国民大集会を開催3(2025/11/07)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2025.11.07-2)
■国民大集会を開催3
◆金正恩総書記が目論むのは拉致の風化
古谷圭司(拉致議連会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
拉致議連会長を務めております古谷圭司です。23年前に一部の拉致被害者が
帰国できましたけども、それ以来まだ具体的な進展がありません。今回もこうやっ
て春に引き続き、国民大集会を開会しなければならないことは、私主催者にとっ
ても忸怩たる思いであります。
まず今日は、高市総理には、就任早々、総理として文化勲章の親授式がありま
した。その後にすぐこちらにお越しいただきました。出席をいただきましたこと
感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
今、切実な訴えを行った家族会の皆様、あるいは救う会の皆様と、私たちは毎
年5月ワシントンを訪問します。そこで政権の幹部やあるいは有力な上下両院議
員と有意義な意見交換をいたしております。
第二次トランプ政権で国務長官になった前上院議員のマルコ・ルビオ氏は、米
国で拉致の疑いの強いデイビッド・スネドン氏の上下両院議員決議に対し、指導
的な役割を果たしてくれました。
そしてルビオ氏は、最初にこの拉致問題を訴えた時に、「これは単なる誘拐じゃ
ないね、キッドナッピングじゃない。ステート スポンサード テロリズム、国
家によるテロだ」ということをはっきり言明しました。
こういった方が国務長官になって、私は非常に意義が大きいというふうに思い
ます。そして先週は高市総理は就任早々、トランプ大統領と首脳会談を行いまし
た。後ほど高市総理から詳しくお話があると思いますが、その後、高市総理の配
慮によりまして、短時間でありますけれども、拉致被害者家族の皆様方とトラン
プ大統領との面会が実現しました。これは、私は大きな意義があるというふうに
思っています。
すなわち、トランプ大統領の頭の中に、しっかりこの拉致問題が刷り込まれて
いる、こういうことであります。5月中旬、我々がワシントン訪問の際には、キー
マンであるマルコ・ルビオ長官との面会も、実は米国政権がもうすでに発表して
おりましたが、急遽トランプ大統領に同行してシカゴに行かなきゃいけないとい
うことになりました。
そこでランド副長官との面会になりましたが、国務省における面会でもですね、
副長官による面会は初めてでありまして、米国政府の本気度というものを伺うこ
とができました。
我々訪問団は、ルビオ長官が指導して上下両院で決議したデイビッド・スネド
ン氏の家族にトランプ大統領がぜひ会ってほしいということを、議員や政府高官
に強く要請をいたしました。
なぜか。それは、確かに上下両院で決議はされましたけども、多くの米国人は
ほとんど自国民が拉致をされたということを知ることができなかったというふう
に思っております。
仮に大統領がホワイトハウスでデイビッド・スネドン氏の家族と会うというこ
とになれば、大きく報道をされるでしょう。このことは、金正恩総書記にとって
も大きな圧力になることは間違いないからであります。もし自国民が拉致をされ
たら、軍隊を出してでも取り返してこいというのがアメリカ人の正義であるから
であります。
さらには、上下両院において新たな議案が出てきましたが、日本人拉致問題へ
の解決への協力についても、前の駐日大使であるハガティ上院議員をはじめ、有
力な上院議員が活動を始めてくれています。
さて、拉致を実行したのは異常な独裁国家である北朝鮮。その北朝鮮は、国際
社会の相次ぐ警告を全く無視して度重なるミサイル開発、核開発にのめり込み、
またロシアとは完全に握って、ミサイル技術などの提供を許容され、その見返り
に北朝鮮から的代わりに兵隊を派遣しています。戦略的パートナーシップという
ものまでも結んでいます。
北朝鮮はさらに核開発とミサイル開発に突き進むのでしょう。北朝鮮は、人権
は全く無視、経済、食糧事情も悪化しているんですけど、しかし北はロシアとの
裏ルートや、あるいは違法なマネーロンダリングを通じて資金を集め、それを元
手にミサイル・核の実用化に走る。大国である米国とも対等に渡り合えるという
間違った一心でのめり込んでいるというのが現実です。
しかし、いつまでもこの異常な行動が続くとは思わないし、続かせては絶対い
けないわけであります。もちろん、私たち日本の拉致問題の解決には、高市総理
