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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」報告(2013/12/17)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2013.12.17)

 家族会・救う会・拉致議連が主催する「拉致問題の全体像と解決策」特別セミ
ナーが平成25年12月13日、参議院議員会館講堂で開催された。この時期は、
北朝鮮人権法で定められた北朝鮮人権週間に当たる。

 冒頭、古屋圭司・拉致問題担当大臣が基調報告を行った。

 家族会・救う会は昨年後半以降、帰国された被害者の方々から改めて証言を得、
また拉致現場の検証を行い、北朝鮮による拉致について、手法、経路、目的、背
景などを調査してきた。特別セミナー第1部では、それらの調査結果を元に、ま
たその他の日本人・外国人拉致の調査も踏まえ、拉致の全体像が提示された。全
国的に現場検証を続けている特定失踪者問題調査会からも拉致の全体像について
の報告がなされた。金東植元北朝鮮工作員にもコメントを求めた。

 第2部のパネルディスカッションでは、拉致問題に関する専門組織を持つ各党
代表者、家族会から、救出策等について具体的な提言がなされた。

 会場には31名の衆参議員と54名の議員秘書もかけつけ、一般参加者の椅子を追
加せざるをえないほどの盛況となった。

 以下、特別セミナーの概要を数回に分けて報告します。

■特別セミナー「拉致問題の全体像と解決策」報告

◆事態が動いた時、北朝鮮の嘘に備えることが必要

総合司会 西岡力・救う会会長(東京基督教大学教授)

 「拉致問題の全体像と解決策」特別セミナーを始めさせていただきます(拍手)。
このセミナーは8回目になります。行事を進めるのがうまくなることがいいこと
なのかということをいつも思います。

 しかし、北朝鮮の地で待っている人たちのことを思うと、できることは何でも
やっておかなければいけないと思っており、8回目のセミナーを準備しました。

 事態を動かしてくださるのは政府です。後で古屋大臣から、今どこまで来てい
るのかの途中経過の報告をしていただきますが、他方、事態が動いた時に北朝鮮
がまた嘘をつくかもしれない。

 それをさせないためには、拉致の全体像を我々ができるだけ知っておかなけれ
ばならない。ポーカーのゲームをする時に、相手のカードが何も分かっていなけ
れば負けるわけです。そういう観点から、救う会では「拉致の全貌」プロジェク
トを作って8年間調査をしてきました。

 また調査会でも現場の調査をずっとされていると思います。政府ももちろん情
報活動、分析活動をずっとしていますが、その中で公開できる部分についてみん
なで討論したいと思って今日のセミナーを作りました。

 また今日は、韓国から元連絡部の工作員、金東植(キム・ドンシク)さんに来
てもらいました。これは意味があります。これまで日本で紹介されている工作員
は金賢姫(キム・ヒョンヒ)さんが代表的ですが、彼女は調査部の工作員でした。

 調査部より連絡部の方が規模が大きいし、対南工作では老舗みたいなところで
すが、そこでも「日本人化教育」をしていた。金東植さんの同期生が教育を受け
ていたという話も含めて、連絡部の中でどういうことがなされていたのかを話し
ていただけることになっています。

 被害者を取戻すために何ができるのかを第2部のテーマとして進めていきたい
と思います。

 それではまず、主催者を代表して、飯塚繁雄・家族会代表よりご挨拶をいただ
きます。


◆何としても協議の場を作り出し、北朝鮮を引っ張り出す

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 みなさんこんにちは。今日は、家族会・救う会、そして拉致議連の主催で特別
セミナーを開催します。

 今年もあと数日で終わりという今の状況です。昨年、我々は拉致問題への対応
として、何としても今年中にという意気込みで立ち向かってきました。「勝負の
年」とはいえども、勝負がつかない状況が続いています。これではまた来年とい
う形になりますが、当然ながら拉致問題が解決するまで我々は皆さんと一緒に戦っ
ていきたいと考えています。

