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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

次期総裁、次期代表に望む記者会見2(2024/09/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2024.09.13-2)

■次期総裁、次期代表に望む記者会見2

【質疑応答】

◆連絡事務所設置は

問 拓也さんと西岡会長に。拓也さんが、「連絡事務所の設置は時間稼ぎに使わ
れる」とおっしゃいましたが、実は石破茂さんの政策集に、「北朝鮮による拉致
被害者の帰国を実現するため東京と平壌に連絡事務所を開設など交渉の足掛かり
を作る」というのがあります。

横田拓也 ご質問ありがとうございます。冒頭西岡会長から、「候補者個人につ
いて我々の考えをお伝えする場ではない」とありましたが、その範囲内でお答え
したい。

 連絡事務所の設置については、国民大集会等色々な場面で話してきました。解
決の定義は「全拉致被害者の即時一括帰国」であること、「部分的、段階的解決
は認めない」こと、「連絡事務所や合同調査委員会は求めていない」ことをお伝
えしてきました。

 北朝鮮は監視国家で国民全部が監視され、拉致被害者も同じで、すべて把握し
ています。誰が、どこで、何をしているか、すべて把握して、反乱分子が発生し
ないようにしています。

 平たく言うと、どこに誰がいるか当局は分かっているのです。「分からない」
という嘘の前提で、「分かるための事務所を作り見つけましょうとか合同調査委
員会で意思疎通をはかりましょう」というのは、ナンセンスな話です。解決の時
間を遅らせるだけのことです。彼らの欺瞞の工作活動に手を貸すことにつながる
ので、私たちは賛成していません。

西岡 北朝鮮は被害者の情報を持っています。日本のように行方不明者がいる社
会ではないのです。毎週土曜日に、全住民が仕事を休んで、「生活総和」という
行事に参加しなければならない。1週間自分が党の政策に忠実であったかを自己
批判、相互批判します。その記録が党の組織指導部に上がる。帰国した被害者も
生活総和」に参加していました。どこにいるか探しましょうというような自由民
主主義国家とは違います。

 従って、岸田政権がやったように、トップ会談で返す決断を求めることが必要
と思っているからです。

◆安全保障、人権は

問 総裁選、代表選の論戦で、どういう所に注目するか。

横田拓也 ご質問ありがとうございます。家族会・救う会として質問に答えると
すると、哲也からも話がありましたが、この問題は安全保障の問題であり、憲法
で保障されている問題でもあり、政治家がこの問題を熱意を込めて発言されるべ
き問題だと思います。

 ウクライナが突然砲撃されたように、日本にとっても遠い話ではないし、46年、
47年経ってもまだ解決できていないのは、他人のことをあれこれ言うよりも、国
会議員が自分のこととして、安全保障、人権が守られれていないことを思って発
言する内容だと思います。

横田早紀江 色んな職業があっても、みんな親で子どもを大事に育てている。特
に政治家は、世界のいいものを取り入れ、これは違うとはっきり言えないと、い
い仕事ができないと思います。

 拉致被害者の苦悩ははかりしれないものがあります。戦争中でもないのに、平
和な国から、何の罪もない人を平気で連れていき、向こうの教育をさせ、向こう
の仕事をさせるというのは、人間として恥ずかしいこと、みんな怒っています。

 そんな怒りを自分の子どもではなくても持って、国会議員ならば言葉にし、行
動してほしいと思います。

◆岸田政権の評価、次の政権に何を望むか

問 岸田政権の評価、次の政権に何を望みますか。

横田拓也 ご質問ありがとうございます。岸田政権のどこが悪かったかですが、
これは岸田総理だけではなく、歴代総理にも同じことが言えると思います。それ
は、歴代総理がご尽力されたことは間違いないと思いますが、岸田総理はこれま
での総理が踏み込んだことのないような、つまり、「水面下交渉をしている」と
発言された時、私たちは驚きました。

 解決できなかったことは残念だとは言えますが、だからといって岸田総理が悪
いとは思っていません。家族会が設立された1997年は橋本首相の時代で、岸田総
理は12人目です。その内11人とは官邸で、面会しています。与野党に関わらずご
支援いただきました。

 次の総理には、私たちが望まない安易な妥結をしてほしくないということです。
部分的、段階的解決ではなく、全拉致被害者を返さないと解決ではないことを強
く言ってほしいと思います。

 解決を決めるのは加害者側ではなく、我々の側です。

飯塚耕一郎 真剣にこの問題を解決してほしいということで、日本人の命を日本
政府が守るのは当たり前のことで、当たり前のことをやってほしい。

 政府も自民党も、「最重要課題」としていますので、果たして真剣にやってく
れているかを見ていきたいと思います。

◆どうしたらいいと思うか

問 総裁選で、拉致に関わる論議が低調と考えるのか、ではどうしたらいいと思
うか。

横田拓也 ご質問ありがとうございます。現状については先ほど申し上げた通り
です。13歳の少女が下校途中で拉致された。テロに近いことが行われたし、さら
に大規模な拉致が行われた。彼らは救いの手を待っています。特に国会議員の方
は、もっと「声なき声」に耳を傾ける責任があると思っています。その責任を自
覚してほしいと思います。

 また意思表示が大事で、国会議員の方は是非ブルーリボンバッジを付けていた
だきたいと思います。与野党を問わず付けていない方もおられますが、この問題
にそういう感度でいいのか考えていただきたいと思います。

◆なぜ会見を

問 会見の趣旨として、早紀江さんから、「生きている間に会える自信が無くな
りつつある」という発言があり、なにかしなければという気持ちになったという
ことでしょうか。

横田拓也 ご質問ありがとうございます。選挙の前に意見を申し上げることが適
切かどうかという不安や心配がありました。一方で、今の低調な現状に、9月3日
に、「失望を感じる」とも言っていました。

 40歳、50歳の年齢であればまだ頑張れるかもしれないが、88歳、そして有本の
お父さんは96歳ですから、元気な内に再会できるかという心配があります。隣に
母がいるので申し上げにくいですが、やはり「時間がない」んです。

 そういう中で、このタイミングで、私たちの苦しい胸の内を発信していただく
ことは大事だろうと考えました。

問 苦しい胸の内を拓也さんに伝えたのはどういうことだったのでしょうか。

横田早紀江 88歳になりましたので、今までの健康状態とは違うんです。疲れも
多いし、何かの拍子に心臓がドキドキします。前のように倒れたら大変だという
思いがあります。

 何百人も拉致され、何の解決もできない。5人だけが帰国した。許せないと思
います。絶対、「何とかしなきゃ」と思ってほしい。人間ですから。

西岡 補足ですが、私には9月2日に電話をいただきました。その時は、「選ばれ
た人に訴えた方がいいのではないです」と言ったのですが、拓也さんにも同じ話
があったと聞いて、誰になってもこういうことをしてほしいと訴えて、論戦もし
てほしいという趣旨で会見をしようと役員全員に相談しました。

以上



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