救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米団全日程を終了--ご協力ありがとうございました(2001/03/03)
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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■訪米団全日程を終了--ご協力ありがとうございました

 訪米団は3月2日(金)午後6時半からナショナル・プレスクラブで開かれた記者会
見をもってすべての日程を終了しました。この間、多くの方々から様々な支援をいた
だき、心より感謝申し上げます。以下、記者会見にあたって発表された横田団長の声
明を掲載します。

家族会・救う会訪米団の日程終了にあたって

去る2月25日にワシントンに到着した家族会・救う会訪米団は本日全日程を終了しま
した。この間要請・懇談・会見など25のイベントを成功裏に消化することができたの
は、米国市民の皆様のご協力の賜物であり、心より感謝申し上げる次第です。
今回私たちが痛感したのは国際社会、とりわけ米国におけるこの問題の理解を深める
ことの重要性であります。幸い柳井駐米大使も協力を約束して下さいましたし、米国
政府・議会関係者からも、当初米国内で関心の低かったこの問題を日本政府が継続し
て働きかけてきたことによって理解が高まったと聞きました。政府・外務省が今後さ
らに米国をはじめとした国際社会に向けて拉致された人々の救出のため、強い働きか
けをして下さることを信じ、また期待しております。もちろん、私たちも帰国しまし
たら一層この面に関しての努力を進める決意をいたしております。
私たちがお会いした各界各層の皆様は立場は様々でしたが、すべての方々が理解を示
し、また、解決に向かって協力することを約束して下さいました。これは私たちにとっ
ては何よりの支えであります。偶然ではありますが、ライス大統領補佐官ともお会い
し、資料を手渡して激励を受けることができたのは今回の団が成功した象徴とも言え
るでしょう。
今回の団の派遣にあたっては各界各層のご協力をいただきました。「年金生活者でい
くらも出せないが」と書いて貴重なお金を送って下さった方もおられました。各団体、
個人から現地での米国の団体及び個人との接触の便宜を取り計らっていただきました。
マスコミの皆さんからも積極的な取材や貴重なアドバイスをいただきました。国会・
外務省・大使館・国連代表部の関係各位にも多大なご協力をいただきました。
私はこの1週間の活動の成果は、拉致問題解決のための大きな足がかりになったもの
と確信しております。訪米にあたりましての日米両国の心ある皆様の協力に感謝申し
上げ、また今後一層のお力添えを賜りますようお願いし、御礼と代えさせていただき
ます。
ありがとうございました。
   平成13(2001)年3月2日
                    家族会・救う会訪米団
                            団長 横 田  滋

■3月2日の行動について

 3月2日(金)はワシントンとニューヨーク二つの班で行動しました。その概要は次
の通りです。

<ワシントン残留班>
10:00 ピーター・ヤオ氏(民主党下院外交委スタッフ)と懇談
 ヤオ氏は北朝鮮が拉致問題について日本政府の満足が行くようになるまではテ
ロ支援国家指定の解除は難しいと語った。また、ヤオ氏は昨日北朝鮮の人間と会った
と語った。これは前日のジャヌージ氏が言っていた昼食会のことだが、ジャヌージ氏
かどうかは分からないが米側から拉致問題が言及されたという。北朝鮮側は何も答え
なかったとのこと。また、ヤオ氏は「米国人は率直過ぎると言われるのだが、一つお
聞きしたい。拉致されたと言われる人々の中で自分の意志で行った人はいないのです
か」と質問。これに対して団側は中学校1年生でいなくなった横田めぐみさんのケー
ス、婚約1週間後に2人がいなくなった地村保志さんのケースなどを説明。ヤオ氏も理
解をしめした。ヤオ氏は「日本政府の努力と皆さんの努力によって関係正常化にはこ
れを解決しなければいけないという考えが広まっています」と語り、自分の上司であ
るラントス議員にも促していきたい、北朝鮮からこちらに接触を求めてきたときも議
会からこの問題を取り上げると語りました。
13:30 デボラ・デヤングさん(民主党トニー・ホール下院議員スタッフ)と懇談
 トニー・ホール議員は米議会の中でも最も北朝鮮とのパイプが太い議員と言わ
れている。そのスタッフであるデヤングさんは「北朝鮮はひどい国ではあるが、日米
韓の援助で開放に持っていった方がいい」との見解を示した。さらに「子供の誘拐は
アフリカ以外はあまり存在せず、皆さんのケースのように一般市民が誘拐されるのは
ショッキングなこと」と語った。
 さらにデヤングさんはホール議員からの言葉として、「皆さんがお手紙を書か
れたらそれを次に訪朝した折、北朝鮮側に渡し、本人に届くように求める用意がある」
と伝えた。これに対し横田団長から、「手紙を送ることは不可能だと思っていました
が、していただけるならぜひお願いしたい。帰国したら今回参加していなかった家族
にも伝える」と語った。
 またデヤングさんは「ホール議員が訪朝したとき、最初は南の悪口を散々聞か
された。次には日本の悪口を聞かされたが、最近はどちらも聞かないという。それだ
け追いつめられているのではないか。非常にゆっくりだが、北朝鮮は少しずつ変わっ
ていると思う」と語った。
15:30 ヒューマン・ライツ・ウォッチ訪問
 有力な人権団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチで現状について説明。意
見交換。

