救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」全記録



◆拉致されない状況を作れていなかった日本

 日本は島国ですから、警備をちゃんとして、船が来ないような状況を作れていれば拉致はなかったんです。あるいは、(認定)最初の久米裕さん(拉致)の時に、それが分かったら、色々な情報が色々なところにバラバラにあったわけですが、それが政治に集約されて自衛隊が出たり、海上保安庁が出たりすることができていて、そして韓国軍と一緒になって、米軍とも一緒になって警備をしていれば、工作員の上陸を防げたわけです。
 奄美沖の工作船が自沈した事件では、米軍の軍事衛星の情報、海上自衛隊の偵察機の情報、(工作船の)電波情報などが総合的に活用されて、発見することができ、自衛隊から海上保安庁にも有益な情報の提供があって、あのようなことになった。
 そういう能力を日本は持っていたのに、なぜ70年代の後半、あのようにたくさん(拉致を)やられた時にそれができなかったのか。この問題は先ほど荒木さんが言った不作為のことも含めて、残っている課題だと思います。
 しかしもう拉致されてしまったわけですから、拉致された人をまず取り戻すということを是非していただかなければならない。その場合に、一体何人拉致されているのか、です。人質を取戻そうと思っているのに人質が何人いるか今分からないんです。それくらい我々はみじめな状況なんです。
 政府は、先ほど大臣は力強くおっしゃっていましたが、「認定の有無にかかわらず全員助ける」と。しかし、認定の「無」の人をどうやって助けるのか。口で言うのは簡単ですが、「この人を出せ」と北朝鮮に言えないわけです。「無」の人ですから。
 「無」の人も助けると政府は言っているわけですから、具体的な方策を検討もされているでしょうが、話ができることについては話をしていただきたいし、明日政府が主催する討論会でもその話を私は是非したいと思っています。そのために、今日やったのは、分かっていることで公開できることは知っておきましょう、と。そしてゲームが始まった時に、だまされないようにしましょう、と。
 荒木さんと少し違っているかもしれませんが、全員取戻すことについては、荒木さんと全く同じなので、金東植さんも来てくれて、とにかく分かっている情報を、知恵を絞って、全体がどうなっているのかということをやりながら、政府に交渉してもらわなければいけないと思います。
 最後に、金東植さんの一言を聞いて第1部を終えたいと思います。
金東植 参考になるかと思って1つ申し上げます。韓国に侵入する北の工作船も、実は日本の漁船を偽装しています。日本の漁船の塗装をして、○○丸という名前をつけると、韓国海軍は、「これは日本の漁船だ」と、彼は同盟国と言いましたが、友好国の船だからといって韓国海軍が見逃す。
 だから逆に、日本に侵入してくる北朝鮮の工作船は、日本の漁船を偽装することもあるけれど、もしかしたら韓国漁船を偽装してくることもありえるということを参考までに申し上げたいと思います。
西岡 これで第1部を終りたいと思います。特に韓国から来てくださいました金東植さんありがとうございました(拍手)。

  
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