救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

飯塚繁雄家族会前会長ご逝去について会見記録(2021/12/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.12.27)

 家族会・救う会は、飯塚繁雄家族会前会長ご逝去についての記者会見を、令和
3年12月25日、東京都港区の友愛会館会議室で行った。家族会から飯塚耕一
郎事務局長、横田拓也代表、横田哲也事務局次長、救う会から西岡力会長が参加
した。概要以下の通り。

■飯塚繁雄家族会前会長ご逝去について会見記録

西岡 それでは会見を始めます。耕一郎さん、拓也さん、哲也さんから一言ずつ
話していただき、その後ご質問を受けます。

◆まさに親子で東奔西走していたが会えなかった

飯塚耕一郎事務局長(田口八重子さん長男、飯塚繁雄さん養子)

 年末のお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。前代表の死去につ
き私から説明させていただきます。2021年11月18日に急遽入院しました。
その時医者から告げられたのは間質性肺炎でした。肺自身が繊維状になってしま
い酸素が吸えない病気だそうです。とても危険な病気で、急性で1年以内に病状
が悪化する病気でした。これを受けて飯塚家の家族は約1か月看病しました。

 また、家族会の横田拓也さん、哲也さん、浜本七郎さんの役員に相談をし、こ
の先長くはないということで代表を移管する相談をしました。12月13日の
「拉致問題セミナー」の前の家族会臨時総会で拓也さんが代表ということになり
ました。

 飯塚繁雄自体が毎週酸素が吸いずらい状態に悪化し、12月13日(月)は症
状が相当危険な状態でした。お医者さんからも「月、火が勝負」と言われていた
のですが、なんとかその状態を持ち直して、水、木はほっとした状態ではありま
したが、12月17日の金曜日に病院に呼ばれ、「もう予断を許さない状態」と
言われました。

 その日はなんとか持ちこたえ、我々家族も一旦帰宅したのですが、深夜12時
半すぎにまた連絡があり、母と私と姉と姉の夫が病院に向かいました。着いたと
ころ、既にモニターの数値がゼロになっていました。

 医者からの最終的な診断は間質性肺炎と血管炎で、血管炎は4年間の長い月日
を闘病していました。一昨日12月23日と昨日24日に通夜と告別式を行い、
昨日ようやく自宅に帰り落ち着いた状況です。

 代表が2002年に家族会に入って、私は2004年の2月だったと思います
が家族会に入り、各地に二人で講演に行くこともありました。横田家ほどではな
かったのですが、東奔西走していました。まさに親子で東奔西走していたと思っ
ています。

 そして時には渋滞のトラブルで空港でダッシュしたりしたこともありました。
地方でゆっくり泊まれた時はお酒を飲みつつ、今後の拉致問題をどうにかやって
いかなければならいという話や、八重子さんを帰国させるために親子で頑張って
きました。

 個人的な思い出としては、晩年にやはり拉致問題で気苦労をしていたので、年
に1回、誕生日の6月に旅行をプレゼントして、夫婦水入らずで過ごしてもらっ
ていました。またできる限り親孝行みたいなことをしました。晩年の4年間は入
退院を繰り返していたのですが、私が見舞いに行くと、「耕ちゃん、耕ちゃん」
と言っていました。あの気丈で芯の強い親父が気弱になっているのを見て、大変
だなと思っていました。

 元気な時には、「この問題がなぜ進まないのか」という話や、「日本政府に本
気があるのか分からんなあ」と、愚痴や疑問の言葉も言っていました。亡くなっ
た時の私のコメントですが、「八重子さんと飯塚繁雄を会わせられなかったとい
うことは、この先死ぬまで心残りになるだろうと思っています」。親父も、「
(妹の)八重子さんと耕一郎を会わせたい」と頑張っていましたがかなわなかっ
たことで、悔しい思いをしただろうなあと思っています。

◆「生きて会う」形でないと真の解決ではない

 ここ2年、横田滋さんや有本嘉代子さんが亡くなられ、そして飯塚繁雄を含め
て3人が亡くなりました。この問題に本当に頑張ってきた3人が亡くなってしまっ
て、個人としても相当悲しいし、悔しいし、怒りもあります。そしてこれ以上、
生きて会えない家族が増えることは許容できませんし、そうことが起きたら自分
がどうなるのか、自分自身を冷静に保てるのか自身がないなと思っています。

 そして、総理も含めこの問題に対して本気で取り組んでいただきたい。「即時
一括帰国」に向けて動いていただきたいと思います。首脳会談でもなんでもかま
わないので進めていただきたいと思っています。岸田政権が誕生してからの言動
を見守ると、本気があるとは思えないし、いつ本気で実行するのかを注視してい
きたいと思っています。