はじめ歴代の総理もはっきり言っているように、主体的に日朝首脳会談を実現す
ることですけども、そのためにはやはり同盟国である米国の支援、連携っていう
のは極めて重要なんですね。
政府議会をはじめとするすべての関係者があらゆる手段、すなわち水面下の手
段も含めてですね、交渉も含め、拉致問題解決のために知恵を絞って、時間的制
約の取り組みを行うことが重要です。これにつけるというのが私たちの考えです。
金正恩総書記が目論むのは、拉致の風化です。それを絶対に許してはならない
のです。今日お集まりの多くの皆さん、そして今日はリモートでも中継をされて
いるというふうに聞いていますけども、ぜひ、拉致は絶対に許さないという決意
と、そして、拉致問題を解決してこそ、初めて北朝鮮の明るい未来につながると
いう世論を喚起していくということが何よりも国内においては大切です。
そのために、地方公共団体等とも密接に連携をして、中高生への啓発をもとに
積極的な拉致問題に関する啓発活動をぜひ各地区でお願いをしたいというふうに
思います。そのために、必要な予算は政府においてしっかり確保させていただき
ます。
改めて高市政権のもとで、拉致被害者の帰国が実現することを念じまして、拉
致議連会長、古谷圭司からのご挨拶に代えさせていただきたいと思います。頑張
りましょう。ありがとうございます(拍手)。
◆私は手段を選ばない、私の代で解決を
高市早苗(内閣総理大臣)
皆様こんにちは。高市早苗でございます。国民大集会の開催にあたりまして、
ご挨拶を申し上げます。
先月23日、拉致被害者家族会及び救う会の皆様と官邸でお会いさせていただ
きました。ご家族の皆様からは、「未だ家族と再会することができない」という
苦しみや、「拉致被害者の帰国実現まで諦めない」という切実な思いとともに、
「もう時間が残されていない」という切迫感を伺い、私からもこの内閣における
拉致問題の解決に向けた決意をお伝えいたしました。
2002年に5人の拉致被害者の方々が帰国されてから23年が経ちました。
残された拉致被害者たちのご帰国が一人として実現していないということにつき
ましては、申し訳ない限りでございます。政府としては改めて重く受け止めてお
ります。
大切なお子様を抱きしめることなく亡くなってしまわれた親御さんの無念や、
ご家族の皆様の焦りを胸に、認定の有無を問わず、全ての拉致被害者の一日も早
いご帰国の実現に向けて心血を注いでまいります。
とりわけ拉致問題解決のためには、我が国が主体的に行動するということが何
より重要でございます。拉致被害者の方々の命と国家の主権がかかったこの問題
に対して、私は手段を選ぶつもりはありません。
すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨お伝えしております。そしてこの拉致
問題が解決すれば、そこから我が国もさることながら北朝鮮もまた、そして国際
社会も大きな利益を得ることになります。
一刻の猶予もないこの問題をご家族が健在でいらっしゃるうちに解決をすると
いうことは、日朝双方が共に平和と繁栄を享受する未来を描くためにも不可欠で
ございます。
この日朝の互いに実りある新たな関係に向けて、金正恩委員長と首脳同士で正
面から向き合い、私自らが先頭に立って、様々な状況に応じて果敢に行動すると
いうことで具体的な成果に結びつけたいと考えております。あらゆる選択肢を排
除せず、私の代で何としても突破口を開き、拉致問題を解決したい、その決意に
満ちております。
我が国としての働きかけと同時に、拉致問題の解決に向けたチャンスを生み出
すためには、私は国際社会との関係も重要だと考えています。国際社会との間で
の緊密な連携も不可欠でございます。去る28日には、先ほど来お話が出ており
ました通り、訪日された米国のトランプ大統領及びルビオ国務長官にご家族の皆
様と面会をしていただき、肉親と再会できない悲痛な思いを共有していただきま
した。
また、先週のASEAN関連首脳会議、そしてまた韓国で行われましたAPE
C首脳会議の機会には、各国の首脳に対しまして拉致問題への理解と協力を求め
てまいりました。
先月、所信表明でも述べました通り、拉致問題はこの内閣の最重要課題でござ
います。本日、この集会を通じて、そして日本国民の一致団結した強い思いが示
されるということは、これは問題解決に向けた大きな後押しになるんですね。ぜ
ひとも私たちの声が国際社会を動かし、そして北朝鮮を動かすことにつながって
いくよう願っております。
