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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

拉致に言及した安倍・トランプ国連演説を歓迎する(2017/09/21)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.21-2)

■拉致に言及した安倍・トランプ国連演説を歓迎する

 本日(現地時間9月20日)安倍晋三総理大臣が国連総会で演説をした。前日
の米国トランプ大統領演説に引き続き、安倍演説でも横田めぐみさんをはじめと
する日本人拉致被害者のことに言及された。安倍演説では「横田めぐみ」という
名前まで出された。

 北朝鮮の核・ミサイル開発の急進展の結果、国際社会ではかつてないほど、北
朝鮮への危機感が高まっている。家族会・救う会はその中でも拉致問題の旗が飛
ばされないようにしなければならないと、繰り返し主張してきた。今回、トラン
プ大統領と安倍総理が国連総会で連続して拉致問題を取り上げたことは、我々の
主張が反映されたものと言える。歓迎したい。

 なお、トランプ演説について一部で「北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢が
なくなる」という部分だけが強調され、暴言扱いされているが、その部分は「犯
罪集団が核、ミサイルを保有することは世界全体の不利益である。米には力も忍
耐力もあるが、自国又は同盟国を守ることが強制されれば、北朝鮮を完全に破壊
する以外の選択肢がなくなる」という全体の文脈で理解されるべき表現だ。

 安倍演説は驚いたことに北朝鮮問題だけを取り上げた異例のものだ。1990
年代の第1次核危機、2001年からの第2次核危機を振り返り、対話による解
決の努力を北朝鮮は繰り返し裏切ってきたとしてこう総括している。

 国際社会は北朝鮮に対し、1994年からの十有余年、最初は「枠組合意」、
次には「六者会合」によりながら、辛抱強く、対話の努力を続けたのであります。

 しかし我々が思い知ったのは、対話が続いた間、北朝鮮は、核・ミサイルの開
発を、あきらめるつもりなど、まるで、持ち合わせていなかったということであ
ります。

 対話とは、北朝鮮にとって、我々を欺き、時間を稼ぐため、むしろ最良の手段
だった。…必要なのは、対話ではない。圧力なのです。

 大変説得力のある北朝鮮論であり、この間、家族会・救う会が主張してきたと
ころと重なる部分が多い。

 また、安倍総理はこの総括の直後に拉致問題に次のように言及している。

 「横田めぐみという、13歳の少女が,北朝鮮に拉致されて、本年11月15
日、ついに40年を迎えます。

 めぐみさんはじめ、多くの日本人が、いまだに北朝鮮に,拉致されたままです。

 彼らが、一日も早く祖国の土を踏み、父や母,家族と抱き合うことができる日
がくるよう、全力を尽くしてまいります。」

 核ミサイル開発を圧力によって止めさせるという国際社会全体の課題と、めぐ
みさんら日本人拉致被害者を助けるという我が国固有の課題を総理はどのように、
アレンジするかが問われている。私たちはその中で、拉致被害者救出を最優先で
行えという叫びをつづけていく。

 安倍演説全文を読むと、政府の北朝鮮政策がよく分かる。



 安倍演説の全文と、トランプ演説の北朝鮮に関する部分を紹介する。


●安倍演説全文(外務省ホームページより)

1.

 議長、ご列席の皆様、本日私はまず、SDGsの実施にかける,我々の情熱を
お話ししようと思っていました。国内の啓発を図る工夫にも、ご紹介したいもの
がありました。

 いわゆる「We−Fi」、女性起業家を,資金で支える計画が、私個人や、日
本政府にとってなぜ重要か。

 「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」のことを、私は、「日本ブランドにす
る」と言っています。本年12月、我々は東京で、UHCを主題に、大きな会議
を開きます。

 語るべきことの、リストは長い。

 法の支配に対する我々の貢献。パリ協定に忠実たろうとする、我々の決意。世
界のインフラ需要に対し、質の高い投資をもって臨む我々の政策。

 また、日本がどこまでも守りたいものとは、フリーで、リベラルで、オープン
な国際秩序、多国間の枠組であります。

 まさに、それらを守る旗手・国連に寄せる世界の期待は、いよいよ高い。なら
ばこそ、安保理を時代の要請に応じ、いちはやく変革すべきなのです。変革のた
め、日本は、友人たちと努めます。安保理常任理事国として、世界平和に積極的
役割を果たすのが日本の変わらぬ決意だと、私は主張するつもりでありました。

 けれども私は、私の討論をただ一点、北朝鮮に関して集中せざるを得ません。

2.

