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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

救う会TV第7回「北朝鮮拉致の全体像-その2」(2020/05/19)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.05.19)

 以下は第7回救う会テレビの概要です。西岡力救う会会長からの報告です。5
月18日に収録されたもので、救う会ホームページで動画を見ることができます。


■「救う会TV」第7回「北朝鮮拉致の全体像-その2」

 みなさんごきげんよう。救う会テレビで、救う会会長の西岡力です。今日は令
和2年の5月18日午後7時半です。

 今日も前回に引き続きまして北朝鮮による拉致の全体像についてお話しいたし
ます。世界規模の拉致の、4つの時期の2回目になります。

 前回この4つの時期のうち、1の朝鮮戦争中の韓国人拉致と、2の休戦後から
の朝鮮戦争休戦後から76年までの漁船拿捕を中心とする韓国人拉致についてお
話しました。

 今日は3と4をお話しするのですが、3が中心的課題になって一回で終わらな
いので、まず4について少しだけ触れて、それから3に入りたいと思います。

◆1990年代、飢饉の時北朝鮮難民を助けていた中国人や韓国人を拉致

 1990年代の半ばに北朝鮮では大飢饉が起きまして、300万人以上の餓死者が
出ました。その時、数十万人の北朝鮮人が中国に食料を求めて出て行きました。

 大規模な難民が発生したわけですけれども、その時ですね、その難民とそれか
ら難民を保護する中国人や韓国人などが北朝鮮に「マイナスな」行動をする、北
朝鮮に「有害な」行動をするということで国家保衛部が中国まで出ていって、逃
げた北朝鮮人を拉致するだけではなくて、北朝鮮難民を助けていた中国人や韓国
人を拉致していたという事案がありました。

 そして2004年には、中国の雲南省に旅行をしていたデヴィッド・スネドンさん
というアメリカ人の学生が拉致されているのではないかという事件がありました。

 これもですねスネドンさん自身ではないんですが、スネドンさんと親しいアメ
リカ人の友人が北京で難民に関する研究をしていて、その人にスネドンさんが北
京で会った後雲南省に行ったので、難民を助ける活動をしているアメリカ人と
「誤解」されて拉致されたんではないかという疑いが出てきています。

 1990年代半ば以降現在までも続く、国家保衛部による北朝鮮にとって「有害」
だと彼らが勝手に判断してるわけですけれど、その判断した結果起きてる拉致が
第4期の拉致であります。

◆76年に金正日が拉致指令−6人の北朝鮮人が証言

 第3期の拉致についてお話したいと思います。76年に金正日の拉致指令があっ
たということであります。

「工作員現地化教育のために教官を連れてこい」という指令が76年金正日から発
せられて、世界規模で拉致があったという話です。金正日が拉致指令をしたと証
言している元工作員が6人います。

安明進(アン・ミョンジン)さんは横田めぐみさんのことを最初に目撃したと証
言してくれた人です。

 それから申平吉(シン・ピョンギル)さん実はこの本を書いた人です。これは
『金正日と対南工作』という本ですけどれども、この申平吉さんも工作機関に勤
めていた幹部だったのですが、80年代に韓国に亡命しました。ものすごく記録力
が良い人で、工作機関の中であったことをよく覚えていて、これが本になって、
その中にも76年の金正日からの拉致指令について詳しく書かれています。
それ以外に車成根(チャ・ソングン)という96年に亡命した工作員。

 金用珪(キム・ヨンギュ)さん。こないだ紹介いたしましたね。あの『金日成
の拉致指令』を紹介してくれた方ですけど、彼も金正日の拉致指令について話を
していました。この本では金東赫(キム・ドンヒョク)となっていますが、実は
本当の名前は金用珪なんですね。

 それから大韓機爆破事件の犯人の金賢姫(キム・ヒョンヒ)さん。

 そして呉求鎬(オグホ)さんというのは安明進の教官で、この人は亡命してな
いのですが、安明進がこの人の話を詳しく覚えていた。寺越事件の犯人だと思わ
れる人なんですけど、その人も76年の金正日の拉致指令について証言をしていま
す。