 今日は、専門家の方を多数お迎えして、拉致問題に対する今までの情報に基づ
いた総括、そして今後どうするかということが語られると思います。そしてこれ
を次にどう生かしていくか、具体的にどう実現していくのかということを模索し
ながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 この数日間、北朝鮮のナンバーツー、張成沢(チャン・ソンテク)が死刑になっ
たという話が、こういう情報、あるいは北朝鮮の状況によって拉致問題がどう影
響されるのかは我々が心配するところですが、これは北朝鮮の体制上、全くひど
い国だということです。

 人を簡単に殺してしまう国に対して、今後どうやって立ち向かっていくのかは、
これもまた難しい点だろうと思います。しかしながら、何としても協議の場を作
り出し、北朝鮮を引っ張り出して、どういう情勢であろうともこの問題はおろそ
かにできない問題ですから、最前線にこの問題を出して最優先的な政府の対応を、
是非お願いしたいと思います。

 段々、歳はとってきます。それぞれの方々の精神的な、あるいは肉体的な疲労
も見受けられます。こういう場で、さらに頑張るという意思を私たちは持ってお
りますが、どうしようもない場面になる恐れもある。そういうことも心配しなが
ら、家族会、応援してくださる方々を含めて、健康でいなければならない。

 被害者が帰ってきて、親戚も親も兄弟も誰もいない浦島太郎的な状況は、考え
られない全くの悲劇です。是非、そういうことがないように、古屋大臣がいつも
おっしゃっているように、家族が元気なうちに取り返さなければ意味がないとい
うことも含めて、今後皆さんと考えていきたいと思います。

 今日はどうもありがとうございます(拍手)。

◆北朝鮮から接触がある

平沼赳夫(拉致議連会長、衆議院議員)

 皆様方こんにちは。今日は全国から、そして韓国からも、特別セミナーにお集
まりをいただいて本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。

 拉致議連のみんなで結束をして、今年も2回、国民大集会をやりました。それ
ぞれ分担して、一生懸命やっていただいた。また1000万を超える署名が集ま
りました。

 私は今、日本維新の会という政党に所属しています。この夏の参議院選挙でア
ントニオ猪木という人が当選してきました。かつてのプロレスラーの力道山の関
係で、力道山は北朝鮮の人でしたから、その縁で北朝鮮に、当選して時は25回
行ったということでした。

 その後2回ほど行って、今朝電撃的なニュースが入ってきましたが、張成沢
(チャン・ソンテク)とは非常に親交があるということでした。私は、猪木氏に
部屋に来てもらって、「あなたの関係を活かして、一日も早く拉致の問題を解決
できるよう」と。彼も、「一生懸命協力する」と言ってくれていたわけですが、
あの国は恐ろしい国で、報道によると死刑になったということです。

 そんな中で、拉致問題の解決のために、しっかりとした要人をさらに模索し、
努力していかなければならないと思っています。

 私は拉致議連の会長をしていますから、私のところにも北朝鮮から接触があり
ます。「マニラに来てください」、「バンコクに来てください」と。そしてルー
トをつけて話をすると、最後に出てくるのは「お金をください」ということです。

 具体的に「200万ユーロを用意してくれ」と。「できなかったらどうするん
ですか」と聞くと、最終的に、「1割の手数料をいただく」と。こんな話が来て
います。

 しっかりふるいにかけていかなければいけませんが、1日も早い解決が必要で
あり、皆様方と力を合わせて、この問題解決のために頑張ってまいりたいと思い
ます。

 今の安倍首相も、「自分の内閣でこの問題は終えたい」と。ここに古屋大臣も
お見えですが、拉致議連で本当に汗をかいてくれて、この問題を熟知してくれて
いる人です。ですから、みんなで力を合わせて、この問題解決のために、一生懸
命頑張っていかなければならないと思います。

 今日の特別セミナーが実りあるセミナーになることをお祈りし、私の挨拶に代
えさせていただきます。本日は誠にご苦労様です(拍手)。

西岡 ありがとうございました。これで開会行事を終らせていただきます。第1
部の調査結果を踏まえ、第2部でどう解決していくかを討論する予定で、第2部
の冒頭で古屋大臣に基調報告をしていただく予定でしたが、大臣の公務のため、
これから、安倍政権1年で今どこまで進んでいるのかについて基調報告をしてい
ただきます。