 9月3日、北朝鮮は核実験を強行した。それが、水爆の爆発だったかはともか
く、規模は前例をはるかに上回った。

 前後し、8月29日、次いで北朝鮮を制裁するため安保理が通した,「決議2
375」のインクも乾かぬうち、9月15日に北朝鮮はミサイルを発射した。い
ずれも日本上空を通過させ、航続距離を見せつけるものだった。

 脅威はかつてなく重大です。眼前に差し迫ったものです。

 我々が営々続けてきた軍縮の努力を、北朝鮮は一笑に付そうとしている。不拡
散体制は、その史上最も確信的な破壊者によって、深刻な打撃を受けようとして
いる。

 議長、同僚の皆様、この度の危機は独裁者の誰彼が、大量破壊兵器を手に入れ
ようとするたび我々がくぐってきたものと質において次元の異なるものです。

 北朝鮮の核兵器は、水爆になったかなろうとしている。その運搬手段は、早晩
ICBMになるだろう。

 冷戦が終わって二十有余年、我々はこの間、どこのどの独裁者に、ここまで放
恣にさせたでしょう。北朝鮮にだけは、我々は結果として許してしまった。

 それは我々の目の前の現実です。

 かつ、これをもたらしたのは、「対話」の不足では断じてありません。

3.

 対話が北朝鮮に核を断念させた、対話は危機から世界を救ったと、我々の多く
が安堵したことがあります。一度ならず二度までも。

 最初は1990年代の前半です。

 当時、北朝鮮がなした恫喝は、IAEAなど査察体制からの脱退をちらつかせ
るものに過ぎませんでした。

 しかし、その意図の那辺を察した我々には緊張が走った。

 いくつか曲折を経て、1994年10月、米朝にいわゆる「枠組合意」が成立
します。

 核計画を北朝鮮に断念させる。そのかわり我々は北朝鮮に、インセンティブを
与えることにした。

 日米韓はそのため、翌年の3月、KEDOをこしらえる。これを実施主体とし
て、北朝鮮に軽水炉を2基つくって渡し、またエネルギー需要のつなぎとして、
年間50万トンの重油を与える約束をしたのです。

 これは順次実行されました。ところが時を経るうち、北朝鮮はウラン濃縮を着
々と続けていたことがわかります。

 核を棄てる意思などもともと北朝鮮にはなかった。それが誰の目にも明らかに
なりました。発足7年後の2002年以降、KEDOは活動を停止します。

 北朝鮮はその間、米国、韓国、日本から支援を詐取したと言っていいでしょう。

 インセンティブを与え、北朝鮮の行動を変えるというKEDOの枠組に価値を
認めた国は、徐々にKEDOへ加わりました。

 欧州連合、ニュージーランド、豪州、カナダ、インドネシア、チリ、アルゼン
チン、ポーランド、チェコそしてウズベキスタン。

 北朝鮮は、それらメンバーすべての善意を裏切ったのです。

 創設国の一員として、日本はKEDOに無利息資金の貸与を約束し、その約4
0パーセントを実施しました。約束額は10億ドル。実行したのは約4億ドルで
す。

4.

 KEDOが活動を止め、北朝鮮が核関連施設の凍結をやめると言い、IAEA
査察官を追放するに及んだ2002年、2度目の危機が生じた。

 懸案はまたしても北朝鮮がウラン濃縮を続けていたこと。そして我々は再び、
対話による事態打開の途を選びます。

 KEDO創設メンバーだった日米韓、国に、北朝鮮と中国、ロシアを加えた六
者会合が始まります。2003年8月でした。

 その後2年、曲折の後2005年の夏から秋にかけ、六者は一度合意に達し、
共同声明を出すに至ります。

 北朝鮮はすべての核兵器,既存の核計画を放棄することと、NPTとIAEA
の保障措置に復帰することを約束した。

 そのさらに2年後、2007年の2月、共同声明の実施に向け六者がそれぞれ
何をすべきかに関し、合意がまとまります。

 北朝鮮に入ったIAEAの査察団は、寧辺にあった核関連施設の閉鎖を確認、
その見返りとして、北朝鮮は重油を受け取るに至るのです。

 一連の過程は、今度こそ粘り強く対話を続けたことが、北朝鮮に行動を改めさ
せた、そう思わせました。

 実際は、どうだったか。

 六者会合のかたわら、北朝鮮は2005年2月、「我々は,既に核保有国だ」
と一方的に宣言した。

 さらに2006年の10月、第1回の核実験を公然実施した。

 2度目の核実験は、2009年。結局北朝鮮はこの年、「再び絶対に参加しな
い」と述べたうえ、六者会合からの脱退を表明します。

 しかもこのころには、弾道ミサイルの発射を繰り返し行うようになっていた。

5.

