救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

新潟で「県民大集会」(2002/11/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2002.11.08)

 5人に同行してきた朝鮮赤十字を名乗る李ホリム・朴英男の2人は今日帰国するよう
ですが、やっとあきらめたということでしょうか。それにしてもできることならこの
2人を「行方不明」にした後、「調査をしたところ江ノ島に海水浴に行って溺死して
いたことが分かった。遺体は丁寧に2度火葬して埋めたが先日の台風で墓が流されて
しまった」とか言ってやりたかったというのが正直なところです。(荒木)

■新潟で「県民大集会」

 新潟の会では11月17日(日)に県民大集会を開催します。会には横田滋家族会代表
らご家族が参加し、政治評論家屋山太郎氏、蓮池透家族会事務局長の講演、佐藤勝巳
救う会全国協議会会長の報告・提言などが行われます。

 時間 午後2時?4時30分

 会場 新潟ネクスト21・6階大ホール(新潟市西堀通・三越前)

※なお、このPRを兼ねて新潟の会では11月10日(日)午後2時?4時、新潟市古町十
字路および万代シティにて街頭署名を行います。

■北朝鮮難民救援基金加藤博事務局長ら解放

 すでにニュースで何度も報じられていますが11月6日に中国当局より解放され日本
に戻った北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長は7日午後2時、外務省を訪問し、中国
官憲により逮捕された10月30日から、解放された11月6日までに体験した事柄の詳細
を報告しました。以下は加藤さんと北朝鮮難民基金による要求および今回の事件の概
要です。ちなみにもう1人拘束され、解放された水田昌宏さんは小池百合子拉致議連
副会長の甥でした。小池副会長は「もし甥が北朝鮮に連れていかれたなら私も家族会
に入らないといけないのかしら」と言っていましたが、幸い冗談ですみました。それ
にしても、北朝鮮とまではいかないのでしょうが、中国の取り調べというのも、ほと
んど拷問ではないでしょうか。もっと問題にされてしかるべきだと思います。こうい
う中国に、人が逃げ出す北朝鮮というのはどういう国なのでしょう。

(以下、北朝鮮難民救援基金提供)

★中国政府に回答を求めるよう要請!

 加藤は、外務省への報告の中で、日本政府が中国政府に対し以下の3点について回
答を求めるよう特に要請した。

(1) 加藤に対する罪状は何か。

 中国官憲は深夜12時にすぎに突然、加藤のホテルの部屋に乱入したが、いかなる罪
状または嫌疑でかかる行為を行ったのか一切説明していない。中国官憲は、「なぜ、
逮捕されるか分かっているな。お前は中国の法律を犯したのだ」と一方的に繰り返し
ただけである。

(2) 中国当局は11月6日に加藤を解放した際、なぜ彼の所持していた金銭を返還し
なかったのか。

 加藤は中国官憲に逮捕された際、10万円、9万ウォン、900人民幣を現金で所持して
いた。加藤はこの返還を求めたが、まったく無視されている。

(3) 中国当局は11月6日に加藤を解放した際、なぜ彼の所持していたカメラを返還
しなかったのか。

 カメラは撮影に使われておらず、加藤は、この返還を要求している。

★外務省への要請!

(1) 中国政府に対し、加藤が拘束される前日まで行動をともにし、同様に逮捕・
拘束された北朝鮮難民の金今男(Kim Gun Nam)氏を北朝鮮に送還しないよう要求し
て頂きたい。金今男氏が北朝鮮に送還された場合、極刑に処せられることは確実であ
り、処刑される可能性が極めて高いからである。

(2) 現地の人道ボランティアの一人であり、当基金の教育里親制度の一環として
援助しているKim Guang Il氏に特別な措置を講じて頂きたい。中国官憲は加藤を尋問
する際、まず、彼の所持していた手帳およびメモをすべて押収した。押収された情報
には、当基金が接触し交流していた現地人道ボランティア全員の氏名、電話番号、連
絡方法の他、北朝鮮難民および当基金の教育里親制度の対象となっている孤児(里子
)たちが隠れ住むシェルターのリストが含まれている。
 もうすでに、これらの人々は中国官憲により拘束されている可能性が非常に高い。
当基金が11月6日に受け取った情報によれば、幸いなことに、Kim Guang Il氏はまだ
拘束されておらず、潜伏している。加藤はこのような現状に鑑み、外務省に対し、
Kim Guang Il氏が中国官憲により逮捕される危険がなくなるまで、また、中国で暗躍
する北朝鮮の特務機関により拉致される危険がなくなるまで、同氏が日本に滞在でき
るよう特別な措置を講じて欲しいと要請した。

