救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

教科書採択審議での杉並区教育委員の発言に文書送付(2001/08/01)

救う会全国協議会ニュース(2001.08.01)
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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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恐縮ですが送信を希望されない方は荒木のID宛メールをお送り下さい。
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■教科書採択審議での杉並区教育委員の発言に文書送付

 報道でごらんになった方もおられると思いますが、東京杉並区での教科書採択審議
の場で一人の教育委員が拉致問題を「事実かどうか分かっていない」と発言、問題に
なっています。
 これに対し救う会では事務局長名で下記の質問状を本人宛、またその写しを区長及
び教育委員会関係者に送付しました。
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杉並区教育委員
  安本ゆみ様                  
前略
 初めてお手紙を出させていただきます。私共は北朝鮮に拉致された日本人を救出す
るため、被害者のご家族をサポートして活動を行っている市民団体です。去る7月25
日に行われた杉並区教委の教科書採択審議の中で、委員が拉致問題に関し「事実かど
うか分かっていない北朝鮮の拉致事件」と発言されたことを報道で知りました。後に
関係者に事実確認をしたところ、少なくともそのような趣旨の発言をしたことは間違
いないとのことでしたので、お手紙を出した次第です。
 日本人拉致は昭和63年、いわゆる日本海側からのアベック拉致などについて初めて
国会で政府がこれを北朝鮮によるものと認め、横田めぐみさんの事件を北朝鮮による
ものと認定した平成7年5月1日の参議院予算委員会での政府答弁で現在言われている
「7件10人」になりました。私共はこの中に含まれないヨーロッパからの拉致事件な
ど、合わせて70人程度が拉致されていると推定しており、政府の「7件10人」という
のは過小な表現であると思っております(ちなみに石原都知事は150人余と言ってお
られます)が、ともかく日本政府は7件10人を北朝鮮が拉致したという確信を持ち、
日朝交渉で北朝鮮側に提議し、また先日の田中外相の発言のように関係国に対してそ
の事実を説明して協力を要請してきているのです。
 また、政府はこれまで歴代総理・外相がご家族に何度も会われ、自分たちが確信を
持っていること、解決のために努力していることを強調しています。河野前外相は7
件10人以外のヨーロッパ拉致事件の被害者有本恵子さんらについても北朝鮮側との交
渉の中で出していると言っています。また、ご家族の中には朝鮮総連の人から「あな
たの息子を拉致したのは私の国だ。申し訳ない」とお詫びの言葉を告げられた人もい
るのです。
 これだけの状況に至っている拉致事件を公的な場で「事実かどうか分かっていない」
と発言される根拠はどこにあるか、是非ともお聞きしたく存じます。私には拉致事件
が事実かどうか分からないのなら、そもそも社会科の教科書で事実として書けること
は今より大幅に制限されざるを得ないのではないかとすら思えるのです。
 私たちは極めて重大な人権侵害、主権侵害である拉致事件が教育の場で取り上げら
れることが人権教育の意味でも極めて重要であると考えて参りました。幸い今回検定
を通った扶桑社の教科書にこの問題が掲載され、一歩前進とは思っておりましたが、
その教科書の採択をめぐる会議で今回のような意見が開陳されたことは極めて残念で
す。
 もちろん、いかなる教科書が採択されても、授業の中で拉致問題に触れることは可
能だと思います。是非ともあらためて拉致問題へのご理解をいただきますようお願い
申し上げます。
 以上の趣旨で、別紙2点(本当に拉致が「事実かどうか分かっていない」と認識し
ておられるのか、そうだとすればその根拠は何か)、質問させていただきます。ご多
忙中恐縮ですがご回答を記入いただき、同封封筒にて8月5日までにご投函下さいます
ようお願い申し上げます。
草々
      平成13年7月30日
北朝鮮に拉致された日本人を      
救出するための全国協議会      
   事務局長 荒木和博      
    

追伸 公的な場でのご発言ですので、この手紙をお送りしたことは他の関係者の方に
もお知らせさせていただきました。何かお気づきの点がございましたら私の携帯
(090-8517-9601)までご連絡下さい。また、ご参考まで若干の資料を同封いたしま
した。
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