 議長、同僚の皆様、国際社会は北朝鮮に対し、1994年からの十有余年、最
初は「枠組合意」、次には「六者会合」によりながら、辛抱強く対話の努力を続
けたのであります。

 しかし我々が思い知ったのは、対話が続いた間北朝鮮は、核、ミサイルの開発
を、あきらめるつもりなどまるで持ち合わせていなかったということであります。

 対話とは、北朝鮮にとって我々を欺き時間を稼ぐため、むしろ最良の手段だっ
た。

 何よりそれを次の事実が証明します。

 すなわち1994年、北朝鮮に核兵器はなく、弾道ミサイルの技術も成熟にほ
ど遠かった。それが今、水爆とICBMを手に入れようとしているのです。

 対話による問題解決の試みは一再ならず無に帰した。

 なんの成算あって我々は三度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう。

 北朝鮮にべての核・弾道ミサイル計画を、完全な検証可能な、かつ不可逆的な
方法で放棄させなくてはなりません。

 そのため必要なのは対話ではない。圧力なのです。

6.

 議長、同僚の皆様、横田めぐみという13歳の少女が北朝鮮に拉致されて、本
年11月15日、ついに40年を迎えます。

 めぐみさんはじめ多くの日本人が、いまだに北朝鮮に拉致されたままです。

 彼らが一日も早く祖国の土を踏み、父や母、家族と抱き合うことができる日が
くるよう全力を尽くしてまいります。

 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対し、日本は日米同盟によって、また日米韓三
国の結束によって立ち向かいます。

 「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持しま
す。

 そのうえで私は、北朝鮮に対し厳しい制裁を課す安保理決議2375号が、9
月11日、安保理の全会一致で採択されたのを多とするものです。

 それは、北朝鮮に対する圧力をいっそう強めることによって、北朝鮮に対し路
線の根本変更を迫る我々の意思を明確にしたものでした。

 しかしあえて訴えます。

 北朝鮮は既にミサイルを発射して、決議を無視して見せました。

 決議はあくまで始まりにすぎません。

 核・ミサイルの開発に必要なモノ、カネ、ヒト、技術が北朝鮮に向かうのを阻
む。

 北朝鮮に累次の決議を完全に履行させる。

 全ての加盟国による一連の安保理決議の厳格かつ全面的な履行を確保する。

 必要なのは、行動です。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、
国際社会の連帯にかかっている。

 残された時間は多くありません。

7.

 議長、ご列席の皆様、北朝鮮はアジア・太平洋の成長圏に隣接し、立地条件に
恵まれています。勤勉な労働力があり地下には資源がある。

 それらを活用するなら,北朝鮮には経済を飛躍的に伸ばし、民生を改善する途
があり得る。

 そこにこそ北朝鮮の明るい未来はあるのです。

 拉致、核、ミサイル問題の解決なしに人類全体の脅威となることで拓ける未来
など、あろうはずはありません。

 北朝鮮の政策を変えさせる。そのために私たちは結束を固めなければなりませ
ん。

 有難うございました。




●トランプ演説の北朝鮮関連部分

 世界にはいくつかのならず者国家がある。正しい国が邪悪な国に対処しなけれ
ば悪が勝つ。

 世界と自国民を最も侮蔑しているのが北朝鮮である。自国民を飢えさせ、抑圧
している。ワームビア氏が米国帰国後死亡したこと、国際空港で独裁者の兄が化
学物質で殺されたこと、13歳のかわいい日本人少女が自国の海岸で拉致されス
パイの日本語教師として強制的に働かされたことが我々に北朝鮮による虐待を示
している。

 北朝鮮による核、ミサイル開発は世界全体への脅威である。北朝鮮と貿易し、
武器を供与し、財政的に支援する国があることに憤る。

 犯罪集団が核、ミサイルを保有することは世界全体の不利益である。米には力
も忍耐力もあるが、自国又は同盟国を守ることが強制されれば、北朝鮮を完全に
破壊する以外の選択肢がなくなる。

 ロケットマンは個人及び体制にとっての自殺任務を遂行している。米には、準
備、用意、意思があるが、その必要がないことを望む。国連はそのためにある。

 北朝鮮がどうするか見ようではないか。北朝鮮は、非核化しか認められる将来
はないと気付くべきである。

 安保理が全会一致で二つの強い決議を採択した。中国、ロシアに対して、制裁
を科する投票に賛成したことにつき感謝する。その他の理事国にも感謝する。

 さらに行動しなければならない。すべての国家が協力して金体制をいっそう孤
立させ、敵対的な行動を止めさせなければならない。

以上


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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
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