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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮は今どうなっているのか−東京連続集会報告4(2017/06/27)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.06.27)

■北朝鮮は今どうなっているのか

◆次の核実験が中国の態度、アメリカの態度を決めるデッド・ライン

久保田 それとは少し違うことですが、中国とアメリカの間で、北朝鮮の体制崩
壊に関して、水面下で交渉しているとの未確認情報があります。もし中国が北朝
鮮の核・ミサイルをコントロールするのであれば、アメリカは中国が北朝鮮に入
ることを容認する。つまり、アメリカにとっては、核・ミサイルが押さえられる
のであれば、中国化した北朝鮮でも容認する用意があると言っているというので
す。

西岡 それは「ウォール・ストリート・ジャーナル」が社説で書いたり、ジョン
・ボルトン氏が評論で書いていますね。

久保田 いずれにしても次の核実験が中国の態度、アメリカの態度を決めるデッ
ド・ラインということだと思います。それを北朝鮮が強行するかどうかが大きな
分かれ目です。

西岡 それをしなければ北京も撃てない。北朝鮮に爆弾はあっても制空権はない
ですから、核戦力をまだ持っていない。小型化の実験を絶対にせざるをえない。
しかし、そこまでたどりついているので甘く見てはいけない。そこがデッド・ラ
インになっている。

 もちろん実験は失敗するかもしれない。成功したら本当に脅威になる。しかし、
それに対しては中国が水面下かなり厳しく対応している。このことについては三
人の意見はほぼ一致していますね。

◆北朝鮮が海外に埋め込んでいる化学兵器、生物兵器

宋允復 トランプと習近平が会う前に、中国は北朝鮮と交渉をしている。北朝鮮
が何を考えているかの本音を中国側は把握したと聞いています。北朝鮮は4月に
大変緊張して、4月に、海外に出ている保衛部から聞くと、4月15日は金日成
の誕生日です。この行事は円満に遂行しなければならない。次の4月25日の、
人民総決起記念日はそうではない。その前に核実験はやらざるをえないという言
い方をしていました。

 ところがトランプは常識がないから、中東か何かと勘違いして本当に軍事的措
置をとるかもしれない。米国が軍事的オプションをとる兆しが見えたら、我々が
持っている勢いでやってしまわなければならない。

 何をやるかというと、海外に既に埋め込んである化学兵器、生物兵器。北朝鮮
がテロをする拠点も定めてあるわけです。そういうところに仕掛けるために、そ
れを指揮するメンバーを4月半ば頃、中国に出した。彼らは日本を含め外国のパ
スポートを持っていて、それぞれの国に今出て行くところだ。それで私に、「君
はしばらく韓国に行かない方がいいよ。何が起きるか分からない」と。

 ところがそのような圧力があって北朝鮮は折れたわけです。核実験をやらずに
ここまで来ている。私はワームビアさんの死亡があるまでは、結局北朝鮮の二股
外交は功を奏するかもしれないと。北朝鮮はアメリカと秘密交渉をしていますか
ら。

 「アメリカに届くミサイルの開発はストップできるから、核保有を認めてほし
い」という類のことを言って、アメリカ側も確かに北朝鮮に対して軍事的オプショ
ンは取りづらいということで、なだらかに落ち着いていくかもしれないとの見通
し、感触を持っていたんですが、ワームビアさんの死亡を契機にアメリカの硬化
した世論が生まれ、改めて米国人が北朝鮮の邪悪さに気づき、このことが作用す
るかなと思っています。

◆金正恩は「金正恩ファースト」

西岡 金正恩という人は自分を大切にする人です。トランプはアメリカファース
トと言っていますが、金正恩は金正恩ファーストで、4月25日の前に核実験を
した場合、トランプは軍事行動をしてくるかも分からないと言って恐れたという
のも、ただの軍事行動ではなく、あの時言われたのは、「斬首作戦」があるとい
うことでした。

 金正恩を暗殺に来ると言っている。必死でその中身を調べました。私は「斬首
作戦」を調べたことがあります。「安心しろよ」と言ってあげると彼が安心する
のでよくないんですが、すぐ暗殺するということではなく、元々の「斬首作戦」
というのは、司令部と攻撃部隊の連絡を切るというものです。

 頭と胴を切る。つまり通信網を遮断するということも加えた概念で、彼だけを
暗殺するという概念ではないんです。しかし、彼を暗殺する部隊が入ったとか、
そういうことがわんわん報道されたので、本人は大変緊張しそのことも一つの要
素となって核実験を延期した。

 そのことともしかしたら関係すると思われる情報が一つあります。彼は自分の
ことが大切だということで、自分が国連の国際刑事裁判所に訴追されることを大
変意識して、嫌がっています。

 ストックホルム合意があった後、同じ年に最初の訴追問題が安保理事会に出ま
した。それについてストックホルム合意のことを置いておいても、あの時何らか
の死亡の証拠を準備していたと思いますが、それよりも最優先で自分の訴追を止
めさせろと言った。

