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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

緊迫する米朝関係と拉致問題−東京連続集会報告5(2017/08/03)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.08.03)

■緊迫する朝鮮半島情勢下での救出戦略−東京連続集会報告

◆「救出をアメリカにお願いしている」では無責任

島田 仮に、ボルトン氏的な意見が通ってアメリカが軍事攻撃する。北朝鮮の中
にまだ抵抗勢力が残っていて、金正恩がビン・ラディンのように隠れ家に潜んで
いるかもしれない。

 そういう場合に入って行って、実際につぶしにかかるのはアメリカの特殊部隊。
ビン・ラディンを殺害したのは海軍の特殊部隊ネイビー・シールズのチーム6で
した。これはネイビー・シールズの中でも特殊な訓練を受け、テロ襲撃専門班で
す。

 かつてイランで、アメリカ大使館員が人質にされた事件があり、ジミー・カー
ター政権の時です。カーターは救出作戦をやりますが、全然訓練もしていなかっ
たということで、砂漠の砂嵐に襲われてアメリカ軍のヘリコプター同士が激突し
たり大失敗に終わりました。

 それを踏まえて、救出に特化したような襲撃部隊をつくらなければいけないと
いうことで、チーム6を作りました。当時ソ連から見て、そういう部隊がたくさ
んあると思わせるために6という名前を付けたそうですが、実際は1つしかない。

 一番問題は、現在チーム6は通訳も雇っているんですが、ほとんどがアラビア
語通訳です。現在最大のターゲットはイスラムのテロリズムですから、チーム6
に日本語の通訳なんか、いるかいないかという感じです。

 チーム6が北朝鮮に入っていったとして、ある場所を襲撃する。仮に、拉致被
害者が「自分たちは日本人なんだ」と日本語で声を上げても分からないという状
況になるわけです。

 だからやはり日本も、「憲法上北朝鮮に入っていけないです」と言っていると、
言葉が通じない上に拉致被害者が見殺しにされてしまうことも考えられる。アメ
リカに対して、日本語の通訳を増やせとか、そんなことを言っても、「お前ら自
分でやれ」となります。

 従って、安倍さんが国会答弁しているような、「拉致被害者の救出はアメリカ
に頼んでやってもらいます」というのは極めて無責任だと言わざるをえない。や
はり、きちんと日本語ができる人が何らかの形で特殊部隊に参加できるように、
日本側から人を入れるとか、そういう枠組みを作らないと、とんでもないことに
なります。

◆拉致担当の駐在武官を韓国に

西岡 あまり種を明かしてもよくないし、できないこともたくさんあるんですが、
例えばの話です。ソウルの日本大使館には武官が陸海空の3人います。私は4人
にしましょうと言いました。定員を増やせばできることです。米韓軍が北進すれ
ば、その地域は韓国になるんです。

 韓国に駐在する武官はその地域に行くことができる。武官ですから軍事的情報
を交換することができる。アメリカとの間は同盟国ですからできます。

 政府は今拉致被害者、特定失踪者のDNAを持っています。認定被害者につい
ては、12人しかいませんから、私は誰ですと言えば分るでしょうが、それ以外
の人たちもたくさんいる可能性があるので、そういう情報を端末等のようなもの
で持ていて、「私はこれです」と言った時、確認できる。

 北朝鮮の工作員は日本語ができる人がいますから、こう言ったら撃ってこない
だろうと日本人になりすまして、向こうから撃ってくるということもあるかもし
れない。

 様々なことがあるので、色々なことを想定しながら、あまり公開で話をしない
方がいいんですが、静かに、しかし色々なことを想定してシミュレーションして
もらわなければ困る。これは第一次安倍政権の時以来ずっと申し入れしています。

 こちらが、そういうことをしてくれと言うためにもまず、集団的自衛権の行使
はできないと言っていてはだめ。人に物を頼むとか、作戦の中に入れてくれと頼
む前に、まず米韓軍は日本の自衛隊に何をしてほしいのか。米韓軍の被害が少な
くなる方に日本の自衛隊が貢献したという実績を作って、それは在日米軍基地を
徹底的に守ることだと思います。有事になったら北朝鮮は工作員を入れて、在日
米軍基地を攻撃してきますから。

