救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致問題セミナー報告1(2021/12/13)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2021.12.13)

■拉致問題セミナー報告1

2021.12.10拉致問題セミナー

 家族会、救う会、拉致議連は、令和3年12月10日、参議院議員会館1階
「101」会議室で「各地の救出運動の現状と北朝鮮最新情勢から全拉致被害者の
即時一括救出の方途を考える拉致問題セミナー」を開催しました。

 今年のセミナーでは、古屋圭司拉致議連会長、松野博一官房長官・拉致問題担
当大臣(要請中)、各党代表が挨拶。安倍元総理が特別講演しました。

 また、救出への世論を盛り上げる活動をしている松田良昭地方議連会長、小坪
慎也行橋市議会議員、熊谷美加救う会佐賀事務局次長から活動報告を受けた上で、
櫻井よしこさんをコーディネーターに、朝鮮半島問題の専門家西岡力・救う会会
長が北朝鮮内部情勢を分析し、横田哲也家族会事務局次長も交えて、「全拉致被
害者の即時一括帰国」の方途について討論しました。概要以下の通り。

櫻井よしこ(総合司会、コーディネーター)

 皆様、こんにちは。只今より、「各地の救出運動の現状と北朝鮮最新情勢から
全拉致被害者の即時一括救出の方途を考える拉致問題セミナー」を開始いたしま
す。どうぞよろしくお願いいたします(拍手)。

 早速ですが、主催者を代表して、古屋圭司拉致議連会長にお願いいたします
(拍手)。

◆拉致問題が解決するまでは絶対に北朝鮮を許すことはない

古屋圭司(拉致議連会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)

 これまで多くの集会をしてきました。しかし我々は金正恩委員長に、「被害者
全員が帰ってくるまでは絶対に制裁を緩めない」との決意を伝えます。今がその
チャンスでもあります。

 北朝鮮は時間が経てば制裁も緩むだろうと考えているかもしれませんが、我々
は拉致問題が解決するまでは絶対に北朝鮮を許すことはないのです。そして金正
恩委員長にしっかり認識させる。このことが北朝鮮がまともな国になる唯一の方
法なんです。そういうことをしっかり分からせる。そのためにあらゆる手段を尽
くします。

 私たちは、家族会・救う会とともに何度も訪米し、延べ100人以上の高官に
面会してきました。例えば国会議員同士だと有力な議員が会ってくれる。そして、
「アメリカでも拉致問題に言及してほしい」とお願いし、それが実現しました。
そして拉致問題は日本の最重要課題だということを認識してもらいました。

 アメリカは軍隊を出してもアメリカ人を取り戻すという国ですから、政権が代
わっても拉致問題の認識は引き継がれますし、さらに拉致問題は人権侵害という
ことでもあります。こういうことを一つひとつ積上げていくことが重要です。

 また私は、翻訳機を買って、「朝鮮中央通信」を毎日見ています。これは額面
通りに受け取ってはいけない。今アメリカについてはあまり言及しない。これは
アメリカが怖いからです。北朝鮮の本心を見抜いて金正恩の本丸に食い込んでい
くことです。

 安倍総理の元でも、岸田総理の元でも、「拉致問題は最重要課題」です。そし
て、「北朝鮮と向き合って話をする」ということを言い続ける。北朝鮮は表向き、
「そんなもの冗談じゃない」と言っていますが、どんなことがあっても日本はあ
きらめないと分かっています。今が胸突き八丁です。これからは特に、若い世代
の皆さんに啓発することも大事です。オールジャパンで解決に向けて取り組んで
いこうではありませんか。ありがとうございました(拍手)。

櫻井 今古屋さんも言及されましたが、日本は今北朝鮮人権週間に入っています。
本日はすべての閣僚がブルーリボンバッジを付けて閣議に臨みました(西岡会長
が写真を披露)。これは、「私たちは拉致問題を絶対に解決する」、「解決する
まであきらめない」という新たな決意です。

 そして地方自治体でも議員の皆さんたちが、志を同じくしてブルーリボンバッ
ジを付けましょうという運動が広がっています。本当にうれしいことではありま
すが、これを気持ちだけではなく行動に移して、金正恩から日本人拉致被害者全
員を取り返せるかということが問われるわけです。

 今日は、拉致問題に関心のある政党から代表の皆さんを派遣してくださいまし
た。ありがとうございます。まず、自民党の拉致問題対策本部長の山谷えり子さ
んにお願いいたします(拍手)。

