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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

1回は拉致解決のチャンスが来る−東京連続集会報告4(2018/08/09)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.08.09)

■1回は拉致解決のチャンスが来る−東京連続集会報告4

◆なぜ今合同調査なのか

 北朝鮮が2002年9月に、「8人死亡」と言いながら、誰についても死亡の
証拠を出せなかったんです。彼らが言うことが正しいなら、その時出せばよかっ
た。なぜ今になって合同調査なんて言うのか。

 2002年に出してきた北朝鮮の通告の大筋が変わらないということを前提に、
そのことについて日本と一緒に調査しようと言っているとしか思えない。このこ
とと、北朝鮮側から、「めぐさんは実は死んでいたんだ」という謀略情報が最近
いくつか出てきていますが、裏表の関係ではないかと思っています。

 その死亡情報については、自由アジア放送というアメリカのラジオ放送が、
「めぐみさんは実は2012年に死んだ。その遺骨が保衛部にある」と北が言っ
ていると伝えました。こういうのが出てくる。

 「その遺骨が本物か調べてみましょう。ほかの人についても調べよう」という
ことになる。「死亡の証拠でいいんだ」ということを言ったら、死亡の証拠を作
るかもしれない。

 ストックホルム合意の前後に北朝鮮の内部から、「このままストックホルム合
意を進めたら被害者が殺されるかもしれませんよ」という警告がありました。そ
の根拠は北朝鮮の工作機関が日本の技術力を調査して、「その骨が誰のものかだ
けではなく、いつ死んだか一定程度分かる。しかし、いつ死んだかはDNAから
ではなく、骨の炭素で分かる。そしてある温度で焼くと炭素はもう出て来なくて
死亡の時期は分からないが、DNAは検出されてその骨が誰の骨かが分かる温度
帯がある」と。

 そうなると、今生きている人を殺して、ある温度で焼くと、その人のDNAは
出るが死亡の時期は分からないという骨を作れる。そういうことをめざしてヨー
ロッパの病院で実験している、と。そういうことが起きるかもしれないというこ
とです。

 政府が作った白いパンフレットをご覧になっていると思いますが、「北朝鮮側
主張の問題点」が書かれています。拉致問題対策本部のホームページで見ること
ができます。北朝鮮が死亡の証拠として出してきたものがどのくらいでたらめな
のかよく分かります。

 今の政府の立場は、被害者の「死亡」を裏付けるものが一切存在しないため、
被害者が生存しているという前提に立って被害者の即時帰国と納得のいく説明を
行うよう求める、という基本的立場です。

 「生存しているという前提に立って」というのが日本政府の立場です。和田春
樹教授は、「こういう安倍政権の立場が日朝国交正常化を妨げている」と言って
います。

 横田早紀江さんはよく、「拉致問題は子どもが池にはまっておぼれているよう
なものだ。大人たちがそれを見ていたら飛び込んで助けるはずだ。助けてくださ
いと私たちは言っているんです」と言っています。

 飛び込んで助け、病院に連れて行って脈をとって、死亡が確認された時あきら
めるんです。岸で腕を組んで、「多分死んでるんじゃないですかね」とか、「姿
が見えなくなったから死んでることにしましょう」と言うのか。死亡を確認する
までは、「生存を前提にする」のが日本政府の立場です。

 北朝鮮が、「8人死亡」と言ったのに、8人の誰についても死亡の証拠が出せ
なかった。それなのに、死亡を認めるかのように聞こえる合同調査委員会とか、
調査のための連絡事務所ということを公然と言う人がいる。

◆田中均という人は拉致を無視してきた

 その田中均さんというのはどういう人なのか。2002年9月17日、朝平壌
に降り立った時、北朝鮮の外務省の局長から紙を2枚渡された。その紙に、「8
人死亡、5人生存」と書いてあった。北朝鮮が言う死亡の時期も書いてあった。