 ヨーロッパやアフリカなどに、歳をとった元外相の金永南(キム・ヨンナム)、
80歳の人を送って必死の外交をやり、「北朝鮮人権レポート」という分厚いも
のが出たのですが、それと同じくらい厚い、人権問題はないというレポートを作
りました。

 そして強制収容所にいて脱北者した申東赫(シン・ドンヒョク)さんのスキャ
ンダル等を徹底的に暴き、それも全部自分の身を守るためなんです。

 今回も、このアメリカの学生が亡くなった。なんらかの拷問をされたと思いま
す。この拷問されて意識不明になった時と時期が前後するのですが、こういう話
を聞きました。

 去年6月に金正恩が、国家保衛部と人民保安省に、逮捕令状なしの逮捕はする
なと命じた。そして留置場であまりひどく殴るな。留置場では規定通り食事を与
えろ。敵どもが俺のことを人権問題で訴追しようとしている。そういう指令が出
ました。

 それもかなり真剣で、6か月猶予期間を与える。1月から実施せよと。準備期
間まで与えた。末端の人間は、「なんだ自分がかわいいのか、自分のことでなく
俺たちのせいにしているのか」と不満を持っているそうです。しかし、1月から、
中央から監視団が降りてくるので実際にそうなっているそうです。

 もしかしたらアメリカの学生を手荒なことをやって昏睡状態になって、それも
俺のせいにされるんじゃないかと思って、これ以上やるなと言ったのかどうか分
かりませんが、今回は寝たきりでしたが親に最後に会わせたという人道的なこと
をやったのは、結果として亡くなりましたので人道的ではないということになり
ましたが、なんらかのあせりを感じます。戦術ミスを感じます。

 その戦術ミスの背景には、人権を理由に自分が訴追されることをあの男が恐れ
ているのかなあと思います。

 だからこそ拉致という人権問題もあるんだと。核・ミサイルもあるけれど、拉
致問題もあるんだと国際社会にアピールしやすくなったのかなと思っています。

 では今の北朝鮮の内部の状況、そして北朝鮮とアメリカ、中国との関係などを
踏まえた上で、拉致被害者を助けるために日本は何をすべきなのかについてそれ
ぞれのご意見をお願いします。

◆非人道的と思われたくない金正恩、非人道に照準を合わせた戦略を

久保田 今「金正恩ファースト」ということでしたが、ICCに提訴されると思っ
た時の金正恩がそうでした。今回も、「サード」の配備状況についても、自分に
向けての攻撃をどうするかについて非常に神経質になっている。これは拉致問題
解決のチャンスです。

 彼らがいかに非人道的であるかを、やればやるほど拉致問題で協議しやすくな
るわけです。そういう意味では金正日の時よりも攻撃するポイントが絞られるよ
うな気がします。

 ここで、日本政府あるいは外務省が今までやってきたことが、そこにきちんと
焦点を合わせてなかったからと思いますが、人道的であるのであれば、父親がで
きなかったことを見せてくれ、と。そして拉致問題を解決すれば日朝関係は未来
が開けるということを、もっと強く訴えていく必要があると思います。

 ストックホルム合意で、日本外交は譲歩しすぎというか、向こうの言い分を聞
きすぎて、どこをどう攻めればいいかが拡散された。交渉に参加することだけに
焦点を合わせために、交渉は大失敗だったと思います。合意文書だけが残ってし
まい、それが禍根を残したと思います。

 なので、ここは安倍さんが反省し、もう一度仕切り直しをした上で対策を練り
直す必要がある。今の米朝関係と中朝関係を踏まえた上で、日本としての独自の
政策を練り直さないといけない。

 北朝鮮は不法な手段を使ってお金をもうけています。ますます金正恩がこの5
年間追い詰められているわけで、非人道的な彼のイメージは金正男の暗殺で国際
的に強まった。しかし彼は、非人道的ではないと思われたいと思っているわけで
すから、そこをどう攻めてやっていくか。救う会の活動もそこに照準を合わせて、
日本政府を動かせるような戦略を立てていただきたいと思います。

◆北朝鮮に対し、本当に痛みを伴うことをやらねばならない

宋允復 まずワームビアさんの経過について、私が保衛部筋から聞いたところで
は、彼は平壌で記者会見させられた時に、自分がどういうつもりでああいうこと
をしでかしたのか、スローガンの板を外すようなことをしたかについて話すんで
す。

 それは自分の母親の友人の女性が教会の幹部で、北朝鮮のような専制国家は宣
伝で人民を縛り上げているから、スローガンを一つひったくってきたら一つの戦
利品となる。教会でお金を出すから取ってきてとそそのかされたと、平壌での記
者会見で言っています。

