救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告7(2016/09/29)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.09.29-3)

◆もう少しだと思うので頑張ります

斉藤文代(松木薫さん姉)

 皆様、今日はありがとうございます。熊本は災害で大変なことになりましたが、
国民の皆様方のご支援で、気持ちも正常になり、みんな「命があったからもう1
回頑張る」ということで助け合って、やっとここまで来ました。仮設住宅に全員
が入れる日がくるのももう少しです。

 私も震災にあいました。隣の益城町ですごい揺れがあり、二度も味わいました
が、家をなくした方がみなさん頑張っています。私は命はありました。ですから
その分、なんとしても帰ってくるまで私が命を持って向かい入れてあげなければ
ならない、母ができなかったことをしてあげなければいけない、そういう気持ち
です。

 私もちょっと病気がありますが、熊本県民の頑張りようを見ていますと、負け
てはならないという気持ちがありますので、なんとしても薫たち全員が帰ってく
ることを願っています。私は一日たりとも忘れたことはありません。みんなが帰っ
てくることを願って、いい笑顔で迎えてあげられたらいいなと思っています。

 家族の笑顔が見られるのは、もう少しだと思います。希望をもっていますので、
家族も辛いという時がありますし、私もありますが、もう少し頑張りますので、
もう少し見守っていただきたいと思っています。どうぞこれからも宜しくお願い
いたします(拍手)。

◆日本政府を信じて待つしかない

松木信宏(松木薫さん弟)

 皆様こんにちは。熊本の震災で九州の救う会の方々とか姉にご支援をしていた
だいたと聞きました。本当に助かったようです。ありがとうございました。

 熊本の母が眠っている納骨堂があるんですが、震災で倒壊しましたが、幸い両
親の骨壺は無事でしたが、ひどいご家庭ではだれのものか分からなくなっている
と聞きました。

 思わず、私の兄のものという似たようなもの(偽遺骨)が北朝鮮から送られて
きたなあと思い出しております。あの時から十数年経ちましたが、まだ帰ってき
ていないというのは残念な思いです。

 兄はスペインで忽然と消えて、札幌の石岡さんから手紙が来ました。その時も、
兄の顔写真も何もないので北朝鮮に本当にいるのかなあという思いが、心のどこ
かにありました。

 小泉元総理の訪朝の時に、兄が北朝鮮で日本語を教えるために使っていた教材
があり、その文字が兄のものだったので、はやり北朝鮮にいるんだと思いました。
無事で生きていてくれたことで心のつかえが少しおりたような気持ちがありまし
た。

 ただ、まだ全然兄の姿が見えていません。いなくなったことも見えません。死
んではいないのでしょうから、「死んだ」とされたものはすべて本人のものでは
なかったと思います。家族としては信じて、兄が帰ってくるのを待つしかないと
思います。

 政府に言っていることは同じなので、国際社会の協力も必要だけれども、頼り
すぎることなく、日本政府が主体的に頑張っていただきたいと思っています。政
府にやっていただくしかないと思います。日本政府を信じて待つしかないと思い
ます。今後ともどうか宜しくお願いいたします(拍手)。

◆オリンピックの日の丸?どんな思いで見たのだろうか

増元照明(増元るみ子さん弟)

皆さん、こんにちは。14年前の今日以降、帰国をめざしていただいた方が、今
日もここに大勢いらっしゃると思います。長い戦いになってしまいましたが、戦
いに一緒に参加していただいていることに感謝申し上げます。

 さらにこの間、新潟の馬場吉衛先生を初め、各地で救う会の役員としてずっと
私たちを支えてくださった方たちがなくなられています。その方々に、本当に申
し訳ないという思いがあります。

 14年前の9月17日、自分としては白装束であの北朝鮮との交渉を見るつも
りで、あの日白装束で参りました。少しピンクがかってはいましたが。24年間
北朝鮮に連れ去られて、果たして無事なのか、死んでいるかもしれない。しかし、
どんな結果があろうと、自分で受け止めなければいけない。その覚悟をもって白
装束で参りました。

 結果は、北朝鮮の嘘に満ちた報告で、私たちの覚悟も戦いへの覚悟となってき
ました。それから14年、本当に長い年月戦い続けているんですが、今年の夏、
リオのオリンピック、皆さんも一喜一憂されたと思いますが、私の姉は中学校の
時に卓球部で、サウスポーで非常にうまかった、かっこ良かったんです。

 私は本来サッカー部か野球部に入りたかったんですが、姉の背中を見て、身長
も130センチくらいしかなかったので、卓球部に入りなさいと言われて、姉の後
を追って卓球部に入りました。拓也さんも、めぐみさんがバトミントンをやって
いた後を追ってバトミントンを選ばれたそうです。