 家族会は国会の議員会館に集まって待っていたら、午後になってから「消息を
お知らせします」と言って、外務省の飯倉公館という施設に呼ばれた。丁寧なこ
とに、その時だけバスが準備されていた。そのバスに乗っていったら、「大切な
問題ですから今慎重に確認作業をしています」と言われ、待たされた。

 そして平壌宣言のサインの直前になって一人ひとりが呼ばれて、「亡くなって
います」と断定形で伝えられた。後で蓮池さんたちにその時の話を聞くと、平壌
で朝から待たされていて、昼になって日本政府の関係者が来た。自分が蓮池薫で
ある証拠だと言って、ズボンをめくって傷を見せて、「これが交通事故の傷跡で
す」と言ったけど、外務省は事前にそのことを調べていなかった。

 それ以外に確認作業はしてないんです。それなのに、「確認作業をした結果と
して死亡だ」と伝えたのが田中均さんです。そして5人の被害者がその後帰って
きて、5人は秘密に政府に対して、「日本政府が守ってくれるなら日本に残りた
い」と伝えていた。安倍副長官と中山恭子参与に伝えていたんです。

 私はその一部について、自分がメッセンジャーになったのでよく知っているん
です。それにも関わらず、「ミスターXとの約束だから(5人を)北朝鮮に返す
べきだ」と言ったのが田中です。そして先ほどいったように、2回分の交渉記録
を破棄したのも田中です。

 そういう人が未だにこの問題で発言を続けていること自体、私は許されないこ
とだと思いますが、その人が今言っていることも大変危険です。そういう人と朝
鮮総連の人を国会議員が40人も集まって話を聞いているということが今起きて
います。

 では突然その人たちが動き始めたのはなぜなのか。それは北朝鮮が「過去を清
算しろ」と言い始めたことと裏表の関係ではないかと推測しています。

 ですから最初に言った通り、1回チャンスは来る。北朝鮮は、拉致問題につい
て何も触れないで日本から1兆円は取れないと思っているでしょう。今のところ
は、全員返す決断を金正恩はしていない。

 2002年に金正日が決裁した「8人死亡、4人未入境、それ以外にいない」
という大枠は崩さないでお金を取ろうと、今必死の工作をしているのではいかと
思っています。

 日本国民の多くが、「それでもいいじゃないか」と思ったら負けです。だから
私は最近講演で、「今準決勝だ」と言っています。冒頭に言ったような決勝戦が
1回来る。彼らはお金がほしい。

 しかしその条件として、アメリカは全部の核・ミサイルを廃棄することをきち
んとやってほしいと言っている。トランプ大統領が少し揺れているんじゃないか
と少し心配していますが、このことがクリアーされたとしても、拉致問題が解決
しなければだめだ。

◆あくまで全被害者の即時一括帰国

 では拉致問題の解決の定義をどうするか。合同調査委員会を作って、死亡とい
う彼らの根拠を探すことが拉致問題の解決なのか。そういうことを言う人たちが
出てくる。過去にはそういう人たちは国交正常化が先だ、拉致問題は国交正常化
の後だと言っていた人です。

 今はさすがに表向きはそういうことを言わなくなりましたが、その考えが間違っ
ていたとははっきりと言っていません。今その人たちは、「早く日朝首脳会談を
やれ」と言っています。安倍総理は、「拉致問題が解決するめどがついたらやる」
と言っています。

 ではその解決の定義は何かということですが、それは全被害者の即時一括帰国
です。この「全被害者の即時一括帰国」という要求を降ろしたら、せっかく来た
最後のチャンス、9回裏二死満塁かもしれませんが、三振して終わってしまう。

 そしたらまた時間がかかる。2002年から16年が過ぎて今チャンスが来て
いますが、今の家族会の主要なメンバーの人たちはもう会えない。向こうにいる
人たちもどんどん寿命が来るかもしれない。そういうことではないかと見ていま
す。だから準決勝に勝たなければならない。

