救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

金融制裁は大変効果がある?ボルトン米大使、訪米団報告2(2006/11/01)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2006.11.01)


 家族会・救う会訪米団は、10月31日午前10時半に、ニューヨークのテロ
現場である世界貿易センタービル跡を訪れ、犠牲者に黙祷を捧げた。午後2時か
ら米国のボルトン国連代表部大使と、3時半からフランスのジャン・ピエール・
ラクロア次席大使と面会した。ボルトン大使は「金融制裁は大変効果がある」、
ラクロア大使は、「北朝鮮は人権に問題があり国交を持たないことにした」等と
語った。概要以下の通り。

■金融制裁は大変効果がある?ボルトン米大使、訪米団報告2
★自分の政権の任期中に北朝鮮の政権が存在し続けているのは汚点である?ブッ
シュ大統領
★韓国政府は北朝鮮の人権問題を強くとらえていない?ボルトン米大使

 ボルトン大使 数年前も自分が前職の時、皆さんとお会いしたことをよく覚え
ている。心からこの問題に同情する。アメリカ政府は北朝鮮をテロ支援国家とし
て見ており、また人権弾圧国家として見ている。この拉致問題は両者にあてはま
る。

 北朝鮮の核実験に対する国連安保理の1718号制裁決議の前文に、「人道上
の懸念」という表現で拉致問題が入った。これはスタートポイントである。今後、
発展させなければならない。拉致問題は、北朝鮮に対して解決を迫るべき重要な
問題である。このことは明白である。

 ところが北朝鮮は解決に前向きでない。それに対する家族の皆様の心情は理解
できる。北朝鮮自身は、これを隠そうとしている。これは北朝鮮の弱みである。
この弱みを広く一般に知らしめる必要がある。

 ブッシュ大統領は、この問題に大変同情の感情を持っている。自分が大使の期
間中、ブッシュ大統領はアナン国連事務総長に4回会っている。自分の政権の任
期中に、北朝鮮の政権が存在し続けているのは汚点であるとブッシュ大統領は発
言した。

 3年前に皆さんと会った時、同じことを言ったかもしれないが、2001年安
倍官房副長官(当時)と会った。私はこの問題について個人的にほとんど知識が
なかった。当時、安倍さんは、この問題が如何に重要な問題か説明してくれて、
問題の深刻さが分った。安倍首相、ブッシュ大統領はその点について認識を共有
している。この悲惨な状況について、早く成功裏に結末を迎えるよう望んでいる。

 今回ニューヨークに来られた皆さん方は既に予定があるかもしれないが、アメ
リカ以外の安保常任理事国を訪問することを勧めたい。そこで北朝鮮の態度を具
体的に説明してもらいたい。ミラーイメージという言葉があるが、自分の目の前
で会っている相手に対し、自分と同じように物事を考えていると思ってしまうこ
とだ。北朝鮮はそれにあてはまらない。このことについて、皆さんが他の国の代
表部に行って分からせてほしい。

 一つ疑問なのは、韓国政府の人権問題への立場である。韓国政府は北朝鮮の人
権問題を強くとらえていない。しかし、韓国にも多くの拉致被害者がかおり、日
本の拉致被害者と全く同じ立場であるはずだ。民間の市民レベルで韓国と日本の
被害者家族同士の交流、協力が進めばいいと思う。

 北朝鮮へのアメリカの金融制裁は効果があるかとの質問に対して、大変効果が
あると考えている。その理由は、北朝鮮が強い調子でこのことを批判しているか
らである。北朝鮮の麻薬取引きを取締った経験から学んだことだが、麻薬の取引
きと同時にお金のやりとりについても取締る必要があるということだ。

★北朝鮮は人権に問題があり国交を持たないことに

 ラクロア次席大使 我々は拉致問題に非常に多くの知識を持っており、深刻に
受け止めている。一般原則の問題について言うならば、フランスは強制的失踪に
ついて深刻な懸念を持っている。フランスは、これまでリーダーシップをとって
努力をして、強制的失踪条約案を作り、国連総会の今期中に正式に提案に持ち込
みたいと考えている。

 より特定の問題、すなわち北朝鮮による拉致問題について話すならば、安保理
において北朝鮮の核実験問題を議論した時、我々は拉致問題についてもよく議論
した。その結果が、核実験に対する制裁を定めた安保理1718号に結実した。
日本は、国連安保理常任理事国と共に、1718号決議作成交渉に常に参加して
いた。

 決議案は北朝鮮の核実験が焦点であったが、「人道上の懸念」という表現が日
本の提案で盛り込まれた。フランスはもちろんこれに賛成した。このことは、世
界中でこの問題が取り上げられるべきということを意味している。

 北朝鮮の人権状況についても一言話したい。フランスは、他のEU諸国と共に、
北朝鮮の人権問題について大変懸念している。EUは昨年、共同提案で北朝鮮人
権非難決議を提案し、総会で採択された。そこでは、拉致に関係する言及があっ
た。今年もEUは、日本と共に北朝鮮人権決議案を提案する予定だ。

 フランスとしては、皆さん方家族のために直接できることは限られているが、
国際社会におけるこの問題の重要性を強調し、非難すべき行為であることを国際
社会に広めようと努力する。

 我々は皆さんの味方である。同じ考え方を持っている。皆さん方のゴールを理
解している。日本代表部と緊密な関係を維持している。皆さん方が提供してくだ
さったフランス人拉致の情報提供に感謝する。皆さん方の主張する拉致問題が日
朝二国間問題と限定せず、国を超えた問題だということについて、今申し上げる
ことのできるフランスのコミットメントは次の通り。

・拉致問題は深刻な人道上の問題であって、皆さん方の考え方と私たちは同じ考
え方を持って皆さん方の活動を支持し、今後も意見交換をしていきたい。
・フランスは、ご承知の通り、北朝鮮と外交関係を持っていない。他のEU諸国
が国交を持った時に、フランスも部内でそのことについて検討した。その結果、
外交関係を持たないとの結論に達した。この鍵は、人権問題であり、北朝鮮の大
きな問題で、非常に深刻だからである。我々はこの結果を全く公表していない。

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下記をクリックして、ご意見を送ってください。
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葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

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