そんなことだったら結構ですと言うと、「分かりました」と言ってそのルートは続きますよ。
 そんなもんですから、そういったあらゆることをやっていくことが必要だろうと思っています。現実に交渉を再開するのは古屋さんですから、古屋さんにはあらゆることを果敢にやってもらいたいと思います。
 それが拉致問題解決に一番重要で、国家主権というような論議はまた別にして、措置をしていくべき問題だろうと思います。以上です(拍手)。
島田 大臣としての体験に基づく、大変示唆に富むお話をしていただいてありがとうございました。
島田 次に、中山恭子参議院議員、拉致議連副会長、日本維新の会拉致問題対策委員長にお願いします。中山さんも拉致問題担当大臣や内閣参与という立場におられましたので、そういう体験を含めて話をしていただければと思います。

  
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