救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告1(2015/04/28)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2015.04.28)

 今年初めての国民大集会は、平成27年4月26日、「最終決戦のとき、不退
転の決意で全員救出を!国民大集会」として、東京・日比谷公会堂で開催された。
家族会、救う会、拉致議連、北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会、拉致
問題地方議会全国協議会が主催し、政府代表、各党代表、特定失踪者問題調査会
役員と同家族も参加した。

 安倍晋三首相は「全ての被害者が速やかに日本の土を踏むという結果を実現す
るため、あらゆる手段を尽くす」と述べ、その後アメリカに旅立った。飯塚繁雄
家族会代表は、「今年の中盤あたりには解決の兆しがはっきり見える状況にして
いただきたい」と、横田めぐみさんの母、早紀江さんは、「もうこの辺で、大き
な喜びに変換させていただきたい」と訴えた。

 概要は以下の通り。毎日続けて発信します。

■終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告

櫻井よしこ(総合司会)

 みなさん、こんにちは。ただいまより、「最終決戦のとき、不退転の決意で全
員救出を!国民大集会」を開催いたします。司会は櫻井よしこが務めます。どう
ぞ宜しくお願いいたします(拍手)。

 今日の集会には特別の意味があります。日朝交渉はまさに最終決戦の山場にさ
しかかっています。「何よりも拉致問題の解決が大事である、被害者全員を取り
戻す」という強い気持ちの安倍総理のもと、北朝鮮に妥協しない姿勢を日本政府
は示してきました。

 3月26日には、朝総連の議長の自宅に家宅捜索が入りました。4月2日には
北朝鮮は、「政府間協議ができなくなっている」と脅してきました。それに対し
て翌日、安倍総理は、「拉致問題を解決しない限り北朝鮮は未来を描くことが困
難だと認識させる」と言われました。

 この断固たる思いの中で、今日私たち全員が心を一つにして集会に臨んでいま
す。それは総理以下、日本国民も全員が、「拉致が解決しない限り北朝鮮に未来
は描かせない」というメッセージを強く送るためです(拍手)。

 この大事な時に当たり、まず主催者を代表して家族会代表の飯塚繁雄さんにご
挨拶をいただきます(拍手)。

◆今年の中盤当りには解決の兆しが見えるように

飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

 みなさんこんにちは。本来ならば、この最高の陽気の中、家族団らんで散歩さ
れるような時期であるにも関わらず、拉致問題がまだ解決していないという実情
から、大勢の皆様が、「この問題の解決を早くせよ」という意気込みでお集まり
いただいたと思います。毎回大変ありがとうございます

 こういう集会が幾度となく催され、その都度の経過説明だけに終わってしまっ
ています。私たちは、「最終決戦のとき」という強い決意のもと、もう後がない
という思いで「最終決戦」という言葉が出ていると思います。

 今日朝協議が始まっていますが、なかなかスムースな経過が見られない。こう
いう状況を、私たち素人はどう分析していいのか分かりませんが、見え隠れする
のは、北朝鮮が日本に対して、どうしたら有利な交渉、戦いになるのかというこ
とを目論んで、結果的には莫大な資金を取ることに思惑があると思います。

 しかしながら、拉致問題というのは、国と国の重要な課題です。まさに北が犯
罪国、日本が被害国で、被害者も分かっている。従ってすべて無条件で被害者を
返しなさいというのが日本側の立場であろうと思います。

 そういう強い立場を今後もさらに強くしていかなければならないと思います。
単に北朝鮮の調査報告を出せ、ということだけではないと思います。交渉は、プ
ロセス、過程の一つの手段かもしれなせんが、私たちは被害者本人を一刻も早く
返せというのが最終の狙いであり、期待です。

 従って、この調査報告に惑わされることなく、拉致問題が最優先されて、解決
の方向に行くような交渉、あるいは強い要請が必要だと思います。調査報告とい
うのは、聞くところによると4項目あり、拉致問題が最後になるという噂も聞く
中で、我々としては、あるいは日本としては、何としても拉致問題の解決に向け
た交渉が最優先という態度を強く出してほしい。もちろん政府も今そういう態度
を示しています。

