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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

米朝首脳会談発表を受けて緊急集会開催 報告4(2018/04/05)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2018.04.05-2)

■米朝首脳会談発表を受けて緊急集会開催 報告4

西岡 ありがとうございました。今壇上にはおられませんが、あと二人国会議員
の先生がおられますのでご紹介します。塚田一郎参議院議員(拍手)、拉致議連
の事務局長で後で決議案を読んでいただきます。そして、長尾敬衆議院議員(拍
手)。

 また全国の救う会の仲間も来ています。救う会宮崎、救う会新潟、救う会柏崎、
救う会福井(拍手)。居ても立ってもいられなくなって、来てくださいました。
チャンスだと思ったからです。

 では次に基調報告をしたいと思います。先生方ありがとうございました。

【基調報告】

◆「戦略的意思疎通」を金正恩に要求した習近平

西岡 家族会の横田拓也、飯塚耕一郎、救う会の西岡力、島田洋一の4人で、今
の情勢はどうなっているのか、我々はこれから何をすべきかについてミニシンポ
ジウムの形でやりたいと思っています。冒頭私が情勢分析をします。

 北朝鮮は追い込まれています。追い込まれた理由は2つあります。1つは経済
制裁が効いてきたということです。ガソリンが無くなってきています。軍隊の戦
車を動かすにもガソリンが必要です。それが9割カットされました。正確に言う
と95%カットです。核・ミサイル以外の普通の軍を維持するのも困難な状況で
す。

 市場では米の値段は上がっていません。可哀相だと思いますが、老人しかいな
い家庭や、子どもしかいない家庭では餓死者が出ている状態です。経済制裁は効
いてきました。特に北朝鮮との貿易の9割を占めている中国が本気になって制裁
をしているということです。

 もう一つはアメリカの軍事的圧力です。一つだけ例を上げます。9月23日、
グアムに駐屯しているB1Bという戦略爆撃機があります。60トンのミサイル
や爆弾を積める飛行機です。それが海の休戦ラインを越えて元山沖まで飛んでい
きました。

 しかし、北朝鮮はそれをレーダーで捕まえることができなかった。北のレーダー
は古くて、ステルス性の強いB1Bを捉えられなかった。平壌はパニックになっ
たそうです。いつアメリカが爆撃をしてきても分からない。

 そういう中で彼らは突然、核戦力は完成したと言い始めました。まだ完成して
いません。直前まできていることは間違いありませんが、完成していません。し
かし、「完成した」と言って、実験をやめました。そして平昌に代表を送り、韓
国と会談し、アメリカと話したいと言い、中国にも頭を下げに行きました。

 中国のテレビを見ると、金正恩が習近平の前でメモをとっている。首脳会談で、
相手の話のメモをとる首脳はいません。中国語で発表されたものを見ると、習近
平は金正恩のことを「きみ」と呼んで、金正恩は習近平のことを「あなた」と呼
んでいます。これは上下関係です。

 実は去年の8月、中国が国連制裁に賛成した時、北朝鮮は政府声明を出してこ
う言っています。「わが国の周辺にあるずうたいの大きな国が、アメリカと裏庭
でこそこそと話をして、制裁をでっちあげた。それで朝鮮半島情勢をさらに激化
させた」。

 これが去年の8月の北朝鮮の政府声明です。「わが国の周辺にあるずうたいの
大きな国が、アメリカと裏庭でこそこそと話をし」たというのは、中国が制裁に
賛成をしたということです。そう言っていたのが、「会ってくれ」と言って、相
手の話のメモをとっている。習近平に「君」と呼ばれて、「あなた」と呼んでい
る。そこまで追い込まれているんです。

 習近平は繰り返し、「戦略的意思疎通」が必要だと言っています。私の推測で
すが、金正恩は「戦略的意思疎通」という言葉をメモしたのではないか。何かと
いうと、挨拶に来いということです。

 金正日が死んだ後6年も来ないで、なんだ、と。「戦略的意思疎通」が足りな
い。「戦略的意思疎通」は伝統の切り札なんです。そうしたら金正恩が答礼で、
「戦略的意思疎通をこれから強化します」と言った。

 習近平は晩餐会の挨拶でも「戦略的意思疎通」と言った。完全に下に見られて
いる。それでも行かざるをえなかった。

◆制裁で北朝鮮の政策(核・拉致)を変えさせると安倍総理

 先ほど松原先生が2段階あるとおっしゃいました。1段階は成功しました。一
部で、日本は置いてけぼりにされているんじゃないかと言いますが、そうではあ
りません。北朝鮮が困ってきて、色々なところに彼らが話をしている段階です。
しかし、国際社会は制裁を降ろしていません。