 また北朝鮮に関してですが、決断をしていただきたいと思っています。飯塚繁
雄については悲しくも八重子さんに会えないままになってしまいましたが、北朝
鮮に拉致された人と、日本で彼らを待っている家族とは、「生きて会う」形でな
いと真の解決ではない。仮に帰ってきたとしても、遺恨を残したまま我々家族は
北朝鮮を見なければなりませんので、そういうことが今後ないよう、未来志向で
日本と北朝鮮が進むことが重要だと思っています。そのための勇気ある決断を是
非とも金正恩氏にしていただきたいと考えています。

 なお今後は上尾の自宅では取材を受けられませんので宜しくお願いいたします。
私の家族は対応する術がありませんので、ご了承ください。以上です。

◆戦い続けて、なおも会えないで生涯を閉じるのは、本当に非情なこと

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会代表)

 まず飯塚繁雄さんがご逝去されたことに対して、心からお悔やみ申し上げます。

 また報道の皆様方も、土曜日にも関わらずお集まりいただき、ありがとうござ
います。

 一昨日のお通夜と昨日の告別式に参列させていただきました。私自身もそうで
すが、飯塚繁雄さんがどんなに無念な気持ちでこの世を去られたか。とても悔し
かっただろうし、悲しかっただろうと思うと、私自身が辛くて、涙をこらえるこ
とができませんでしたし、ご遺族の皆さんも悲しみの淵におられたのを目の当た
りにして、自分の家族が心を痛めている気持ちで見ていた次第です。

 棺の中に目を閉じて眠っておられた飯塚繁雄さん、そして飯塚繁雄さんの遺影
をずっと見ていました。私は心の中で、「必ず助け出す。絶対に負けない。そし
て見守っていてください」と、心の中で語り、そして昨日のお告別式でお別れを
してきました。とても寂しいです。

◆政府は国家としてどうあるべきかを改めて問い直してほしい

 今回の飯塚繁雄さん、私の父、有本のお母さん、待っている親世代は本当に高
齢で、残された時間がなくて、飯塚繁雄さんのようにご家族や兄弟に会えなくて
この世を去ってしまう。何十年も最前線で戦い続けていて、なおも会えないで生
涯を閉じてしまうというのは、本当に非情なことだと思います。あってはならな
いことだと思いますので、こうした悲しい涙、悔しい涙を幾度流せばいいのだろ
うということを、日本政府には改めて問いたいと思います。

 高齢の方は待つ時間がほとんどないのですが、酷寒の地で、食糧も医療環境も
ない中で待っている拉致被害者は、クリスマスとかお正月どころではなく、今助
けてほしいと思っている筈なんです。そういう「声なき声」に日本政府は真剣に
耳を傾けて具体的な行動をとるように、改めてお願いをしたいと思っています。

 この拉致問題は、私たち家族が拉致されていますので最前線で戦うのには何の
疑問も思っていませんが、一方で日本の主権を犯されて、領海を犯されて、自国
から国民が拉致されているにも関わらず、日本政府が最前線に立たないで、「横
田家の人が言っているからそうしよう」、「飯塚家の人が言っているからこうし
よう」、「家族会が人が言っているからそうしてみよう」というようなことでは、
主従の関係がおかしいと思います。この問題は日本政府が、国家としてどうある
べきかを改めて問い直してほしいと思いますし、この問題は政治、政府が解決す
べき問題だと思います。

◆「泣いている暇があったら一歩前に進みなさい」

 何度も同じようなことを言いましたが、北朝鮮という国家では金正恩委員長し
か決断ができない、解決ができない国ですから、それゆえに日本も岸田総理が首
脳同士でこの問題の解決をはかるために、戦略的に具体的な解決策を見出してほ
しいと思います。

 飯塚繁雄さんは、耕一郎君のこれまでの話を聞くと、お休みの日でも、食事を
する時でも、常に拉致問題の話、八重子さんの救出の話をしていたそうです。私
の父もそうでしたが、頭の中が自分の家族や子どものことでいっぱいで、楽しい
会話とか楽しいテレビの向こう側の話はほとんど耳にも目にも入ってこない。い
つも助けたいという気持ちだけが残っていた真剣な方だったと思います。

 飯塚繁雄さんの思いを私が勝手に思うところでは、耕一郎さんも私も、家族会
のメンバーは悲しい気持ちではありますが、でもきっと繁雄さんは、「泣いてい
る暇があったら一歩前に進みなさい」ということを私たちに言ってくれているん
だろうと思います。あから私たちは絶対にあきらめずに、声を出して前に進んで
この問題の解決を図るために、自分たちの家族や兄弟を取り戻すために、決意を
持って国民の皆様に語りかけ、政府に求め続け、金正恩委員長に私たちのメッセー
ジを伝え続けて、解決がはかれて、耕一郎さんが今言っていたように日朝両国が
明るい未来を描けるように、この問題が大きく前進するように、日本政府にも引
き続き求めていきたいと思います。