多くの皆様方の力強い後押しに心から感謝を申し上げますとともに、本日改め
てお聞かせいただきましたご家族の皆様の切実な思いや痛切な声を胸に、何とし
ても拉致問題を解決すべく、私自身が先頭に立ってまっすぐにこの問題に取り組
んでまいります。
このことを本日の国民大集会にあたって今一度お誓いを申し上げますとともに、
皆様のご健勝を祈念申し上げます。誠にありがとうございました(拍手)。
◆最後の拉致担当大臣になる
木原稔(拉致問題担当大臣兼内閣官房長官)
この度担当大臣に就任をいたしました木原稔です。国民大集会の開催にあた
り一言ご挨拶を申し上げます。
この職に就く前も、自由民主党の拉致問題対策本部で役員を務めたり、あるい
は拉致議連でも活動してきました。この集会でも例年、国会議員の一員として参
加してきましたが、私自身そのきっかけとなりましたのは、私の地元熊本の拉致
被害者で松木薫さんの存在でした。
今日は弟の信宏さんもお出でですが、私は議員になる前から拉致被害者のこと
は一日も早く解決を、ということで、また増元るみ子さんのお姉さんの平野フミ
子さんも熊本在住でので、一緒になって署名活動、啓発活動に取り組んできまし
た。
思い出すのは、古谷圭司先生が担当大臣だった時だと追いますが、松木薫さん
のお母さま、スナヨさんが倒れられて、寝たきりになられたということで、地元
熊本の病院に、大臣を引っ張りだして、お見舞いに参りました。その時私たちは、
「薫さんを必ず連れて帰ります」と申し上げました。その時一瞬、顔が明るくなっ
たのを、その笑顔を鮮明に覚えています。
残念ながら、生前にその約束が果たせなかったことを大変悔しく、そして申し
訳なく思っているところです。
今回私がこの役職に就くということは、何らかの縁があるんだと思っておりま
すし、私自身全力で取組む決意をもって、この場に臨んで思うところであります。
先ほど総理も申し述べた通りでありますが、拉致問題の解決には国際社会との
連携に加えて、わが国自身の主体的な取り組みが何より重要だと思います。拉致
問題の解決に向けた、先ほどの総理の強い決意のもと、具体的な成果に結び付け
ていきたい考えです。
この問題は過去に歴史上の事件ではなくて、今なお被害者が自由を奪われ、帰
国できない状態が続いている、現在進行形の問題であり、全国民が心を一つにし
て、すべての拉致被害者の一日も早い帰国に向け強い意志を示すことが、問題解
決に向けた後押しになるんだろうと思います。
総理の元で政府内の連携を一層強めると共に、国内各地で行う行事、国際シン
ポジウム、要人面会などの機会に、国内外に発信に取り組む所存です。特に20
02年に、5人の拉致被害者がご帰国されてから23年が経過した中で、これま
で拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代の理解、関心を高めることが重要
な課題です。
今年8月には、全国から中学生の参加を得て、中学生ですから5人が帰国され
た時にはまだ生まれてなかった若い世代ですが、「拉致問題に関する中学生サミッ
ト」を開催しました。これまでに「中学生サミット」等に参加した中学生が自発
的に勉強会を開催したり、拉致被害者ご家族と共に活動したり、地元地帯の活動
に参加したりするなど、大変心強い動きも昨今見られているところです。
拉致問題の解決を願う国民の皆様からは、これまでに1923万筆を超える署
名も頂いており、こちらも大変心強い後押しとっています。毎週のうに全国各地
でこの書名活動が駅前や繁華街などで行われていることを承知しています。
このような国民一人一人の声も含め、拉致問題が日本国民にとって重要な問題
であるということを様々な形で国内外に示していくことは重要です。ご家族の差
し迫った思いをしっかりと政府としても共有しながら、全ての拉致被害者を必ず
取り戻すという断固たる決意を持って、私が最後の拉致担当大臣になるという、
そういう決意の下でしっかりと頑張ってまいります。皆様のご協力ご支援、よろ
しくお願いします(拍手)。
西岡
木原防衛大臣があそこに黙って座っていた姿は忘れられないですけど、ありが
とうございました。ここで第1部は終わりになります。公務のため高市総理大臣
が退席されます。拍手をもってお送りください。長官も退席されます。それでは
舞台を変えますので。
(4につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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■国民大集会を開催3