 その卓球で今年、石川佳純さんと愛ちゃんが北朝鮮の選手に負けてしまいまし
た。北朝鮮は近年、オリンピックを見られる状況にあるそうですが、「あの試合
を見て姉はどういうことを考えたでしょう」と私の妻が言うんです。

 どんな思いであの試合を見たんだろうか。北朝鮮を応援したんだろうか。日本
を応援したか。当然日本を応援していただろうが、それを公にできない姉たちの
悔しさを残念に思いますというのが妻の感性です。

 姉が拉致されてから9回、オリンピックが開催されています。14年前から既
に3回、開催されています。そのオリンピックを彼らはどういう目で見ていたで
しょう。日の丸も上がったでしょう。君が代はおそらくカットされると思います
が、その日の丸を見てどのようなことを感じたんでしょう。どのような思いをし
ていたんでしょう。

 先ほど、めぐみちゃんが君が代を歌ったという思いが全被害者にあるのではな
いかと私は思っています。そんな彼らを今見捨てる日本という国が本当に悔しく
てなりません。

 私はこの頃、気持ちが荒れているのか、ひねくれているのか。去年からそうで
すが、8月の終戦の日を迎えて、報道は「この平和を維持しなければならない」、
「平和な国日本を維持しなければならない」と。本当に日本は平和なんでしょう
か。

 平和な国日本から、暴力的に100名以上の日本人が連れ去られている現実を
平和と言えるんでしょうか(拍手)。それを報道も伝えない。平和がいい、と。
本当に平和なんですか、この日本は。戦っている人がいるんですよ。拉致被害者
は生存をかけて戦っているんです。彼らは日本人じゃないんですか。

 その人たちを忘れて、ただ「平和だ」と言っている、この日本という国が悲し
くてなりません。わたしのひねくれた心でそう感じて本当に残念な気持ちです。
しかし、この覚悟を持たない限り、北朝鮮との交渉も、被害者を取り戻すことも
できないのではないか。今日本は平和ではないんだという意識を皆さんに持って
いただくしかないんですよ(拍手)。

 被害者が苦しんでいることを認識するためにも、今日本は平和ではないという
ことを、日本人全員が、メディアの方たちも、すべてが認識しなければ、被害者
のことに思いをはせることもできないし、取り戻すこともできない。そう思って
います。是非皆さん、今日本は平和ではないということを、もう一度認識してく
ださい。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆日本人として悔いを残さないためにも、情報があったら連絡を

松本 孟(松本京子さん兄)

 皆さん、こんにちは。拉致されて今年で38年経つわけですが、未だに消息が
分かりません。大変心配しています。

 核とミサイルと拉致と、なぜ分けるかと言いますと、拉致問題というのはこれ
といった証拠がないんです。昨日も警察の方が家に来られましたが、私がこの拉
致問題を12年間やっているんです。未だに自動車で連れて行かれたのか、暴力
だけで連れて行かれたのか、誰かに引っ張られてつれていかれたのか未だに分か
らないんです。

 警察の方たちが色々調べられて、それなりの証拠に近いものが上がってくるん
ですが、これという決め手が全く見えてこない。ある人に言わせると、「これは
温泉の砲ではないか」と。ある人は、「境港の方ではないか」と。

 年月も経っているので記憶もあいまいです。おっしゃることもあいまい。聞い
て一番うろうろしているのが警察の方です。12年間やって未だに分からないん
です。

 私は警察の方と色々な話をするわけですが、私もいつ、どういうふうにして連
れて行かれたのか、どこに連れて行かれたのか、未だに分からないんです。如何
にこの拉致問題が難しいか。そう簡単に分からない。

 だからここに荒木さんがいらっしゃいますが、特定失踪者は400とか500
とか言われていますが、実際には1000くらいの方がいらっしゃるのではない
か。皆さん方が普段目につかないところで、色んな所に連れて行かれているので
はないか。むしろそういう方の方が多いのではないか。そのようにも思います。

 このことがあとあと、非常に大事なことになってくるのではないか。今日お出
での皆さん方も多少そういったことを聞かれたことがあるかも分かりません。日
本人として悔いを残さないためにも、あの時あの人がどこかに連れて行かれたと
いう話を聞かれたら、荒木代表もいらっしゃいますので、是非報告してください。

 もし北朝鮮に拉致されたことが分かれば、耳にしたことがあれば、荒木さんま
で連絡していただけませんでしょうか。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆「自分は拉致ではない」と言わされたら帰れない従兄弟の寺越武志

寺越昭男(寺越昭二さん長男)

 こんにちは。今日お昼に安倍総理との懇談の席がありました。私たちは200
2年に、寺越事件の真相究明と拉致認定と、父昭二の遺骨の返還を求めてから1
4年経ちましたが、久しぶりにまた3点の解決のお願いをしました。

