救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致問題セミナー報告3(2021/12/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.12.17)

■拉致問題セミナー報告3

西岡 力(司会、救う会会長、モラロジー道徳教育財団教授)

 いつもこの時期は「国際セミナー」を開催してきましたが、こういう時期なの
で海外のお客様を呼ぶことができなくなって、どうしようかと考えていました。
ところが、福岡県行橋市では「3つの100」といって、一生懸命やってくださっ
ていました。そのことを私たちはあまり知らなかったものですから、ここでみん
なが共有して、日本の中で何ができるのか、つまり啓発活動ですが、もっと知っ
てもらうために各地でどんな活動をされているかを報告していただきます。タイ
トルでも、「各地の救出運動の現状」という言葉が入っています。

 まず、全国に地方議連があるのですが、その会長の松田良昭先生、それから福
岡県行橋市の小坪先生、さらに大学生の時に家族の話を聞いて、それでこれは他
人事ではないと思って韓国まで行き、韓国の拉致家族にも会って、今までずっと
救う会佐賀で救出活動をしている熊谷さんに来てもらいます。

 まず松田先生に全国の地方議連の状況、そして神奈川県の状況についてお話し
していただきたいと思います(拍手)。

◆平成14年当時は県議会で誰も賛成してくれなかった

松田良昭(拉致問題地方議会全国協議会会長、神奈川県議会議員)

 今日はここに来るのが少し遅れたのですが、衆議院の第一議員会館の会議室で
ACFというアジア家族フォーラムに参加していました。13か国の評議員が参
加して、オンラインで議論しました。私は日本代表で出たのですが、どうしても
少し外したいとお願いし、それは北朝鮮に拉致された人を取り戻すための集会が
あるからだとお願いしたところ、各国代表が、「是非行ってくれ」と言ってくれ
ましたので、ここにくることができました(拍手)。

 では神奈川県の話から。神奈川県では昨日議会が開かれて、常任委員会の中で
拉致の議論をした委員がいました。私は傍聴しましたし、もちろん拉致議連のメ
ンバーもいました。啓発活動に関することですが、「神奈川県が今やっている事
業の中で〈アニメめぐみ〉が今どの程度見られているか」との質問に対し、拉致
担当課長が「県立高校を初め関係高校で100%です」という話がありました
(拍手)。去年まで96%だったのです。

 次に、「神奈川県でできる活動はあと何があるのか」と質問したら、拉致担当
局長が手を挙げました。神奈川県には拉致の担当局長がいます。局長が答えたの
は、「我々には外交力はありません。だから多くの方々に訴えることが私たちの
活動です」と答えました。神奈川県には横田滋さん、早紀江さんがおられたので、
その思いがある。12月12日は拉致問題の写真展を行います。そういう活動を
神奈川県はやっています。

 平成14年10月8日に、神奈川県議会の常任委員会が、拉致問題に関する意
見書を国に出そうと陳情しました。その時私は当選2回でした。当時拉致問題は
知っていましたが、おじいさんがきて、「娘を助けてください」と、とつとつと
話をされました。私は心を揺さぶられました。それが横田滋さんでした。滋さん
が神奈川県議会の常任委員会で口頭陳情されたのが平成14年です。

 そして、これについてどうしようかと皆で相談し、私は、「意見書を採択して
国に送ろう」と提案しました。12人のメンバーがいたのですが何も言わず、当
時社民党の議員が、「拉致問題なんてそんなのはないんだ」と言いました。「ちょっ
と待ってください」と言ってずい分議論しました。当時自民党の議員も他党の議
員も「やめとけ」と言って、賛成は私だけで負けたのです。

 悔しくて悔しくて、その後横田滋さんに来ていただいて、私は、「これから拉
致の議員連盟を作りたい」と言いました。そして「日本人を救う有志の会」を5
人の方と作りました。平成14年10月15日でした。横田滋さんに来ていただ
いたことで、立ち上がったのです。そして初めて集会をしました。そしてみんな
で義援金を集めようと活動し、240万円が集まり家族会に寄付しました。