◆朝鮮中央放送の対日発言に変化も

古屋圭司・拉致問題担当大臣

 みなさまご苦労様です。12月10日から16日までが法律に基づく北朝鮮人
権週間ということで明日は政府主催のシンポジウムを開催します。16日には拉
致問題のチャリティ・コンサートも開催します。

 このチャリティ・コンサートは、ネットで全国放送しますので、お越しいただ
けない方もご覧になっていただきたいと思います。

 今、飯塚会長、平沼会長からもお話がありましたが、張成沢が処刑されたとい
う報道がありました。我々はそういう報道に一喜一憂しないで、しっかりと冷静
な分析をする必要があると思います。

 色々な考え方があり、私たちのところにも色々な情報が入ってきます。しかし、
まだ昨日か今日報道されたばかりで、詳細な分析はできていませんが、金正恩の
意思が働いていることはまぎれもない事実でしょう。またすざまじい権力闘争が
あることも事実でしょう。一方で混乱しているとも報道されています。

 何が事実なのかはできるだけ色々なチャンネルを作ってしっかり入手し、その
実態を確実に把握することが、まず政府としての役割だと思います。

 一方で、拉致問題解決のために、今回の問題がどうなるかということを考えた
時に、私は北朝鮮全体の流れを考え、しっかり周知すべきだと思います。

 例えば、去年末から今年3月、4月にかけて北朝鮮は、世界に対して、そして
日本に対して非常に挑発的な言動をしていました。例えば3月末には、「日本の
三沢や沖縄はもう攻撃対象になる」と言ってみたり、あるいは「停戦は白紙撤回」
と。そして名物アナウンサーが出てくる「朝鮮中央放送」は度々そういう言動を
流していました。

 しかし、我々が分析すると、1つの事実が浮かび上がってくることがあります。
今年1月からこれまで、国営放送は、北朝鮮が日本やアメリカ、韓国の指導者を
名指して言う時、4つに分類できます。

 1つは一般呼称で、「日本の指導者」と非常に抑制的な言い方です。2つ目は
名指しは避けるものの揶揄をする。例えば軍国主義日本の代表者とか。3つ目は
名指しをして、「軍国主義の安倍総理」とか「右翼の安倍総理」とかです。4つ
目は最大級で「安倍一味」です。

 1月から4月くらいまでは、3つめあるいは「安倍一味」がひんぱんでした。
しかし、5月以降はそれらは数が減りました。北朝鮮も日本の情報を取っていま
すので、例えば7月に参議院選挙があると世論調査がどんどん出てきます。与党
が勝つだろうと出てきます。

 安倍総理は、722名の国会議員の中で一番拉致問題に思いいれが強い。その
人が総理大臣になった。すると、これは拉致問題を解決しなければ絶対に日本と
の交流や支援あるいは制裁解除はないということを彼らはよく知っているはずで
す。だから抑制した。これは日本に対するメッセージと受け取ることもできます。

 だから北朝鮮に関しては客観的に分析をしていく必要があります。そのために
も、しっかりと北朝鮮と交渉できる体制を作り上げることが何よりも大切です。

 実は拉致対策本部ができたのは、第1次安倍内閣の時、7年前です。小泉訪朝
の時は拉致対策本部もありませんし、担当大臣も存在していませんでした。第1
次安倍内閣が何年か続いていれば、また違った流れになったかもしれませんが、
それ以来毎年、総理大臣が代わってしまいました。

 これは拉致問題解決のためには大きなマイナスになるのは、残念ながら間違い
ないと思います。平沼先生が率いる拉致議連は超党派ですので、それぞれの議員
がいますが、しかし、政権が安定するということが拉致問題解決にとっては大事
なことです。

 また、拉致問題の解決のためには超党派で、みんなで手をとりあってやってい
こうというスタンスです。

(2につづく)



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