救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

核・ミサイルと切り離して全被害者救出を先行させよ?特別集会報告6(2016/10/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.10.28)

■核・ミサイルと切り離して全被害者救出を先行させよ?特別集会報告6

櫻井 どうもありがとうございました。次に家族会の皆様宜しくお願いいたします。

◆拉致問題を第一優先で

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 ご協力いただき感謝します。あらゆる情勢、情報を吸収しています。拉致問題
については当然ですが、北朝鮮を取り巻く問題がやたら多いんですね。これは総
理をテレビで見ているとすぐ分かります。とにかく拉致問題を取り巻く色々な情
報、情勢は、我々にとってはややこしくて、実際に分からない部分が相当ありま
す。

 そういう中から何をすべきかを判断していくわけですが、私が常に言っている
のは、拉致問題最優先という言葉です。最近は第一優先と言っています。そうだ
としたら、どんな状況下にあろうとも、拉致問題を第一優先にしてくださいと声
を大にして総理も言っています。

 この問題が片付かなければ、拉致の問題も解決できないのか、そういう順番に
なってしまいます。先ほど西岡さんからも話があったように、北で家族が生きて
待っている。そういう状況がまのあたりにある。ですから、他の問題をさて置い
てもと言っては失礼ですが、より先にやるべきだということは絶対に政府の方々
にも、特に総理大臣は分かっていると思うんですが、声を大きくして言っていき
たいと思います。

 今、北朝鮮とのパイプは切れていないという話もよく聞きます。これは安倍総
理と北との水面下での細いパイプがつながっているのではないかとは思います。
最近言っているように、単なる協議だけではなく、被害者を取り返すための実質
的な協議を早くしてくれないと困るわけです。

 これは難しいかもしれませんが、どういったすべがあるのかということを色々
模索しますが、これについては我々がこうしてくれというようなことはなかなか
言えません。

 政府は北朝鮮に対し協議を強く要請しているという話はよく聞きます。本当に
しているのかと、先ほどの話にもありましたが、何がハードルになっているのか
ということも考えなければなりません。北朝鮮に向けての実質協議、あるいは帰
国に向けての色んな情報について、より具体的な協議を本当にしているのかとい
うことを私は心配しています。

 いかにして金正恩に日本人を返す決断をさせるか。それから、それぞれの問題、
それぞれのイベント等が日本人の帰国に直接つながってくるのか。この2点を私
たちはターゲット・ポイントという意味で注視しています。

 難しい問題と思うんですが、私たちとしては、単に家族が帰ってくればいいん
です。どんな方法であろうとも、です。極端な方法も色々ありますが、どんな方
法であろうと家族が帰ってくればいいわけです。それが実現できるとなれば、今
後ともこんな問題が二度と起こらないような日本につながると思います。

 国連関係でも色々やってきましたが、先日カービーさん(元北朝鮮における人
権に関する国連調査委員会委員長)にも会って、「北朝鮮の人権に関する国際世
論が段々高まっていますが、問題は中国です。中国が人権問題を真剣に考えるか
どうか。それをターゲットに今後も是非活躍してください」と言ったら、「明日
行くから言っておきます」と言っていました。

 そういう邪魔な問題もあるんですが、私たちとしては、身体の続く限り頑張っ
ていきますので、色々な面でまたご支援ください。ありがとうございました(拍
手)。

◆総理は、本気でやる方を動かしていただきたい

横田早紀江(横田めぐみさん母)

 皆様こんにちは。長い間ご支援いただいてありがとうございます。本当に感謝
です。

 今櫻井先生や三人の先生から色々な話がありましたが、西岡先生もおっしゃい
ましたが、国民大集会決議の3番目に「立法府は、北朝鮮のようなテロ集団を支
える活動をわが国内で行うことを阻止する新法を作れ」とあります。

 こういう大事なことを言っているんですが、そのことがなかなか実現されない。
そういうものが作り上げられないという状況がずっと続いているのではないかと
思います。こういう大事なことは、政府がそうだという形ですぐに作り上げてい
かなければそれが有効にならないという大事な問題があります。

 だいぶ前に総理にお会いした時に、「小泉さんと金正日氏が会った時のように、
国のトップ同士が真剣に目を見て、言葉を出して、そうじゃなくてこうだと心か
ら話し合わなかったら分からないと思うんです」と言いました。

 色々な提起をしてもぜんぜん伝わってないという状況が十何年も続いているわ
けですから、「必ずトップ会談をしていただきたい」と言いました。総理は「そ
う思っています」とおっしゃいました。でもそれは今ではありません。いつかは
そうするという言葉を私は待っているわけです。

 それから日朝交渉が大事なので、外務省が色々言われていますが、私たちには
分からないところですが、知恵のある方がいらっしゃりはずなんです。議員さん
の中にも。しかし、自民党とか民主党とか色々あって党派的な闘争とか、個人的
な欲とか、色々なものがまず先に立って、「あの人は立派でできそうだけど別に
あの人がしなくてもいじゃないか」というような思いの人もいるかもしれません。