 この拉致問題というのは何とかしなければならないという認識になった。そし
て平成15年9月15日には、「横田拓也君をお招きする会」をやりました。議
員だけでなく、いっぱい人が来ました。こういう会を毎年やりました。

 そして、平成18年に、新潟県から、「是非横田めぐみちゃんの問題を含めて
拉致問題に取り組もう」とお誘いがあり、埼玉県とともに地方議連を作り、全国
的な議連を作ろうということになりました。当初15の都府県が参加し4月18
日に全国的な議連を作りました。「拉致問題地方議会全国協議会の概要」という
資料をお配りしましたが、現在43の都道府県が参加しています。議連に入らな
い県はなんらかの理由を持っています。例えば「被害者がいないから」と。「主
権の問題だろう」と言ったらやっと気づいてくれました。

 今参加都道府県でみんなでバッジを付けようという運動をしています。神奈川
県議会でも「北朝鮮人権啓発週間」が始まった今日から、拉致議連75名全員が
ブルーリボンバッジを付けています。

 そして啓発活動の決議案を12月17日に採択する予定です。拉致問題に関す
る啓発活動を神奈川県で実施しようというものです。みんなで署名活動もやりま
す。寒い中ですがやります。やっていると、「何やっているんだ、今頃」、「早
く助けてくれ」という声も聞かれます。涙ながらにサインしてくれる人もいるん
です。「自衛隊を出さなければだめなんだろう」という人もいっぱいいます。そ
こまでの力は持っていない我々は、街頭で訴える。それを全国でやる。「風化さ
せない。必ず取り返す」。これが我々地方議員の願いです。以上です(拍手)。

西岡 今「決議」とおっしゃいました。意見書は前からずっとやっており、地方
議会が政府に対しこういうことをしてほしいという意見をあげるわけですが、
「決議」は神奈川県内で拉致問題の啓発活動をしようという決議です。神奈川県
議会が決議し、それをみんなで実行する、自分たちが実行するということで決議
したわけです。

 実は大阪府議会もやっています。我々が前回伺った時に決議もしてくださいと
お願いしたわけです。主体は国ではありますが、国だけではなく地方は風化させ
ないということができるんだということを松田先生がずっとやってくださってい
て、国民大集会の時も、「国会議員の先生方は何をやっているんですか」とおっ
しゃいました。

松田 一言。決議案採択は17日でまだやってないんですが、絶対通しますから
(拍手)。ではここで失礼します。

西岡 では福岡県行橋市の小坪議員お願いいたします(拍手)。

◆「3つの100」が各地に広がった

小坪慎也(福岡県行橋市市議会議員、救う会福岡副代表)

 私は自分の手柄のようなことを話すためにこの場に来たわけではないのですが、
拉致問題についてひらめいたことをやったら西岡会長からお招きがありましたの
で、最近の報告をさせていただきます。

 お手元に、「アニメ・ポスター・バッジ 3つの100%体制で 福岡・行橋
市世論喚起を強化」という新聞記事がありますが、これが最近の実績です。3つ
の100というのは、ブルーリボンバッジの着用率が100%、アニメめぐみの
視聴率が100%、小中学校、自治体でのポスター掲示が100%ということで
す。一部の市でブルーリボンバッジを100%付けたという新聞記事を用いて説
得に当たってくださいました。

 議会では市議会での質問権でやりました。この新聞記事は9月で、私の一般質
問も9月でした。9月に質問しておけば、12月の北朝鮮人権週間に議会資料と
して使うことができます。北村経夫拉致議連事務局長の事務所の秘書の方と何度
も折衝を重ねて、一つひとつの地方自治団体にお願いをしてほしいということで
動きました。

 その後の動きですが、実は警視総監が今日からブルーリボンバッジを付けて下
さっています。広島県警本部長も福岡県警本部長も付けています。警察は独立組
織ですから、上から命令しても動きませんから、1県1県みんなで動いてお願い
しました。なぜそこまでやるんだとも言われます。