◆「現地人を確保し連れて来るとは拉致のこと」と教えられた

 それではその証言を紹介していきたいのですけれども、まず安明進さんの証言
です。

 安明進は1998年7月、救う会・家族会が招聘して全国縦断講演会をやったんで
すが、最初新潟に来まして、新潟空港で最初の記者会見をしました。そこでこう
言ったんですね。

 拉致は1960年代からあったが、本格化するのは70年代中頃からだ。74年金正日
が後継者に選ばれた後、まず手を伸ばしたのが資金、人材の全てが優先的に回さ
れている対南工作部門3号庁舎だ。

 金正日は3号庁舎を掌握するために74年から75年にそれまでの工作活動を検閲
し、「その成果はゼロだった」と批判した。そして、「工作員の現地人化教育を
徹底して行え。そのために現地人を連れて来て教育にあたらせよ」という指示を
出した。

 その指示によって日本人をはじめとして、韓国人、アラブ人、中国人、ヨーロッ
パ人が組織的に拉致された。自分はこのことを金正日政治軍事大学で、金正日の
おかげでいかに対台南工作がうまくいくようになったかという例として学ばされ
た。

 このことは日本で出版した『北朝鮮拉致工作員』には書かなかった。金正日の
権威に関わることを書くと暗殺される危険が高いと知っていたからだ。しかし家
族会・救う会の招聘で来日したので、特に娘を奪われて苦しんでる横田さんご両
親に対して知っている事の一部を隠すならば、人間として良心に恥じると考えて
勇気を出して証言してくれたのですね。

 私はその時は通訳をしましたから彼の決意した顔での証言をよく覚えています。
76年に工作員の現地化教育の徹底して行えと、そのために現地人を連れて来て教
育にあたらせよという指令があったということをですね。

 私は実は安明進から詳しく彼が金正日政治軍事大学でどんな教育を受けたか聞
いているんですけど、例えばこういうことがありました。

「南朝鮮革命史」という科目があるんだそうです。その科目の中にですね、先生
が、「工作員の現地化教育を強度高く徹底的に行い、そのためには多くの現地人
を確保し連れて来なくてはならない」。これは教科書に書いてあったそうですけ
ども、というように講義したと。

 それを聞いていたある学生が「これは拉致という意味ですか」と質問した。そ
したら教官が「拉致だ。現地人の誰が、連れていこうと言われてついて来るか」
と答えた。

 我々もそうですけども、教科書の内容よりもこういうやり取りの方が生き生き
と覚えているんですよね。安明進もこのことは本当によく覚えてると言ってまし
たが、ですから現地化教育のために教官を連れて来いということですけども、そ
れは拉致ですかと聞いたら「拉致だ」と言ったということです。

◆「工作員の現地化」とは外国人に成りすませる工作員を育てること

 そして次にですね申平吉さん先程のこの本の著者ですね、その証言を紹介した
いと思います。

 申平吉さんによりますと、1976年の初めに金正日が新しい工作方針を下達した
ということですね。それまでの経緯は73年9月に金正日が組織思想担当書記に就
任します。ここで後継者になったんですね。

 そして74年10月に、「党、軍、政権の全てを私に集中させ、私の決定と指示に
従って処理執行報告する。一糸乱れない指導体制と無条件に服従する組織規律を
打ち立てなければならない」と指示したのです。

 いわゆる「唯一指導体制」と言うんですけども、金日成がいたのに全部自分の
ところにもってこいということを既に74年に言っていたということです。

 そしてこの命令を完徹するために、党や軍や政府を検閲して古い幹部を吊し上
げていった。最後に75年6月から11月、党の工作機関を集中検閲しました。そし
て「今までの成果はゼロだ」と結論づけて古参幹部を吊し上げました。

 そしてそれから「金正日自身が対南工作書紀を兼任する。全ての作戦と予算執
行に私の決裁が必要だ」という指示を出したのです。この76年からの北朝鮮のテ
ロや工作は全部金正日の決裁があったということです。