◆金正恩総書記が目論むのは拉致の風化
古谷圭司(拉致議連会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
拉致議連会長を務めております古谷圭司です。23年前に一部の拉致被害者が
帰国できましたけども、それ以来まだ具体的な進展がありません。今回もこうやっ
て春に引き続き、国民大集会を開会しなければならないことは、私主催者にとっ
ても忸怩たる思いであります。
まず今日は、高市総理には、就任早々、総理として文化勲章の親授式がありま
した。その後にすぐこちらにお越しいただきました。出席をいただきましたこと
感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
今、切実な訴えを行った家族会の皆様、あるいは救う会の皆様と、私たちは毎
年5月ワシントンを訪問します。そこで政権の幹部やあるいは有力な上下両院議
員と有意義な意見交換をいたしております。
第二次トランプ政権で国務長官になった前上院議員のマルコ・ルビオ氏は、米
国で拉致の疑いの強いデイビッド・スネドン氏の上下両院議員決議に対し、指導
的な役割を果たしてくれました。
そしてルビオ氏は、最初にこの拉致問題を訴えた時に、「これは単なる誘拐じゃ
ないね、キッドナッピングじゃない。ステート スポンサード テロリズム、国
家によるテロだ」ということをはっきり言明しました。
こういった方が国務長官になって、私は非常に意義が大きいというふうに思い
ます。そして先週は高市総理は就任早々、トランプ大統領と首脳会談を行いまし
た。後ほど高市総理から詳しくお話があると思いますが、その後、高市総理の配
慮によりまして、短時間でありますけれども、拉致被害者家族の皆様方とトラン
プ大統領との面会が実現しました。これは、私は大きな意義があるというふうに
思っています。
すなわち、トランプ大統領の頭の中に、しっかりこの拉致問題が刷り込まれて
いる、こういうことであります。5月中旬、我々がワシントン訪問の際には、キー
マンであるマルコ・ルビオ長官との面会も、実は米国政権がもうすでに発表して
おりましたが、急遽トランプ大統領に同行してシカゴに行かなきゃいけないとい
うことになりました。
そこでランド副長官との面会になりましたが、国務省における面会でもですね、
副長官による面会は初めてでありまして、米国政府の本気度というものを伺うこ
とができました。
我々訪問団は、ルビオ長官が指導して上下両院で決議したデイビッド・スネド
ン氏の家族にトランプ大統領がぜひ会ってほしいということを、議員や政府高官
に強く要請をいたしました。
なぜか。それは、確かに上下両院で決議はされましたけども、多くの米国人は
ほとんど自国民が拉致をされたということを知ることができなかったというふう
に思っております。
仮に大統領がホワイトハウスでデイビッド・スネドン氏の家族と会うというこ
とになれば、大きく報道をされるでしょう。このことは、金正恩総書記にとって
も大きな圧力になることは間違いないからであります。もし自国民が拉致をされ
たら、軍隊を出してでも取り返してこいというのがアメリカ人の正義であるから
であります。
さらには、上下両院において新たな議案が出てきましたが、日本人拉致問題へ
の解決への協力についても、前の駐日大使であるハガティ上院議員をはじめ、有
力な上院議員が活動を始めてくれています。
さて、拉致を実行したのは異常な独裁国家である北朝鮮。その北朝鮮は、国際
社会の相次ぐ警告を全く無視して度重なるミサイル開発、核開発にのめり込み、
またロシアとは完全に握って、ミサイル技術などの提供を許容され、その見返り
に北朝鮮から的代わりに兵隊を派遣しています。戦略的パートナーシップという
ものまでも結んでいます。
北朝鮮はさらに核開発とミサイル開発に突き進むのでしょう。北朝鮮は、人権
は全く無視、経済、食糧事情も悪化しているんですけど、しかし北はロシアとの
裏ルートや、あるいは違法なマネーロンダリングを通じて資金を集め、それを元
手にミサイル・核の実用化に走る。大国である米国とも対等に渡り合えるという
間違った一心でのめり込んでいるというのが現実です。
しかし、いつまでもこの異常な行動が続くとは思わないし、続かせては絶対い
けないわけであります。もちろん、私たち日本の拉致問題の解決には、高市総理
はじめ歴代の総理もはっきり言っているように、主体的に日朝首脳会談を実現す
ることですけども、そのためにはやはり同盟国である米国の支援、連携っていう