 私が、「アニメめぐみ」の上映をしてほしいと一般質問したところ、教育長か
ら「いじめが起きるかもしれない」と異常な、そして公式の答弁をしてしまいま
した。私は救う会福岡の副代表ですが、福岡県知事にこの件で公開質問状を出し
ました。その後救う会、家族会も動いて、抗議の記者会見をする寸前までいきま
した。4年前のことです。「〈アニメめぐみ〉の上映をしたらいじめが起きる」
という答弁を引き出したことはお詫びしたいと思います。

 しかし、拉致担当大臣、文科大臣からの言葉があり、さらに自民党政務調査会
の事務局の木原先生にお願いして、地方で上映活動等ができるよう内閣府で予算
を組んでいただくきました。そして行橋市は100%上映したのですが、これは
内閣府における最初の事例になり、それがすべての公立校の生徒に見ていほしい、
感想文も書いてほしいとお願いしました。これが原因とは言いませんが、行橋市
の教育長は辞職しました。

 その後1年くらい教育長不在のまま、教育部長がブルーリボンバッジ100%
の答弁をしたのは、行橋市なりの覚悟で、申し訳ないという思いがあったと思い
ます。先般12月4日に西岡会長と飯塚耕一郎さんが行橋市まで来てくださいま
して、「県民のつどい」として拉致の勉強会をしました。

 会場で西岡さんが、「3つの100」が大臣まで動かそうとしている、この町
はちゃんとやってくれた、と言った時に、当時の教育部長は舞台袖で肩を震わせ
ていました。こうして「3つの100」が形になっていきました。地方は前例が
ないと動きませんが、「行橋市は3つの100と言っている。どうして内の議会
ではできないのか」ということで、様々な議会が行橋市と足並みをそろえてやっ
ていただいてきたという流れです。

 東京都議会でも小松政調会長が、代表質問で質問をしていただき、小池都知事
から「幹部職員ブルーリボンバッジ100%」という答弁を得ています。これは
警視総監を含みます。これは史上初だそうです。昨日西岡会長と都議会に行って
きたのですが、「写真撮影OK」ということでしたので、15日に何かの媒体で
報道されると思います。

 大阪府議会では、西村眞悟先生のご子息が質問に立たれ、「幹部職員100%
着用」となりました、これは元々維新の会の西田議員が提案していたものです。
県警本部長も付けました。大阪拉致議連は超党派で300人以上います。東大阪
市では、一般質問で、「3つの100」の新聞記事を用いて、「4000人の幹
部職員全部に用意する」と障碍者福祉施設の力を借りてブルーリボンを自作しま
した。

 福岡県では「アニメめぐみ」の上映マニュアルを教育指導要綱に入れることを
決めました。那覇では質問に対し、知事がブルーリボンバッジを付けて質問に答
えています。取りあえず以上です(拍手)。

西岡 では熊谷さんお願いします。

◆不義に対しては断固として立ち上がるのが日本人

熊谷美加(救う会佐賀事務局次長)

 救う会佐賀事務局次長の熊谷美加と申します。宜しくお願いいたします(拍手)。
配布資料もご覧ください。

「救う会佐賀」が正式に発足したのは、平成24年です。会長は北朝鮮帰還事業
で北に渡った日本人妻の帰国運動に尽力してきた大原巖が務めています。

 佐賀県での活動では、次の2つのことを大切にしてきました。1つ目は行政と
の連携、2つ目は拉致問題を風化させないための教育現場での啓発活動の推進で
す。

 まず、行政との連携についてお話しします。私たちは、県の拉致問題担当部署
である「人権同和対策課(人権課)」と「北朝鮮拉致問題早期解決促進議員連盟
(拉致議連)」の議員の先生方や議会事務局の方の元へ、定期的にお伺いし、相
談を重ね、活動を共にしてきました。

 毎年行政が行っている「拉致問題を考える県民の集い」は、救う会佐賀も主催
団体です。

 平成25年に、佐賀県下、全20市町で、拉致問題の即時解決を願う意見書を
採択し、平成26年には全市町でパネル展示を実現しました。当時の人権課の職
員の方は、横浜まで赴き、工作船の展示を見る等調査して、佐賀県独自のパネル
を作成して下さいました。この方と一緒に私たちも各市町に足を運び、展示をし
て、署名を行ったのは、今でもとてもありがたいことだったと感じています。現
在もこの時のパネルは使っています。