(3) 加藤はまた、外務省に対し、現時点で安全が確認されているが逮捕におびえ
潜伏している7人の里子に特別な配慮を行うよう要請した。当基金は、できるだけ早
い時期に、7人の里子について里親を探す国際キャンペーンを開始するつもりである。
我々は日本政府に対し、この里親が見つかるまで、7人の子供がまちがいなく保護さ
れるよう、積極的な措置をすぐさま採るよう求める。

★加藤はまた日本政府に対し、中国により拘束されている金ヒテ氏ら韓国NGOメンバ
ーの解放に向
けて支援を行うよう強く求めた。

<中国国家安全部による不法監禁拘束・フレームアップ策動の事実経過>

○10月30日の夜中の12時すぎに5名の中国安全局員がマスター・キーを使用し、なん
ら通告を行うことなく、加藤のホテルの部屋に乱入した。部屋の電気は消えていたた
め、加藤は最初、何が行ったのか把握できなかった。安全局員は突然、部屋の電気を
つけ、「安全局だ。なぜ、逮捕されるのか分かっているな。すぐに着替えろ」と言っ
た。安全局員は加藤をその車に乗せ、加藤のバックを強引に奪い取ろうとした。加藤
がバックを引き戻そうとすると、頭部をなぐった。加藤の頭に白い布をかぶせ、行き
先を分からないようにした。

 車が目的地に着くまでの時間は比較的短いものだった。公安は加藤の頭から白い布
をとった。着いた場所は安全局の施設のようであった。10月30日の午前中、安全局は
中国の法規に違反したとする逮捕状を作成した。また、
加藤に対し、中国入国理由を尋ねた。加藤は、北朝鮮難民に食料と冬服を支給するた
めに中国に来たと回答した。公安はウソをついていると加藤を責めた。

○10月30日昼少し過ぎ、加藤は大連から長春に移送された。長春では、政府機関の建
物の2階の尋問室に連れて行かれた。

 尋問室では3名の取調官が加藤と対面して座った。加藤は、木製の椅子の座らせら
れ、腰部付近に木製のバーがわたされ固定された。このバーにより、立ち上がること
も動くこともできなくなった。

 このバーが外されるのは、トイレと睡眠の時だけであった。しかし、睡眠は、この
椅子の上(わずか40センチ四方ほど)でとらなくてならなかった。睡眠時間にはバー
が外されたが、右手と椅子の脚が手錠で結ばれた。手錠の鎖は非常に短かく、体の向
きを変えることができなかった。まっすぐに座り、椅子の背もたれに寄りかかるのが、
唯一の睡眠姿勢であった。

 最初の日の尋問は午前四時半まで続いた。まどろむと、強烈なライトの下に立たさ
れた。

 二日目および三日目の尋問は、午前9時または10時から始まり、翌日の午前3時頃
まで続いた。

 取調官は、回答にわずかな違いがあるたびにそれに言及し、ウソをついていると責
めた。加藤は説明に努めたが、苛酷な条件の下では説明に些細な違いがでることがあ
った。

 すると、「中国政府に対する態度が悪い」がその度に責められた。取調官に対し質
問の意味について説明を求めると、さらに激しく叱責され、「中国に対し反抗的であ
る」と言われた。

 加藤によると、取調官はこのような苛酷な尋問を通じ、加藤が外国公館への北朝鮮
難民駆け込みを企画するために中国に入国したと確信しているようであった。加藤の
回答が取調官を満足させるものではないと、「我々が北朝鮮当局と緊密に協力してい
ることは知っているはずだ。我々に協力しないならば、我々は、痕跡を残すことなく、
あなたを北朝鮮当局に引き渡すことができる」と脅された。

 加藤は監禁中、3回にわたり中国当局に対し、日本領事館、日本大使館、当基金、
家族のいずれかに電話したいという意向を伝えている。しかし、電話の要請に対する
回答はつねに、「中国法規に則り適切に処理される」というものであった。

