救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国民大集会報告3(2016/09/26)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2016.09.26)

◆すべての拉致被害者を返すなら独自制裁部分の解除はできる

西岡 今日の集会の意味ですが、今何人もの方が言及されたように、核・ミサイ
ル問題が中心課題になっている。世界中で核の暴風雨が吹いている。そういう中
で、拉致被害者を助けるという旗が、我々が何もしなければ、飛ばされてしまう
かもしれない。無視されてしまうかもしれない。

 しかし、被害者が向こうで待っている以上、この旗を飛ばされるわけにはいか
ない。今日の集会は北朝鮮問題を解決する集会ではありません。拉致被害者を助
け出す集会です。我々はどんな厳しい状況があっても、日本人を日本が助けるた
めに、我々は加藤大臣や要路の方々に訴えています。

 拉致・核・ミサイルを全部解決しなければならない。しかし、やり方があるだ
ろう。切り離してほしい。拉致問題と核・ミサイル問題を切り離して、命がかかっ
ている拉致問題を先行し、日本が今かけている制裁の中で国際制裁以上の強い部
分について、これをポケットに入れて、一日でも早く、向こうにいる人たちの精
神の安定が保てている間に取り戻してほしい、それも最優先でとお願いしてきま
した。

 今、総理も大臣もそのような趣旨の話をしてくださいました。平壌は聞いてい
ると思います。我々はあなたたちに強い圧力をかけるが、被害者を助けるために
協議に応じる準備はできている。最優先で拉致問題を話し合う。3つすべてが解
決しない限り動かないということではない。できることと、できないことがある
が、絶対に取り戻すという決意を、平壌に対して、そして世界に対して発信する
ことが今日の集会の意味です。

 それでは各党代表にご挨拶をいただきます。まず、山谷えり子・自民党拉致問
題対策本部長、元拉致問題担当大臣にお願いいたします。

◆日本人が一つになって、今だからこそ拉致問題の解決を

山谷えり子(自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣)

 本日は皆様方、激しい怒り、寂しさ、そして断固解決するとの強い思いを持っ
てこのようにお集まりいただき誠にありがとうございます。

 北朝鮮で一日も早い救出、帰国を待っておられる被害者の皆様の心身の状態を
思うと、本当に胸が痛みます。未だに解決できていないというのは、痛恨の極み
です。

 北朝鮮の脅威が新たな段階に入ったと考えています。ミサイル発射は本年21
発目です。そしてEEZ(排他的経済水域)に落下する。あるいは5回目の核実験。
国際社会、国連の北朝鮮への視線は厳しくなっています。

 拉致問題に関して、北朝鮮は特別調査委員会を本年2月に、一方的に解体する
という、本当に時間稼ぎと嘘の不誠実な態度です。断じて許すわけにはいきませ
ん。

 第二次、第三次安倍内閣になり、総理はありとあらゆる方面から、この拉致問
題解決に向けて働きかけています。国連でも、EUとともに、北朝鮮の拉致問題な
ど人権問題を調査する委員会を立ち上げ、そして400ページ近い報告書が出て、
とんでもないことだと金正恩党委員長を国際刑事裁判所に訴追することを検討せ
よ、というを含めての総会決議を圧倒的多数で可決しました。

 そして調査と問題解決への歩みを進めるために、国連はソウルに現地事務所を
作りました。そして今回また、核実験やミサイル発射の暴走を繰り返しています。

 これから国連では、安全保障理事会で制裁決議について議論がなされると思い
ますが、その中に必ず理由として拉致・人権侵害ということをしっかりと明記す
るように求めていきたいと思っています。

 昨日、自由民主党の拉致対策本部と外交部会で、さらなる拉致問題解決のため
に対北朝鮮制裁について議論しました。そしてとりまとめを行い、夕方に官邸で
総理にお会いし、色々な考え方、具体的な項目について説明しながら意見交換を
しました。

 例えば国連で、制裁決議が出るならば、必ず拉致問題も明記するように外交で
働きかけてほしいこと、そして金正恩党委員長について「国際刑事裁判所に訴追
を検討」ではなく、訴追するというところまで働きかけを強めていくこと。

 あるいは、アメリカにおいてはデイヴィド・スネドンという拉致疑惑のある青
年がいます。これについてアメリカの上下両院に今決議案が出ています。それを
早く採択するように働きかけを強めること。国際社会や国連に向けての働きかけ
を、議員外交、政府の外交をしっかり進めてほしいことを申し入れました。

 アメリカのテロ支援国再指定も、家族会・救う会の皆様と何度も渡米しました
が、国連に向けてもさらに働きかけを強めていきたいと思います。

 そして昨年、自民党の拉致対策本部が、古屋前本部長の時にまとめていただき、
私も拉致担当大臣として受け止めておりますが、13項目の様々な具体的な制裁
項目があります。

 それを昨日、改めて再検討しました。人の往来のさらなる制限強化、物の流れ
・金の流れのさらなる制限強化、あるいは北朝鮮に向け短波放送で被害者への励
ましのメッセージ等様々放送していますが、加えて北朝鮮の人々に対しても北朝
鮮の国家のあり方が如何におかしいものであるか、国際社会は北朝鮮をどう見て
いるのか、自由と民主主義の価値も含めて放送の充実、内容の再検討も申入れを
しました。

 あらゆることをやって、北朝鮮への目が厳しくなっている国際社会にあって、
日本は拉致問題の解決、これは命には限りがあります。一日も早く帰国していた
だくことで家族とのすばらしい時間をもう一度取り戻さなければならない。