 北朝鮮は非常に難しい国です。そういう時、日本として、どういう手立てで、
どういう戦略でこれを乗り切っていくのかということを、当然考えておられると
思います。

 あくまでも最終目的は、被害者が元気な姿で日本の国土、日本の土を踏むこと、
そして私たち家族と抱き合うことです。ですから、この目的に対して色々な細か
い動きがあると思いますが、それはあくまでも目的に対して本当に直結している
問題なのかを考えていただきたい。

 北朝鮮から来る報告は、今時点でも信用が置けないわけです。例えば、「報告
書を出しました。中味を見たらみんな死んでいました」ということもあるかもし
れません。そして遺骨の問題などが最優先されて、日本との協議を有利にしてい
こうという形もあるかもしれません。

 そういうことを考えれば、私たちは報告を求めるのが目的ではなく、あくまで
即刻被害者を返せということです(拍手)。各家族も、相当長い間苦労され、頑
張ってきました。これだけ長くかかれば、当然年齢も高くなりますし、その間、
精神的あるいは肉体的な苦痛がどんどん深まってきています。

 残念ながら、待っていた家族も、亡くなる方がどんどん出ています。こういう
状況がいつまで続くのか。そういうことを考えると、もう一刻の猶予もないこと
を考え、是非今年の中盤当りには解決の兆しが見える、やっとこれで解決しそう
だという兆しがはっきりと見えるように是非していただきたいと思います。

 安倍総理はこの拉致問題に関しては、前から考え方、態度、方針が全くぶれず
に北朝鮮に強く当たっていく、自らの手で解決すると言われています。そしてま
た北朝鮮に対して強い態度で臨んでおられます。

 私たちは、北朝鮮がかなり困らなければ日本に歩み寄ってこないという判断も
しています。今後の対応に当たっては、制裁もあるでしょう。あるいは国連を含
めた取り巻く環境の援助も要るでしょう。色々な方法を駆使して是非、日本国政
府が頑張っていただきたいという強いお願いが、今日我々家族の思いです。

 皆様方におかれましても、この長くかかっている拉致問題は早く何とかせよと
いう怒りの声が大きくなってきていると思います。いつも言うように、オールジャ
パンという形で、北朝鮮に向けて強いメッセージと対応を進めていかねければな
らない時期です。

 今日は安倍総理もお見えになっています。最高責任者として、日本人が国家犯
罪によって連れていかれた実情、そして家族の思い、これはすべてお分かりになっ
ていると思います。あとは行動あるのみと私たちは思っています。今年は、「最
終決戦のとき」という大きな表現の中で、なんとか結果を出すために、それぞれ
のお立場で頑張っていこうではありませんか。

 そしてまたこういう雰囲気を是非北朝鮮に向けて強い怒りのメッセージとして
送ろうではありませんか。宜しくお願いいたします。ありがとうございました
(拍手)。

櫻井よしこ

 次に、次世代の党の党首で、拉致議連の会長の平沼赳夫さんにお願いいたしま
す(拍手)。

◆下手な対話より厳しい制裁の上で対話を

平沼赳夫 皆様方こんにちは。今日は色々ご予定があったと思いますが、こうし
て盛大にお集まりをいただき、大変心強く思います。

 安倍総理は今日、羽田に飛行機を待たせてアメリカに行かれる。その貴重な時
間を割いてわざわざ我々のもとに来てくださいました。本当にありがたいことだ
と思っています(拍手)。

 交渉事というのは不退転でなければなりません。原則を曲げてはだめです。昨
年の秋くらいに第1回の調査報告をすると言ったのが延び延びになってできない。
そしてようやくやってきた報告を見ると、拉致はそこに入っていない。日本人墓
地と、日本人妻の問題だけ。

