救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

家族会が欧州議会に拉致で協力を訴え(2017/05/08)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.05.08)

  ゴールデンウィークの最中、家族会の横田拓也事務局長と、飯塚耕一郎事務
局次長が、加藤勝信・拉致問題担当大臣らとともに、欧州議会があるベルギーの
ブリュッセルを訪問し、議会関係者らに拉致問題解決への協力を呼びかけた。

 5月3日には政府代表部主催で、横田滋・早紀江夫妻と飯塚代表のビデオメッ
セージ、及び「めぐみ」が上映され、その後レセプションが行われた。欧州議会
議員や議員スタッフが招待され、日本側から加藤大臣、兒玉大使、小沼公使、石
川拉致対策本部事務局長、島田室長等が参加、レセプションでは横田拓也さん、
飯塚耕一郎さんがスピーチし、質疑応答も行われた。

 4日には欧州議会議員との政策対話を行った。イェジェック欧州議会対日交流
議員団団長、デヴァ欧州議会対朝鮮半島交流議員団団長等が参加した。

 横田拓也、飯塚耕一郎両氏の二日間のスピーチは以下の通り。

■家族会が欧州議会に拉致で協力を訴え

≪欧州連合日本政府代表部主催レセプション≫

◆横田拓也さんスピーチ

 私は、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」事務局長の横田拓也
と申します。可能であれば、めぐみそして私の両親である横田滋・早紀江がこの
場を訪れ、皆様に心の内を訴えられればと思いましたが、あいにく二人とも80歳
を越え長距離の高速移動が難しい事から私や飯塚耕一郎さんが出席させて頂いて
いる次第です。

 先程、アニメ映画「めぐみ」を皆様にご覧頂きました。私達”横田家”が本当
に幸せであった頃が描かれた作品です。私にとってこの作品はあまりにも衝撃的
であり、冒頭部分を除いて全てを観た事がありません。それほど辛い思い出であ
り、涙を堪(こら)える事が出来ない内容です。この場に同席しなかった事をお
許し下さい。

 私の姉である横田めぐみは、1977年11月に13歳の若さで北朝鮮の工作員達によっ
て中学校からの下校途中で拉致されました。どれほど拉致されたその瞬間が怖かっ
た事でしょうか。工作船に閉じ込められた時の絶望感や北朝鮮に幽閉された時の
悲しみはいかなるものであった事でしょうか。この時の恐怖と悲しみを思うと胸
が張り裂けそうです。そして姉を溺愛していた両親の心境を思うと本当に悲しく
なります。

 姉は家族の中で笑顔と会話の絶えない明るい存在でした。勿論、友達との間で
も人気者でした。そんな姉が突然姿を消した事は、とても大きな喪失感となり、
やり場の無い怒りと虚しさが続いた事を覚えています。姉自身は更に辛かったは
ずです。進学の夢・自己実現の夢・恋人と過ごす充実の日々の理想・円満な家庭
の姿などを拉致される以前から強く意識していた姉でした。それが北朝鮮の工作
員達によって全てを奪われたのです。

 私達家族は探し続けました。しかし20年間は何も手掛かりの無いまま時間だけ
が経過しました。2002年9月の日朝首脳会談が平壌で開催されたその席で、当時
の金正日委員長が日本人拉致は北朝鮮の仕業である事を認めました。しかしなが
ら今もなお姉を含む多くの拉致被害者達が帰国出来ずに人質として捕えられてい
ます。実に、拉致されてから40年が経過しようとしているのです。

 この深刻な人権蹂躙問題を見過ごしてはなりません。いかなる手を使ってでも、
拉致を解決せず今も捕えたままとしている金正恩委員長を処罰する必要がありま
す。

 北朝鮮問題には、この拉致事件以外にも北朝鮮国民が全ての自由を剥奪され、
食料も暖も取れない家畜以下の生活を強いられている人権問題も存在しています。
更に、弾道ミサイル発射や核実験を繰り返し地域や世界の脅威にもなっています。