 時間との戦いです。安倍内閣は拉致問題を最重要・最優先課題として結果を出
すように取り組んでいくこと、これを皆様とともに成し遂げていきたいと思いま
す。

 一つの心になること。政府、与野党一体になって、拉致議連、地方議連、全国
の知事の会、そして会場の皆様。街頭演説をしますと、多くの皆様が私のところ
に来て、「頼むよ」、「絶対解決しようよ」と言ってくださいます。

 オールジャパン、日本人が一つになって、今だからこそ拉致問題の解決に向け
て強く歩を進める。その戦略を練り上げる時だと思います。これからも皆様方と
共に歩み、結果を出したい。一日も早い帰国、救出に向けて頑張り抜きます。本
日はどうもありがとうございました(拍手)。

西岡 ここに古屋圭司先生もいらっしゃいますが、スネドンさんの件について、
最近アメリカの主要な新聞・テレビが報道しました。そして、アメリカの人権
NGOが、アメリカの議員を回って決議を通すように動いています。アメリカの中
に救う会のような活動が始まりました。

 全被害者を取り戻すという点で、我々にとって大きな援軍になりえると思って
います。

 続いて、民進党拉致問題対策本部長代行松原仁先生お願いいたします。

◆まずストックホルム合意を破棄せよ

松原 仁(民進党拉致問題対策本部長代行、元拉致問題担当大臣、拉致議連幹事
長)

 私は、今政府がやるべきことは、一義的にストックホルム合意を破棄すること
だと思っています。一番問題は何かと言えば、この合意がなされた時に、極めて
これはおかしい、これでは拉致問題は解決しないのではないかという声が、家族
会や救う会、そして議連の中からも上がりました。

 その内容も極めて問題で、拉致・核・ミサイルについて当然我々は言っている
わけですが、いわゆる日本人妻の問題や骨の問題が一緒に並んでいる。これ自体
が、まったくもって拉致問題の本質をすりかえる議論のもとになるのではないか
という危機感を多くの同志が持ったのは当然です。

 しかもこのストックホルム合意がなされてからこれまでの時間の経過の中で、
相手は特別の調査委員会を作ると言いますが、作る必要なんかないんです。初め
から分かっているんです。作ると言うならば、死んだ人が生きていたというため
のレトリックとしては必要だろう。

 しかし、それを止めるという馬鹿げた茶番劇にこれ以上付き合う必要はないと
いうことです。我々は怒っているんだということが、どのようにしてあの国に伝
わるのかということがポイントです。

 もちろん皆さんがこうやって砂防会館に集まり、怒りを出すのは大変重要なこ
とですが、少なくとも政治の世界においてこのストックホルム合意を破棄しない
限りにおいては、私は日本が本気で怒っていると北朝鮮は考えないのではないか
と思っています。

 従って私は、ストックホルム合意を破棄してほしいということを、かねてから
言っているわけです。その上で、ストックホルム合意を作ったのは誰なのか。も
ちろん内閣全体という話です。しかし、その中心にあるのは、一貫して外務省で
あるのを我々は承知しています。

 中山恭子さんも言っていますが、外務省ではなく違うところが、本気で、命が
けで専門的にこれをやって解決することでなければ、私は外務省もいいことをやっ
ていると思います。

 しかし、拉致においては、私は外務省が前面に出ている限り、北朝鮮がどこま
でこの問題に向き合う気があるのか極めて疑問を感じています。そういうことを
含めると、まずストックホルム合意の破棄、これは外務省の面目がつぶれること
になるかもしれない。しかし、つぶれるようなことをやってきたわけですから、
政府においては、北朝鮮に対する怒りをこめてこれを破棄するところからまずス
タートする。

 制裁を強化することも必要かもしれませんが、怒りを伝えるためには、破棄し
なければいけないと思っています。

 言うまでもなく、今拉致被害者の家族の皆さんは高齢化し、本当にある意味に
おいて戻ってこられた時にお互い抱き合って迎えられるのか。そういう状況にな
りつつあると危惧の念を持っています。時間との戦いです。

 環境的には、北朝鮮が今暴走してなかなかこの問題が簡単にいかない状況にあ
ります。しかし、我々は北に向かって、どういう風なことをすれば、日本が一定
の解決と見なすのかということをやらなければならない。内々加藤大臣のもとで
やっていると思いますが、北と交渉をするには具体的なそういうことを提示する
必要がある。

 私は自分の拉致担当大臣時代から言っていましたが、それを提示しながら具体
的なアクション・プログラムを作っていくことが必要だと思います。同時に、拉
致問題の風化ということが言われている中で、北朝鮮は拉致問題が風化してしま
うのを待っているわけです。風化しないことを示すために、私は加藤大臣にご理
解をいただいて、拉致問題を恒常的に、例えばテレビ等で週1回扱うという
ようなことをやって、常に北朝鮮に対しメディアを通しての圧迫も必要ではない
かと思います(拍手)。

 こういうことをやっていく中で、我々が本気で怒っている、真剣であるという
ことが北に伝わる。今のタイミングは北が暴走していますが、そういうことを通
して拉致問題に真摯に向き合うことになると思っています。

 北に対しては私は怒りを持っていますが、この場にいる加藤大臣にご理解をい
ただきながら、ストックホルム合意を止めることから我々はキック・オフして、
これからの若干の時間の中で、全力で時間との戦いをすべきだと思っています。
私もそういうことであれば、全力で支援をしていきたいと思っています。ともに
頑張りましょう。終わります(拍手)。

(4につづく)

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