 つぎに教育現場での啓発活動の推進についてお話しします。平成28年には教
職員対象の研修会を県内2会場で開催。平成29年には舞台劇「めぐみへの誓い」
を上演、小中学生も観劇しました。また、この年佐賀県人権教育・啓発基本方針
第二次改訂が行われるのを受け、パブリックコメントの提出を呼びかけ、拉致問
題を人権教育の重点項目として明記しました。さらに、熊本県、救う会熊本と協
力し、副読本「とりもどしたい家族の絆―熊本県の拉致被害者松木薫さん」を作
成し、熊本県内すべての小中学生への配布を実現しました。資料の裏に副読本の
写真をつけています。

 これは救う会熊本の方が斎藤文代さんに取材をした内容を元に、絵と文、構成
を、私が担当しました。予算は熊本県がつけて下さいました。この副読本は熊本
県のホームページからどなたでもダウンロードして活用頂けるようになっていま
す。

 令和3年は、大きく3つの活動に取り組んでいます。1つ目は映画「めぐみへ
の誓い」上映運動です。1週間という限られた期間でしたが、111名もの方が
鑑賞して下さいました。

 2つ目は県庁での署名活動です。私たちは結成当時より、毎月署名活動を街頭
で行ってきました。コロナ感染拡大のため近年は中断していましたが、議連と人
権課職員の方々にご協力頂き、今年は5月と11月の2回、県庁ロビーで行うこ
とができました。職員の中には初めて署名活動をする側に立って、チラシを受け
取ってもらうこと、署名を書いてもらうことの難しさと嬉しさを感じたという声
が聞かれました。

 この際、ブルーリボンも販売し、多くの方にご購入頂けました。実は、先日、
人権課の方より、新たに3つ、ブルーリボンを分けてくれと連絡がありました。
知事と副知事3人分で、ポケットマネーでのお求めでした。これは11月13日
の「即時一括帰国を求める 国民大集会」で、「12月の北朝鮮人権週間に、各
首長、議員にバッジをつけ意思を示そう」と決議されたのを受け、職員が知事室
に話をしに行かれた結果でした。

 3つ目は、拉致議連との協同プロジェクト「佐賀県版 拉致問題啓発リーフレッ
ト」の作成です。きっかけは、議連の会長より議会事務局を通じて「予算を有効
に使う方法を考えて」と相談を受けたことです。救う会佐賀の事務局で話し合い、
リーフレット作成をご提案し、始まりました。これは、小学校高学年、中高生を
対象とし、補助教材として学校での活用を目指す物です。配布は来年4月より開
始予定です。この教材も佐賀県に留まらず他の自治体でも自由に活用して頂きた
いと考えています。

 現在私たちは県民全体への啓発活動はもちろんですが、小中高校生への啓発に、
より重点をおいています。それは、子どもたちにこそ拉致問題を見逃さない意識
を持ってほしいと強く願っているからです。

 私自身のことをお話しします。私が拉致問題を知ったのは平成14年、中学2
年生の時でした。拉致された人がいて、北朝鮮から戻ってきた。でも、亡くなっ
た人もいるらしい。「かわいそうだ」と思いました。しかし、拉致された人とそ
の家族はかわいそうだけど、自分は大丈夫。テレビの向こうで起きていることだ
からと切り離して、どこか自分を安心させていたように思います。

 私が変わるきっかけになったのは、大学1年生の時に拉致被害者ご家族が福岡
で講演されるのを聞いてからです。その際に平野フミ子さんと直接お話しする機
会を得ました。妹を拉致されるという想像できないような苦境の中にありながら、
平野さんは「皆さんと会えて幸せです」と言われました。自分に何ができるのだ
ろうかと思っていたけれど、自分にも何かできるのではないか、そう思いました。