 普天間や嘉手納や三沢の滑走路が使えなくなるかならないかは、戦況に重大な
影響を与えます。朝鮮戦争の時も、日本共産党に入っていた在日共産党のの部隊
が米軍基地を襲う火炎瓶闘争をやりました。祖国で戦っている同朋を守るためだ
と、かなり過激なことをやりました。同じことが起きる可能性があります。

 それを徹底的に防ぐ。そういうことをやった上で、日米間の枠組みの中で何が
できるか、何をこちらが要求するのか。その時に拉致を国政の最優先課題として
いるという前提でやってほしいと言いつけています。

 第一次政権以降、「色々なシミュレーションをしています」ということだけ聞
いていますが、全部は言えないと。言ってもらう必要もないと思っていますが。
2002年型で安全に、緊張感のなかった時に、金正恩が安倍訪朝というカード
を切って、緊張をそらすというのが一番安全に取り戻せることで、我々にとって
はそれを今目標としていますが、すべてのことが我々の思う通りに進むわけでは
ない。

 拉致救出の三条件は、日本の中に全員救出の体制を作ること、北朝鮮が困って
日本に接近してくること、この二つが起きて交渉で取り戻すこと。しかし、その
前に北朝鮮の政権が崩壊したり、内乱状態になるかもしれない。その時、安全に
取り戻せる準備を秘密にしておくことです。これが3つ目の条件です。この15
年間ずっと言ってきたわけですが、その大きな枠組みは変わっていないと思いま
す。

 今まさにチキン・レースが続いていて、アメリカの中で今島田さんが指摘した
ように、アメリカにおける北朝鮮政策の議論は、両極化しながら先鋭化している。
ゲーツ氏のような国防長官やCIAの要職をやった人が、「アメリカまで届く核
さえやめればいい」という秘密交渉をしようと言っている。

 一方、もしかしたら安保補佐官になるかもしれないボルトン氏は、「すぐにバ
ンク・オブ・チャイナにも制裁をしろ」と言い、「軍事行動以外ない」とも言っ
ている。その中間で、ウォールストリート・ジャーナル等は、「中国にまかせて
金正恩政権を倒せばいい」と。

◆サード(THAAD)が韓国に配備されるか

 この間、現職のCIA長官が、「金正恩と核を切り離すことがいい方法だ」と
言いました。そうしたら北朝鮮が、「アメリカに核をぶちこむ」と言いました。
その3つのものの中で中国をどう利用するのかというような議論が進んでいる。

 島田さんに聞きたいのは、韓国との関係で、文在寅大統領が6月に訪米した時
に、表向きは友好ムードでしたが、共同声明を見ると、サードの問題に一切触れ
ていない。

 文在寅大統領は、サードをさらに配備するはずなのに邪魔していることについ
て、トランプ大統領が激怒していると伝えられていたのに、共同声明には一切言
及がなかった。

 もう一つ私が注目したのは、文在寅が「戦時作戦統制権の回収作業を再開する」
と言ったことです。「戦争になったら韓国軍は米韓連合司令部の指揮に従う」と
なっていた。司令官がアメリカ人で副司令官が韓国人です。狭い半島で一緒に戦
争する時に、別々に作戦をするというのは非合理的なのでそういう体制になって
いるわけですが、盧武鉉政権の時、主権国家として作戦統制権は主権の一部です
から、「それを返してくれ」と言ったら、アメリカは「返す」と。

 盧武鉉政権は回収作業を始めて、本当は2015年に回収になっていたのです
が、李明博、朴槿惠政権となって延期になっていた。盧武鉉は政権を降りた後、
あるセミナーで、作戦統制権を求めた理由について、「作戦統制権がアメリカの
下にあると北朝鮮が恐がるから回収を求めたんだ」と言った。

 つまり、こんな時期に北朝鮮を恐がらせない方がいい。北朝鮮に安心を与えた
い政策をもう一回文在寅がやった。多分作戦統制権の回収作業が進めば米軍が撤
収するんじゃないか。

 軍事攻撃をする場合に、シリアではすぐにできたことが北にはなかなかできな
い理由の一つは、在韓米軍が北の長距離砲の射程の中に入っているからだと思わ
れます。一部米軍撤収の動きがあるのではないかという議論があります。その辺
についてアメリカの中の議論はどうですか。