 ところが、そういうシナリオを書いて話をさせましたが、保衛部は、「こいつ
はまだ何か持っている」と思ったそうです。うそ発見器をかけると反応したそう
です。こいつはこれ以外に何かあるとにらんで、情報機関とつながっているので
はないかと。私は全然そうは思いませんが、ばかばかしい話で、若気の至りで、
学生が興味本位でやった、冒険心でやった程度のことだと思います。

 保衛部は当然脅しをします。出てこないから自白剤を投与したそうです。意識
をもうろうとさせて、自分で何を話すかコントロールできなくして、そういう状
態で誘導するとしゃべってしまう。ところが自白剤は、北朝鮮人相手に開発した
ものです。ワームビアさんは体格もいいし、量を少し多く投与したところ、意識
が消失してしまった。それ以降回復しなかった。

 本来ならば、そこですぐ戻してあげるべきなんですが、それをやったら自分た
ちが何をやったかばれてしまう。だから何とか回復させようと手当てをしたけれ
ど回復しない。しかし、時間が経ったので薬の成分が抜けた。そして北朝鮮で死
なせてはまずいから返した。

 本来なら、どういう薬剤を投与してどういう反応があり、どういう経路をたどっ
たか、自分たちはどういうケアをしたか、アメリカに全部情報を提供して、意識
を回復させようとしたが及ばなかったと報告すべきですが、それは伝えず、ボツ
リヌス菌で中毒と言った。

 睡眠剤を与えたと言いましたが、睡眠剤ではなく自白剤です。これが何を示す
かということです。自ら北朝鮮に良好で入り、そういういたずらをしでかして、
そういう状態で帰ってきても、私たちは胸を痛めます。

 それ以上のひどい扱いを受けて死んだ。日本にゆかりのある人だけでも何千人
という単位ですね。日本人妻を含めて。日本で在日朝鮮人と結婚して、50年代
から60年代の帰国事業で北朝鮮に渡り、わずかに生き残っている日本人妻がい
ます。

 今年4月、日本から訪問団が行ったから会わせた。「夕焼け小焼け」を歌わせ
て、隣についていた党の人間が、「こういうことを言え」とせっついているわけ
です。それについてテレビ局の翻訳の作業をずっとやっていました。「日本は冷
たいじゃないか」、「生き残っている私たちを日本に帰れるようにしてくれ」と、
そう言えとせっついていました。人質政策です。

 ようやく、万単位でいただろう人たちの苦しみ、収容所にいた人もいれば、処
刑された人もいれば、餓死して死んだ人もいます。拉致被害者は当然のことなが
ら。その人道犯罪がどのくらいのものなのかを、ワームビアさんの件をきっかけ
に、改めて国際社会に共有させることだ大事だと思います。

 北朝鮮の核・ミサイル開発は、あたかも正当性があるかのようなプロパガンダ
はいくらでもできるんです。「我々は世界最大の核保有国であるアメリカからこ
れだけ核の脅威を受けている」とか、「金もなく通常兵器の更新もできないから、
なんとかアメリカから手出しされないために、せめて核・ミサイルを持ってそれ
が何が悪いか」、「主権国家として当然の権利じゃないか」と。

 そういう理屈を立てれば、「それはそうか」という話になるわけです。そうい
う北朝鮮を支持する政府もいっぱいあります。イスラム圏もそうだし、中国も本
音は分かりません。アメリカに対して強権をかけようとする限りにおいてはです。

 本音で、いざ自分たちが滅ぶ時に、中国も我々の核兵器を売ってやろうと思っ
ているかもしれない。そこまではならなでしょうが、もしかしたらそういう要素
があるかもしれない。「サード」等が出てきましたからね。韓国、アメリカと対
峙するためには北朝鮮を材料として活かし続けるというメリットが出てきたわけ
ですから。

 我々は改めて、自国民が飢えても核・ミサイル開発に資源を投入し続ける体制
が自国民をどれだけ殺してきたのか。今でも収容所に10数万人の単位でいる。
金正恩のあの体制を成り立たせているのは恐怖です。

 金正日が死んで金正恩が政権を継いでから去年の暮れまで、次官クラスの幹部
でも百人以上を殺している。張成沢を初めとして。その親族も殺している。この
体制をいつまで甘えさせて、永らえさせ続けるのかという、本当に痛みを伴うこ
とをやらねばならない。単に国際政治の政治力学だけでは言い尽くせない体制の
邪悪さについて、改めてアメリカを初めとして、日本もその役割を大いに果たせ
るかということだと思います。

(5につづく)

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「もう我慢できない。今年こそ結果を!」。2月2日に家族会・救う会合同会議で決めた今年の運動方針です。 拉致被害者家族の高齢化が進み、「生きている間に被害者に会えないかもしれない」という言葉が出るようになっています。経過はすべて説明して頂くことはないと思います。しかし、今年中にぜひ結果を出して欲しいということが、家族会・救う会そして心ある日本人の心の底からの叫びだと思います
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