 そこから、新潟や鹿児島の拉致現場に行ったり、署名活動や講演会を開催した
りしました。また、世界で最も拉致被害者が多い韓国に赴き、韓国人拉致被害者
ご家族や脱北青年らにも会ってこの問題を考えました。現場に行き、当事者の話
を聞く。そこから問題を考える経験を積み重ねて、私にとり拉致問題は他人事で
はなくなりました。

 これは安全保障上の問題に留まるものではないと私は思います。日本という一
つの共同社会に属する一人一人の精神の問題が本質にあります。

 平成14年、上皇后陛下はお誕生日を迎えられた際に、次のようにおっしゃっ
ています。

「悲しい出来事についても触れなければなりません。小泉総理の北朝鮮訪問によ
り,一連の拉致事件に関し、初めて真相の一部が報道され、驚きと悲しみと共に、
無念さを覚えます。何故私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人
々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことが
できません。今回の帰国者と家族との再会の喜びを思うにつけ、今回帰ることの
できなかった人々の家族の気持ちは察するにあまりあり、その一入の淋しさを思
います」。

 「驚き、悲しみ、無念さ」、そして「一入の淋しさ」というお言葉の一つ一つ
から、拉致被害者とそのご家族に深く思いを致される上皇后陛下のご姿勢が偲ば
れます。私は中学2年生のあの時、戻らなかった人を思って「淋しい」とはとう
てい思えませんでした。「淋しい」とは、家族が戻らなかった拉致被害者ご家族
の側に立たないと出てこない言葉でだと思います。

 人の苦しみ、悲しみを知りながら、見過ごすのではなく、その人の側に立ち、
寄り添い、不義に対しては断固として立ち上がるのが日本人である。私はこの1
4年間の活動を通じて出会った方々に、皆様に、日本人として、人間として大切
なことは何か教えて頂きました。今度は私が子どもたちに示す番だと思っていま
す。

 最近感激したことがあります。昨年佐賀で開催した拉致問題の講演会で、私は
急遽登壇し、60分近く話すことになりました。必死に原稿をその場で書き上げ、
なぜ自分が拉致問題を考え、解決のために活動するのかを400名を超える方の
前で語りました。

 そして先月、リーフレット作成の県庁でのミーティングで、教育庁の担当の方
より、「私はあの時、熊谷さんの話を聞いて、なぜ拉致被害者家族でもないのに、
こんなに真剣なんだろうと思ったんです。それから、この問題に関心をより寄せ
るようになりました」と言って頂いたのです。この方は、昨年の講演会をきっか
けに、映画「めぐみへの誓い」の映画も観て、県庁内での署名活動に2回とも協
力してくださいました。リーフレット作成にあたり、「現場でかならず活用され
るものにしましょう」と力強い言葉も頂いております。

 政府認定の拉致被害者がいない佐賀県だからこそ、声をあげていく。自分の自
治体に拉致被害者がいるかいないかは関係ありません。これは日本の問題、日本
人である私たちが解決する問題です。オールジャパンでの拉致問題即時解決の実
現のために、佐賀県でこれからも頑張り抜きます。ご静聴ありがとうございまし
た(拍手)。

西岡 実は蓮池薫さんが講演することになっていたのですが、飛行機が遅れたか
何かで着かなかったのです。60分あいてしまう。「この際お前が行け」という
ことになりました。全然準備していなかったのに、60分話をした。そしてら聞
いていた人から、「こういうことがあった」とフェイスブックで書いた。それを
見て、これはすごいと思って来てもらったのです。

 私は大学生の時から知っているんです。そうしたらもっと勉強したいというこ
とで韓国まで行って、拉致被害者家族とも会ったのですが、その前に韓国の国立
墓地に行って兵士たちに敬意を表したと聞きました。韓国では「救う会」みたい
な組織がなくて、家族だけでやっているので、韓国の家族の人たちが感激しちゃっ
て、そしたら今度は彼女たちを呼んで全国縦断講演会をやるなど、そういうこと
を独自にずっと学生時代にやってくれた方で、今は塾の先生をしながら救う会佐
賀で活動をしています。まだ救う会佐賀がない時から活動しているわけです。