 北朝鮮は今また、「拉致問題は解決済み」と言っています。それをくつがえす
には、寺越事件も一つの材料になるのではないかと思っています。寺越事件が拉
致だと認定されれば、北朝鮮にいる従兄弟の寺越武志が拉致被害者になるわけで、
拉致問題は解決したことにはなりません。

 父の遺骨も当然返してもらわなければ、拉致問題が解決したことにはなりませ
ん。もう一つ、真相究明ですが、やはり真相究明については武志が一番知ってい
るわけで、どうしても北朝鮮で死なせたくはないと思っています。

 政府の認定というのは、もし仮に拉致被害者が全部帰ってきたことになったと
して、従兄弟の武志が「自分は拉致ではない」と言った時に帰れないことになり
ますね。日本政府が拉致認定をしていてくれれば、被害者として帰ることになる
と思うので、そういうこともリンクしていると考えています。

 今後とも宜しくお願いいたします(拍手)。

◆難破船の北朝鮮人や遺骨をただ返すだけでいいのか

北野政男(寺越昭二さん次男)

 皆さんお忙しい中、集会にお集まりいただき、本当にありがとうございます。

 先ほど増元さんが、「日本は平和じゃない」と大声で訴えました。私は小さい
声で、「日本は平和だな」と訴えたいと思います。

 前回の集会に、私は北朝鮮の難破船が石川県に着いて、遺骨が入っていたこと、
遭難した北朝鮮の人が乗っていて、その人を北朝鮮に返したことについて言いま
した。その時には「赤十字を通じて人道的に返しました」という新聞の報道があ
りました。でも、これでいいんですかね。平和ですよね。

 私たちは、被害者はそれでいいのか。ちょっと疑問を持ちます。平和なのは日
本政府であり、拉致対策本部です。もっと危機感を持って、日本で起きている北
朝鮮の事柄について事情を把握する義務があると思います。

 北朝鮮の人を人道的に返したのであれば、政府や拉致対策本部は、その事柄に
おいて主導権を持つ。そして北朝鮮に対し、何かできないか。それくらいの考え
を持ってもらっても私はおかしくないと思います。

 人道的であるならば、遺骨を返す。その代りに北朝鮮にある遺骨を日本に返し
てもらう。それは私たちの叔父の外雄さんの遺骨であり、私たちの親父の遺骨で
あり、他の遺骨があればそれを返してもらう。それが人道的だと私は思います。
政府には、それくらいの自覚を持っていただきたいと思います。

 これから冬に向かってまた日本海が荒れます。そうなると難破船、遭難船が日
本海に出る。恐らく飛行機や船で見つかったりということが、これから起こるこ
とです。そういった時に政府はちゃんと把握をして、私たちがこれだけ苦しんで
いることを分かった上で、交渉事に使ってほしい。それは法律違反でも憲法違反
でもないと私は思います。

 以上宜しくお願いいたします。皆さんありがとうございました(拍手)。

◆北朝鮮の北部水害は自業自得

浜本七郎(帰国した浜本<地村>富貴恵さん兄、家族会副代表)

 私は帰国担当で、帰って来た5人の側の人間です。14年前、羽田の飛行機の
タラップでハグした一人です。あの感動というのは、25年ぶりにハグさせても
らったのは皆さんのお蔭だと思っています。

 それはさておき、最近の北朝鮮は、長距離ミサイルとか核実験を強行し、国際
社会から非難が集中していて、安全保障理事会は新たな制裁強化をしようとして
います。

 先週末の報道では、北朝鮮の北部で記録的な集中豪雨によって数万棟が水害で
流されたそうです。133人死亡、395人が行方不明。14万人が緊急支援を
求めていると聞きました。

 この災害は、金正恩の独裁政権が核・ミサイル開発に莫大な金を使っているわ
けですが、その金をインフラ整備や治水に使っていれば、なかったのです。明ら
かに人災です。報道でもそうされています。

 何が言いたいかと言うと、幼稚な政策がこういう結果につながっているのです。
それに付随して、災害規模の大きさにより、北朝鮮政権が支援要請に踏み切って
います。これは異例なことです。

 日本政府は岸田外務大臣が、「支援はしない」と言っていました。自業自得と
いうのは本当にこのことなんです。何が支援要求か。よく恥をさらして言ったも
んだと私は思います。

 日本国民の怒りはまだまだある。怒りを通り越して激怒です。この間も話をさ
せていただきましたが、実際は怒りが継続しています。内なることも踏まえて、
朝鮮総連とか朝鮮学校とかへの締め付けも行うべきと私は思っています。

 それには皆さんの益々のご支援、やるぞという気持ちが大事で、皆さんととも
にやっていきたいと思っています。宜しくお願いいたします。ありがとうござい
ました(拍手)。

(8につづく)


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