 加藤が非常に驚いたのは、中国当局が、加藤自身、当基金、北朝鮮難民救援のため
に働く他のNGOについて、驚くべきほど詳細な情報を保持していたことであった。

○11月5日の午後5時、日中友好条約に基づき、「寛大な措置を与える」と突然告げ
られた。

 この9時間後の11月6日の午前3時、瀋陽の空港まで移送され、飛行機に乗せられ
て、強制退去処分と5年間の中国入国禁止が通告された。


注)加藤が厳しい体験の詳細を報告している間、できるだけ正確な記録に心がけたが、
今回の報告に加藤の発言のすべてが網羅されているかどうかは確実ではなく、詳細な
事柄が若干欠落している可能性がある。しかし、重要な事柄はこの報告に含まれてい
ると確信している。早速7日、中国外務省・孔泉報道局長は「虐待の事実は無い、加
藤氏は日本大使館との連絡をとりたいと希望しなかった」と定例会見でのべた。しか
し、以上の説明の前にはそのウソもたちまちのうちに崩れ去る。(文責:白浜和歌子
 広報担当スタッフ)

■参考情報・李英和RENK代表中国大使館に「自首」

 救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク〔RENK〕の李英和代表は14日午後1時
取り調べを受けるために中国大使館へ出頭(自首)する予定です。以下はRENKか
らの情報です。

 報道のとおり、中国当局は日本のNGOである「北朝鮮難民救援基金」の加藤博事務
局長を中囲・大連で逮捕・拘束した。加藤氏は厳しい取り調べの末、本日(6日)に
帰日した。中国での取り詞ベの際、北朝鮮難民を救援する各国のNGOについて尋問さ
れ、とりわけRENKと李代表について厳しく追及されたという。加藤氏によれば、中国
当局(国家安全局)は分厚いファイルを作成しており、RENKのホームページも毎日の
ように閲覧しているらしい。加藤氏と同様、李英和代表か中国に入国すれば、逮捕・
拘束するつもりのようである。
 中国では、北朝鮮工作員が李代表の顔写真を持って国内を徘徊している。懸賞金ま
で掛けられているという。北朝鮮工作員と中国公安当局は合同でNGO関係と難民の捜
索を展開している。また、瀋陽事件以降、日本国内でも中国大使館と領事館を拠点に、
李代表とRENKに対する監視活動と情報収集活動を活発に展開している【RENKホー
ムページ参照】。
 上記の動きをかねてより察知していた李代表は中国への入国を差し控えてきた。し
かし中国当局がこのたび、RENKと無関係なNGO関係者を拘束して、RENKに関する情報
収集活動をおこなった。中国当局は李代表の中国入りの機会を虎視耽々と狙っている。
残念ながら、李代表は仕事等の都合上、当分のあいだ中国行きの予定はない。そこで、
李代表が自ら中国大使館まで赴き、中国公安当局による取り調べを受けることにした。
 RENKは、中国大使館が日本語通訳と国家安全局の責任者を準備しておくよう、お願
いしたい。また、中国大使館が望むなら、日本国内で活動中の北朝鮮工作員の同席も
認める用意がある。李英和代表は正々堂々と取り調べを受け、正々堂々と中国当局に
よる「NGO狩り」と「難民狩り」に抗議する所存である。なお、「お泊まりセット」
と幕の内弁当を持参するので、中国当局による気遣いは無用である。また、もし取り
調べが長期化するのであれば、李代表はナマコ以外ならどのような中華料理も食する
ことを申し添える。
 李英和代表の主張については、明日7日のRENKホームページを参照されたい。
                               2002年11月6日

TEL/FAX: 0726?81?9338 URL: http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk

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救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会
TEL 03-3946-5780/FAX 03-3944-5692 http://www.asahi-net.or.jp/~lj7k-ark
(ホームページ・但し現在更新されていませんので各救う会のサイト
への入口としてご利用下さい)
http://www.eshirase.net/bn/narkn-news.htm
(このメールニュースのバックナンバーのホームページ)
〒112-0015 東京都文京区目白台3-25-13 
担当:荒木和博(事務局長 k-araki@mac.email.ne.jp)
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