のは極めて重要なんですね。
政府議会をはじめとするすべての関係者があらゆる手段、すなわち水面下の手
段も含めてですね、交渉も含め、拉致問題解決のために知恵を絞って、時間的制
約の取り組みを行うことが重要です。これにつけるというのが私たちの考えです。
金正恩総書記が目論むのは、拉致の風化です。それを絶対に許してはならない
のです。今日お集まりの多くの皆さん、そして今日はリモートでも中継をされて
いるというふうに聞いていますけども、ぜひ、拉致は絶対に許さないという決意
と、そして、拉致問題を解決してこそ、初めて北朝鮮の明るい未来につながると
いう世論を喚起していくということが何よりも国内においては大切です。
そのために、地方公共団体等とも密接に連携をして、中高生への啓発をもとに
積極的な拉致問題に関する啓発活動をぜひ各地区でお願いをしたいというふうに
思います。そのために、必要な予算は政府においてしっかり確保させていただき
ます。
改めて高市政権のもとで、拉致被害者の帰国が実現することを念じまして、拉
致議連会長、古谷圭司からのご挨拶に代えさせていただきたいと思います。頑張
りましょう。ありがとうございます(拍手)。
◆私は手段を選ばない、私の代で解決を
高市早苗(内閣総理大臣)
皆様こんにちは。高市早苗でございます。国民大集会の開催にあたりまして、
ご挨拶を申し上げます。
先月23日、拉致被害者家族会及び救う会の皆様と官邸でお会いさせていただ
きました。ご家族の皆様からは、「未だ家族と再会することができない」という
苦しみや、「拉致被害者の帰国実現まで諦めない」という切実な思いとともに、
「もう時間が残されていない」という切迫感を伺い、私からもこの内閣における
拉致問題の解決に向けた決意をお伝えいたしました。
2002年に5人の拉致被害者の方々が帰国されてから23年が経ちました。
残された拉致被害者たちのご帰国が一人として実現していないということにつき
ましては、申し訳ない限りでございます。政府としては改めて重く受け止めてお
ります。
大切なお子様を抱きしめることなく亡くなってしまわれた親御さんの無念や、
ご家族の皆様の焦りを胸に、認定の有無を問わず、全ての拉致被害者の一日も早
いご帰国の実現に向けて心血を注いでまいります。
とりわけ拉致問題解決のためには、我が国が主体的に行動するということが何
より重要でございます。拉致被害者の方々の命と国家の主権がかかったこの問題
に対して、私は手段を選ぶつもりはありません。
すでに北朝鮮側には首脳会談をしたい旨お伝えしております。そしてこの拉致
問題が解決すれば、そこから我が国もさることながら北朝鮮もまた、そして国際
社会も大きな利益を得ることになります。
一刻の猶予もないこの問題をご家族が健在でいらっしゃるうちに解決をすると
いうことは、日朝双方が共に平和と繁栄を享受する未来を描くためにも不可欠で
ございます。
この日朝の互いに実りある新たな関係に向けて、金正恩委員長と首脳同士で正
面から向き合い、私自らが先頭に立って、様々な状況に応じて果敢に行動すると
いうことで具体的な成果に結びつけたいと考えております。あらゆる選択肢を排
除せず、私の代で何としても突破口を開き、拉致問題を解決したい、その決意に
満ちております。
我が国としての働きかけと同時に、拉致問題の解決に向けたチャンスを生み出
すためには、私は国際社会との関係も重要だと考えています。国際社会との間で
の緊密な連携も不可欠でございます。去る28日には、先ほど来お話が出ており
ました通り、訪日された米国のトランプ大統領及びルビオ国務長官にご家族の皆
様と面会をしていただき、肉親と再会できない悲痛な思いを共有していただきま
した。
また、先週のASEAN関連首脳会議、そしてまた韓国で行われましたAPE
C首脳会議の機会には、各国の首脳に対しまして拉致問題への理解と協力を求め
てまいりました。
先月、所信表明でも述べました通り、拉致問題はこの内閣の最重要課題でござ
います。本日、この集会を通じて、そして日本国民の一致団結した強い思いが示
されるということは、これは問題解決に向けた大きな後押しになるんですね。ぜ
ひとも私たちの声が国際社会を動かし、そして北朝鮮を動かすことにつながって
いくよう願っております。
多くの皆様方の力強い後押しに心から感謝を申し上げますとともに、本日改め
てお聞かせいただきましたご家族の皆様の切実な思いや痛切な声を胸に、何とし
ても拉致問題を解決すべく、私自身が先頭に立ってまっすぐにこの問題に取り組
んでまいります。