 どうか皆様、拉致事件を含む深刻な人権問題が現在進行形の事柄として存在し
ている事を再認識して頂きたいと思いますし、私達がこの問題を正面から解決す
る必要があるのだという事について心を一つにして欲しいと願います。

 拉致被害者達が一日も早く帰国し、失われた時間を取り戻し家族や兄弟達と抱
き合える日々が来るようお力添えを頂きたく思います。

 どうぞ宜しくお願い致します。

◆飯塚耕一郎さんスピーチ

 田口八重子の長男及び北朝鮮における拉致被害者家族連絡会事務局次?の飯塚
耕一郎です。

 本日はこのようなレセプションにおいて発言の機会を与えて頂き誠に有難うご
ざいます。

 皆さん多少はご存知かと思いますが、今年に入り北朝鮮の挑発や恫喝行動によ
り極東情勢が大きく緊迫した状況が続いております。

 1月下旬、2月上旬、3月上旬のミサイル発射、2月中旬には金正恩の兄であ
る金正男氏の暗殺が北朝鮮により行われました。

 他方、アメリカのトランプ政権は4月に行われた米中首脳会談を皮切りに北朝
鮮に対する軍事、経済、政治などの様々なプレッシャーをかけ始めたことがこの
緊張状態を作り出したました。

 このような中、4月中旬以降日本では、北朝鮮が核実験やミサイル発射などま
すます北朝鮮の蛮行が続くのではないかと連日報道が続きました。

 北朝鮮が、今、目に?える形で日本、韓国及び極東の近隣国を不安に陥れ、生
命の安全を脅かし続けているのは間違いない事実です。

 しかし、生命を脅かし続けているものはこれだけではないのです。

 今ご覧頂いた映像のように、30、40年も前から拉致という非道な所業によ
り北朝鮮は我々家族の生命と人権を長い長い間、蹂躙し続けているのです。私の
生まれの母親は田口八重子と言います。

 彼女が連れ去られたのは私が1歳の時です。

39年経った今、未だに彼女に会うことが出来ません。

39年、母親と会話をしたことがありません。

39年、母親に触れたこともありません。

39年、彼女は、未だに北朝鮮の地で北朝鮮政府の管理下におかれたままです。

39年経った今、日本の地を再び踏むことが出来ません。

 田口八重子さんや横田めぐみさんのように北朝鮮により家族を何十年も家族に
会えない被害者家族は日本にまだいます。

 日本だけではなく、日本以外にも、韓国、タイ、ルーマニアなどの国民が北朝
鮮に拉致された可能性があるとされています。また、2014年2月公表された
COI報告書では、マレーシア、シンガポール、フランス、イタリア、オランダ、
中国といった欧州も含めた諸国にも拉致被害者が存在するとされております。

 今回の政策対話により、この悲劇がこれ以上続かないよう皆さんと?緒に国際
社会の一員として解決の道を?出すための有意義な議論が出来ればと思います。

 最後に一刻も早く、全ての拉致被害者が家族の元に帰れることを強く強く願っ
てやみません。

≪欧州議会議員との政策対話≫

◆横田拓也さんスピーチ

 私は、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」事務局長の横田拓也と
申します。

 私の姉である横田めぐみは、1977年11月に13歳の若さで北朝鮮の工作員達によっ
て中学校からの下校途中で拉致されました。家庭ではいつも明るく笑顔の絶えな
い存在であり、中学校の友達との間では人気者でした。姉が突然姿を消してから
家庭の中は重苦しくそして会話が途絶えたものに一変しました。

 13歳の少女が拉致されたのです。拉致されたその瞬間、どれほど怖かった事か。
工作船に閉じ込められ「お母さん!」と泣き叫んでも誰も助けてくれない絶望感
を抱いた時の事を考えると胸が張り裂けそうです。