 それに対して、一部マスコミには、「応ずればいいじゃないか」という声があ
りますが、安倍総理は、絶対に拉致が最優先と言って信念を貫いていただきまし
た(拍手)。私も、拉致議連としても、力を合せて、下手な対話をするよりも厳
しい制裁を考えながら話し合いをするという根本を守っていきたいと思っていま
す。

 今日は皆様方のご参集、誠にありがとうございました(拍手)。

櫻井よしこ

 では安倍総理大臣にお願いをいたします(拍手)。

◆拉致被害者が速やかに日本の土を踏むという結果を実現する

安倍晋三 国民大集会に当たり、総理大臣としてご挨拶を申し上げます。

 言うまでもなく、安倍政権にとって拉致問題の解決は、最重要課題です。この
ことは北朝鮮側には繰り返し伝え、交渉を進めていますが、現在までのところ、
北朝鮮側から拉致被害者について具体的な情報を含む調査結果は出てきていませ
ん。

 この交渉に当たっては、当然拉致問題を最優先で交渉していくことをお約束い
たします(拍手)。先月、政府として、「対話と圧力」の基本方針のもと、わが
国が独自に行っている北朝鮮措置の延長を閣議決定しました。すべての拉致被害
者を取り戻すため、引き続き北朝鮮側が調査を迅速に行い、その結果を速やか、
かつ正直に通報することを、今後も強く求めていきます。

 また、問題の解決には、国際社会としっかりと連携をとりながら、北朝鮮に対
し圧力をかけていくことが必要です。昨年12月に、国連の安全保障理事会で初
めて、人権状況を含む北朝鮮の状況が議題として採択され、拉致問題を含む包括
的な議論が行われました。

 先月末には、国連の人権理事会において、わが国とEUとの共同提出により、
安保理がこの問題に、継続的かつ積極的に関与することを期待する旨を明言した
北朝鮮人権状況決議が採択されるなど、国際社会では拉致問題の解決を求める気
運がこれまでになく高まっています。

 こうした気運を盛り上げるために、家族会の皆様、そして多くの国民の皆様が
世界に働きかけをしていただいたことを御礼申し上げたいと思います。

 大切なことは、拉致問題を解決しなければ北朝鮮がその未来を描いていくこと
はできないということを北朝鮮にしっかり理解させていくことが大切です(拍手)。
その認識のもと、北朝鮮は直ちに被害者全員を日本に返すべきであり、そのこと
を改めて強調したいと思います。

 拉致被害者の日本への帰国なくして拉致問題の解決はないわけです(拍手)。
先日、ご家族の皆様とお会いして、皆様がご高齢になる中、改めて解決に向けて
の切なる思いに触れました。一刻の猶予も許されないとの思いを改めて強くしま
した。

 すべての拉致被害者が速やかに日本の土を踏むという結果を実現するために、
あらゆる手段を尽くします。困難はありますが、ご家族の、そして被害者の皆様
が抱き合う日が訪れるまで私の使命は終わりません。

 日朝平壌宣言に基づき、諸懸案を包括的に解決すべく、「対話と圧力」、「行
動対行動」の原則を貫き、引き続き全力を尽くします。

 我々は、拉致被害者、そしてご家族の皆様と常に共にある、この思いをしっか
りと胸に刻みながら解決に向けて全力を尽くしていくことをお約束して、私のご
挨拶とさせていただきます。皆さん一緒にがんばりましょう。ありがとうござい
ました(拍手)。

櫻井よしこ

 安倍総理、本当にありがとうございました。安倍総理は羽田に特別機を待たせ
ておられます。この後アメリカにでかけるわけですが、4月3日、14日、そし
て今日と、4月に入って3度拉致被害者のご家族の皆様方とともに時間をとって
くださいました。本当に安倍総理、ありがとうございました(拍手)。ここで安
倍総理がご出発になられます。盛大な拍手でお送りください(拍手)。

(2につづく)





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