このことを本日の国民大集会にあたって今一度お誓いを申し上げますとともに、
皆様のご健勝を祈念申し上げます。誠にありがとうございました(拍手)。
◆最後の拉致担当大臣になる
木原稔(拉致問題担当大臣兼内閣官房長官)
この度担当大臣に就任をいたしました木原稔です。国民大集会の開催にあた
り一言ご挨拶を申し上げます。
この職に就く前も、自由民主党の拉致問題対策本部で役員を務めたり、あるい
は拉致議連でも活動してきました。この集会でも例年、国会議員の一員として参
加してきましたが、私自身そのきっかけとなりましたのは、私の地元熊本の拉致
被害者で松木薫さんの存在でした。
今日は弟の信宏さんもお出でですが、私は議員になる前から拉致被害者のこと
は一日も早く解決を、ということで、また増元るみ子さんのお姉さんの平野フミ
子さんも熊本在住でので、一緒になって署名活動、啓発活動に取り組んできまし
た。
思い出すのは、古谷圭司先生が担当大臣だった時だと追いますが、松木薫さん
のお母さま、スナヨさんが倒れられて、寝たきりになられたということで、地元
熊本の病院に、大臣を引っ張りだして、お見舞いに参りました。その時私たちは、
「薫さんを必ず連れて帰ります」と申し上げました。その時一瞬、顔が明るくなっ
たのを、その笑顔を鮮明に覚えています。
残念ながら、生前にその約束が果たせなかったことを大変悔しく、そして申し
訳なく思っているところです。
今回私がこの役職に就くということは、何らかの縁があるんだと思っておりま
すし、私自身全力で取組む決意をもって、この場に臨んで思うところであります。
先ほど総理も申し述べた通りでありますが、拉致問題の解決には国際社会との
連携に加えて、わが国自身の主体的な取り組みが何より重要だと思います。拉致
問題の解決に向けた、先ほどの総理の強い決意のもと、具体的な成果に結び付け
ていきたい考えです。
この問題は過去に歴史上の事件ではなくて、今なお被害者が自由を奪われ、帰
国できない状態が続いている、現在進行形の問題であり、全国民が心を一つにし
て、すべての拉致被害者の一日も早い帰国に向け強い意志を示すことが、問題解
決に向けた後押しになるんだろうと思います。
総理の元で政府内の連携を一層強めると共に、国内各地で行う行事、国際シン
ポジウム、要人面会などの機会に、国内外に発信に取り組む所存です。特に20
02年に、5人の拉致被害者がご帰国されてから23年が経過した中で、これま
で拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代の理解、関心を高めることが重要
な課題です。
今年8月には、全国から中学生の参加を得て、中学生ですから5人が帰国され
た時にはまだ生まれてなかった若い世代ですが、「拉致問題に関する中学生サミッ
ト」を開催しました。これまでに「中学生サミット」等に参加した中学生が自発
的に勉強会を開催したり、拉致被害者ご家族と共に活動したり、地元地帯の活動
に参加したりするなど、大変心強い動きも昨今見られているところです。
拉致問題の解決を願う国民の皆様からは、これまでに1923万筆を超える署
名も頂いており、こちらも大変心強い後押しとっています。毎週のうに全国各地
でこの書名活動が駅前や繁華街などで行われていることを承知しています。
このような国民一人一人の声も含め、拉致問題が日本国民にとって重要な問題
であるということを様々な形で国内外に示していくことは重要です。ご家族の差
し迫った思いをしっかりと政府としても共有しながら、全ての拉致被害者を必ず
取り戻すという断固たる決意を持って、私が最後の拉致担当大臣になるという、
そういう決意の下でしっかりと頑張ってまいります。皆様のご協力ご支援、よろ
しくお願いします(拍手)。
西岡
木原防衛大臣があそこに黙って座っていた姿は忘れられないですけど、ありが
とうございました。ここで第1部は終わりになります。公務のため高市総理大臣
が退席されます。拍手をもってお送りください。長官も退席されます。それでは
舞台を変えますので。
(4につづく)
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■高市首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 高市早苗殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
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