◆拉致問題の解決が国家の命運と関わるところまで来ている

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)

 皆様、本当にありがとうございます。今日のセミナーを力として、拉致問題の
解決に向けて強く進んでいきたいと思います。

 今日、全閣僚がブルーリボンバッジを付けて閣議に臨んだということで、私も
松野大臣に「ありがとうございました」と申しましたが、岸田内閣は思いを強め
ておられます。私もお会いしたり電話をしていますが、1500万筆の署名が、
すべての被害者の救出を求めて集まっているという国民の声、国際連携を強めて
いくこと、そして日本独自の制裁も含めて、しっかりと前に進めるとの決意は非
常に強いものがあると思います。

 自民党としても政府と一体になりながら、情報収集、経済制裁や瀬取りはない
か等に常に目を光らせています。

 今の北朝鮮がどういう状況かと思うと胸がつぶれそうです。燃料、電力がない。
大変だろうなと思いますし、食糧事情も厳しい、薬品も足りない。部品が入って
こないから工場も動かない。ついには紙とインクも入ってこなくて、ぺらぺらの
紙で紙幣を印刷すると偽札が出回ってしまう。それで印刷にストップをかけた。
これまでにない状況です。

 そして韓国からの文化も入ってきている。韓国と北朝鮮の所得格差は25対1
で、かつては北朝鮮の方が豊かだっただけに、韓国文化へのあこがれが広がって
います。そこで昨年はついに「反動的思想・文化排撃法」まで作らねばならなく
なった。

 そして国内でも色々なことが動いていますので、この事態を機会に、「即時一
括帰国」という私たちの目標を達成していきたいと思っています。

 10月の国民大集会で横田早紀江さんが、めぐみさんを13年間しか育てられ
なかったことが悔しいとおっしゃいました。これは横田家だけではなくて、すべ
ての家族の思いだと思います。家族との時間が奪われています。これを解決する
のは国家ですから、一日も早く日朝首脳会談の場を作ってほしい。

 北朝鮮は今、拉致問題の解決が国家の命運と関わるところまで来ていますので、
今までにない状態だということを踏まえて歩みを進めていきたいと思います。何
としても、すべての拉致被害者を取り戻しましょう。頑張りましょう(拍手)。

◆もう少しだと確信

竹内 譲(公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)

 皆様、ご苦労様です。私も20年前から拉致問題に関わってきています。また
各国の皆さんも拉致問題の非道さを分かってきていますので、ここはもう少しだ
と確信しています。我々は声を大にして、断じて救出することを訴えたいと思い
ます。頑張りましょう(拍手)。

櫻井 泉健太さんは立憲民主党の代表になられましたが、初めてですね。どうぞ
よろしくお願いいたします(拍手)。

◆拉致問題特別委員会からプレッシャーを

泉 健太(立憲民主党代表、衆議院議員)

 皆さん、こんにちは。新しく立憲民主党の代表になりました。公明党の竹内本
部長も京都ですが、横田早紀江さんは私の地元京都の高校の先輩です。また京都
の同級生の皆様が高島屋で拉致被害者の写真展を開催した時、多くの市民の方々
に見ていただきましたが、私も当時、大学生のインターンを連れて参加しました。

 私もずっとブルーリボンバッジをつけて活動していますが、今の私たちからす
ると信じられないことですが、「このバッジは何ですか」と聞いてこられる方が
あります。「総理も付けているみたいだけど」と。多くの人に伝わっているよう
ですが、もっと意識を啓発していかなければならないと思います。

 その意味で、今週の北朝鮮人権週間は大きな運動をしていく大事な時期だと思
います。山谷本部長もおっしゃいましたが、なかなか事態が進展しない中、例え
ば瀬取りの問題等については、是非国会の拉致問題特別委員会をしっかり開催し
て、プレッシャーをかける必要があると思います。防衛相や海上保安庁も情報を
もっていて、ある程度隠さなければならない所はあると思いますが、北朝鮮の密
貿易について我々はしっかり監視することができているということを、国全体で
伝えていくことも大事だと思います。

