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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

脅威の実像示す北ミサイル試射 西岡力(2017/12/05)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.12.05)

 以下は昨日、12月4日の産経新聞「正論」欄に西岡力救う会会長が投稿した
ものです。参考情報として送ります。

■【正論】脅威の実像示す北ミサイル試射 西岡力

  □モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

≪「国家核戦力」は完成したのか≫

 11月29日、北朝鮮は新型大陸間弾道ミサイル・火星15の試射成功に関連
し、次のような金正恩氏の談話を伝えた。

 〈金正恩委員長は…国家核戦力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業が実現し
た意義深い日であると述べ、共和国の戦略的地位をより高く引き上げた偉大な力
が誕生したこの日を祖国の歴史に特記すべきだと強調した〉

 注目すべきは「国家核戦力完成…が実現した」としている部分だ。9月の核実
験のとき金正恩氏は「国家核戦力完成の目標(は)今やその終着点にほとんど到
達した」と言っていた。ところが今回は「実現した」と断言している。この発言
をどう見るのかが、北朝鮮の核ミサイル脅威の現状を計るカギになる。

 私の現段階での結論を先に書くと、まだ米本土に届く核ミサイルは完成してい
ない。ではなぜ核戦力完成実現と言ったのか。金正恩氏は米国の軍事圧力と中国
の経済制裁強化を恐れ、近く対話局面に入ろうとしている。しかし、国内的に核
武装路線を打ち出してきた手前、対話に入るときには既に米本土まで届く核ミサ
イルが完成したと発表する必要があった。

 私は10月20日付本欄で〈米本土まで届く核ミサイルを完成させるためには
核実験を1回以上、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル
(SLBM)の発射実験を複数回、成功させる必要がある〉と書いた。北朝鮮が
今後行う挑発として念頭に置いていたのは、7月に2回、ロフテッド軌道での実
験を成功させた火星14(推定射程1万キロ、米中西部に到達)の通常軌道での
実験だった。

≪「試験発射」と「発射訓練」の違い≫

 北朝鮮の公式報道を注意深く読むと、ミサイル発射実験について2種類の表現
を使い分けている。「試験発射」と「発射訓練」だ。射程6000キロで、グア
ムとアラスカに到達するとされる火星12の場合を見てみよう。5月のロフテッ
ド軌道での発射の際は「試験発射」とされていたが、8月と9月の通常軌道での
発射の際は「発射訓練」だった。特に後者では発射主体が人民軍戦略軍(ミサイ
ル軍)とされていた。つまり実戦配備されたということだ。

 一方、火星14の7月の発射は2回とも「試験発射」とされていた。これは、
人民軍戦略軍による実戦配備はされていないことを意味する。「試験発射」に2
回成功したのだから、技術的にはいつでも通常軌道での「発射訓練」ができるは
ずだった。それに成功して初めて兵器として完成する。だから、私はハワイとグ
アムの間の無人の太平洋に落とす火星14の通常軌道での「発射訓練」をするの
ではないかと予想していた。しかし、それを今回はしなかった。

 火星15の「試験発射」では、高度は火星14をはるかに超える5000キロ
近くまで飛んだ。通常軌道で飛んだと計算すると1万3000キロとなり、北朝
鮮が発表した通りワシントン、ニューヨークまで届く。しかし、落下してきた弾
頭部分は正常に作動しなかった。弾頭部分から発信されるべき電波が途切れたと
されているからだ。

 火星15もやはり、実戦配備するためには少なくとも1回以上、通常軌道での
「発射訓練」がなされなければならず、再突入時における弾頭部分の正常作動技
術も確立されなければならない。火星14も火星15も液体燃料のミサイルで、
発射数日前には燃料注入作業をしなければならず、その兆候を米国はほぼ確実に
つかんでいる。

≪拉致被害者帰国への正念場だ≫

 その欠陥を金正恩氏も知っており、8月に固体燃料ミサイルの火星13の開発
現場を訪れて関係者を激励している。金正恩氏が訪問した際、壁にはSLBM
(「北極星3」)のイラスト図が貼られており、同ミサイルを搭載する大型潜水
艦の建造が始まっている。だから、火星14の通常軌道での「発射訓練」、火星
13の「試射」と「訓練」、北極星3の「試射」と「訓練」の成功がないと「国
家核戦力完成」とは言えないはずである。

 その上、水爆といわれる160キロトン級の核爆発装置は、まだミサイルに積
めるほど小型化されていないという見方が専門家の多数意見だ。情報筋もまだ小
型化は完成していないと伝えている。米国政府は、金正恩氏が「国家核戦力完成」
と豪語しても「これまでと同じ対応をする」と淡々と語り、経済制裁強化路線を
継続している。

 この背景には、金正恩氏が完成していないのに、完成と言わざるをえないほど
追い込まれているとの判断があるからではないか。

 近く水面下で金正恩氏は自分の権力と生命を守るために、米国に話し合いを懇
願してくるかもしれない。

 安倍晋三政権がトランプ大統領に拉致問題の深刻さを説明し、対北朝鮮制裁強
化で米国と完全に歩調を合わせてきたことは、対話局面に入る布石だった。その
際、全拉致被害者の一括帰国と核ミサイルの全廃という国益をどう実現するか、
今はまさに正念場にある。(にしおか つとむ)

以上


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