 今我々がやらなければいけないことは、制裁を降ろさないこと、要求を降ろさ
ないことだと思っていますが、これは議論に待ちたいと思いますが、今我々が気
づかなければいけないのは、本当にチャンスだということです。その根拠は北朝
鮮が追い込まれたということです。

 追い込むことができた一つの理由は、アメリカが北朝鮮に対して厳しい姿勢を
とったからですが、そのアメリカの厳しい姿勢の中には、核問題だけでなく、拉
致問題が入っている。これも我々が今まで積み上げてきた資産です。

 この武器をどう使うかですが、安倍総理は繰り返し、「制裁を最大限に高くし
て政策を変えさせる」と言っています。変えさせる政策は2つあって、核・ミサ
イル政策と拉致政策です。変えさせる政策に拉致を入れるために、家族会・救う
会・拉致議連は何回も訪米してきましたし、特に去年9月の訪米は一定程度成果
があったと思っています。

 9月にトランプ大統領が国連演説する直前にアメリカに行かれて、ポッティン
ジャー国家安全保障会議(NSC)部長に会われた。拓也さんがその時どういう
ことを訴えたのか。アメリカの関心はどうだったのかについて話をしてください。

◆9月の訪米で大統領に伝わって一連のいい流れに

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)

 こんばんは。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。今西
岡先生から質問がありましたが、我々家族会・救う会と拉致議連の先生方と、昨
年9月11日から15日にかけてアメリカを訪問してきました。

 ワシントンDCとニューヨークに行きました。ワシントンでは国家安全保障会
議のポッティンジャー上級アジア部長と国防総省、国務省、そして上下両院議員
の方々にお会いして拉致問題を訴えました。

 その後ニューヨークに行って、イタリア、カザフスタン、エチオピア、アメリ
カの大使館を訪れて、我々の思いや、強力な決議をやってほしいということを訴
えてきました。

 個人的には、ポッティンジャー氏と会った時に、最終的には今西岡先生がおっ
しゃったように、トランプ大統領の耳に入れていただいて、国連総会の演説の中
で私の姉について言及してくださって、その後11月、日本に寄ってくださり大
統領との面会が実現しました。

 もちろん、その前提には色々な先生方の本当に長い外交交渉があって、また安
倍総理の外交交渉があっての話だと思います。9月の訪米でのことがポッティン
ジャーさんから大統領に伝わって一連のいい流れになったと思います。

 お手元のちらしの中で、トランプ大統領が手に持っている写真のパネルですが、
これと同じものを9月訪米の時に持参して、ポッティンジャーさんにお話をしま
した。

西岡 この写真は家族旅行をした時のものですね。

横田拓也 山口県での家族旅行の写真です。父が前から撮った写真です。

西岡 早紀江さんがいて、めぐみさんがいて、拓也さんと哲也さんが手をつない
でいる写真ですね。

横田拓也 みなさんが子どもさんを愛するように両親も愛しているんだ。でも4
0年間会えてない。会いたいけど会えない。トランプ大統領も娘さんを愛してる
でしょう、と。それと同じことで、是非両親に時間を取り戻してほしいんだ、と
いうことを被害者当事者の生の声としてお伝えして、その時古屋先生からもお話
があったように、「絶対伝える」とその場で明言してくださって、国連総会の演
説で言ってくださったのです。

西岡 ありがとうございます。では耕一郎さん。トランプ大統領との面会の写真
には耕一郎さんも写っていますが、トランプ大統領が家族の話を聞いてどの程度
拉致問題について理解してくれたでしょうか。感触はどうだったですか。

◆トランプ大統領が驚きと怒りの表情

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)

 本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。

 お会いした時は、車座になっていたところにトランプ大統領が入ってこられ、
日土地ひとりと握手を交わされ、一言ずつ挨拶をしました。あとでこの写真にあ
るような感じになりました。

 話に当たって、まず横田早紀江さん、飯塚代表と、曽我ひとみさん、有本副代
表から話がありました。各家族の話を目を見て真摯に聴いていただき、時折、こ
んなひどいことがあるのだろうかという表情をされたり、メラニアさんとあいづ
ちを打つような感じで、驚きと若干怒りのような表情をされたのを鮮明に覚えて
います。