◆被害者を返せば調査することなんかない

島田 合同調査委員会でやろうという人たちの言い方に特徴があると思います。
それは、「北朝鮮の調査だけでは信用できない。だから日本から乗り込んでいっ
て一緒に調査させろと言うべきだ」と、一見強い立場のような言い方をします。

 最近はそれに加えて、「日本だけが乗り込んでいくというのでは弱いかもしれ
ないからアメリカあたりからも専門家を呼んで国際調査委員会を作ろう」と、例
えば青山繁晴さんなどがそういうことを言っています。

 しかし基本は、被害者を返せば調査することなんかないわけですから、地村夫
妻、蓮池夫妻、曽我さんが帰ってきましたが、彼らに関して今北朝鮮で調査しな
ければいけないことがあるかというと、ないわけです。

 だから合同調査委員会を作りましょうという提案をするのは、「死亡」という
結果を出してきてもいいですよというメッセージを送るのと同じことです。そう
いう意味で、田中均さんも、藪中元外務次官も局長として北朝鮮を担当した時、
さかんに「合同調査委員会はどうですか」と言っていました。

 合同調査委員会がなぜだめなのか。本来必要ないものだということを拉致議連
の先生たちも発信してほしいと思います。

◆向こうも今がチャンスだと思っている

西岡 動きが出てくると、向こうも色々な動きをするということですが、それは
向こうも今がチャンスだと思っているからです。特に統一戦線部や北朝鮮の工作
機関。工作機関が拉致をして被害者を使っていたのですが、例えば横田めぐみさ
んや田口八重子さんは工作員の先生をしていた。これは確定的な事実です。帰っ
て来た人たちが証言していますし、金賢姫(キム・ヒョンヒ)もそう言っている。

 では金賢姫と金淑姫(キム・スッキ)という名前が分かっている人だけを教え
ていたのか。それ以外の人も教えていた可能性がある。その人が日本人に化けて
いるわけです。

 今日本に入って、ずっと活動しているかもしれない。あるいは海外で日本人と
して、めぐみさんや八重子さんの教え子が現役のスパイとして活動しているとし
たら、スパイ機関としてはその人間の安全を守るのが第一ですから、返せないだ
ろう。だから「死亡」のカテゴリーにしたんだろう。知っている秘密が多すぎた。
工作機関はそう言うでしょう。

 2002年の時も、張真晟さんという工作機関から脱北者した人の話によると、
工作機関は拉致を認めることに反対した。しかし、姜錫柱さんという外務省の人
が強行してしまった。金正日に、「拉致は認めない方がいい」と上げていたのに、
「拉致を部分的に認める」案を金正日が採用してしまった。工作機関はお葬式の
ような雰囲気だった。

 ところが局面が変わって、「これじゃ信用できない」ということになって、国
交正常化しないと金が来ないということになって、金正日が「やはり外務省を信
じて失敗した。工作機関の方が信用できる。もう一度案を作れ」と言った。

 その時の案が、横田早紀江さんが中心人物だから早紀江さんを攻撃しなければ
ならない。「早紀江さんは政治家なんじゃないか調べろ」、「何の経歴もないの
になぜあんなにぺらぺらしゃべるんだ」と。

 それでしょうがないから、「安倍晋三とか西岡力という極右に踊らされてしゃ
べっているばかなおばさんだというキャンペーンをしろ、ということを決めたん
です」、と言っていました。

 朝鮮総連を指導しているのは統一戦線部です。そこは絶対反対なんです。でも
それではうまくいかないとなった時、お金がほしいということを彼らはどう考え
るのか。

 うまくいく可能性があると思っている間は、次のステップに金正恩はいかない。
しかし2002年でも、工作機関は反対したけど部分的に認める方を金正日は採っ
たんです。その後お金がこなかったから金正日は怒ったそうですが。