 風化させないことはみんながどこでもできるのです。今話がありましたが、被
害者がいる県だけでなく、家族だけのことでもない。日本人のことです。

 今皇后陛下の「おことば」の話がありましたが、これは5人の被害者が「一時
帰国」した時でした。私は9月10日、11日と東京に泊まって、11日の夜小
浜に地村さんと一緒に行って地村さんの家に泊まりました。その日の夜、地村さ
んのお父さんは1階で寝ていて、2階に地村保志さんとお兄さんがいました。

 お兄さんが、「久しぶりだからお酒でも飲もう」とお酒を飲んでいて、私はそ
の向かいの部屋にいました。夜中の3時頃ですね、お兄さんがドンドンとドアを
たたいて、「先生、日本政府が守ってくれるなら日本に残りたいと言っています」
と言いました。でも家族が向こうにいる。そこで私は安倍さんに電話した。先ほ
ど、「本人に意思があった」とおっしゃったのはそういうことです。

 そしてその日の朝刊に出ていた。「残りたい」と言ったのですが、「本当に日
本政府が守ってくれるのか、子どもたちを取り戻してくれるのか」と思ったそう
です。皇后陛下の「おことば」、松本さんの質問と今の話と併せて思い出しまし
た。

 日本人は味方なんだと。5人の人が日本に残ることも戦いだったのです。彼ら
は、「日本に行ったら、あなたたちはテロに加担した人間だから」と言ったそう
です。そうではなく、暖かく迎えてくれた。そこで、子どもたちは向こうにいる
のに、日本を信じて残る決断をしたのです。

 では、先ほど壇上でもう少し話すはずだった小坪さんにお願いします。

◆広報と啓発は地方自治体の方が得意

小坪慎也(福岡県行橋市市議会議員、救う会福岡副代表)

 先程各議会の報告を簡単に言いましたが、大阪県警本部長がバッジを付けてく
れたのは大阪拉致議連の力が大きいです。300人いて、都道府県議をメインに
しておらず、まず準備会を超党派作って、府議の7割と大阪市議100%が入っ
ていて、作られ方が他の議連とは違うのです。

 めぐみ100%も同様ですが、政府に要請することはやめて自分たちでやろう
ということから始まりました。「3つの100」で西岡さんに褒めてもらいまし
たが、そうではなく、地方議員は力が弱いので、西岡会長の名前を使わせてくれ
とお願いをして、西岡さんの名前で行政を押し切ったということです。そしたら
「3つの100」が実現しました。

 また北朝鮮と交渉はできませんが、広報と啓発は地方自治体の方が得意です。
教育指導要綱の改定も含めて、「上の方はなにも知らないので我々にやらせてく
ださい」と言いました。そして「3つの100」からスタートして2、3か月で
すが、多くの地方議員が集まれば世論風化しないようにとかできるのです。我々
も日本の政治家として、家族会・救う会とともにやらせてください。以上です
(拍手)。

◆家族の訴えが日本人の心を動かしてきた

西岡 地方議連はあるのですが、都道府県議員が主なのです。しかし、「アニメ
めぐみ」は小学校と中学校でやっているわけですから。小学校、中学校はほとん
ど県立ではないのです。地方議会で、「何%見ていますか」と質問したら絶対答
えないといけないんです。文科大臣と拉致大臣には何回も要請文を出していただ
きました。国会議員の先生にも色々やったのですが、それもあって下からもやる
とうまくいくということです。

 ここまで家族会の皆さんが頑張って、色々訴えてきて、松田さんの話でもおじ
いさんの話を聞いたら滋さんだったわけです。熊谷さんも、平野さんの話を聞い
て他人事ではないと思った。家族の訴えは動いてないと見えるかもしれないです
が、日本人の心を動かしてきた、そしてここまできたのではないかというのが、
「各地の救出運動」の部分の結論です。

櫻井 どうもありがとうございます。下から、真ん中から上まで、日本人が力を
合わせて、拉致問題解決のために死に物狂いで働かなけらばならないと思います。

(4につづく)


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