<ニューヨーク班>
09:30 大島国連事務次長と懇談
 国連本部を訪問し、まず人道問題担当兼緊急援助担当調整官である大島次長を訪問。
「拉致問題は人権と人道問題として国連で取り上げあげうる。テロ一般としては国際
社会が強い関心を示し国連もテロ防止に努力してきている」との説明があり、「これ
までテロの具体的な事例として拉致問題が国連で取り上げられたことはあるのか」と
の問いに対して「ない」との回答を得た。また、団側から「北朝鮮に対して国連は人
道支援を実施しているが、同様の活動をしていたNGOが援助物資が真に困っている
人に渡らず、軍や弾圧機関に回されているなどの理由で相次いで撤退している。国連
も援助を見直すべきではないか。拉致家族は日本政府が国連を通じて食糧支援を実施
したことに反対だ」と申し入れた。
 
 10:00 国連人権高等弁務官オフィスNY事務所Ndiaya事務所長と懇談
 次に国連人権高等弁務官オフィス(在ジュネーブ)のニューヨーク事務所Bacre
Waly Ndiaye事務所長と面談し、国連人権委員会強制的失踪ワークグループに関して
説明を受けた。同ワークグループは「失踪者の家族により寄せられた強制的または非
自発的失踪に関する情報に基づき、失踪者の所在の確認に向け家族を支援し、当該国
政府と失踪者の家族の仲介を行うもの。家族が直接申し立てが出来る。申し立てを5
人の専門家が審査し同ワークグループで取り扱うかどうかを決定する。取り扱われる
ことになれば当該国政府に情報提供を依頼し、提供された情報を家族に伝達、それに
対する家族の反応をまた当該国政府に伝達するというプロセスが続けられる」という
もの。国連を通して北朝鮮に拉致者の消息調査を依頼できるという良い機会であり、
帰国後すぐ申し立ての準備に入りたい。日本政府国連代表部も申し立てに協力すると
表明。

11:00 国連政務局Renningerアジア太平洋部長と懇談
 「以前から拉致に関しては知っていたが、ご家族の訴えを直接聞いて実態がよく分
かった。出来ることをぜひしたい」と語る。同席した日本政府国連代表部の外交官も
目頭を熱くしながらご家族の訴えを聞いていた。

11:30 日本政府国連代表部を訪問
 佐藤行雄大使と会談。大使は「拉致は国際テロであり、その結果として人権と人道
の重大な問題は起きている。今後ともその立場から国連内で取り上げていく。アナン
事務総長が訪朝する際には拉致に言及してもらうべく努力したい」と語った。この後
記者会見を挟んで佐藤大使主催の昼食会があったが家族は大使に切実な心情を訴え、
大使も真剣に耳を傾けていた。 

15:00 ワシントンに向けてメトロライナーで出発

17:59 ワシントン着。ナショナル・プレスクラブへ。

18:30 ワシントン残留班・ニューヨーク班合流して記者会見
                        (ナショナル・プレスクラブ)
(了)


  
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