 そして検閲の後76年初めに、対南工作部門の幹部会議を開いて金正日が演説を
した。新しい方針を示したということですね。

 その新しい方針が、「縁故関係工作員を廃止して指導核心工作員を南朝鮮に潜
入させる」というものでした。「血縁、地縁、学縁、同郷のような縁故関係を基
本とした家族主義的なグループを作ったことが過去の時期に対南工作の最大の誤
りだ」と規定して、「今後は革命的党を作る。指導核心を配置することに重点を
置かなければならない」と言ったんです。

 前回お話しましたけれども、76年まで漁船を拿捕してその漁民を、かなりの人
達は発展した北朝鮮を見せて返して、残りの人達を洗脳して一部を工作員に使う
ということがあったと言いましたけども、それがここで言っている縁故や同郷な
どの関係を(基本)とした工作員だと言われています。それをやめろと言ってい
るんです。それで76年以降漁船の拉致がほとんど無くなる。この話とあの統計数
字が合うわけです。

 そしてそれでは新しく作れと言った指導核心工作員はどのような人なのか。主
体思想で武装していなければいけないと。捕まって死刑になる時。絞首刑になる
時ですね、絞首台でも「労働党万歳!」、「金日成万歳!」、「革命万歳!」と
叫ぶことができる人じゃないといけない。

(2つ目は)指導者としての能力が必要だ。

 そして3つ目ですね、実務技術能力と適応能力が必要だ。適応能力、警察との
闘争諜報部員の闘争に勝つことができる能力と現地にて適応出来る能力が必要だ
と。

 その次は、大衆を教養し指導できる手腕と能力ですけども、現地に適応できる
能力がこの指導核心工作員の素養の中に入ってるわけですね。

 そしてこの適応能力の中に現地化が入っていた。合法的な身分を持ち南朝鮮人
に成り済まさなければならない。もちろん法律的に合法的身分を得るまでは時間
が必要だが、南朝鮮に浸透したらすぐ社会的に合法的な地位を得て生活習慣上完
全に同化しなければならないのである。そのためには、彼らに多様な職業技術を
教え南朝鮮から現地化されることに努めなければならない。南朝鮮の歌を歌い、
南朝鮮の喫茶店と飲食店、料理店にも自由に出入りし、旅館、ホテルの利用にも
不自然さがないだけではなく、商売をしても難のないように、現地適応教育を行
うべきだ。

 このような教育は短期間内に済む性質なものではないので、1〜2年以上の長
期教育を実施するべきだ。そしてその次です。ここまでは南朝鮮、韓国に入る工
作員ですけど、その次は第三国迂回工作、海外から韓国に入るって迂回工作です
けれども、工作員が外国人の身分で合法化しなければならない。

 日本に行けは日本人に、中国に行けば中国人に、カンボジアに行けばカンボジ
ア人になり、言語、習慣、職業問題を合法的に改善できなければならない。現地
人として同化できたならば、工作はいくらでも自由にすることができる、という
命令を出した。

◆「現地化」された6人の工作員

 これが金正恩の拉致指令だったわけです。実際ですね。今明らかになっている。

 現地化された工作員は6人います。原敕晁さんに偽装した辛光洙。

 田口八重子さんから教育を受けた金賢姫。

 横田めぐみさんから教育を受けた金淑姫。

 フィリピン国籍のアラブ人になりすました。これは韓国の大学の先生をやって
たんですが、アラビア語を教えてた鄭守一(チョン・スイル)。

 それからタイ男性に偽装して韓国に入り、タイの北朝鮮大使館に秘密情報を運
んでいたチョン・ギョンハク。

 そして朝鮮の名前は分からないのですが、マレーシア国籍の中国人「陳運芳」
に偽装してソウルにマレーシア料理店を作って経営していた。発覚して逃げて、
半潜水艇で逃げたんですが、韓国の軍がそれを沈没させて引き揚げてみたら、こ
の男がいて、この陳という名前の外国人登録証があった。

 日本人だけではなくて、アラブ人、タイ人、マレーシア人になりすましていた
工作員がいたということで、工作員の現地化というのは金正日の命令によって進
んだ。

 そのために76年に「現地化をすすめよ、そのための現地化のための教官を連れ
て来い」と言う拉致指令があったということです。

 今日はここまでにいたします。

 以上




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