 姉が拉致されてから40年が経過しようとしています。最初の20年は何の手掛か
りも無く私達家族はただ悲しむだけの毎日を過ごしました。ところが、2002年9
月に日朝首脳会談が平壌で開催され、初めて金正日が日本人拉致は北朝鮮の仕業
である事を認めました。つまり、日本国の主権を侵害し、日本国の領海・領土侵
犯した事を認めたのです。しかしながら、日本政府が認定している方及び非認定
の方を含めた拉致被害者の約870人のうち5人しか帰国する事が出来ていません。
北朝鮮は、残された拉致被害者達を人質として幽閉し外交交渉のカードとして利
用しています。

 私の姉のケースで言えば、別人の偽遺骨を「死亡」の証拠として日本政府と私
達家族に突き付け、この問題を幕引きしようとした事もあります。自分達で罪を
認めておきながら、今もなお残忍非道な暴力を私達家族に突き付けているのです。
被害者家族である以前に、人間としてこの様な悪事を私は許す事が出来ません。

 北朝鮮は、アジア地域はもちろん世界各国にとっても脅威になっている事はご
承知の通りです。度重なる弾道ミサイルの発射そして核実験を繰り返し、マレー
シアでは親族である金正男さえ暗殺する始末です。彼らのミサイル発射と核実験
が北朝鮮国民の一年分以上の食費を賄える事を考えれば、”今日の命”を繋ぐ事
が困難なほど飢えている惨状と照らし合わせて考えれば、北朝鮮国民自身も厳し
い人権弾圧の下で生きていると言えます。

 北朝鮮による拉致事件の被害者は日本だけにとどまらず、韓国・タイ・ルーマ
ニア・レバノンなど複数国に関係する広範囲な人権問題です。誰もが一日でも早
く家族や兄弟と再会したいと今も願い、他方で親の世代の高齢化は益々進む事で
二度と抱き合う事が出来ないリスクを恐れながら日々生きています。

 北朝鮮では発言の自由や移動の自由が許されていません。十分な食料や明るい
将来も期待出来ない毎日です。北朝鮮で起きている惨状は過去の事ではなく、今
起きている現在進行形の話です。ここにいる私達が正面からこの真実に向き合い、
私達が責任を持って解決しなくてはならない問題です。

 どうか歴史を振り返ってもらえないでしょうか?過去において、アウシュビッ
ツ強制収容所で起きていた人権弾圧とそこで必死に耐えていた人々の多くが当局
の暴力によって生命を落とした事を。その時代に生きていた傍観者達が速やかに
その惨状を真実として捉え、出来る限りの事をしていればどれだけ多くの人々が
救われていたであろう事を。

 その為に、世界各国が一丸となって北朝鮮に対して拉致問題解決に向けた働き
掛けを強めると共に、今もなお人権蹂躙を良しとする北朝鮮の独裁者金正恩を国
際刑事裁判所と国際司法裁判所に引きずり出し、悪行を改めさせ、そして処罰す
る必要があります。

 どうか拉致された人々が再び祖国の地を踏めるようにお力添え下さい。どうか
家族や兄弟達と抱き合い、奪われた時間を喜びに変えられるよう共に戦って下さ
い。

 宜しくお願い致します。

◆飯塚耕一郎さんスピーチ

 本日はこのような発?の機会を与えて頂き誠に有難うございます。

 日本から来ました飯塚耕?郎と申します。私は母の記憶がありません。母と会
話した記憶がありません。母に触れた記憶もありません。

 私の母は田口八重子と言います。当時22歳だった彼女は、働きながら一人で、
1歳だった私と3歳の姉を育てていました。そんな時に、彼女は北朝鮮の工作員
によって突然、拉致されたのです。

 彼女と私とのつながりを示すものは、赤ん坊だった私に彼女が微笑み返す1枚
の写真だけです。私は1歳という時期に、拉致という行為によって大切な母親と
の絆を引き裂かれ、今もその状態が続いているのです。