西岡 つまり、変えさせる政策の中に拉致を入れ込む。これなしには、核問題で
北が追い込まれたということになってしまっていた。しかし、そうではなく、戦
略的にトランプ大統領が当選した直後から、当選する前に安倍総理は会いにいか
れましたが、拉致問題の深刻さを分かってもらう努力をしてきた。

 国連演説というのは、普通自国のためにやるんです。訪日した時に家族に会う
というのはありえる話です。外交ですから。しかし、国連演説というのは限られ
た時間なんです。外国のことを言うというのは、特例中の特例です。そこまで実
現できて北を追い込むことができた。この2つが今我々の手にあるということな
んですが、実は大変な援軍がホワイトハウスに入ったのです。

 ジョン・ボルトンさんという、2002年の小泉訪朝の時は、ブッシュ政権で
軍縮担当次官でした。その後国連大使になりました。その後退官してシンクタン
クで北朝鮮問題等で発言していました。

 そのジョン・ボルトンさんは4月9日から、ホワイトハウスの安保担当補佐官
になる予定ですが、日本人で一番親しいのが島田洋一さんじゃないかと思います。
今圧力をかけて北が慌ててきた状況の中で、ボルトン氏が安保担当補佐官になる
ことの意味についてお願いします。

◆核の廃棄はリビア方式で、すべて持ち出して解体すべき

島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)

 このボルトン氏は強硬派でならしていますが、家族会・救う会・拉致議連はこ
れまで何度も彼に会ってきました。一番最初に会ったのは2003年の9月でし
たのでもう15年来のつきあいになります。

 最初に会った時は飯塚さんと横田さんと私でした。彼の好きなジョークは、
「北朝鮮が嘘をついているとなんで分かるのか。なぜなら彼らの唇が動いている
からだ」というもので、要するに彼らがしゃべることは全部嘘だという意味です。

 この間の制裁強化に関して、彼は非常に特徴的なことを言っているのですが、
「中国がようやく締め付けに乗り出してきた。これはなぜか。中国が反省したか
らではもちろんない。要するにアメリカの軍事圧力がすべての根底にある」と言
います。

 つまり、中国が今後北朝鮮に投資したり、あるいは現金ではなく数か月後に払っ
てくださいというような商売をしたら、すべてアメリカの攻撃によってつぶされ
てしまう恐れがある。だから中国は損得勘定で動く。アメリカが本気になるとつ
ぶされてしまう恐れがある。

 だから中国は損得勘定からしてもアメリカが本気で攻撃すると思えば、北朝鮮
との取引を減らしていく。だから経済制裁と軍事制裁は並行的にあるのではなく、
すべての根本はアメリカが本気で軍事攻撃をする。そのことを北朝鮮及び中国が
感じるということが大事で、そういう体制を維持すべきだ、と彼は言っています。

 核の廃棄に関しては、ボルトン氏はリビア方式しかないという言い方をします。
リビア方式というのが今後キーワードになると思いますので、ごく簡単にお伝え
しますと、2003年3月にいわゆるイラク戦争が始まりました。12月半ばに
サダム・フセインが穴の中に隠れていたのですが米軍に発見されました。

 これを見たリビアのカダフィがおじけづいたのでしょう、その3日後に、「大
量破壊兵器を破壊したい」ということを、イギリスのMI6という対外情報機関
に伝えてきた。イギリスからアメリカに連絡がいった。

 重要なのは、その後リビアの対外情報機関のトップであるムサ・クサという男
がいるんですが、その男とCIAの秘密作戦のトップでスティーブ・カップスと
いう人物が中心になって、国務省をかませると情報が漏れるというので、情報機
関だけで話し合いをして、リビアが完全に放棄することになりました。

 大量破戒兵器というのは核兵器と生物兵器、化学兵器と運搬手段としての長距
離ミサイルですが、すべて廃棄することに。核だけじゃないんです。しかも、I
AEA(国際原子力機関)の査察にやらせたら国際官僚というのはだまされるに
決まっている。従って、CIAとMI6を中心とする英米の情報機関が入っていっ
てすべて持ち出して、テネシー州にある核兵器解体施設があるんですが、ここで
解体した。

 携わったアメリカの関係者が証言していますが、疑惑施設を見せろと言ったの
に対し、リビアはすべて受け入れた。それでようやくこれは本気で廃棄する気が
あるんだなという判断に至ったということです。

(5につづく)


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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

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