 そして今回も同じことがあり得る。だから準決勝だと言っているわけです。

◆死亡の証拠はないが、生存情報はある

 もう一つ。死亡の証拠がないだけじゃなく、生存情報があります。先ほど、降
仙(カンソン)に濃縮ウラニウムの工場があることをアメリカが掴んでいたこと、
ヒューミントがあることを言いましたが、それをつかめた理由の一つは、北朝鮮
の権力中枢がすごく腐敗しており、お金がすべてになっていて、情報が売りに出
ているからです。

 売りに出ている情報には偽物も多いのですが、本物もいっぱいある。私のとこ
ろにさえ生存情報があるわけですから、政府にないはずがないと私は信じていま
す。政府は絶対それを出さない。出さないことが救出につながるということで、
家族でさえ全部は説明していませんが、結果を出してほしいと私は強く思ってい
ます。生存情報はあります。それなのに「死亡」で終わらせようということを向
こうがやってきている。

 もう一つ我々が言わなけれがならないのは、本当に日本は取引きをする気があ
るということです。800人全員を返せとは言っていない。3つのカテゴリーの
全部が帰ってこなければいけない。全被害者の即時一括帰国ということは降ろさ
ない。

◆帰国の条件について話し合える

 3つのカテゴリーというのは「死亡」と言われた8人と、「未入境」と言われ
た4人と、それ以外の多くの人たちです。3つ目のカテゴリーについては残念な
がら我々に正確な名簿はない。でもあなたたちは知っているだろう。その人たち
を含めてあなたたちが全員返しなさい。返して来たら合同調査委員会ではなく、
日本が検証します。帰って来た人たちの分母が多くなればなるほど、噂とか見た
ということがあり、絶対分かりますよ。本当にお金がほしいんだったら、それを
しなさい、と。

 秘密を暴露されることが嫌なのであれば、そういうことについても条件の話し
合いができる。日本政府は被害者本人と家族に希望をかなえる責任がある。家族
は平凡な国民に戻りたいと言っている。政治運動をしたいとは思っていない。反
北朝鮮運動の先頭に立たせることはない。私たちもそれでいい。運動体もそれで
いいと言っている。そういう交渉をしてくれと政府に要求しています。

 全被害者の即時一括帰国をするというのであれば、色々な条件について話し合
いができる。安倍総理もわざわざ、「不幸な過去の清算」ということまで言いだ
している。但し、その条件は、「全被害者の即時一括帰国」だ。政府は「即時」
は言っていませんが、官房長官は最近の定義は「全被害者の一括帰国」だと言っ
ています。全く要求は一致している。

 その「全被害者の即時一括帰国」を降ろさないで、しかしそれをするなら我々
は経済協力をする用意がある。もちろん北朝鮮の民政に助けになるようなもので、
日本の法律ではそれしかできないと言わなくちゃいけませんが。

 あるいは秘密を守るということについても、色々な条件を話し合うことができ
る。政府が国民の口をふさぐことはできないが、国民の希望を政府は守る義務が
ある。そのことを言っていい。

 そういう最後の取引きをするタイミングが来る。それが9回裏の最後のチャン
スです。それが来るのではないかという予想ができるような、様々なできごとが
今起きている。私が準決勝と呼んだ部分も、実は向こうもこの回で逃げ切ろうと
思ってできる限りのことをやってきたということではないかと思っています。

 「全被害者の即時一括帰国」。そのための条件の話し合いをする。「全被害者
の即時一括帰国」は絶対に降ろさないが、それが実現するならば、見返りを出す
ことに私たちは反対しない、というのがこの間我々が言ってきた立場です。

 生きている人たちを全員助けるために、ここまで皆さんと一緒に戦ってきて、
最後に来たということです。胸突き八丁だと古屋圭司先生は言っていましたが、
胸突き八丁で、爪を岩に当ててでもよじのぼろうと思います。最後の頂上まで行
きたいと強く思っています。

 以上で情勢分析の報告は終わります。次に家族会の方々に、今思っていること
についてお話を聞きたいと思います。

(5につづく)




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