◆アメリカは軍事攻撃を考えている

島田 今問題になっているサード(THAAD)、つまり最新の迎撃ミサイルを
韓国に配備することについて、レーダーが中国の基地などをカバーするというこ
とで中国が非常に反対して、韓国に色々嫌がらせをしている。ロシアも同様の理
由で反対しているという状況です。

 文在寅訪米の前に、アメリカの超党派の上院議員団が韓国に行っています。共
和党側はコリー・ガードナーという若手の上院議員ですが、上院外交委員会東ア
ジア太平洋小委員長で北朝鮮問題を最も発信しており、徹底した制裁を中国にか
けろと発信している人です。民主党の方はディック・ダービンという民主党上院
のナンバーツーです。二人とも韓国での議論を、帰ってきてから非常に怒ってい
ます。

 つまりサード・ミサイルは在韓米軍兵士の命を守るためのものでもある。とこ
ろがその配備を、文在寅がなんだかんだと言って遅らせている。米軍兵士の命が
守れないんだったらもう引くしかないし、サードをずるずる伸ばすのだったらお
金も予算に組み込まないと、共和党、民主党両方の有力議員が言っている。

 ある意味で、議会がそういう強い立場に出ているので、トランプ政権としては
敢えて強いことを文在寅に言う必要もなくなったということもあるでしょうし、
また先ほど話したマクマスター安保補佐官は、韓国の新政権とあまりもめない方
がいいとアドバイスをしたらしい。

 やはりサード配備をずるずると遅らせるというのであれば、米軍兵士を撤退さ
せるいい理由にもなるということで、例えばジョン・ボルトン氏などは、「釜山
にさえ拠点があればあとは全部引いた方が作戦を展開しやすい」と言っています。

 従ってアメリカ側としては、文在寅の対応を見つつ、北に接近するのだったら
いいよ、と。アメリカはどんどん引いて、アメリカから先制攻撃をいつでもでき
る体制を作る。それが政権及び議会のかなりのコンセンサスになっているという
感じです。

◆在韓米軍の家族が引き揚げれば攻撃の兆候

西岡 それと関連して、アメリカが軍事攻撃を考える一つの兆候としてみんなが
ウォッチしているのは、在韓米軍の家族を引き揚げさせることです。94年の時
は、家族を日本に引き揚げさせた記憶がありますがどうですか。

島田 どこまで動いたかは分かりませんが、準備はかなりしました。ただ、カー
ター訪朝で止まりましたから、実際どこまで進んだのか分かりません。

西岡 論者によっては、在韓米軍の家族以外にも、アメリカ人が20万人くらい
韓国にいるのだから軍事攻撃はできないという議論もありますが、一方そういう
人たちを避難させる作戦を、在韓米軍は既に持っている。

 軍事攻撃をするということになれば、まずそういう作戦でアメリカ人の安全を
はかってやる。アメリカが先にしかけるなら、アメリカが時期を決められるわけ
ですから、そういうことは当然やるでしょうし、その場合、ソウルにいる日本人
をどうやって逃がすのかについて、94年の時も実は在韓日本人は大変緊張して
いたんです。

 結局言われたのは「歩け」ということでした。「まずソウルの川の南側まで行
け。そして最終的には釜山まで行けば船が来るだろう」。車に乗っても、高速道
路は渋滞でだめだろうから、ともかく歩け。釜山まで歩くための食料と水くらい
は準備していて行きなさい、と。

 一つの可能性としては、軍事力を使わざるをえないが、使えるのはここ1、2
年です。核報復できる力を持ってしまったら、ほぼできなくなる。最後のチャン
スが今なのです。そうなると在韓米軍家族会及び米国人やそれ以外の外国人、そ
して韓国人にも被害が出るだろう。しかし、必要だと思えばやるかもしれない。
そして「やるかもしれない」というシグナルが送られた時以外に、北朝鮮は本当
に慌てて譲歩してくることはない。

 まだまだ緊迫してくるでしょうが、今年中に全員取り戻すという我々の方針が、
全く絶望になったわけではない。今年中にもしかしたら戦争が起きるかもしれな
い、あるいはテロが起きるかもしれないという可能性もあるし、アメリカが裏交
渉をして、日本に届く核は容認して、拉致は棚上げにして、自分のところだけ安
全をはかるという可能性もある。

 しかし、絶望ではないというのが今の状況かなと思っています。

(6につづく)



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