 2002年9月に北朝鮮と日本との間で首脳会談が開催され、北朝鮮は母を拉
致したことを初めて認めましたが、安否については「交通事故で死亡した」と説
明しました。海外の仕事先でその一報を聞いた私は、一度も見たことのない母に
永遠に会えなくなったのかとひどく落ち込みました。その時の気持ちは一言では
うまく言い表せません。ただとめどなく涙があふれてきたことを覚えています。

 しかし、事実は違いました。「田口八重子、死亡」の情報は根拠のないもので
した。当時、北朝鮮は「田口八重子さんは交通事故で死亡した」と伝えてきまし
たが、北朝鮮が示した「死亡診断書とされる資料」は捏造されたものでしたし、
「交通事故の報告書」という資料に田口八重子の名前はありませんでした。

 北朝鮮による安否説明には多くの矛盾や誤りがあるのです。それは日本政府の
調査でも明らかになっていることです。私は、北朝鮮が根拠のない架空のストー
リーを作り上げ、母を死亡したことにし、その存在を隠蔽しようとしたと考えて
います。

 彼女は今も北朝鮮で生きています。

 彼女は今も北朝鮮で救出されることを待っています。

 私の家族のような、日本人が北朝鮮に拉致されたケースは、日本政府が認定し
ているだけでも17人に上ります。このうち5人は帰国を果たしましたが、まだ
12人が帰国できていません。本日こちらにいる横田拓也さんのお姉さんである
横田めぐみさんのように13歳という、信じられない若さで拉致されたケースも
あります。また、それ以外にも、北朝鮮に拉致された可能性がある日本人は数百
人に上るとされています。

 北朝鮮は、未帰還者12人については「8人死亡、4人未入国」と説明してい
ますが、いずれの説明にも不自然な点や矛盾点が多くあり、死亡を裏付けるもの
は何もありません。例えば北朝鮮は、2004年に「横田めぐみさんの遺骨だ」
とするものを出してきましたが、日本政府による鑑定の結果、本人ではない別人
のDNAが検出され、遺骨はめぐみさんのものではないことが明らかになってい
ます。

 更に、北朝鮮による拉致事件は日本だけに留まりません。帰国した日本人拉致
被害者などの証?から、日本以外にも、韓国、タイ、ルーマニアなどの国民が北
朝鮮に拉致された可能性があるとされています。また、2014年2月に公表さ
れたCOI報告書では、マレーシア、シンガポール、フランス、イタリア、オラ
ンダ、中国といった諸国にも拉致被害者が存在するとされており、北朝鮮による
拉致問題は国際社会全体の人権問題なのです。

 現在、日本政府は、生存を前提に、北朝鮮に拉致被害者の帰国を求めつづけて
います。北朝鮮は安直かつ不誠実な回答を持って、「拉致問題は解決済みである」
との主張を続けています。更に北朝鮮は、核実験、ミサイルやその他の問題の恫
喝や主張を続けることにより近隣からの人道支援を含めた経済的支援などを引き
出そうとしています。

 我々は軍事行動や、ミサイル発射実験など目に見えて分かり易い事象に注目し
がちですが、人の命が脅かされるこの拉致問題を忘れてはならないと思います。
人の命が核やミサイルより軽いということが有ってはならないのです。

 拉致問題解決のため日本とEU及び世界各国の被害者家族と政府が、被害者が
それぞれの祖国に早く帰国できるよう協力していかねばならないと考えます。

 拉致事件の発生から、すでに30年?40数年が経っています。被害者家族の
中には、被害者との再会を果たせぬままこの世を去った親や兄弟もいます。これ
ほどの悲劇はありません。

 失われた時間は戻ってきませんが、帰りを待ち続ける家族も高齢化しています。
拉致問題は、もはや、これ以上時間をかけていい問題ではないのです。

 この問題を一刻も早く解決し、家族がまた笑って会うためにはEU各国を含め
た全社会の協力が必要です。是非とも被害者のため協力をお願い致します。

 ご清聴有難うございました。

以上


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2014年4月27日午後2時午後5時 日比谷公会堂
東京都
千代田区
日比谷公園1-3