 あらゆる観点から、文化であろうが、経済であろうが、感染対策、災害対策で
あろうが、あらゆるアプローチで北朝鮮に扉を開かせていく。こういう姿勢で立
憲民主党も頑張らせていただきます。今日はわが党からも拉致議連笠浩史さん、
渡辺周さんも来ていますが、我々も皆さんと共に「即時一括帰国」を目指して頑
張りますので、どうぞよろしくお願いいたします(拍手)。

◆党のすべての議員にバッジを買ってもらった

藤田文武(日本維新の会幹事長、衆議院議員)

 皆様、こんにちは。日本維新の会でこの度新しく幹事長になりました。拉致の
問題に関しては、わが党としても色々な提言をしていきたいと思います。衆議院
議員選挙の前まではわが党は11名でしたが、41名になり、2日前に、「ブルー
リボンバッジをもっていない人は買ってくれ」ということで、党として一丸となっ
てやっていきたいと思います。

 我々にも拉致問題対策本部があり、東徹参議院議員が本部長、三木圭恵衆議院
議員が事務局長になっています。我々に何ができるかをしっかりと党内で煮詰め、
そして櫻井先生からもありましたが、オールジャパンで動きたいと思います。

 また泉先生からもありましたが、拉致問題特別委員会があるんですが、なかな
か議論されていない。一体として強い意志を示し、現場では強い気持ちを持って
アプローチしていくことが大事だと思います。

 また政府がどんな手段を使ってでも被害者を取り戻すことを忘れてはいけない
と思います。私たちの党も皆さんと一緒に戦っていきたいと思いますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます(拍手)。

◆来年は拉致問題の大事な年にしなければならない

玉木雄一郎(国民民主党代表、衆議院議員)

 皆さん、こんにちは。先般の国民大集会に参加をしましたが、ブルーリボンバッ
ジを付けているのは岸田総理と私だけだと言われましたが、そういう勢力が増え
ていくのはうれしいなと思います。

 私も党内で、12月10日から16日は、北朝鮮人権啓発週間なので、「全員
バッジを付けるように」と党首の私から指示を出しました。バッジを持っていな
い人は、川合孝典拉致問題対策本部長がUIゼンセンの出身で、UIゼンセンは
今年4月3日に、当時の加藤官房長官に854,171筆の署名を提出しました。
過去最高の数を出しました。

 コロナで大変なのですが、西岡先生も言っておられましたが、むしろ国民の意
識が深まってきている、と。そのことに政治がしっかりと応えていかなければと
思っています。

 先程山谷先生からもありましたが、他の方々からもありましたが、まず国会で
拉致問題特別委員会を開いて議論をすることが大切だと思います。長島昭久さん
が委員長に就任されましたので、是非開催をお願いしたいと思います。

 また来年は拉致問題の大事な年にしなければならないと思っています。色々な
分析はありますが、制裁、コロナ等新たな要因が加わってきていますので、動か
すための重要なてこにしなけらばならないと思っています。

 最後に、大集会の時、横田早紀江さんが、「13年間しか育てられなかった」、
「当時のひきこもりの子が校長先生になっている」とおっしゃいましたが、めぐ
みさんは本当に優しい子だったのだなと心に刻みました。

 是非、全拉致被害者の即時一括帰国に向けて取り組みますことをお誓いしてご
挨拶とさせていただきます(拍手)。

櫻井 日本国の主な政党の代表の皆様方がそれぞれ固い決意を語ってくださいま
した。感謝したいと思います。あとは力を発揮して実際に被害者を取り戻すこと
です。一生懸命やってくださっている先生方がいらっしゃいます。笠浩史さんか
らご紹介をお願いいたします。

◆参加議員紹介

笠 浩史(拉致議連事務局長代理、衆議院議員)

 それでは今日出席している国会議員を紹介させていただきます。

 先程各党代表として挨拶をされました

山谷えり子参議院議員(拍手、以下略)

竹内 譲衆議院議員、泉 健太衆議院議員、藤田文武衆議院議員、
玉木雄一郎衆議院議員

次に拉致議連会長 古屋圭司衆議院議員、会長代行渡辺周衆議院議員、

櫻田義孝衆議院議員、塚田一郎参議院議員、金城泰邦衆議院議員、

中川宏昌衆議院議員、輿水恵一衆議院議員、吉田宣弘衆議院議員、

山田賢司衆議院議員

以上です。しっかり頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いいたします
(拍手)。

その後、北村経夫参議院議員(拉致議連事務局長)、山本博司参議院議員が参加。

(2につづく)




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