 経験があって、北朝鮮を実際に見てきた方で、上手に話もできる方が必ずいらっ
しゃると思いますので、知恵のある心の正しい方、解決しなければならないと本
当に思っている方を総理ご自身が選んで、水面下であれなんであれ、交渉し、総
理もトップ会談の中ではっきりとそのことを言っていただき、解決に向けてやっ
ていただきたいと思います。

 計画だけで終わるのではなく、すぐに実現できることなんですから、国民は議
員の方を分かっていますので、本気でやる方を動かしていただきたいと私は思っ
ています。

 皆様には長い間ご支援をいただいていますが、それが私たちの力になっていま
す。これは日本にとって本当に恥ずかしい問題で、いつまでも置き去りにしてお
くわけにはいかない大事な問題です。

 私たち家族はこういう運命に置かれたのでしょうがいないですが、なんとか助
け出してあげたい。それは国民全部の問題だということを分かっていただきたい
と思います。本当に今日までありがとうございました(拍手)。

◆韓国の家族会代表からの情報はシグナルなのか

本間 勝(田口八重子さん兄)

 今日はどうもありがとうございました。

 拉致被害者の救出は、北と接点のある朝鮮総連の協力が得られるか、それとも
朝鮮総連が今まで通り北の支持通り動いて反日教育をやって、日本に反するよう
な行動をやっていけば、この問題は朝鮮総連を通じては、なかなか解決しないと
思います。

 韓国の家族会の代表から先日、「松本京子さんが体調を崩して入院した」とい
う情報が出てきたというのは、何かのシグナルだと思います。これは西岡先生ど
うなんですか。

◆松本京子さん情報は北の謀略情報、これを乗り越えて救出へ

西岡 短く言うのは難しいことですが、今回情報を出した韓国の家族会の方は、

「横田めぐみさんは死んでいる。その死亡診断書を自分は持っている」と数年前
記者会見で言った人です。

 彼自身が何を考えているかは私はよく分かりません。何回か会ったことはあり
ますが、今は付き合いがありません。

 ただ、今回の松本さんの情報が正しい情報だったと仮定すると、なぜ彼のとこ
ろにそういう正しい情報が近かいリークされたのか、です。

 ストックホルム合意に戻る危険性を先ほどから繰り返し言いましたが、松本さ
んは2002年9月には認定されていなかったんです。金正日が「死んだ」とし
て「返すのをやめなさい」と言ったリストに入ってないんです。

 そういう人を、最終的に統一戦線部は何人か返して、8人とそれ以外の人は
「死亡」として終らせる案として準備していたかもしれない。その人の一番新し
い情報が出てきた。

 もしも松本さんが帰ってきて、「本当に入院していました」ということを本人
が言ったら、この情報が正しいということになる。そうすると、同じ人が言って
いる「めぐみさんが死んでいる」という情報も正しいということになる。

 松本さんだけを返して、それ以外の人を返さないということを、当初から統一
戦線部が考えていたという兆候があります。

 それと、「もう一度二年前に戻ろう」という勢力があることと、今回このタイ
ミングで「めぐみさんが死んだ」と言っている人のところに松本さんの情報が出
てきたのは、まだ断定的なことは言えないし、うがった見方かもしれないのです
が、相手が何をするか分からないところなので、大変気を付けなければならない。

 そういう点で、もう一山くるのではないか。「死んだ」ということで終わらそ
うという側の謀略が。そこを乗り越えてやっと細い道が頂上に向かえると思って
います。

本間 長くなりますので以上で終わります。ありがとうございました(拍手)。

◆複雑な情報戦をかいくぐって絶対に同胞を助け出そう

櫻井 最後の本間さんの質問は、ご家族としては心の底から聞きたいことだった
と思います。それに対して西岡さんの回答は、このような情報も、生存情報も、
どういう目的で誰が誰に出したのかということまで見ないとならないような、非
常に複雑な情報戦が行われていることだと思います。その中で向こう側は既に言っ
た「8人死亡」を正当化させて、その上で日本をだまして、取れるものは取って
しまおうという情報戦で、これが今も続いているわけです。

 こうした複雑な状況をかいくぐって、日本国の力と、絶対に同胞を助け出すと
いう意思を貫徹していかなければならないと思います。

 この拉致事件は、日本という国にとっては、日本国は一体独立国なのかという
究極の問いを突き付けているわけです。そしてまた国民一人ひとりにとっては、
人生というのは、色々な宗教の解釈はありますけれど、それでもこの人生は一度
きりなわけですから、本当にみなさんがお元気なうちに、拉致された人たちが生
きているうちに、どうしても救い出さなければならない。

 国民の一人として、自分の人生と重ね合わせて見て、これは他人事ではないん
だと、人生そのものなんだということを忘れないようにして、世論を喚起し続け
る、世論がこれを支持し続けるということがとても大事だということを強調して
終わりたいと思います。

 今日は長い時間ありがとうございました(拍手)。

以上


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