 この会見の場にも、過去に飯塚繁雄さんが前列に立って会見や司会をしていた
ことが、今では懐かしいと思いました。ただ今日の会見もいつの間にか親世代か
ら子ども世代へ変わって、そのメンバーが最前線でマイクを握っているというこ
とが、当たり前のことのようになっていること自体が問題であるということを、
一人ひとりが感じてほしいと思います。これ以上、仲間であり、ある意味で戦友
であり、家族会のメンバーが悲しみに暮れることにないように、日本政府には具
体的な解決をはかってほしいと思います。

◆「何としても解決しろ」という言葉が聞こえた

横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)

 まずは飯塚前代表がご逝去されたことを心からお悔やみ申し上げます。

 昨年有本のお母様がなくなられ、そして家の父がなくなり、今月18日未明に
飯塚代表が亡くなられたということで、本当にこれまで戦ってきた同志、戦友が、
また違う世界に旅立たれたことに悔しくてならない気持ちです。

 私たち家族会というのは、各家族が集まった集合体ではありますが、何十年も
一緒に戦ってきている家族のような感じです。23日のお通夜に参列させていた
だきましたが、ご遺体のお顔を拝見する時悲しくて仕方がなく、飯塚代表が私た
ちに叫んだであろう言葉、「何としても解決しろ」という言葉が私には聞こえま
したので、その思いを引き継いで、結果が出た日に耕一郎さんと一緒に墓前に報
告したいと思っています。

 かつての飯塚代表のことを思い出すと、一緒にアメリカや国際機関に行ったり
しましたが、若かりし頃のアクティブな動きや明るいお顔を思い出します。それ
から何十年経っても解決していないという空虚な時間は何とかならないのかと思っ
ています。

 日本政府も国際機関も法執行を強めるなど色々な対応をしてきましたが、それ
でも応じないのならばまだやることがあるのではないかと思ってしまうわけです。
法律や制度にまだ不十分な所があるのであれば、見直すべき場面がまだあったの
ではないかと思いますし、圧力もまだ足りていないのではないか、まだやれるこ
とがあるのではないかと思ってしまいます。

 日本政府も、各省庁、官邸が取り組んでくださっておりますが、まだやること
はたくさんあるはずです。向こうが白旗を上げるまで、そして拉致被害者全員が
日本に帰ってくるまで、絶対に手を緩めないでほしいと思っています。

 残された家族会の親世代は有本のお父さんとうちの母になるわけです。この前
も神戸で講演会があり、有本のお父さんと一緒だったのですが、まだまだ声は元
気でしたが、それでもいい歳です。母もしかりです。

 何があってもおかしくないことを考えると、亡くなってから被害者が帰ってき
ても仕方がないわけで、生きている内に帰ってくることこそが最終的な我々の目
標でありますし、そうなれば日本政府からの多大な経済支援がいくことで、北朝
鮮にとってもいいことが待ち構えています。そう考えると、金正恩、北朝鮮政府
は返すタイミングを見間違えないでほしいと思っています。

 家族の者が亡くなってから返しても日本国民は納得しない。経済支援も提供さ
れないだろうと思います。そういう日本の情勢を間違わずにくみ取り、解決に向
けて動いてほしいと思います。「全員の即時一括帰国」。これ以外求めていませ
んし、私たちは北朝鮮を苦しめることを目的としているわけではありません。

 制裁によって北朝鮮国民が苦しむのを目的としているわけではありません。北
朝鮮国民も日本人拉致被害者も、すべてがハッピーになるように私たちは救出活
動をしているわけで、ロイヤルファミリーが自分たちだけの保身のために動いて
いる間は明るい未来はない。金正恩はリーダーとして賢明な選択をしてほしいと
思います。

◆「あきらめるな」が私たちに対する遺言だったのではないか

西岡 力(救う会会長)

 私も一言だけ思い出をお話しさせていただきます。たくさんあるのですが、1
1月13日の国民大集会の前に、家族会総会があったのですが、その時に飯塚代
表から私に情勢のブリーフィングをしてくれという話がありました。

 そこで私は、「チャンスとピンチが一緒にきている。こちらも後がなく、追い
込まれているけれども、向こうも苦しい状況だ。あきらめては何もできませんよ」
という話をしました。

 そしてこの日の国民大集会の飯塚代表の部分をビデオで見たのですが、6分く
らいの挨拶の中で、「あきらめない」ということを3回おっしゃっていました。
それが公的な場での一番最後の発言だったので、「あきらめるな」というのが私
たちに対する遺言だったのではないかと私は受け止めています。絶対あきらめな
いで、「全拉致被害者の即時一括帰国」をしなければならないという決意を改め
てしています。

 そして15日に飯塚代表に電話をしました。「12月10日の家族会・救う会
・拉致議連のセミナーをどうされますか」、「去年も欠席でしたからお休みなら
れたらどうですか」と言ったら、「今調子いいんだ。来られるかもしれないから
直前にもう1回電話して」というのが、私が声を聞いた最後でした。

 最後まで、少しでも調子がよければ行こうというのも、「あきらめるな」とい
うことかなと思いました。

以上



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